TOHGA嬢の生活



お祭り

2004年10月23日(土)

 母校の大学で、学園祭があった。

 後輩達への差し入れを携えて、母校へ向かう。

 先ず、子ども文学研究会の展示場へ。

 相も変わらない、子供の為のプレイルーム。

 お昼時で後輩が2人しかいなかったので、マドレーヌを渡し、冊子だけ買って出直す事にする。

 次はミステリ小説研究会へ。

 今年は探偵事務所風の喫茶店。

 冷やかしに来た男性客が

「誰か死んでないの?」

 という質問に

「去年は彼女が死んでました」

 と、大真面目に答える後輩が愛しかった。

 みんなのシックなギャルソン姿も可愛かったし。

 何よりメニューのケーキが凝っていてとても良かった。

 私は林檎のケーキを頼んだのだけれど、すごく美味しかった。

 あんまり美味しかったので、紙コップで出された紅茶に目がいってしまう。

 ああ、私がまだ部員だったら頼まれなくてもこのケーキに合うような紅茶とか、めちゃくちゃこだわったのに。

 なんて思ってみたり、みなかったり。

 紅茶とケーキと一緒に渡された暗号問題に頭を捻りつつ、1時半に始まる演劇部の劇を見に行く為に、五分前に席を立った。

 劇のタイトルは「広くて素敵な宇宙じゃないか」

 私の好きなアンドロイドが出てくるストーリー

 私の知り合いである後輩は、「父親」の役。

 相変わらず、早口だった。

 なんか、「おばあちゃん」の格好がメアリーポピンズみたいだなとは思っていたのだけれど。

 最後のオチで理由がわかる。

 演技にはいくつか不満点があったものの、見て良かったと思う。

 その後はもう一度ども研へ。

 やっぱり部員が少なかったが、久し振りに子どもの相手をする。

 卒論の時に世話になった児童館の職員と顔見知りの子ども達にも此処で再会し、用があったので5時に母校を後にした。


「私立東京大学奇術愛高校」

2004年10月17日(日)

 と、いうタイトルの、とある手品サークルの、発表会を見に行きました。

 とても良かったです。

 そう言えば今回は入場の際に整理券が配られていて、このとあるサークルのOGである私は関係者用の整理券を貰ったのですが。

「4年生の方は、この整理券に書かれている番号の席におかけ下さい」

 と言われ、なんの疑問も無くそれを受けとって、指定された席に座り、そして隣りの席の一つ下の後輩の顔を眺めて漸く気がつきました。

 私、4年生じゃないじゃん。。。

 強いて言うなら5年生じゃん。

 ま、どうでも良いのですけど。


 そういえば十月の頭に、サークルへの寄付を募る手紙が届いていました。

 手品ってのはお金がかかるのです。

 私は封筒の中の振りこみ用紙は使わず、当日、カンパするつもりでした。

 まあ、使えないみずほの所為でATMからお金がおろせず、結局カンパ出来なかったのですが。

 まあ、私の事は置いといて。

 丁度、私と同じ時に関係者用の整理券を受け取っていた年配の男性が、受け付けの(多分)一年生に、横柄な態度でこう言ったのです。

「キミ達は、カンパした人間に、なんの挨拶もしないのかね?」

 は? なにそれ?

 あんた感謝される為にカンパしたの?

 なーんて思いつつ、やっぱりカンパしてくれたんだからお礼のひとつはしないとね。

 と、思い。

「まあまあ、この度は当サークルにカンパして下さり、どうも有り難うございますです」

 と、何故か私が挨拶してしまう。

 ある意味、職業病だ。

 男性も、私が4年生くらいに見えたようだった。満足そうにうなづいて去って行く。

 て、いうか。あの人誰だろう?

 私ですら知らないのに、(多分)一年生の場内スタッフに挨拶を求めるのは酷だと思った。

 どうでも良いけど、カンパしてくれた人達へのアフターケアってどうしてんのかしら?

