wakaP〜の好物三昧

2005年08月22日(月) i-river 「H10 [5GB;color] 」

(日記連載記事をまとめたものです)
まず店頭でのやり取りが「MP3プレイヤーとは何ぞや?」と言う本質論的な会話で面白かった。MP3プレイヤーの収録音源データは全てパソコンで管理されている事がポイントだそうだ。だからパソコン音源内容>MP3音源内容 となる。
次にMP3プレイヤーは壊れる、と言うこと。
壊れてもパソコンに音源データは残るから良いと言う考え方が一般的だ。
あるメーカーはプレイヤーが破損した場合、新品交換で内容データは保証しないそうだ。電池の考え方も同様で劣化消耗したら、内蔵型はそこで使い捨てる位の考え方らしい。
メーカーへは商品を送り内蔵型電池交換の対応をするそうだが、将来の電池交換代金で同じ性能の製品が買える可能性が高い。従って「20Gもの容量は必要ない。そこまでライブラリーを作り上げても所詮一生モンではない」と店員は言う。
携帯性・耐久性から見ると稼動部分の少ないIC型が優れている。
容量はパソコンを倉庫と見て持ち歩くCD枚数を決めて、気軽にプレイヤーにデータを出し入れすると考えれば、自ずと容量はそれほど多くなくても良いとなる。
その他機能としては、車内ラジオで聞けるFMリミッターは外付けで十分。(シガレット電源かつUSBから充電出来て2980円!)ライブや会議を録音できるボイスレコーディングは音質に拘るのであれば外部マイク入力付が良いだろう。音質と使用感。これだけは使ってみないと判らない・・・。汗

ざっとこんな内容であったが、実際にH10の選択理由は・・・。
まずはデザインが気に入った!笑。今のH10はi-riverにとって3世代目位らしい。厚さが薄くなりインターフェイスもカラー液晶など大いに洗練された。デザインの遍歴はハードとしての発展も表していると思うのだ。
更にボイスレコーディング機能、電池の汎用性(補助入れ替え可能のリチウム電池。しかも安価!)、値段辺りを組み合わせると選択肢はH10しか無くなっていたと言う訳だ。
最大の問題点はi-riverと言う企業ブランディングが自分にとって全くゼロであった事だったが、Y電機でベストセラーになっている事など店頭でのヒアリングを信頼する事とした。
たまたま昨日、2年半前にi-river20GのHDDプレイヤーを買ったミュージシャンに会ったが未だに故障知らずとの事で耐久性もある様だ。

そしていよいよ我が家に来たH10は赤い洒落た箱に入っていた。雰囲気良いよ。
早速クィックスタートガイドを開く。i-riverらしく本国韓国語がトップ。以下、日本語、中国語、ロシア語と続く。英語版はきっと単体なのだろう・・・。この辺もユニバーサルで面白い。
で、読み進むと「既に音楽ファイルが入っている事が前提で」その音源の聞き方や音量調節の説明等が書いてある・・・。そりゃ、チョッと違うだろう!!
買ったヒトが始めに何をしたいのかって、電源入れたり音楽へのアクセス方法など最低必要限度の情報は必要だけど、まずは「お気に入りのCDをH10で聞くには?」じゃないの?それはソフトウェア編を読めと言う事らしいのだがナンか親切じゃないな〜。
で、ソフトウェア「i-river plus」をインストールし、現状では慣れたWMPで録音し「i-river plus」で転送している。
さて、あるCDが気に入らなくて消去したかったのだが、その方法がマニュアルから中々探せない。こんな時はi-riverのHPに行くと良い。会員登録(商品ID登録が必要です)するとコミュニティにアクセスできて様々な相談への回答やフリーソフトの紹介等が掲載されているのだ。ユーザー同士でどんどん発展させていく事をメーカーも支持しているという事か。面白い世界に突入しそうだな。

2週間目のH10は現在322曲25.1時間分を収録、1.29GBを使用している。これはHDD全体の25.8%、約1/4の占有率だ。殆ど全てが自分の持ちCDからのコピーだから、このコレクションは僕が冥土の土産(笑)に持っていきたいと思っている音楽集とも言える。
アーティストを並べるとキースジャレット、ダイアナクラーク、YUTAKA、カサンドラウィルソン、ドナルドフェイゲン、ラーシュヤンソン、ビーチボーイズ、ビートルズ、アニタベィカー、バーシャ、野村奏一、クィンシージョーンズ、はっぴいえんど、インコグニート、ジャネットジャクソン、ティク6、ハンコック、チャカカーン、ディープパープル、イヴァンリンス、パットメセニー、ピッチカードファイブ、シリーラング、ビルエヴァンス、マリーナショウ、スティングなど。「ベストクラシック100」の2ndCDも入れたよ。笑
さて実際の使用感はどうだろう?
まず音源スィッチは要らないな。再生ボタンを長押しで自然に音源入り再生されれば十分と思うし直感的だ。曲に辿り着くまでの手順はまぁまぁ。音質は個人的には満足しているし高性能ヘッドホンにしたらもっと良くなるだろう。店頭でもi-riverの音質は好評と言っていた。
僕自身の生活への影響は大きい。今までヘッドフォンステレオは余り使用していなかったのが、今や電車の中等は殆どの時間聞きっぱなしの状態だ。電池の減り具合はそんな使い方で2〜3日位か。聞き方はもっぱらシャッフル。だって自分のコレクションだからどの曲が出てきても基本的には良いモンね。だから収録する時にアルバムの曲選定の際1/3〜2/3程度はカットしている。ビートルズ「タクスマン」の次にジャネットの「ランナウェイ」、そしてキースが弾き始めるなんて中々素敵だ。
只ひとつ困るのはアルバム毎にかなり音量レベルに差がある事。電車の中でいきなりドンシャリ系大音量の曲に移ったりすると気を遣う。フリーソフトなどを使うとシャッフル順序の編集なども出来るようになるらしい。
またライブの生録音の音質もまぁまぁだが大音量の入力は音割れする。これもマイク等の外部入力にも対応している(クレードルと言うコネクタ経由で可能です)ので、試してみたい。何故か生録音すると電池の減りがとても大きいのだが・・・。
以上、二週間に渡るi-river使用状況をレポートしてみた。自分がその立場になると良く見えると言うが、街を歩くといかに沢山の人々がヘッドホン生活をしているか良く判る。そして自分にとっても今までとは一味違う音楽生活を手に入れることが出来て、かなり気分がハイになったよ。


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