碧のアニメ感想
アニメ雑感


 ハンター。「良い子?×悪い子?×キルア」


良い子でないことは確実です。


Aパート。
『間違いない…やっぱりアイツが父さんを!』
キルアの動きを見て父の仇はキルアだと確信するアニタ。
いや、まあ…思い込み激しいね。
そりゃこの受験生数百のなかから、キルアをゾルディックの人間だと見抜いたアニタはなかなか優秀だとは思いますけど。

ネテロvsキルア。
会長の腕を掴むものの、顔面にボールぶつけられたりして軽くあしらわれるキルア。
一旦ゴンと交代。

vsゴン。
「よーし、行く!」との掛け声とともに猛ダッシュ。
上着を脱ぎ捨ててのジャンプで撹乱作戦。
これは原作とは違うけどなかなか理にかなってて面白いと思いました。
少なくとも画面上「消えた」ように見える演出ですね。
が、ジャンプしすぎてしまって天井に激突(笑)

休憩をとるキルアに「罪滅ぼしのつもりならやめてちょうだい」とアニタ。
「そんなんじゃない。自分の力を試してるだけさ。俺が捕まえたいのはボールでもジイさんでもない、親父の背中だからな」
キルアの言葉にえ?という表情をするアニタ。
キルアが親父越えしたかったとはしらなんだ(笑)
当面は兄貴越えしたいのかと思ってたのに。ま、この段階で兄貴の事を言うわけにもいかないか。

ゴンも軽くあしらわれて早くもバテバテ。
「二回戦だ、ジイさん」とまた交代。

結局らちがあかず二人一緒に攻撃開始。

懸命にボールを追うキルアに『騙されるもんですか…』と少なからず動揺しているアニタ。
『アイツは私の父さんを殺したのよ…金のためなら誰であろうと殺す、冷酷なヤツなのよ』
あー…アニタごめん、それイル兄かも。
ていうかそれが仕事ですから…むしろキルアは殺し屋としてはアレなんでいまいち当てはまらないかも。
冷酷なのは正解だから、余計タチが悪いけど。

巧みな?コンビプレイで何とか頑張るゴンとキルア。
ゴンが靴を脱ぎ捨てつつ間合いを伸ばして蹴りを入れれば、会長にヒットした所でキルアが足で会長の足を固める。
片手で体を支えた会長が反動でボールを蹴ればゴンがもう片方の靴を蹴り捨ててボールを遠ざける。
なかなか面白い組み立てでした。
会長からも「努力賞、と言ったところじゃ」とのお褒めの言葉。
会長はというと超脚力でやはりゴン達にボールを触らせない。

震えながらキルアが「やばい…」と呟いて、ギブアップだと部屋を出てしまいました。

ゴンはまだやる気満々。
「何より途中で諦めたらアニタさんに悪いもん」
そうだった、アニタの為にこのゲームをするためのアニタ登場だった(笑)
「無理よ!会長、右手と左足ほとんど使ってないもの。今のままじゃ一年中追い掛け回してもボールを奪うのは無理ね」
「ええっ!?」
気付いとったか、ととぼける会長。
キルアを見つけたことといい、アニタの観察眼はなかなかですね。
もう少しレベルが高ければイル兄にも気付けただろうに…あ、でも気付いて歯向かうと返り討ちは必至。
うーん…どっちがよかったんだろ(^^;

「分かったでしょ?私のことはもういいからギブアップして」
「やだ!!」
ネテロ会長の右手くらいは使わせてみせる、とゴン。
アニタは、おそらくキルアを追うために独房に戻る、とその場を後にしました。

「やれやれ、メインの二人が消えてしまったんじゃ本末転倒じゃな」
と会長。
どうもアニタにキルアの事を見せるためにこれをセッティングしたらしいですね。
しかし、そんなことをして何になるんだろう…キルアがゾルディックの人間で殺し屋だった事実は変わらないし、アニタの父親ではなくても沢山の人間を殺してきた事実も変わらないのに。
割と良い子だから許せってか?アホかっての。

一方キルアは…。
「アレ以上やったら本気になっちまう…殺してでもボールを取りたくなっちまう」
とガラス窓に向かって自問自答。

いや無理だから!!>殺してでも〜

そう思うのはキミの勝手だけど、120%返り討ちですよ。身の程を知りましょう。

『あたり前さ、俺はそう育てられた。俺はゾルディック家の息子、生まれながらの殺人マシーンなんだぜ』
「だから、アイツにも言った通り望んだわけじゃない!」
『そうかい』
「アイツは俺が人殺しだって言っても驚かなかった。それどころか俺のことを知りたいって」
『おいおい、笑わせるなよ。死臭が体に染み付いた俺と握手をしてくれるヤツがいると思うのかい?』

ブツブツ訳の分からない自問自答を繰り返すキルア。

「おい、さっきからウルセーぞブツブツと…迷惑なんだよ坊主」
廊下を歩く受験生から当然の苦情が出ました。
寝不足で三次試験になったらどうするんだ?という受験生に「心配しなくていい、アンタは三次試験を受けられない」と振り返ったキルアが…。

連れられて、独房へ戻るアニタ。
「ちょっと待って、靴が…」
とベタ過ぎる作戦で靴紐を結ぶフリをしつつ、SP風のお兄さん二人を気絶させました。
強ぇ…!
この人たちって四次試験、受験生の見張りもするようなレベルのはずなのに…やっぱり二次試験程度で落ちる実力じゃないよアニタ。
料理下手すぎたのが運のつき、か…(確定かよ)
「ごめんなさい…私のナイフ、返してもらうわ。本当にごめんなさい」
気絶した二人を近くの部屋に移し、キルアのところへ向かうアニタ。

