白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年03月30日(木) グラタンを作る。

春はどこへ行っちゃったんだろう? なんて呟いてしまうほどに寒い1日だった。流石に4月の声を聞いたら冬のコートは片付けなくちゃいけないと思うのだけど、大丈夫かなぁ……と、ちょっと心配。

今日は夕食にグラタンを作ってみた。寒いから…ではなくて夫のリクエストで。我が家の食卓には「お洒落度」とか「いま風」な感じが足りないような気がする。どちらかというとお惣菜を作りなれているので、野菜の煮付けとか魚の焼いたのだの煮たのだの、それにお汁物……てなメニューが多いのだけど、洋風料理もたまには出さなきゃいけないなぁ。「食べたいものある?」と聞いたら洋風料理ばかりが出てきてハッっとした次第。和食にこだわっているつもりはないけれど。

まぁ、しかし。ウィークディにグラタンを作るのはちょっとキツかった。ホワイトソースが面倒臭くてグッタリ。電子レンジで簡単に作る方法もあるらしいから、そういう手段を活用するのもアリかなぁ……と思う反面、昔ちっくに作るのが好きだしなぁ…という思いもあったり。悩ましい限り。

料理を作るのは面倒であると同時に楽しい時間でもあるのだ。専業主婦だったら、あれこれ凝った料理を作りたいなぁ…なんて夢想するけど、自由になる時間があったらあったで、かえって出来ないような気もしたり。今の状態に感謝しなくちゃ……と思う。結婚前よりも、ゆったり暮らしているのだから。

夫の帰りが待ち遠しくてならない。早くグラタンを食べたいなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月29日(水) 震える桜

東京では良い感じで桜が咲いているんだなぁ……とテレビのニュース番組を観て吃驚した。自分の住んでいる土地以外の場所で、いっとう思い入れが深いのは東京である。理由は単純明快。友人が何人か住んでいるから。友人に会いに行きたいなぁ……と、ふと思った。

大阪の桜はいまひとつ。しかも今日は春が後ずさりしてしまったかのような寒さである。桜の蕾もさぞ寒かろう。週末のお花見も微妙かも。いっきに暖かくなってくれると嬉しいのだけど。

今夜、夫はシーズン初のサッカーを観に出掛けている。パートナーとベッタリ一緒にいたい人もいると思うが、私は断然、別々の時間を大切にしたい派。「人間」としての自分も尊重したいし、夫にも尊重してもらいたい。妻…あるいは夫であることを大切にするのは必要だけど、自分だけの楽しみってのも大切ぢゃないかと。私もこれからゲームなどした楽しむつもり。

桜の咲き始めと共に木蓮の花が散り始めた。

愚弟は木蓮の花を見て「どうしても特撮物の怪人を連想する」と言う。怪人ハナゲルゲ……とか、そんな感じなんだろう。木蓮の花の散り際は確かにグロテスクで奇怪だ。地に落ちた花弁も大きいばかりで趣に欠け、しかも茶色くて美しくない。まぁ、それでも私は白い木蓮の花を愛しているわけなのだけど。

この週末、桜はどれくらい開いているだろう? 桜の下をぶらぶら歩きが出来ると良いんだけどなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月27日(月) 新米叔母さん

夜、姪から嬉しそうな電話が掛かってきた。

昨夜仕込んだサプライズ狙いのプレゼントは気に入ってもらえた模様。「すごく吃驚した」とハイテンションで、新米の叔母は大満足。プレゼントを贈り慣れない夫も、姪の嬉しそうな声を聞いて満更でも無かったらしい。

誰かに贈り物をするってのは、相手を喜ばせるよりも、むしろ自分を喜ばせるのだ。相手が喜んでいるのを見て喜ぶ…ってのもあるし「ありがとう」と感謝されて、いい気分を味わえる…って部分もあるし。だいたいからして嫌いな相手にわざわざ贈り物なんてしないのだから「何かを贈ろう」と思った時点でワクワクははじまっているのだ。

姪は今日で14歳。沢山愛されて素敵な女性になって欲しい。出来ることなら自分の受けた愛情や、嬉しかったことの数々を自分の大切な人に還元できるような人になってくれると嬉しいなぁ……などと説教臭いことを密かに思ってみたりした。姪の話を聞いていると、自分の通ってきた道がほんの少し思い出されて、ちょっと懐かしい。

