霞的迷想



スクライド(TV版)を見たんだよ。

2002年05月23日(木)

それでもって、感想。

主人公―――オープニングを見て思ったこと。
      「……ジュドー?」
      そして、ストーリーを見て思った。
      「やっぱりジュドーだ」
      髪が逆立ってるのと、普通におりてるのを、コミックとかの表紙で
      見てた頃には別人と思ってたのが、実際に見てみたらば同一人物で
      ちょっと吃驚。「スーパーサ●ア人?」
       カズマを見るにつけて、京一ってばヒーロー属性なんだなって思
      います。

クーガー―――ひたすらに繰り出される津久井さんの早口に、ただただ感心。
       アルター能力といい、そのビジュアルといい、「サイバーフォー
       ミュラ」を思い出したのは私だけではないはず。というか、確実
       に、わざと狙ってるんだろうな。

水守―――眼鏡ッ娘……読子ちゃん。
     今時、読子ちゃんみたいな特殊事情なしにあんな眼鏡をかけているヒ
     ロインも珍しかろう。しかもお嬢様なのに。
     ヒロイン特権の無鉄砲ぶりも、なかなかにステキです。

君島君―――ヨシオ君とビーチャとモンドを足して3で割ったような……兎に角、
     ストーリー展開には欠かせない悪友君。タイトルに使われるまでフル
     ネームなんて知らなかったけど、しかも既に忘れてしまったけど、格
     好良かったですね、あの土壇場の名シーン。

かなみちゃん―――水守は「水守」だけどかなみちゃんは、かなみ「ちゃん」(笑)
         やっぱりお約束なキャラであります。ののみちゃんとリィナ
         が渾然一体となった感じの子。
         野良猫いきなり命名した呼び名で捕まえて抱き上げる力技、
         割とカズマと似てるよね。

橘あすか―――クレジットに名前を見る度、「岩永さんが女の子役?」と首を傾
       げていたのは内緒の話だ(爆)
       誰かに似てるんだけど……誰だっけ? とりあえず、次点ぐらい
       の印象で「アマちゃん」こと霧島君にも、似てると思う。
       とってもかわいい性格だけど、それだけに「かわいい」なんて言
       おうもんなら手ひどい扱いを受けそうです。そんなところがかわ
       いいのだが(がふっ)

劉鳳―――「セヴィルだ!」
     ……で、おしまいッてのもあんまりだよね?
     コミック表紙からの前予想で、中を見たらはまるキャラになるんだろ
     うなと思っていたらば……見事に撃沈しました。
     容姿といい、髪型、髪の色、服装、さらには性格といい、まさしく
     セヴィル研究本部長なのですが、私はああいう冷静で機能優先型の人
     が、怒り狂ったりなんだりで感情を爆発させるところがかなり大好き
     です。(酷)
     彼について一番気になるのは、みんなして彼をフルネームで呼ぶこと。
     彼は劉さんちの鳳君なんだよ? その呼び方に異を唱えない本人も本
     人だけど。
     どうでも良いけど、「りゅうほう」って言ったら、やっぱり焼き鳥だ
     よね?

 それにしても「少年」アニメなんだなとつくづく感じました。
 「男なんだから」とか「男には」とか「女にはわからない」とか言う台詞が、かなり頻繁に登場したのが気になりどころ。
  


タマネギの遠い眼差し

2002年05月22日(水)

「時空のクロスロード」の2巻を読んでいたら、大学時代の友達の友達と、更にその友達とがしていた会話を思い出した。
「ひたすらタマネギを炒め続け」……方や、チキンカレー、方や、オニオンスープ。
結局第一食目は、間を取ってタマネギとソーセージのカレー風味リゾットになった。タマネギが均一に遠い目をするまでには、まだまだ切り方の修行が足りないと思った。


雨のこと。

2002年05月18日(土)

 今日の仙台市内は雨だった。多分昨日も雨だったんだと思うけど、家から一歩も出ていないと記憶はあやふやだ。

 天気予報を見て雨マークが出てたりすると、大して理由もないのにいやだなッて気持ちになったりするんだけど、実際に雨が降ってるときには、何故か結構な確率でほっとしたりもしている。

 多分、本当は雨はあまり嫌いじゃない。
 あまり嫌いじゃないということは、どっちかって言うと好きだってことだ。

 実は私は結構な帯電体質で、乾燥している時期には一時間に何回も、あたりにぱちぱちくんを振りまいている。人体同士の静電気発生で、肉眼に見える火花が散ったこともあるとなると、かなり冗談ごとではなくて、思い出すにつけてその節はごめんと謝りたくなったりもして。
 で。あたりの空気が潤っていると静電気っておこらないものだから、(少々乾燥肌の気もある。あぁヤダヤダ)もしかしたら、雨が好きだと思うのはそのためもあるのかも知れない。