階段を下りると、倒れた受験生とキルアが…。


アイキャッチ。
アニタ。
いつもアイキャッチはコミックスの余白ページにおまけで乗っているイラストに色をつけたものなんですが、アニタはオリジナル。
正直いままでで一番可愛いアイキャッチでした。


Bパート。
「寝たんじゃなかったのか?」
「それはこっちの台詞だよ」
共にトンパのイビキの所為で寝付けなかったクラピカとレオリオ。
とある部屋の扉の前で鉢合わせ。
「気になるのか?あの密航者の事」
「馬鹿言え!俺はちょっと試験官に意見しにきただけだ!情状酌量の余地があるんじゃねーか、ってな」
からかう?クラピカに慌てるレオリオ。
確かにクラピカはちょっとからかってるような表情なんですが、台詞が…棒読みで…分からないよ(遠い目)
クラピカもレオリオと同じ考えでここへ来たらしい。
ドアをノックするレオリオ。
なかなか返事がなく、そっとドアを開けると何といきなりナイフが飛んできました。

「良い度胸してるじゃない…」
そこにはシャワーでも浴びていたのかバスタオル一枚のセクシィなメンチさんが…(笑)
しかし手には包丁持ってるよ。怖。
「こんな夜更けに試験官に夜這いをかけようなんて!!」
「ご、誤解だぁ…」
「しっかり覗いておいて誤解も六回もあるか!!」
包丁を構えるメンチ。うーん、髪下ろしても可愛い。
「す、少なくとも私は違う…夜這いだなんてそんな下品な事するはずがない」
「テメー!一人だけ言い逃れしようってのかー!?」
おいおい、そんな言い方したらマジで夜這いに来たみたいじゃないかレオリオよ(笑)
そんな言い訳もむなしく包丁をギュンギュン振り回して臨戦態勢にはいるメンチ。
「問答無用ー!」
ついにバスタオル一枚で廊下に出てクラピカとレオリオ追いかけてっちゃったよ…(笑)

一方キルアとアニタ。
「本性を現したわね…やっぱりあなたはお父さんを殺した悪魔だわ!」
『そうだ、俺はプロの暗殺者。それが俺の本質さ…』
まだ脳内自問自答やってるキルア。
『痛みで気を失う事すら出来ず、じわじわと迫り来る死の恐怖を味わうパターンだ』
倒したらしき通りすがりの受験生を見てそう脳内で呟くキルア。
いやそりゃアカンやろ。
仕留めるなら一発で仕留めんかい。だからキミは暗殺者失格なのだよ!
死の恐怖なんて与えてどうするよ…意味ないじゃん。
「あなたを殺すわ。父さんの恨みを晴らす為に!」
ナイフを構えるアニタ。
誰だよこの脚本…この薄ら寒い台詞回しは…もうちょっとカッコイイ台詞あげようよ。
どうもアニタから悲壮感とか必死さが感じられないんですよね、仮にも父の仇(だと思い込んでる)を目の前にしてるのに。
仮にキルアを殺せる実力があったとしても、こんな状態で仇討ちが出来るとは思えない。
「覚悟!」
いや、もう分かったから何度も宣言しなくていいよアニタ…。
まあ、この子もキルアは可哀想な子なんですよ演出のための踏み台だと思えば哀れなんだけど。
『死を望むものに恐怖と絶望を』
また脳内会話しはじめたキルア…、どうでもいいけど死を望んでる人に恐怖と絶望与えてどうすんのさ。

「全く…男前が台無しだぜ」
メンチに散々やられたらしく、窓にうつる自分の姿を見てふてくされるレオリオ。
「別に変わらんと思うが?」
「何だテメー!何でテメーだけお咎めなしなんだよ!!」
振り返ると無傷のクラピカが…(笑)
凄い形相で文句を垂れるレオリオに「見た目…かなぁ?」と失礼な事を本気で考えるクラピカ(笑)
冗談言い合う二人の目に、窓の外でいるゴンが映りました。
え、何で?と私も首をかしげましたがどうやら外に場所を移したらしいです。
場所は飛行船の最後尾のバルコニー。
…いや、おかしいだろ。
そこで飛んだり跳ねたりしてるわけですよ。
飛行船はいくら足が遅いとはいえ、それなりの速度で飛行中です。
あくまで床に足がついていれば、とりあえずそのスピードに乗ることはできますが、空中に浮いてる間はその影響をうけないどころか、飛行船は通常の速度で移動していくんです。
ですから、まず無理ですが着地点を計算して飛ばないと一気に空中ダイブの刑になります。
移動中のKトラックの荷台に乗った事がある人は分かりやすいと思いますが、座ってるだけでもかなりの負担ですよね?
ましてあそこに立って、あまつさえジャンプすればどういうことになるか…想像できると思います。
いくら彼らが人間離れしてるからって…変ですよね。
ゲームでも、単純に上へ飛べばマリオだって雲から落ちますよ(笑)

ちょっと速すぎるかもよ♪(Gon-Dash!)
空に落っこちかもよ♪(Gon-Dash!)

