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2003年04月29日(火)
引越し作業初日
■ 能力を誇示できる人が羨ましい。しかし、自分がそういう人間になりたいかと言えば、そうでもない。

■ 午前10時に起き、引越しの作業を少しだけ始めることにする。本棚にある本のうち、部屋の引渡し日までは読まないであろう本を段ボールにしまった。作業をしているうちに思い出の品が出てきて涙腺が緩む。引越しが黄金週間の更に1週間後に延びそうなので今から焦る必要もないと思い、本を半分整理しただけで作業を終了する。あとは、床を水ぶき。すっきりした。

■ なんとなく横浜に行きたい衝動に駆られて京浜東北線に乗ったが、更なる行き当たりばったりで、新橋で電車を降りる。散歩していたら安い床屋さんが見つかったので入り、髪を切ってもらう。さらに歩いて八重洲ブックセンターで小説の文庫本を一冊買い、東京駅構内の飲み屋さんでビールを飲む。家に帰ってからは映画「ミザリー」を見て寝る。 //


2003年04月26日(土)
短歌と酒と結婚
■ 金曜。定時で仕事を切り上げる。そして、歌人とイラストレーターとのコラボレーション企画である「テノヒラタンカ」のイベントを青山まで見に行く。歌人な友人とその友人に会うことができた。イベントの中で、イラストから連想して各自が短歌を作るというコーナーがあって、僕は可愛い亀の絵からイメージして短歌を一つ詠んだ。読み手というか聞き手がどのような短歌を求めているのかを珍しく強く意識して作ったのに対し、ある程度の反応があったのは一つの成果だった。けれど、短歌ひとつを作るのに20分というのは、時間がかかりすぎだ。もう少し、言葉の瞬発力が欲しい。

■ 短歌のイベントが終わって電車で帰り、自宅の最寄り駅から帰路へと歩み始めたところ、卓球部の後輩が泥酔して路上で寝ていた。彼を介抱する卓球部員はお酒を飲んでいなかったらしいが、介抱の経験が殆どなくて何もできずに戸惑っていた。介抱係の後輩と少し話していると、もう一人の介抱係が買出しから帰って来た。帰って来たばかりの彼はコンビニのビニール袋からスポーツドリンクを取り出し、眠っている後輩に無理やり飲ませようとしていたが、反応は帰ってこなかった。僕は、タクシー代3000円を介抱係に渡し、適当に見守ってからその場を後にした。そして、後輩の泥酔の発端である卓球部の新歓コンパに顔を出した。新入生は3人いた。僕の近くにいる新入生は、生ビールをこれまで中ジョッキで10杯飲んだのでもう限界だと訴えていた。10杯も飲んでいてまだ無事だとは。かつての僕ならばここでも心を鬼にして酒を飲ませていたけれど、嫌がっている奴に酒を飲ませるなんて勿体無いという考えに行き着いた。
翌日に行われる結婚式のスピーチは、この時点で200字程度しか思いついていなかった。

■ 土曜日。出勤日だが、予め休みを取っている。スピーチのセリフを考えるが、いまいち文章にならない。結婚式は、大学時代の卓球部の先輩が主役で、彼は今でも僕が最も親しんでいる先輩だ。兄のような存在の先輩に、公でどのような言葉をかけたらいいのか。原稿が未完のまま出発の電車に乗り、会場に着いてから引き続き文章を練って、ようやく完成した。けど、お酒を飲んでいたせいか、実際にスピーチの出番が回ってきたら原稿を読みながら喋るのが馬鹿馬鹿しくなって、全てアドリブでスピーチした。新郎の先輩には、2次会で一緒に飲んでいたときに「いいスピーチだった。ありがとう」とお礼を言われた。安心した。

■ ほんと、色々な結婚がある。新郎の先輩と話しながら思った。 //


2003年04月20日(日)
越すこと
■ ゴールデンウィーク明けに、会社の寮に引越すことにした。これで、家賃を今までよりも3.5万円節約することができる。問題は引越しそのものに掛かる費用だけれど、なんとかなるだろうと高をくくっていたりする。引越しのことに限らず、ここ最近現実から逃げすぎだ。実は、この引越しさえも「逃げの一手」なのではないかと考えたら、自分が果てしなくどうしようもない人間に思える。 //