まぁ要するに私は可愛い女の子が大好きなので、可愛い子は甘やかせてしまいたくなるだけな訳である。馬鹿でヤンチャな男の子も好きな訳だが。

姪のおかげで私も随分といい気分を味あわせてもらった。姪の誕生日……ちゃんと予定表に入力しておかねば。祝い事は押えておきたいが記憶力には自信が無い。それにしても、結婚したおかげで新しい年中行事が増えるってのは嬉しいことだなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月26日(日) 兄と姉

今日はなかなか濃厚な1日だった。

午前中からお昼過ぎまでは、夫婦それぞれにのんびり過ごす。私はガッツリゲームなど。お気に入りのキャラでひとまずEDまで。あと何人かはクリアしたいけど、コンプリートはしないだろうなぁ……という印象。コーエー大好き人間だし、そこそこに面白かったけど完全オリジナルじゃない分だけ手抜き感が否めない作品だった。

午後からは夫と2人で先週末流れてしまったホワイトデー買い物に。通勤鞄を買ってもらった。たっぷりと荷物が入って軽い鞄に一目惚れ。鞄を買った後、百貨店の地下でケーキを買って夫の兄夫婦のマンションへ。新婚旅行に持って行くスーツケースだの、旅行のお役立ちグッズだのをお借りして、夕食に蟹すきをご馳走になった。

それにしても「お兄さん・お姉さん」っていいなぁ。

生まれてこのかた「身内に甘える」って事を知らなかったので、甘やかしてくれる兄・姉ってこんなに良いものだとは驚きである。今まで私は「世話好きのしっかり者」と思われ続けて生きてきた訳だが、甘やかせてくれるならその方がずっと、しっくりくるなぁ…と思った次第。性根のところで頑張り体質では無いのだと思う。

結婚してから何かにつけて楽ちんで恐いくらいだ。

帰宅後、姪ッ子が明日誕生日だと言うのでネットで花を贈る手配をした。もっと早くに知っていたら、あれこれ面白いことをしたのに残念である。姪ッ子は中学二年生。これから成長していく子を見るのは楽しいものだ。誕生日にお花…って少し早いかとも思ったけれど、女性はお花を沢山貰って成長していくのさ…なんちゃって。

さてと。明日からまた一週間が始まってしまう。早速、夫に買ってもらった鞄を持って出勤しよう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月25日(土) カレー祭り。

昨夜は満を持して食卓にカレーライス登場。夫は喜んでくれるだろうと思っていたが、その喜びっぷりは尋常では無かった。たかがカレーライスで……そんなもので、そこまで喜ぶだなんて。

夫。1人カレー祭り。

妻を置き去りにして1人カレー祭りに興じる夫を生温かい眼差しで見つめながら「安上がりな夫で良かった」と1人ほくそえんだのは言うまでも無い。そして本日の前日のカレーを改造したカレードリア。夫はまた1人「カレー祭り後夜祭」に興じた。カレーライス万歳。夫をここまで喜ばしめるカレーライスは偉大だと思う。

土曜日の今日。夫は仕事に出掛けてしまったので1人の休日。先週の土曜日は風邪で倒れていたので、家の掃除だの買出しだのと、図書館へ本の仕入れだのと、バタバタ動き、午後から買ったばかりの女性向け恋愛シュミレーションゲームに挑んだ。今のところハマる……というほどの面白さは見出せず。ただゲームってのはEDを何度か見て、やり込んでみないと価値が分からないので評価は保留。しばらく楽しませてもらうつもり。

月並みだけど元気で動ける週末ってのはありがたい。そして暖かくなってきたのも嬉しい。家で過ごすのが大好きな人間なので「家事のしやすい気候」ってのは本当に助かるのだ。洗濯物も良く乾くし……などと、ささやかな幸せを噛み締めた1日だった。

明日は夕方から夫のお兄さんの家に遊びに行く予定。海外旅行で使うスーツケースや便利グッズを貸してくれるとのこと。そこそこの時間にゲームを切り上げて寝なくちゃな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月24日(金) カレーライスの頻度