古橋…頼むよマジで。

アニタvsキルア。
アニタの攻撃を交わしながら自問自答を繰り返すキルア。
『どこから狙われているか分からない心理状態、これが一番相手の神経をすり減らす事ができる』
闇にまぎれたキルアを探して焦るアニタ。
肢曲無しだったのはこのためか。
『殺せる。ウサギの喉を掻き切るよりも簡単に』
気配を感じて切りかかったアニタのナイフを弾いて手刀を入れたキルア。
倒れたアニタの喉元に指先を突きつけて…普通の格闘だったらここで「まいった」なんだけど…。
『死を…完全なる死を…』
ごちゃごちゃ言ってないで殺るんなら殺れば…?
アニタは覚悟したみたいだけど、それなりの使い手なら足場から崩して形勢逆転可能だよキルア君。
そんな時、なにやら感じ取ったキルアは「ゴン…」と呟きました。
今日のキルアは電波入ってるな(^^;
窓の外にゴンの気配を感じて駆け寄るキルア。
場所をバルコニーに移したのはこのためか…くだらない。
「どうしたの?どうして私を殺さないのよ?」
極めて冷静なアニタ。よく分からないお嬢さんだホントに。
「見ろ!あいつまだ戦ってる。お前の為に」
「それがどうしたって言うのよ!?」
そんなアニタにキルアは当身1発。
「お前を殺したらあいつが怒る」
もう何が何だか…。

ネテロvsゴンは…ゴンが勢いあまって船外に落ちかけて、釣竿で生還した隙をついてボールを奪おうとしたものの、会長が両手を使って阻止。
両手を使わせたことで「勝ったーーー!!」とその場に倒れ込むゴン。

いつの間にか気がついていたらしきアニタ。
どこから包帯持ってきたのか、傍で倒れていた通りすがりの受験生の手当てもしてあげてたみたいです。
原作と違ってバラバラにはされなかった様子の受験生。
まあ、キルアにリンチされたってだけでも十分アレだけど。
殺すつもりなら一撃で殺せただろうしなぁ…そういや迫り来る死の恐怖とか言ってたし、嬲って楽しんでたのか?
余計タチ悪いじゃん。

飛行船は第三次試験会場のトリックタワーへ。
アニタは当然強制送還ですね。
「ネテロ会長が密航の事は特に罪に問わないって…ありがとう、あなたのおかげよ」
ゴンにお礼を言うアニタ。
「落し物だ」
と、拾っていたアニタのイヤリングを差し出すキルア。
「これ…父さんからのプレゼントよ!」
「それ、スパイス鉱石の結晶だな。精製されたスパイス鉱石には習慣性がある」
「1度味わったら最後、病み付きになるとか」
「スパイスを買うために私財を投げ打ったヤツも多いって聞くぜ」
キルアの言葉に続けるクラピカとレオリオ。
「うそ…そんなの嘘よ!」
イヤリングを握り締めるアニタ。
「本当のことじゃ…」
会長も念を押す。驚くアニタ。
「知らなかったのか?」
キルアのアップ…の背後にギタラクル兄貴がーー!
うわぁ、さりげなくそれでいてさも必然のようにいるよあの人!(笑)
「私のお父さんは優しい人で…父さんの周りにはいつも笑顔の人がいっぱい…」
涙ぐむアニタ。
「お前の幸せは、そういう人々の不幸の上で成り立っていたんだ」
アニタを諭すように言うキルア。

人殺しで生活成り立たせてるヤツに
そんな説教されたくねー!!


だから殺されて当然ってか?
てか、レオリオすら知ってることをアニタが知らなかったってのが無理がある。
この取って付けたようなオチに脱帽。違う意味で。
最後、畳みかけるようにアニタに言ったクラピカとレオリオの台詞といい、仇討ちを決意したアニタのほうが悪いと言いたげ。
あ、実際そう言いたいのか…。
やだなぁ……監督古橋だってこと忘れそうになってたよ(笑)

「それでも…私にとっては大切なお父さんだったの」
「あのさ、また来年受けなよハンター試験。それで本当のブラックリストハンターになればいいと思う」
ゴンの言葉に泣き崩れるアニタ。
…それで今度はプロとしてキルアを殺しにこいって事かな?ゴン君。

このカットの上部に不自然に映る灰色の足。
そう、その名はギタラクル!(仮名)

ずっと傍でアニタのこと見てたんですよね…。
こりゃマジでアニタの父殺したのイル兄なのかもなぁ…。
アニタ、すぐ傍に仇が逃げも隠れもせずいたのに…惜しかったね。返り討ちにあうだろうけど。
イル兄ならあんな説教しないだろうなぁ。
ま、アニタがホントにブラックリストハンターになって貴方の所にきたら、相手してあげて下さい。


「俺の兄弟かおふくろか…いずれにせよゾルディック家の人間の仕事に変わりはないさ」
アニタに、自分が殺したわけじゃないといわなかったのか?というゴンに恨まれるのには慣れてる、とキルア。
でもアニタのこと殺そうとしてたよね?キミ。

さて、何だかよく分からないままいよいよ第三次試験開始。
そして今回は予告ナシ。そこまで尺取ってやりたかったのかキルア物語(^^;


2005年06月15日(水)


 ハンター。「探検×スポ根×密航者」


書きそびれていたので、OP。
曲は「おはよう。」
古橋、というよりは日本アニメーションっぽいOP演出。
爽やかで結構好きなんですけど、ゴンが主役かクラピカが主役か分からない。
ゴン不憫だなぁと思っていたら後期OPは不憫どころの話ではなくなりますが、それはまた別の機会に。
主役パーティだけでサビシイなぁ、もっと脇キャラ出せば良いのに、と別の演出を脳内シミュレート。
……。
この曲、多分演出難しかったんじゃないかと思います。
普通の演出家なら「目を開けたままみる夢〜♪」あたりで敵キャラスクロールとか入れるんだろうなぁ。