2003年04月09日(水)
回復
■ 調子が良くなってきた。夜9時まで仕事をして帰宅。 //


2003年04月08日(火)
軽薄であること
■ 紛れもなく沈鬱で、誰とも話をしたくない1日だった。職場の時計は遅れているのではないか。そう思うくらい、時間が全く経過しなかった。何故自分が今ここにいるのかに対する強い疑問が押し寄せてきて、苦しくて泣きたくなった。中学生だった頃からまるで成長していない。むしろ、退化している。帰り道に歌人の短歌を一つ思い浮かべる。

 昭和六十四年からなにひとつ増えることないわたしの質量/玲はる名

■ しかし、ここまで沈んでも、その理由が明確なことが救いだ。

■ 夜のニュースでイラク戦争の映像が流れている。湾岸戦争の時よりも、現地の戦況を鮮明に視聴することができて、妙な違和感がある。ここまでの映像を見ることが出来るのは、映像技術の進歩ばかりでなく、ジャーナリストやカメラマンがより危険を冒していることの証でもあるだろう。実際、もしも報道が虚偽でなければ、現地で一人のジャーナリストが死亡した。

■ 戦争でこれ以上の死亡者を出さないでほしい。何故ならば、多くの命が失われることで、自分の命があまりにも些細で軽いものであることを痛感してしまうからだ。できることならば、自分の命の軽薄さを意識せずに生きたい。 //


2003年04月07日(月)
卓球狂の詩
■ 朝に喫茶店へ寄るのを止めることにした。エンゲル係数低下計画の一端、と言ったら響きは良いが、実際には金欠なだけだ。職場に早く着いたので新聞を読もうと思ったら、隣の部署からパソコンに関する問い合わせが来る。早速対応をしていたら、今度は自分の部署から内線の呼び出し音が聞こえ、もう一件問い合わせが増える。後の問い合わせの方が簡単に解決できそうだと判断して対応したら、予想通り5秒で済んだ。そこで少しリズムが良くなって、最初の問い合わせも解明することができた。どうやったら社内の人がパソコンをよりスムーズに使いこなすことができるかを考えながら仕事をしているけれど、社員の人がパソコンに対して少しでも好奇心を持たなければ、効果は薄い。

■ 仕事をほぼ定時に切り上げて、近所のクラブチームで1時間ほど卓球をした。このクラブチームは高い年齢層でメンバーが構成されている。けれど、その中に唯一僕と同い年の人がいて、今日ようやく知り合いになることができた。気さくなナイスガイで、これから仲良くなれそうだ。

■ 卓球について、課題を見つけることができた。ストレートに強打を打たれる時の守り方が良くない。身体の向きがクロスに向いているから、ストレートが死角になってしまっている。クロスよりもストレートの方が距離が短いのだから、ストレートをメインに待たないといけない。防御力を高める練習をする必要がありそうだ。今の環境では、自分からスマッシュを打ちにいくと大半は勝ててしまって良くない。負けてもいいので、暫くスマッシュを封じてみることにする。 //


2003年04月06日(日)
回帰すること
■ 今月最後の土曜に出席する結婚式で祝辞を述べることになった。兄のような存在の人を言葉で持ち上げるのは簡単だけれど、なぜトップバッターに回すのか。心の準備が出来ない。

■ アパートの契約を更新することにした。今月の18日に不動産やさんに赴き、書面で契約を交わす予定だ。書面上は今度も2年契約になるけれど、この2年のうちに引っ越す予感がある。でも別に「ここではないどこか」へ行きたいわけではない。ただ、予感があるだけだ。それにしても、契約料を支払ったら限りなく金欠になってしまう。

■ 昨日の酒は残っていない。しかし風邪を引いている様子なので、ひたすら寝る。大学も高校も実は卒業していなかった、という夢を見て飛び起きたり、いつか卓球部の先輩がその友人と一緒に話していた「いい女の要件」を思い出したりする。本を読もうとしたけれど活字が全く頭の中に入らない。諦めてまた寝る。