 だけど、肌で感じる雨の気配も嫌いじゃないけど、私が好きなのはむしろ雨の臭い。うちの近所には小さい公園があって、(まぁ、それでなくても結構山のところなんだけど)雨が降ってるときに通りかかると、そこに植わっている木や草の、何というか「緑色」の臭いがいつもより濃く、だけど柔らかな感じで漂ってくるのが、心地良い。特におなかがすいてたり、疲れているときに雨の気配を感じると、少しだけ、体も軽くなったように思えてくる。

 ……なんてことが言えるのも、今日の雨足がそれ程激しくなくて、どこかに遠出するわけでもなかったからかな。
 きっと、傘をさそうか迷うくらいの、さぁぁという細かい雨が好きなんだろうな。


和洋折衷

2002年05月17日(金)

唐突だけど。
あんパンが嫌い。
餡ドーナッツも好きじゃない。
エキソン●イなんて誰が食うもんか!(仙台人だけど〜)

どうやら、中途半端(?)に和のものと洋のものが混ざったお菓子が嫌いらしいとずっと思ってました。
パンもドーナッツも好きだし、おはぎやお団子だってかなり食べます。だけどあんパンは(−”−# というくらい嫌いです。

だけど、よく考えてみたら私抹茶オレとか抹茶アイスとかはかなり大好きでぱくぱく食べるし、ほうじ茶クリームのワッフルとか、「さっぱりしていて良いv(芝村調)」なんて周りの人にも勧めてました。てへ(^^ゞ
ただ単に、「餡」(というよりむしろ「米」?)に対する思い入れとか好みの問題だったようです。 

 何故突然にそんなことを思ったのかといえば、仙台駅一階にあるずんだ屋さん……そこのシュークリームがおいしかったからなんですがね。
 ずんだ屋さんなので勿論、シュークリームの中身は「ずんだクリーム」。
 「ずんだ団子」のあの「ずんだ」と、生クリームを程良くミックスさせた「ずんだクリーム」+底を支えるカスタードクリームを、パイ風のシュー生地にぎっしり詰め込んだ、ボリュームのあるシュークリーム。
 それだけ聞くと思わず眉を顰めそうなところですが、食べてみると案外とおいしい。半ば受け狙いで私が買って帰ってから、我が家で今一番人気のシュークリームになりました。

 ……って、「和洋折衷お菓子」がイヤだとか最初に色々あげておきながら、眉を顰めそうとか言いながら、何でそんなものを買ったんだとかつっこまれそうですね(^^;
 受け狙いの残り半分は、「甘いものが食べたい」「だけどこの凶悪な何か混じってそうなバターの臭いのする食べ物何かのために並ぶ気なんかあるもんか」(同じフロアに某有名シュークリームチェーンの店舗がある)「でもわざわざここまで出てきて即帰るのもばからしいし」(2〜3冊の本のために、片道1時間近くかかる駅前まで出てきていた。まぁ、結局買った本は2〜3冊なんてものじゃなかったけど)という幾つかの気持ちがミックスされたものです。

 兎に角、そんな理由で買って帰って、食べてみたら家族の受けもよく、それから数日が過ぎて、駅前あたりまで用事で出かけた父親が帰りに買ってきたのはやはりシュークリーム。(店を見つけられず、他の店のでしたが)それから更に数日が過ぎて、私の説明に基づいて店を発見した両親は、またもや、否、今度こそまた、「ずんだシュークリーム」を買って帰ってきたのでした。
 否、おいしいけど。喜んで食べたけどさ。そんなに気に入ったか、父、母。
 私はこんなに間隔おかずシュークリームばっかりだと流石にちょっと飽きてくるなぁ(^^;

 ちなみに、山形の方には「だだちゃ豆アイス」なるものがあります。
 こっちの方は、「おいしい!」と一言で言い切れるような味ではなくて、何だかとても複雑な味わいがあります。 
 敢えて言うなら「何度か食べてしまうと病みつきになりそうな味」でしょうか。
 ご縁がありましたら是非おためし下さい。
 少なくとも、話の種にはなるでしょう。

 同じ和洋折衷ならそれでも矢っ張り抹茶ムースが良いなァ……
 兎に角それでもあんパンは嫌いです。
 あんパン●ン、私の前に来たらどんなにおなかがすいてても君の顔は食べないよ(笑)