Aパート。
月明かりの空を行く飛行船。
そこへ船外から扉をこじ開けて不審な人物が…。

二次試験の合格者42名は明朝八時まで自由時間。
メンチの説明を聞く受験生の中でも、ギタラクル兄貴は一際目立ってるなぁ(笑)
さり気なくヒソカと並んでるのがイイですね。
感想には書いてませんが、8話でもサトツさんと人面猿の試験官真偽判定を終えたヒソカと話していたりして、「コイツただものじゃないんだよ」というさり気ない伏線が貼られている辺りナイスです。
ハンター協会会議をすっぽかして、会長も試験同行を決め賑わう試験官サイド。

ゴンとキルアは飛行船内探検へ。
クラピカとレオリオも誘ってましたが、断られちゃってました。お子様は元気だよなぁ(^^;
「やっぱコックピットだろ!」
張り切るキルアの背後に不審な視線が…、一瞬気にするものの、「何でもない」とコックピットへ向かう二人。
立ち入り禁止ってあるんだけど…(苦笑)
入ってきた二人に副操舵士と間違えたのか「手が空いたらお茶を入れてくれ」という艦長らしき人。
「横着しないで自分で入れろよ。操縦させてくれるなら入れてあげてもいいけどな」
とか言い放ったキルアは当然摘み出されました。

懲りずに探検を続ける二人。
一方違う部屋では試験官たちが今年の受験生について語り合っていました。

「ルーキーが良いですね今年は」
「あ、やっぱり?私294番が光ってたと思うのよ。ツルツル君だからってわけじゃないけど」

メンチのお気に入りのハンゾーはバルコニーで腕立て伏せ中。偉いね、休憩中も修行だなんて。

「私は断然99番ですな、ニオイが違います。素質もありますし、きっと特殊な訓練を受けてきたのでしょう」
サトツさんのお気に入りはキルア。
「あいつきっとワガママで生意気よ。絶対B型!一緒に住めないわ」
メンチの言葉どおり、この時のキルアの設定はB型だったんだろうなぁ…と今は懐かしく思う次第です(遠い目)
私はメンチの意見に賛同。私が試験官だったらお気に入りは53番と答えるかなぁ。
あー…でも二次試験までの結果での事なら、やっぱハンゾーかな。

「ルーキーじゃないけど、44番かなぁ」
ブハラはいろんな意味でヒソカが気になるとのこと。
メンチも、実はヒソカに殺気を向けられ続けてピリピリしていたらしい。サトツさんも。

実力をひたすら隠して誰からも注目されないギタ兄さんってある意味凄いかもしれない。

「我々ハンターは心のどこかで好敵手を求めている。彼にとってハンター試験とはいわばかけだめしの場なんでしょう」
「かけだめし?」
「はるか東の国の空手という格闘技の言葉です。型稽古に飽き足らず、街中で強そうな相手を見つけては片っ端から勝負を挑んで腕を磨く。彼は危険です、我々ですらブレーキをかけるところで躊躇いもなくアクセルを踏める異端児中の異端児です」
とサトツさん。

俺より強いヤツに会いに行く、ってか…ゲームのCMじゃないんだから!

今回の脚本は山口氏なんですが、どうもこの辺は岸間脚本なニオイがする。
脚本のつまらなさは大前提として、わざわざ視聴者が知らないような言葉を得意げに使いたがるクセがあるんですよね。(今回は空手用語)
しかも、シナリオ上必要ならともかく別に必要ない。
更にサトツさんからみたらヒソカは念使いの相当な実力者で、ハンター試験の受験生ごときが闇試合の相手になるはずもないことも分かりきってるはず。
小難しくしようとして失敗してる典型例。まあ、ハンターでまともな脚本家って菅さんくらいだしな…(遠い目)

ヒソカはというと。
積み上げたトランプを崩してご満悦気味に笑い、周りの受験生にキモがられてました。

探検に疲れたお子さま二人。
ゴンは飛行船からの夜景を見て感動しています、可愛い。
夜景見たことないゴンを珍しがるキルアに、キルアはあるの?とゴン。
「俺んち自家用機とかあるから、数え切れないくらい」
「…ちょっと、むかつく」
全くだ!(笑)
「ないと困るんだよ、山丸ごと家の敷地だし、使用人二百人くらいいるし」
ええっ!?
ちょ、ちょっとキルア君、それは初耳だわ。
二百人もいたんだゾルディック家…うわ、やっぱメイドとかいるのかなあの家(遠い目)
「キルアんちってお金持ちなんだ。お父さんとお母さん何をしてる人なの?」
「殺し屋」
「二人とも?」
殺し屋、と答えて間髪入れず普通に聞き返してきたゴンに驚くキルア。
発言がどこまで本気か分からないのがチャームポイントだったのに、とのこと。

キルアの家は暗殺家業、金さえもらえば誰でも殺す。
自分も小さい時から殺しの英才教育を受けてきて期待されてるけど、他人にレール敷かれる人生が嫌、らしい。
自分の人生自分で決める、と言ったら親兄弟キレまくりで喧嘩になって兄貴とお袋半殺しにして家出してきた、とキルア。
多分血眼だけど追いかけてきても返り討ちにすると自信満々。
…キミ、長男の留守を見計らって家出たでしょ?ズバリそうでしょう。

窓ガラスに映ったゴンとキルアが、何とも言えず良い感じです。
こういう場面演出は良いんですけどね…。

「ハンターになったらまず家の家族とっ捕まえるんだ!きっといい値段で売れると思うんだよね〜」
うん、無理だよ、多分。
「キルアって凄いね…」
そんなキルアにゴンがポツリ。
「キルアって凄いよ、俺キルアみたいに父さんを超えたいなんて考えたことないもん」
「そうか…親父捕まえるって、そういうことだよな」
そこまで考えてなかったらしきキルアに、キルアなら出来るよ!と勘だけで言い切るゴン。
会った事ないけど、キルアの父さんだから何となく分かるらしい。
…ホントかよ?
親子だから似てるって思い込みか…?イルミの父でもあるんだぞ?同一人物が浮かんでくるかい?