 ちょっと心配になったけど、面倒だったので自分からはアクションは起こさなかった。

 この日記はサークルの後輩も見ているらしいので、やる気のある人、ヨロシク。

 ちなみにその横柄なOBは私の前の席だった。

 彼は演技中、何度か舞台をデジカメで撮影していたのだけれど、ことごとくシャッターチャンスを逃していて、あまりの馬鹿馬鹿しさに呆れ果ててしまった。

 なんでこの人、現象が起きてからカメラを構えるんだろう?

 例えばシルクの演技で言うと、

 シルクが出る→カメラを構える→シャッターを押す頃には次の現象の為の作業に移っている

 演者がシルクを手の中に閉っているので、撮る場面ではないと判断しカメラを下ろす。

 そのカメラを下ろした瞬間に、「ブレンド」の現象が起きる。


 この、繰り返し。

 この人、本当にOB?

 なんで此処まで演技の流れが読めないの?

 手品経験者なら、作業中にカメラを構えて、現象が起きた瞬間シャッター押すくらい、簡単に考えられるだろ?

 何度同じ失敗繰り返してるの?



 とりあえず、こういうOGにはなりたくないな、と。

 見事なまでの反面教師ぶりを披露していただきました。


 さて、舞台終了後は、皆でお酒を飲みに行く事になった。

 結構楽しかった。

 そこでの、とある人との会話。

「ねえトーガさん。あの人の髪型、どう思う?」

「なんかさ、笑っていいともに出てる、キングコングっていう芸人の一人に似てない?」

「似てるー!」

「っていうか、最初本当に誰だかわかんなかったよ。髪型だけであんなに変わるもんなんだね」

「っていうかキモくない?」

「うー、ん? それはよくわかんないや」

「僕は君のセンスの方がわかんないよ」

 実はちょっとその人と世間話でもしてみたかったのだけれど。

 席が離れていて、移動するのも面倒だったので、他の人と話して楽しんだ。


複雑だけど、単純明快

2004年10月11日(月)

 自分から近づくのは好きだけど

 相手から近づかれるのは、厭

 だけど本当は最初と最後の一歩は自分から踏み出したくない。


 私は気にしないけど

 他人が気にするのは、凄く気にする。


 寄りかかるのは好きだけど

 寄りかかれるのもまあたまになら良いけど

 ずぅっとべったりは、みっともないと思う。


 触れたいとは思うけど

 交わすのは、厭。


 よく嘘を言うけど、自分に利になると思える事しか言わない

 でも、嘘がばれた時のリスクはまったく考えてなかったり

 嘘をつく事を躊躇うと、途端に嘘が下手になる。


 理解されたいとは思わない

 見透かされたと思うから

 でも、受け入れては貰いたい。


 そう、硝子の様に透き通って見せるけど

 中には入ってきて欲しくない。


懐古主義 もしくは マイナー趣向

2004年10月08日(金)

 台風の中、ディズニーランドに行く。

 意外に人が多い。

 今回の同行人は、「この人と行ったら面白そうだ」という予感に従って誘ってみたのだが、結構当たっていた。

 ユリカ嬢やイケタニ氏や70ちゃん達と行く時とは違うコースを辿り、多分彼女達と一緒だったらスルーしてしまいそうなスタンプラリーなんかもしてみた。

 こういう楽しみ方も、悪くない。


 園内はそこかしこにハロウィンの飾り付けがなされていた。

 ダストボックスまでハロウィン仕様になっている事に気づいた時には、正直感動すら覚えた。


 現在、私の大好きなアトラクション、ホーンテッドマンションが期間限定で模様替えをしている。

 しかも、これまた私の大好きな「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」仕様だというのだから、これは行くしか無いだろう。