■ もう少し正直でいた方が得をしそう。でもその得は、誰かからそのまま貰うものなのかもしれない。迷う。 //


2003年04月05日(土)
分が悪いこと
■ 土曜日にしては珍しく、午前7時に起きる。しかし、特に何をするわけでもない。洗濯だけを済ませて、コインランドリーで乾かす。午後に大学の卓球部に顔を出す。すると、高校教諭をしているOBの先輩が高校卓球部のOBを3人連れて来ていて、試合をする。高校生にしては強いけれど大学生が彼らに負けてはいかんよなと思っていたら、大学卓球部の方が分の悪い結果に終わっていた。夜は、卓球部の後輩と待ち合わせて近所で飲んだり、カラオケをしたりした。眠い。 //


2003年04月04日(金)
アルコールは風邪を浄化しないこと
■ 目覚めたら二日酔い。しかも鼻水が出てきて、やや風邪気味だ。

■ アメリカは、鉄腕アトムだ。善と悪を安易に分けて自分の正義を10万馬力で振り翳す、幼い機関だ。 //


2003年04月03日(木)
花吹雪
■ どうぞ花見をしてください。そう言わんとばかりに、空は晴れていた。昨夜スーパーで買ったレジャーシートを持って、職場に行く。就業時間中は問い合わせの内線が多く、その対応にほとんどの時間を投じた。

■ 終業してすぐに課の2人を連れて会場に赴く。レジャーシートを敷いてみたら、僕の確保したスペースは充分広かった。昨日の心配がナンセンスだったことに安心する。飲み物や食べ物を買い出した後、一人が職場に大勢を迎えに行く。その間に僕ともう一人は、シートの上で留守番をしながら先走ってビールを飲み始める。まもなく課の皆が来て、飲み始める。しかし寒い。寒さを紛らすかように、早いペースでビール、日本酒、焼酎が無くなっていく。途中でみんなに使い捨てカイロを差し入れた頃には、酩酊の度が全体的にだいぶ高まっていた。3時間の花見が終わる時、僕は命令調で喋っていたらしい。2次会は居酒屋でしっとりと飲んだ。上司はアルコールに負けて、トイレで眠っていた。ひとまず、入社してから初めて担った幹事の役割が無事に果たせて良かった。

■ 花見の会場には、ストーブを持ち込む団体があった。本格的すぎる。 //


2003年04月02日(水)
慣習に依ること
■ 今日は雨。花見の期日を今日にしなくて良かった。朝に会場の公園を見に行ったら、予約席であることを示すために他の団体の幹事が地面に貼った紙は、雨に濡れて溶けて、何も見えなくなっていた。こういう場合、予約は法律的に有効なままなのだろうか。民法、道路法、自然公園法。どの法を持ち出せばいいのか良く分からない。但し、あの公園ではこうして紙をアスファルトに貼って予約するのが慣習となっているようだ。不文律。一方僕は雨を想定し、ビニールを被せた状態で紙を貼ったので問題なかった。でも、10数人が参加するにはスペースが足りないかもしれない。ちょっと心配だ。

■ 仕事は少し進展した。そろそろ新しいことを始めよう。 //


2003年04月01日(火)
赤名リカが親しみを込めて呼ぶ人
■ 朝、花見の会場を探し回っていたら隅田川に流れ着き、大きな淀みを見て落ち着いた。

■ 花見の幹事をすることになったのは上司の「独り言」に起因する。でも「花見しよっか」は、一般的に解釈すれば独り言ではなくて提案だ。「花見をしたいからとにかくセッティングしてくれ」という鮮明な行間までも含んでいる。そこで、今日は仕事の合間に課の人に呼びかけたり、グループウェアで花見のお知らせを回覧したりした。その甲斐があって、課全体の7割の人が参加するほどの規模になりそうだ。しかも、課の女性が全員出席するという奇跡のおまけつきだ。しかし「あの人が来るから私は行きたくない」という声が一部であがり、社会にいることの難しさを思う。夜は、会場となる小さな公園に赴き、コンクリートの地面にガムテープを貼ってなわばりを確保した。如何にも下っ端のサラリーマンがやる仕事だけれど、実際に最も下っ端なので仕方ないし、とはいっても、春の陽気も手伝ってか幹事をするのが楽しい。あとは明後日が晴れることを祈るばかりだ。帰り道に上野公園に寄ったら、屋台も人も大賑わいだった。 //


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