お喋りを続ける二人の背後にまたしても視線が…。
通路の曲がり角まで行くものの、視線の主は消えた後。
観葉植物に、犯人のものと思しきイヤリングが…。

クラピカとレオリオはというと…。
傍で寝ているトンパのいびきが煩くて眠れないという事態に陥ってました(笑)

カフェで、さっきのイヤリングを握りつつ物思いにふけるキルア。
『さっきの視線、ヒソカじゃない。もっと異質な嫌な感じだった…恨み、か?この中に俺を恨んでるヤツがいるっていうのか?』
様子のおかしいキルアを心配するゴン。
そんな二人の下へ、受験番号111のバッジをつけた女の子が…。


アイキャッチ。
キルアでした。


Bパート。
一方、メンチは部下?から何やら緊急事態の連絡を受けてました。
真二つ山での不合格者の頭数が足りない、と。
どうでもいいけどメンチ、携帯を胸の谷間に収めるのやめようよ(^^;


ゴン達に話しかけてきた少女の名前はアニタ。
黒髪ツインテールの美少女。歳はクラピカくらいかな。
「私はブラックリストハンターを目指しているの。敵を討ちたいの、殺された父さんの敵を…私の父さんはスパイス鉱山を取り仕切る貿易商人だったわ」
キルアを見つめながら話すアニタ。
方耳のイヤリングが光の加減で赤く揺らめいていて綺麗。この辺は監督のセンスかな。
最盛期には小国を買い取れるほどの利益を上げていたため、妬む人も多くライバルの貿易商人が殺し屋を差し向けた。
調べるまでもなく、殺し屋の名やゾルディック家。とのアニタの話。
わからんなぁ…ゾル家恨むより差し向けたやつ恨まない?
「暗殺一家…って」
驚いた様子で訝しげにキルアに目線をやるゴン。
『そう、俺んちだよ…』
口元を緩めてそう言おうとしただろうキルアの声はレオリオによって阻まれる事に。
「そうかそうか、辛いよなぁ、悲しいよなぁ、分かるぜその気持ち。一緒にハンターになってその夢叶えようではありませんか。僕はレオリオという者です、貴方は?」
アニタの肩を抱いて…ってナンパかい!
子供は放っておいて、向こうでお茶をしようというレオリオに「今そんな気分じゃないの。私に構わないで!」とアニタ。
ま、当然の結果だな(笑)
「そうはいきません」
とか思ってたらクラピカもナンパに参戦(笑)
「私もブラックリストハンターを志望しているので貴方のことは他人とは思えません」
やけにいい人だなぁクラピカ。女の子の前だと紳士ぶるのか(^^;
「深入りしない方がいい、そいつは俺に用があるんだから」
キルアの言葉にレオリオの手を払いのけて立ち上がるアニタ。
「風の噂で聞いたの…今度のハンター試験、ゾルディック家のものが受けるらしいって」
では、キルアが?とアニタの言葉を聞いて驚くクラピカ。
…この時点でゾルディックって名をクラピカ達が知ってて良いんだろうか、ジョネス戦のインパクトはどうなる。

ていうか、それイル兄の事じゃない?>噂のゾル家の受験生

キルアって飛び入りみたいなもんだし。
まあ、イル兄に向かってったら確実に死ぬから勘違いでもキルアがいて良かったね、アニタ。

「大当たり。俺ゾルディック家の人間だよ、間違いなくね。覚えておいた方が良いよ。殺し屋を差し向けられるような人間は、人に恨みを買う人間だってこと」
「ッ許さない!!」
太ももに仕込んでおいたナイフを取り出してキルアに切りかかるアニタ。
おお、レオリオとクラピカを振り切った。なかなか強いな。
しかし…「そこまで!」とネテロ会長に止められてしまいました。
そういや昨日のブリーチでもいたよな…憶測だけで犯人決めて斬りかかっていった子。
あの手のタイプか、アニタ。

「止めるなよ、お節介なジイさんだな」
と、キルア。
うむ、なかなか偉いね、復讐者の挑戦は受けてやるつもりなんだ。
一言も二言も余計な事言ってるけど。
「確かに受験生同士のいざこざは本来試験官の関知するところではない。しかし、受験番号111番は二次試験追試で失格になっとるはずじゃ。事情はどうあれ失格したお前さんに敵う相手ではないよ」
と会長。アニタはメンチの追試で落ちていたらしい。

あのゆで卵試験に落ちるような人が飛んでる飛行船に外から進入なんて出来るわけないと思うんですけど。

無理ありすぎ…タイトル前のアニタの身のこなし見れば真二つ山の谷に飛び込むなんて造作もない事だろうに。
まあ、タイミング的にここしかなかったんだろうけど。

それで「二次試験の時にアニタいたっけ?」とか思いつつ前回の分をチェック。
そしたら……いた!ゆで卵をゆでる釜の前に、ブハラの隣に確かにいた!
あのちょっと悲しそうな顔してた子がアニタか。
……もうこの際ゆで卵茹でるのに失敗して落ちた事にしとくか。
そりゃ悔やんでも悔やみきれないよな。


