| 2005年09月11日(日) |
米国西海岸十題+α（後編） |
・ MGM
全米一元気な街ラスベガスの中でも、最も元気な企業がMGMとガイドは言う。メインストリートに立ち並ぶ有名ホテルを次々に買収しているそうだ。今回、04年11月にスタートしたシルクドソレイユの最新作「ＫＡ」を見たのもこちらの旗艦ホテル「MGMグランド」。
http://www.mgmgrand.com/pages/index_flash.asp
5000室を超える世界第二の巨大ホテルで撮影スタジオをイメージしたショッピングモール等も粋な雰囲気。ホテル内では彼らのシンボルである本物のライオンを見ることも出来る。「ＫＡ」は125＄のチケット代も惜しいと感じない程の素晴らしいパフォーマンス！ベガス名物の「バッフェ」もこちらで頂いた。バイキング方式の食べ放題ディナー（22＄。アルコールは別料金）だがリーズナブルな料金に加えてクォリティが素晴らしい！柔らかくて旨みたっぷりのローストビーフ、ぷりぷりのシュリンプ等は今思い出しても生唾ゴックンです！！
・ アクシデント
旅にアクシデントはつき物。その時は真っ青でも結果オーライなら笑い話で終る。今回はパンク、風呂、交通事故の三題話っす。
まずグランドキャニオン夕日ツアーでの出来事。こちらのバスツアーは運転手がガイドを兼ねる。ビューポイントに止めては宿泊客相手に楽しい説明やら写真撮影を手伝ったりと、サービス満点なのだがチョッと運転が乱暴だなと思っていた。二番目のビューポイントの駐車場に入る際、思い切り路肩にタイヤをぶつけその途端、ポーンっと言う大きな音と共に立ち往生！こういう派手なパンクは久しぶり。で、代わりのバス到着まで暫く待ち状態。日没時間迫る最後のビューポイントでなくホントに良かった･･･。更に言えばグランドキャニオン内の道路は殆どガードが無い。その下は当然断崖絶壁。チョっと恐かったよ。汗
次はロスのホテルで、いきなり風呂のお湯が全く流れなくなった。仕方なくフロントに電話で説明。混乱するも何とか通じるとレスキュー隊が部屋に到着、３人掛かりでバスルームの中をドタンバタン！やや古いホテルなので慣れているのか15分ほどで修復。するとメイドさんが登場し風呂内の掃除とタオル取替えをサクサクと行い修理完了した。JTBにはクレームのコメントを残しました。
そして交通事故。サンタモニカからロスのホテルに帰る際、タクシーを呼んでもらったのだが運転手は陽気なペルシャ人。ベラベラ喋るのは良いけれどフリーウェイの出口が渋滞していて急ブレーキ。そこへ後続のトヨタ車がオカマ！交通事故特有のコンと言う乾いた音が響き揺れる。大きな事故ではなかったが、運転手も慣れたもので相手の携帯電話をその場でかけながら確認し今後の連絡先を教えていた。警察呼んで事故証明みたいな事はしなかったな。お陰でホテルにはそれ程の時間的ロスなく到着できた。今回、国際免許も持ってきたがレンタカーはこんな時リスキーだよね。
・ 地下鉄
ロスで地下鉄に乗った。今回唯一の音楽ネタ「ギターセンター」に行く為だ。
http://www.guitarcenter.com/
ダウンタウンから北西のハリウッド/ハイランド駅まで約15分程度の行程。料金は何処まで乗っても1$25¢又はトークン一枚。安い。改札口は無く誰でも乗れてしまうが、もし巡回中の警察に見つかったらその場で200＄の罰金が待っているのでキチンと切符を買う。車内はヒスパニック系や黒人の人々が沢山乗っていてチョッピリ緊張状態。ハリウッド駅に無事到着したら後は徒歩。地図で見ると3ブロック程度なのだが早足で20分は掛かる！「ギターセンター」はロス随一の楽器屋。名前は「ギター」だがキーボード類やＤＴＭ系商品も潤沢な品揃え。店内ではマニアが沢山居て好き好きに楽器を演奏したりカタログを見たり･･･。やはりギターファンが多い。あっと言う間に時間は過ぎ、再びハリウッド/ハイランド駅からダウンタウンへ戻る。二度目の地下鉄は何故か馴染んでリラックスして乗ることが出来た。ホンの少しだけジモティ気分を味わったかな･･･。
・ サンタモニカ
ロスと言えばサンタモニカ！日光サンサン、浜辺に続くデッキではジョギングに興じる人々の姿をイメージするが正にそのまま。特にサードストリートでのショップ、レストラン、カフェはゆったりとくつろぐ事が出来て、ベガスの人工的なショッピングセンターより何倍も気持ち良い。今回最後の訪問地でもあり心からリラックスできたよ。今はお隣のベニスビーチの方がよりアーティスティックでオシャレらしいが･･･。
こちらでは浜辺を見下ろすホテルでランチ。日本人が少ないイタリアンレストランはかなり豪華系だったけれど、彼の地のリゾート気分をチョコッと味わった。
・ 食事
今回の旅行での食事ベスト３は以下の通り。この他、本文登場のベガスMGMホテルのバッフェ、サンタモニカのイタリアンも良かったです。
�．轡好魁�大衆食堂での朝食
米国到着早々、ユニオンスクェア近くの大衆食堂で食べた朝食。オムレツとかサンドウィッチとか普通のモノばかりなのだけど、いかにも地元の旅行者が怪しく食べてそうな雰囲気が良かったよ。コーヒーもガブガブ飲めて安かったし！（６＄位）
�▲蹈后�YANGCHOU（ヤンチョウ）http://www.yangchow.com/
チャイナタウンにある中華料理店。こちらも地元人中心のリラックスしたお店で甘酸っぱい「スリッパリー･シュリンプ」が名物。たらふく食べて一人20＄しないのはビックリ！！
