TOHGA嬢の生活



59点

2005年06月26日(日)

 ある人物と飲みに行く。

 んで、ちょっとお酒がまわってきた頃に、彼が言う。

「○○○○、付き合って」

 うん、そう来るかなってちょっと思ってた。

 私はグラスを手に取り、ブランデーを嘗める。

 これ、カミュかな? ウチのオヤジが好きなヘネシーに比べて、なんか口当たりが華やかな感じがする。

 あぁ、私もお酒の味が分かるようになったのかしら? うふふ

「うーん。不可」

 彼とは結構話が合うし、付き合いが長い分、天邪鬼な私を理解してくれている。

 うん、此処まで私の思考をトレース出来るのは評価に値する。

 そこには愛情が、ある気がする。

 それでも、彼では駄目だ。

 室内の温度が寒かったので、店を出て生暖かい空気の漂う夜の公園を散歩する。

 なんかあるかな? と思ったけど、なんもなかった。

 実はこの時、先程のブランデーに悪酔いしてかなり気分が悪かった。

 何処かに座るか立ち止まるかしたかったけれど、生憎適当な場所はなかった。

「カラオケでも行く?」

 彼が珍しい事を言った。

「あぁ、良いね」

 よーし、カラオケに言ったら、彼の為に知っている限りの失恋ソングを歌おう。

 ビーズのラブファントムとポルノグラフィティのアゲハ蝶は外せないトコロよね。あと、ルルティアの知恵の実も歌おう。

 なんて事を考えていたら、私の不穏な空気を察したらしく、彼がやっぱりカラオケは止めて、帰ろうと言い出した。

 ちぇっ。

 彼と別れて電車に乗り、手すりに寄りかかる。

 あぁ、そうか。あの時気持ち悪いとか言って、彼の腕に捕まれば良かった。

 そうすればすこしはこの悪酔いも幾分かは治まったかもしれない。

 でも、そんな事を思いつけなかったのだから、やっぱり彼は不可なのだと確信した。


祈願

2005年06月13日(月)

 昨日の日記を書いてやっと気づいたこと。

「願う」と「祈る」

 って、ポーズは似てるけど、違うモノなのね。

 毎年、年始に初詣に行って私達が神社の前で考えている事が「願い」

 寝る前にベットの前で手を組む事が「祈り」

 でも、ちゃんと祈っている人っているのかしら?

 本当はそれ、「願い」なんじゃないの?


 と、自問自答。

 まあ私はベットの前で手を組んだりしないしぃ。

 そもそもウチ、敷き布団だしぃ。

 みたいな? 

(この文章読んでさっきまで私が何を読んでたかわかる人いたら凄いなぁ)
答え 森博嗣の「工学部・水垣助教授の逡巡」


何故祈るのか 何を求めているのか

2005年06月12日(日)

 映画を見に行く。

 見たのは「ミリオンダラーベイビー」

 うん、良い作品でした。

 ホント、感想書くの下手ね、私。

 まあいいや。


 えーと。

 映画見て思う事がいろいろあるんだけど、うまくまとめらんなくて困ってます。

 仕方がないのでだらだら書こうと思います。


 この作品で結構気に入ったのは、主演男優の「祈り」のシーンです。

 ダンさんって役名なんだけど、ダンさんは毎週ミサに通ってるっぽいのです。

 で、その度に神父さん掴まえてからかうワケです。

「三位一体ってのは、ホップ・ステップ・ジャンプみたいなモンか?」

 みたいな事いったりして。

 神父さんはウンザリしたように言います。

「アンタ、なんでミサに来てんの? からかいに来てるだけならやめてくんない?」

 あと、ダンさんは家族と疎遠なようで再三この神父さんに

「娘さんに手紙出してる?」

 って聞かれてます。

「毎週書いてるさ」

 って答えるダンさんに、神父さんは

「嘘ばっかり!」

 と、ハナから信じません。
 確かにダンさん、「毎週書いてる」って言う割には神父さんの顔見て言おうとしないし何か真実味が無い。

 で、これはネタバレになりますが、ダンさんちゃんと毎週手紙を書いてるのです。

 でも、全部返ってきちゃうんですね。受けとって貰えてないの。

 うーん、切ない。

 人事を尽くしても、天命が来ない。

 でも、ダンさんは何も言いません。

 神父さんも気心は知れていますが、その事実を汲み取ってあげられるほど、ダンさんの真の理解者ではないのです。

 まあ、そんなん分かれって方が無茶だし、神父さんにどうこうできる問題でもないですしね。

 ダンさんは、何も言いません。ただ、祈ります。

 この場合の祈りって、

「神様、神様。貴方の御力で娘から返信が届くようにして下さい」

 っていう物理現象を願うものとは、ちょっと違うんじゃないかと私は思うんです。

 まあ、願いが叶えばそれに越した事はないんですけど。

 ダンさんがそういう、即物的な原理主義者だとしたら、とうの昔に神を見捨ててると思うんです。

 ではなぜダンさんは祈るのでしょう?

 何を祈っているのでしょう。


 主演女優のマギーが致命的な怪我を負ってしまった時も、彼は教会に足を運びます。

 病院を変え、良い設備とスタッフを求め、なんとか回復を目指しますが、どうにもなりません。

 奇跡でもない限り、マギーはベットから出られません。

 マギーはダンさんに自分を殺してほしいとまで言ってきます。

 そんな時に訪れた教会で、ダンさんは何を祈ったのでしょう。




 奇跡なんて、起こりません。




 では、なぜ祈るのでしょう。

 聖書の何処かに、「神様は私達の重荷(軛)を共に背負い、その重さを半分にする」と言った内容の事が書いてあります。

 でも、ダンさんに娘からの返信は最期までありませんでした。

 マギーも死んでしまいました。

 神様はダンさんに奇跡を与えてくれませんでした。

 それでも、ダンさんは祈ります。

 自分だけでは負い切れない、哀しみ、苦しみ、心の葛藤を、祈る事によって神様に半分預けているのではないでしょうか。

 静かに神様と対峙する、ダンさんの姿が映画の見所です(お、この一行だけ見ると、私、おすぎよりも良い事言ってるかも!)


 あ、そうそう。念の為書きますが、私は無信仰主義者です。

 宗教なんて大嫌いさー。


X-Day 決まる

2005年06月07日(火)

 事業部長と面会。

 希望通り、7月末で退社という事に決定。

 有給をどうするか聞かれて、少し迷う。

 貰えると思ってなかったので、全然考えてなかった。

 7月で消化するか、8月に持っていくか。

 8月頭に保育士の試験を受験するので勉強時間が欲しいのは事実だけれど、なんとなく、7月いっぱいは頑張ろうとか思ってしまったので、有給は八月に持っていく事にした。

 受かるかなー、試験。

 1、2日で詰めこむつもりだけれど、ちょっと不安。

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!