「密航したってすぐバレる事くらい分かりそうなもんだけどな」
連れ去られるアニタを見送りつつレオリオが一言。
「私も試験に落ちていたら同じ事をしていたかもしれない…理屈じゃないんだ、こればかりは」
と、クラピカ。
アニタの場合、仇(と思っているヤツ)がすぐ傍にいたから密航しただけでクラピカとは大分事情が違う気もするけど。

キルアは、一人アニタの落としたイヤリングを握り締めて複雑な表情。
ひょっとしてあんな感情ぶつけられるの初めてだったりして。
「でも、キルアが殺したんじゃないよね?」
俺は人に恨みを買う人間なんだ、というキルアにゴンがそう言った訳ですが…そういう問題じゃないんじゃ(^^;
たまたまアニタの父はキルアが殺したんじゃないかもしれないけど、世界中にはキルアに殺されてキルアを恨んでる人も確実にいるんだし。
「ミトさん言ってた。その人を知りたければその人が何に対して怒りを感じるか知れ、って。俺キルアのこともっと知りたい」
ゴン…いや、脚本。そのミトさんの台詞は今は関係ないと思いますが…。
その台詞好きなんだから引用のタイミング間違わないで欲しいなぁ。

そんな二人のやり取りの中、ネテロ会長が戻ってきました。
アニタの事情も、キルアが暗殺一家出身だということも全部聞いたと。
アニタは密航の罰として、最悪永久に受験資格剥奪もありうる、との話になんとか取り消して欲しいとゴン。
じゃあ、ワシと賭けをしよう、と会長。
次の目的地に着くまでに会長からゲームでボールを奪えばアニタの件は不問にする、との事。

ああ、そっか…アニタの登場意義が分からなかったけどやっと分かった。
キルアにばかり気を取られていたけどゴンだったんだ。
アニメのゴンは良い子だし、「ハンターライセンス狙い」でゲームするわけにもいかなかったんだなぁ…。
アニタの為に、という大義名分が必要だったんだ。ゲームするのに。
更にゲームをアニタにも見せるつもりらしく、連れてこさせたネテロ。

「ごめんだぜ、どうして俺がこんなヤツの為に」
「私こそ!そんな人殺しの仲間に情けをかけられたくないわ!」

まるでガキの喧嘩だな…>アニタとキルア
本当に親の敵だなんだとかいう間柄なんだろうか(遠い目)

「ワシに勝つ自信がないのかの?」
「何っ!?」
そしてこんなやっすい挑発に乗るキルア(笑)

「良かろう。じゃあもう一つおまけじゃ。ワシに勝ったらハンターライセンスをやろう、ワシが会長じゃからワシが良いといえば良いんじゃ」
「…めちゃめちゃいい加減じゃん」
ともあれ、キルアはやる気になった様子。

まあ、会長に勝てるわけないけどね(笑)

『くっそぉ…見てろ…!』
なかなかボールが取れず姿を闇にくらますキルア。

あの…肢曲は…?(^^;

あんなオーソドックスな分身術が放送コードに引っかかるわけもないし、この闇にまぎれる技が肢曲の代わりらしいけどわざわざ変更した意図が分からない。
まあ、肢曲自体原作でも忘れられてたころに一度だけ出てきた技だしどうでもいいけど。

「取ったーーーー!!!」

背後から飛び掛ってきたキルアで次回へ引き。

こんな引きで良いんだろうか…ついでにいつ聞いてもあの「取ったー!」は甲高くて間抜けだなぁ。

ともあれ今回は絵が綺麗でした。
でももう少し動かして欲しかったです、会長vsキルアとか。


次回。
凄い、予告のほとんどがメンチのサービスシーンだった。
そんなにアピールしたいのか、メンチの胸を(笑)


ED。
「風のうた」
ミトさんオンステージ。
くじら島でゴンを想うミトさん、かな。
OPとは打って変わって古橋節全開な感じですね。
水面に映る月の揺らめきやら水滴の波紋やら、カメラグルグル回してみたりとかいかにもって感じ。
てか、このED以外アンタ本気で作ってないでしょう!?って感じだったのでこれが一番好きです。


2005年06月08日(水)


 ハンター。「赤点×パニック×天の声」


Aパート。
試験終了というメンチに受験番号225、ブラックリストハンター志望のトードーがブチキレ。
美食ハンターごときに合否を決められたくないとの発言。
短気なメンチにこの台詞吐くとはなかなか勇気あるよなぁ…この中でメンチにガチンコで勝てそうなのってヒソカかギタラクルだけだろうに(笑)
いやいや案外能力次第じゃあの二人でも無理かも…なんたって超エリートだしなぁメンチ。

メンチは「美食ハンターがどういうものか見せてあげるから一時間くらい待て」と言ってどっか行っちゃいました。
時間稼ぎなんでしょうけど、原作読んだとき速攻でネテロ会長が現れて不自然だったので(飛行船は足が遅いから)この位間があったほうが自然かも。

てことで、ネテロ会長出陣。

メンチはというと、ヌメーレ湿原の先のラウル山中ってとこまで行ってそこに数頭しか生息していない大角熊とやらの角苔を取りに行っていたらしい。
一時間弱で湿原を往復してくる脚力…まあ、さすがシングルハンターといったところですね。
とか思ってたらサトツさんも同じ事を言ってました(笑)

そんなメンチにキルアも「結構やるじゃん」とのこと。
いやキミより全然メンチのが強いから。

例の角苔は幻の珍味らしいですが、食べ物は腹が膨れればいいというトードーは更にブチキレ。
「そんなのに命かけてんのはハンターの名を借りたまがいもんだ!」との事ですが、悲しいけど今年の合格者キミの理屈じゃ全員まがいものなのよね〜(ポックル以外)
やれ金のためだとか便利だからだとか仕事だからだとか入れない場所があるからとかetc(遠い目)
そういう意味じゃ、志望動機としてはトードーはまともだな。