 ウキウキ気分で列に並ぶ。

 順番を待っている間にも、ちょっとした飾り付けの変化を見つけて、嬉しくなっていたのだが「伸びる天井」のトコロでちょっとした違和感を覚えた。

 とある仕掛けで、有り得ないくらいの、大歓声が沸き起こったからだ。

 いや、その仕掛けは充分素敵だったのだけれど、なんだかその大騒ぎに引いてしまって、私の中で何かが冷めてしまった。

 模様替えもそれはそれで充分良かったのだけれど。

 あのホーンテッドマンション独特の、不気味で静かな美しさが無くなってしまっていて、少し物足りない気分に陥る。

 それに、あそこまで露骨に盛況だと、期間限定ではなくこのままずっとアレで通してしまうのではないかと思えてきて、不安になった。

 それは、ちょっと厭だ。


 さて、後日談。

 仕事場にお土産のクッキーを置いておいたら、年の近いバイトの女の子がニヤニヤしながら聞いてきた。

「誰と行って来たんですか〜?」

「友達」

「えぇ〜? 友達なんですか?」

「じゃあ、『まだ』友達」

「きゃー★」

 あんまり嬉しそうなので思わず笑ってしまう。

 さて、本当のトコロはどうなんでしょうね?


男の子のお洒落と、性差別的な意識について

2004年10月03日(日)

 最近、私の周囲の男性達の数人が、イメチェンをしたり、眼鏡デビューをしたりした。

 そして、彼等全員が異口同音、淋しそうにこう言った。

「誰も気づいてくれない・・・・・・」


 その中の一人、髪型を変えた、仕事場のバイト君に話しかける。

「やっぱり男の子でも、髪切ったりしたら、他人に指摘して欲しいもんなの?」

「そりゃそうっすよ。ホント俺、今日一日だーれも何も言ってこないから、気づかれてないのかと思いましたよ。なんの為に金払って散髪したんだか……(溜息)」

「あらら、そこまで思いつめちゃうんだ」

 彼の髪型の変化に気づいてないわけではなかったが、別に仕事中わざわざ話しかけてまで指摘する必要は無いと思っていたのだけれど。

 休憩中に事務所でいじけている彼の姿はとても可愛らしかった。

 しかし、ちょっと意外だ。

 こう言った内容の問題で拗ねるのは、女性の専売特許のようなモノだと思っていた。

「最近の子って女々しいわねぇ……」

 なんて相当失礼な事を思いながら、それでもこれからは、男の子相手でもちゃんと声をかけて気にしてあげようと軽く心に決めた。


行く事に意義があったように、書く事にも意義がある しかしそれは私にとって意義があるだけで、それ以上の意義は、多分無い。

2004年10月01日(金)

 月末、私の仕事場では「棚卸」という作業がある。

 店内の在庫を調べたりして、今月の売上を計算するのだ。

 この作業、深夜2時までかかる。

 故に、昨日は漫喫で宿泊。朝まで漫画を読んでいた。

 始発で帰宅し、お布団の中で眠る。

 今日は、サークルの先輩が某所で舞台に立ち、サークルの後輩が某所で舞台のリハーサルを行う。

 両方見に行くつもりだったが、12時過ぎに目覚めた私のテンションは、久し振りにメチャメチャLowだった。

 見に行きたいんだけど、外に出る気になれない、出掛ける準備をする気になれない。

 グズグズしている内に先輩の舞台が始まってしまった。

 憂鬱な気分。

 これを後もう一度繰り返したらちょっと厭な感じになりそうだったので、せめてリハーサルは見に行こうと、決死の覚悟で外に出る。

 化粧をして、可愛い服を着るつもりだったが、諦めた。

 こういう日は何を着ても自分に似合ってない気がするから、自分に一番楽なジーンズと、シャツと、上着を羽織る。

 そんな感じで王子駅に向かう。

 リハーサルは、予定が2時間以上遅れていたらしい。

 同期の友人達は舞台について色々言っていたが、私は何も言わなかった。

 来て良かった、とまでは思わなかったが、やっぱり先輩の舞台も見に行けば良かったと、少し後悔した。

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!