��ロス：CIAO（チャオ）
ダウンタウンにあるイタリアンレストラン。雰囲気良く値段も手頃。（一人25＄）こちらは量が多いのでシェアしたいと申し出ると快く了解してくれて、パスタ、肉料理、魚料理などを皆で分ける。最後はティラミス、ナポレオン、チーズケーキ等のデザートもシェアして大満足であった。サービスしてくれた女性も大変気持ち良い方でありました。
| 2005年09月04日(日) |
米国西海岸十題+α（前編） |
今回の米国西海岸旅行のブリーフレポートです。
・ バブル
今米国はバブルの只中にある。旅行者にとって一番判りやすいのが「車」。
数年前に比べて圧倒的に新車の割合が多くなった。少し前までは車検の無いお国柄の為、特に低所得層と思われる人々が乗る車は「動けば良い」レベルの状態のものがかなりあったが、今回はハイウェーを走ってもキレイな車ばかり。さらにレクサス、インフィニティ、アキュラと言った日本のプレミアム･ブランド･カーを良く見たし、ベガスでは5000万円級の超高価格車マイバッハが二台連ねて止まっていたのはたまげた。不動産の値上がりも凄まじく、米国内でトップ人気のシスコの郊外では数年前まで3000万円台の住宅が最低5000〜6000万円するそうだ。国内飛行機運賃も値上がりしており（石油の影響もありか？）、成田・ロスが5万円台なのにロス・NYは9万円台する。（JTB料金。ネットではもっと安いチケットが手に入る。）ホテル代も同様だ。その一方、タクシー、地下鉄・バス等の公共交通、食費一般は安くてよろしい。
・ 台風
滞在中、彼の地のテレビで一番の話題は戦後最大級かつ大変な被害をもたらした台風「カトリーナ」。未だ上陸前であったが雨合羽を着て強風雨の中、テレビ中継するのは日米一緒なんだね。数日、TV見て動きが遅いなぁと思ったらアメリカが「でかかった」んだ･･･。その後の被害には心痛むが、西海岸では幸いに影響無く始終好天に恵まれた。
・ 寒いサンフランシスコ
到着早々ビックリしたのがシスコの寒さ。マジ寒かった！昼間は夏の日差しなのに、夜の街を歩くヒトは襟巻きとコートだよ！！以前、秋ごろ訪れた時はこんなに寒かった覚えはないのだが･･･。寒流が原因と言われるこの寒さがシスコ名物の霧を招き、あっと言う間に街を覆っていく。市内観光の際、シスコの街を市内の小高い丘ツインピークスから見物する為走っている時、ドライバーが快晴の空の一角に現れた霧を見つけた途端、猛烈なスピードで頂上に向けて上り始めた。登り切って納得した。あと5分でシャッターチャンスは無くなっていただろう。不思議と再び市内に下りると空に霧はなくなっていた･･･。
・ 米国人
「自己主張」「マイペース」「孤独に強い」「戦いが好き」「単純化が好き」。以上、ガイドの説明から。「沈黙が金」なのは日本だけ。「他人や周りと違う事を言い、かつその違いを単なる変人でなくチャンと説明し納得させればヒトは貴方を認めるよ」と。「明るくてハッピー」なインターフェイスは、こうした彼らの性格の裏打ちなのだろう。更に言えば目の前にいるヒトに無言でいること自体が「オマエとは話したくない」と言うネガティブメッセージと捉えられてしまうのかも知れない。
・ 外国人向け放送
ベガスではＡクラス以上のホテルに泊まったが、部屋では40チャンネル以上の有線放送を見ることが出来る。その中、なんと中国人向けが6チャンネル（！）も。続いてスパニッシュが2チャンネル、韓国・日本各1チャンネル。旅行中に日本人と思ったらチャイニーズである事も一度ならずあった。世界のパワーバランスの変化がこんな所にも現れているのかな。（ロスのホテルではガイド本にあったＪＴＢ事務所が撤退していたし･･･。）
・ グランドキャニオン
今回一番のハイライトが「グランドキャニオン一泊ツアー」。写真では絶対伝わらないと言われるグランドキャニオンの大きさを体験したかった。しかも今回は公園内にあるロッジで一泊して日没を見る。まず、ベガスから双発プロペラ飛行機に乗るのだがこれが怖い！揺れる！足元の鉄板一枚が下界との唯一の遮断物である事は取り敢えず考えない事にした。余りの迫力に、帰り道に寄ろうと思っていたストラトスフィアホテルにある屋上ジェットコースターがどうでも良くなった。（ホントに乗りませんでした･･･笑。）
グランドキャニオン空港から簡単な観光ツアーを経て公園内にあるマスウィックロッジにチェックイン後、いよいよ夕方からサンセット･ツアーの始まりだ。沈む夕日を追う様にバスで幾つかのビューポイントを訪れる。そして最もホテルから離れたピマポイント（だったと思います･･･。汗）から日没を見る事が出来た。写真では記録は出来ても伝える事の出来ない感動の現場を目前に、その瞬間を皆が見守った。向こう岸まで16Ｋｍ、谷底まで1.3Ｋｍと言う広大な岩肌を夕日が赤く照らしながら刻一刻とその影を伸ばしていく。空は青から紺へ、そして群青色へと変化する。「来て良かった」と心から思った瞬間だ。
夕日を見届けた後はロッジに戻り夕飯。ビュッフェスタイルだが料理毎に料金を払うスタイル。2000ｍを超えた高地の為かビール一杯で直ぐに酔う。帰り道に空を見上げると満天の星空！天の川が手に取るように見えたよ。
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