平行世界

2002年05月16日(木)

 多重世界とか可能世界とかいう概念を絡ませた話が結構好きだ。RPG何かが好きだってのも、結局のところ、PCの行動や選択で結末が変わる、可能世界の具現とでもいう現象があるから。「もしここで違う選択をしたらこの先はどうなるんだろう?」が実際に確かめられて、一つのストーリーを二倍にも三倍にも、それ以上に楽しめてしまう。だから、私はマルチエンディングのゲームの方が好きだ。
 「SO WHAT?」とか「さよりなパラレル」とか「ふたりのかつみ」とか、ゲームじゃなくても可能世界が絡んだ漫画や小説だって勿論好きだし、その絡みで、タイムトラベルものにもかなり心をひかれる。……なんてことは、「夢幻戦域」とか「永遠の風景」(どちらも多重世界が大きく関わる話だし)を見れば一目瞭然だし、はたまた、香月亭の「ORIGINALBOOK」とか、分岐小説とかを見ても如実にその傾向が現れているんだけど。

 私はかなりの「物語中毒者」なので、何かネタを考えたとき、そのバリエーションがある程度まとまってしまうと、それを捨て去るのが惜しくなってしまう。今のところまだ、オリジナルで分岐小説というのはやったことがないけど、やる可能性は決してゼロにはならない、だろう。とはいっても、そうならないために、多重世界という設定を利用しているところもあるので、やるとしても精々企画でやってみるってあたりが一番あり得そうな話。

 「分岐小説にならないため」に利用している多重世界という設定。だけど、全く別の話として知らん顔することもできるのに? わざわざ絡み合う設定を付け加えるよりも、ただの独立した話にしてしまった方が、遙かに楽なようにも思える。
 それができないのは、多重世界が(自分に対して)一体どこに位置づけられているのかということで、いってみれば、一人の作家が描いた種々の小説は、その作者のインナースペースをベースにした多重世界と捉えることもできる。私の場合はそれがとても極端で、「夢幻戦域」を読み返している最中に「MAX」の設定に気がついたり、「MAX」を書いている最中に「永遠の風景」の続きが見えてきたり、まぁ、思考回路に落ち着きがないと言ってしまえばそれまでなのだけれど、それぞれの話だけの囲いを組み立てていくのが非常に難儀な状態だ。何しろ、プロットだけを考えた話も含めれば、数十ものエピソードが頭の中(と、ネタ帳の中)にストックされている。基本的には現在進行形で出している作品に意識を傾けているけど、ふとした弾みに浮かんできた言葉から、連鎖反応で全く違う話や、或いは今までスポットを当てていなかった人間のエピソードを思い浮かべてしまうことも間々あって、それ程切り替えの早いほうでもないので、結局そういったいろいろな想像が「全体の流れ」とでもしなければまとめようもないものになってしまうのだ。

 Aの話で過去にあった事件は、Bの話のこのことに関連している。
 Cのこの場面でこの人物が言っているのはAの登場人物の受け売り。

 ということにしてしまえば、Aの話の過去に何があったのか、新たにややこしく考える必要はとりあえずなくなる(プロットまでならあるから)し、Cで登場人物に影響を与えた人間を、新たにこしらえる(と、当然その人物に関わるエピソードまであれこれ考え始めてしまうので)必要もなくなる。思いつく話の全てが現代日本を舞台にした話ではないから、それが全てつながるためには、多重世界という構造は必要不可欠で、そうするとその世界間を行き来できる人間が必要で、そうすると、遙か昔に書いた話の神様達を改めて活躍させることができる場を作れる。

(―――「神様達」といえば、具体的には何を司る神なのか、話には直接出てこないが、日常生活を考えてこれを司る神がいないのはおかしいはず、じゃあ作ろう。これだけいると派閥がありそうで、そうすると、対等なはずのこの陣営に神様が少ない……といった調子でどんどん人物を作っていくので、増やさなくていいところでは極力人物を押さえなければ、それこそ、お話がいつまでたっても「お話にならない」という間抜けな事態に直面する。イレギュラーで作ったキャラクターを別の話ではレギュラーのキャラにしてしまえば、少なくとも脳内人口にはさほど変化がなくなる。そのスペース分だけ、作品舞台について考えるゆとりも増えるというものだ。)

 要するに、私の頭の中が既に平行世界を漂っているようなものなのだから、その中からわき出てくるものの設定に多重世界が含まれるのはごく当然、というお話。

 < 過去  入口  未来 >


霞 [HOMEPAGE]