しかしメンチに殴りかかるも腕組んだままのメンチに足蹴にされて終了。
原作と違って殺そうとしなかっただけ優しいかな、アニメのメンチ。
「ハンターたるもの武術の心得があって当然!」と説教モードに入ったメンチにサトツさんが仲介に入ってその場は収まった、かのように見えたんですがサトツさんも巻き込んで口論勃発。

一方ヒソカ。
まだ川岸で拗ねてました(笑)
その上空にネテロ会長を乗せた飛行船が…。

アイキャッチ。
トードーでした。

Bパート。
飛行船から飛び降りてきたネテロ会長。
「何モンだ?あのジイサン」というレオリオに「メンチは会長と言っていた…」とクラピカ。
呼び捨てかよ…!
失礼なガキだなコイツ。キミ受験生、彼女は試験官。しかも年上の女性に向かって…。
とか思ってたらレオリオも呼び捨てしやがった…チッ、こいつら。

会長の提案で、試験のやり直しと試験官であるメンチにも実演で参加してもらう事が決定。
にしても、メンチの作画は今回も気合入ってます。凄く可愛い。
他のキャラの作画に入れる力もメンチに回した感じです(笑)

で、再試験の課題はゆで卵。
深い谷底付近に吊るしてあるクモワシの卵を取ってきてゆで卵にする事。
模範演技をしてみせるメンチはカッコイイなぁ、しかしさっきの角苔もそうだけど取ったものを胸の谷間に入れるのはどうよ(笑)

「こんな試験を待ってた!」と真っ先に飛び込んだのはレオリオ。
常人代表の彼だけど、あんなところに飛び込める時点で常人離れしてるよな…。
飛び込み方が各人個性的でイイですね!
こういう動きでキャラ付けしてくれるのは嬉しいです。
ハンゾー(お調子者)は前方倒立回転やりながら飛び込んでみたり、キルアはポケットに手つっこみながら飛び込んでみたり。
クラピカのカメラ目線で後ろ向きに受験生に手ふりながらってのはどうにもこうにも解せないけど(^^;
キャラ違うよなぁ。

原作と違ってトードーは意地で飛び込みました。
しかもゴンの取った卵を横取りするという卑怯ぶり(笑)
しかしクモワシが襲ってきて受験生一同ピンチ。
手が滑ったトードーは谷底へ真っ逆さま…と思いきやゴンが助けました。
クモワシのツルに釣竿を絡めてなんとかピンチ脱出。ついでに卵もちゃっかり取り返してました(笑)

クモワシのゆで卵を上手いと連呼するアモリ三兄弟を見て思ったこと。
イモリの声優がいつもと違う!…気づかなかった、五年目の真実。

「誰も食べた事のないようなおいしいものを発見した時、そこには有名な手配犯を捕らえた時や財宝を手に入れた時にも劣らない喜びや感動があるわ。だからこそ私たち美食ハンターってものに命かけてるのよ」
とのメンチのシメで二次試験は終了。
ゴンも「カッコイイー!」って言ってましたが、メンチカッコイイよなぁ、若き天才、しかも美人で巨乳!
少しだけ見せてくれた戦闘シーンも格好良かったし。ちょっと声が好きじゃないけど(^^;


今回はほぼオリジナルでしたけどテンポが良くて良い感じ。
見所は何と言ってもメンチ!
彼女だけ作画美麗度&アクション率数割増しな感じでした(笑)


2005年06月03日(金)


 ハンター。「メンチ×マジギレ×二次試験?」


色々考えた結果、やっぱりハンターでいこう…!
ということで、ハンター×ハンターのアニメ感想にしばらくお付き合い頂けると幸いです。


感想は諸事情により第9話から始めます。
…いや、あまりネガティブな感想ばかり書きたくないので……1次試験までは黒歴史中の黒歴史です。私の中で。
今までの感想の中にも何度も名前を出した古橋一浩氏が監督なので、多少キツめの話が出る事はご了承下さい。


原作とアニメは設定が違う所も多々あるので、それは追々説明を入れるとして簡単にあらすじをば。

主人公はゴン・フリークスという12歳の少年。(※アニメでは最初から12歳)
死んだと聞かされていた父親はその世界では名を知られたプロのハンターで、父親に会うために自身もプロハンターを目指すべく試験を受けに行く。
その途中で出会ったクラピカ、レオリオ、そしてキルアと共に試験突破を目指す。

で、予選〜本試験の1次試験までが8話で9話からは二次試験という流れです。
1次試験はマラソン、試験官は遺跡ハンターのサトツさん。
地下街道から湿原を超えて二次試験会場まで連れて行くのが彼の仕事でした。

少々不親切ですが、キャラクターの名前や大まかな流れ等は読まれている方も知っている事を前提に書かせてもらいます。


Aパート。
二次試験の試験官は美食ハンターのメンチ&ブハラ。
8話の次回予告で、いつもは「おもしろいよ!」と最後に言うゴンが「おいしいよ!」とミスター味っ子をパロっていた事を私は決して忘れない。
そしてこれ以降味をしめたのか最後の台詞はお遊び三昧になった事も。

美食ハンターとはどういうものかを説明するクラピカ。
漫画だと活字にして終了ですがアニメではそうはいきません。
そういう場合ウンチクたれるタイプがレギュラーにいると何かと便利ですね(笑)

メンチのキャラデザは原作よりも大幅に可愛くなってます。
てか、力入りすぎだろ…女性キャラ少ないから貴重なんだろうなぁ。
髪の色は濃いピンク。
そう、あれだ。ギタ兄さんのあの奇天烈衣装の袖の色と同じ感じ(嫌な例えだな)

メンチの髪はピンクなイメージだったのでピッタリ。

しかし声が…ボールは友達とか行くよ岬くん!とか言い出しそうというか翼くん老けたなぁ、というか。
翼くんの声もあの一本調子な喋りも慣れちゃってる所為か全然気にならないんですが、メンチは未だに慣れない。
どうしてダメなのか考えてみたところ、「いくわよー!」とか声を強めて伸ばす際に語尾の発音を鼻に引っかける癖があるんですね。
多分これがイヤなんだと思います。
まあ、どうでもいいか。

まずブハラの課題。豚の丸焼き。
ヌメーレ湿原にのみ生息するグレイトスタンプという豚を捕らえて焼くだけでOK。
この豚、凶暴らしいですが頭が弱点なのでそこを強打すれば簡単に気絶してしまうんですね。
ハンゾーはベタな忍法で倒してましたが、クラピカの捕獲描写がスルーとはこれいかに…どうやって捕らえたんだろ。

ブハラは結局豚の丸焼き持ってきた70人全員に合格を宣言。
丸焦げのものにまで合格を与えるとは…美食ハンターとしてそれはどうなんだろう。
二次試験を見守るサトツさんが絶妙にツッコミを入れてましたが、この辺は演出の妙ですね。

次はメンチの課題。
メンチは弱冠21歳でシングルハンターの称号を持つ天才。

昔はサラッと流してましたけど、年齢からここ数年でハンターになったと見て間違いないわけで、更にそれから数年でシングルを取ったと思えばゴンやキルアなんか目じゃないくらいの才能かもしれない。
十代で取った可能性も高いしなぁ…信じられない。若いのになぁ。
メンチ、恐るべし。

で、メンチの課題は寿司。しかもニギリ。
ヒソカですら「一体どんな料理だ?」と悩む始末。
お茶の間の私たちには大変メジャーな料理なんですけどね(笑)

全員が苦悩する中一人ガッツポーズをする男が…その名はハンゾー。ジャポン出身。
「この課題…貰ったぜ!」
…まさかハンゾーのガッツポーズでCM入りとは思いもよらなんだ。

アイキャッチ。
メンチとブハラでした。

Bパート。
一人ほくそえむハンゾー。
黙って合格するのが利口なやり方とか思いながらも、顔に出てしまうオチャメな性格。
隣でご飯を丸めるポックルを見て噴き出す始末。
『コイツ…知ってるぜ!』そんなハンゾーにイライラを丸出しにするポックルの表情がステキ。
アニメになって出番が増えたのはやはり一応合格者だからでしょうね。

クラピカとレオリオのでかい声を聞いて料理に魚を使うと知った受験生は一斉に近くの川へ。

ここぞとばかりに釣竿を使うゴン。素手で捕らえるキルア。
魚を口で銜えて川から出てきたヒソカはホラーでした。怖すぎ。

「楽しみだわぁ、今日は試験官としてってより料理人として来てるからね」
とのメンチの発言に一抹の不安を覚えるブハラ。
メンチの作画は気合入りすぎててホントに可愛いです。仕草も表情も細かい細かい。
女性キャラは華がありますしね。

で、肝心の審査は…。
生きた魚をまんまご飯で丸め込んで持ってくるレオリオとゴン。
…なんであんなことになるんだろう…そんなに連想するの難しいかな寿司って。
試験を見守るサトツさんも興味津々。背後に人面猿を数匹持ってくるコンテが良いですね。

キルア。
ピロリロリーン!というニュータイプ効果音でメンチに挑みました。
「小エビのカクテル、マスのマリネのカラスソース和えとライス。寿司のブルゴーニュ風」
ってアンタ料理できるのか…。
気色悪いとメンチに一喝されましたが。
それを見て並んでいたヒソカが列を離れて川岸へ…、キルアと全く同じ料理を作っていたらしい。
変化系同士気が合ってるというか、「アイツと俺は同類」てのの演出か。
自信作(と同じもの)を一蹴されて拗ねた様子。ちょっと可愛いとか思ってしまった事は内緒。

クラピカ。
何か論理的に考察してましたが、最終的に作ったものはゴンやレオリオと同じもの(^^;
だから頭でっかちとか言われるんだキミは。
コロッケやハンバーグを定番だと言ってましたが、寿司はマイナーでコロッケはメジャーなのかと思うと、なんとも複雑。

ハンゾー。
そろそろ俺の出番とばかりに意気込んで持っていったものの「おいしくない」と不合格。
それが不服だったらしきく「寿司なんてお手軽料理誰が作っても大差ねーべ!」と逆切れ。
ついでに作り方も周りにバレるほど大声で喋ってしまいメンチの逆鱗に触れる結果に。

キレたメンチは誰にも手が付けられなさそうだからなぁ…。

ハンゾーが作り方をバラした所為でメンチは味だけで判定する事に。
受験生にしたら災難だよなぁ…即席で素人が美味しく作れるはずはないし。
当然だけどギタラクル兄さんもちゃんと作ってもっていってた事に驚き。
だって料理ですよ、あの人が…想像できない。

結局全員を不合格にして今年の試験は終了だというメンチに、会場はとまどいを隠せず次回へ…。


この辺りはあまり書くことがないので続けて10話いきます。


2005年06月02日(木)
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