今夜のメニューはカレーライス。

カレーライスを食卓に乗せるのは結婚して2回目。夫がテレビ番組に出てきたカレーを見て食べたそうにしていたので。「結婚してカレーは食卓に乗せたよね?」と問うたら「1ヶ月に1度のペースか……」と、いささか不服そうな顔をしたのでカレー頻度を早速「1ヶ月半に2度」まで引き上げてみた。

私が作るのはカレールーを使ったどこにでもある「家のカレー」である。玉葱は丁寧に炒めるようにしているし、カレールー以外もあれこれ投入するので、それにりに「私仕様のカレー」。そして、私は多くの素人料理人がそうであるように「やっぱ自分り作ったカレーは美味しいわ」と思っている1人であるのだけれど、それでもカレーライスは数あるメニューの中で「作るのも食べるのも、あまり気の進まない料理」だったりする。

どうしてカレーライスが好きでないかと言うと、かつて金銭的に厳しかった時期に食費を浮かせるためだけに作った「貧乏カレー」がトラウマになっている…とか、乙女な母の作るカレーが美味しくなかった…とか、軽く手抜き感が漂うメニュー(手をかけて作れば決して手抜きとは言えないのだけど)だから……とか、色々理由はあるのだけれど、とにかく私はそれほどカレーが好きぢゃないのだ。

世間の人々は、いったいどれくらいの頻度でカレーライスを食卓に乗せているのだろう?

職場で聞いてみたら「月1回以上」の人が圧倒的に多かった。私の中では「カレーライスは2ケ月に1回くらいかな?」と思っていたので驚きの数字である。「月に2回は食べたい」って人さえいたくらいだ。主味噌汁が毎日食卓に登場しても、ほうれん草のお浸しとか南瓜の煮付が1ヶ月に何度も登場しても驚かないが、月に2回のカレーライスはかなり吃驚。

たかがカレーライス。されどカレーライス。なかなか奥深い世界だ。

家庭の食卓なんて、その家族がいいようにメニューが回っていけばいいので「月に何回○○を食べる」ってのもアリだと思うけど、そのご家庭によって色々なんだなぁ……とカレーを作りながら考えてみた次第。さてと、そろそろ鍋にルーを投入して仕上げにかかるかな……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月23日(木) 花のある空間

結婚してずっと我が家は花を切らしたことがない。

スタートは結婚祝いに友人からドッサリ戴いたお花。3週間は楽しませてもらった。その後は雛の節句に買ったお花のセット。そして今日もスーパーでパックの花を買ってきて、試行錯誤しつつ活けてみた。季節の花を好きなだけ、好きなように活けるのが理想だけど懐具合と相談すると、なかなかそうも言っていられない。お花でお腹は一杯にならない……これが真理。

花を買うのを止めて、その分食卓を豪華にすれば良いんだけどなぁ……と思いつつも、ささやかな花束を買ってしまうのは、花好きのサガである。花と向き合うときの楽しさと、忘我の心地良さがたまらないのだ。もちろん活けた花を愛でる好きだ。

活けるのが好きなら、いっそ育ててみれば良いのだけれど、栽培となると全く駄目。なので庭先を花いっぱいにしている御宅を見ると「ここの住人は素敵な人なんだろうなぁ」と、うっとりしてしまうのだ。花を手入れしている人を見るのは楽しい。男性でも女性でも、ちょっと魅力的に見えるから不思議だ。

あぁ……それにしても。誰か花束なぞ贈ってくれないだろうか。スーパーの花を細々活けるんぢゃなくて、たっぷりと量のある花達を思う存分活けてみたいのだ。そりゃぁ、まぁ。私だって働いている訳だから、花くらい自分のお小遣いで買えば良いのだけれど、なかなか踏み切れないところが小心者の小心者たるゆえん。

大好きな白い木蓮が咲き、梅が散り初めて、そろそろ桜が咲く……ってことで自分の中にある「花」に対する熱が高まっているらしい。自然の花を愛でるのも良いし、自分の手元に飾るのも捨て難い。要するに花の季節に突入して、いささか浮かれ気味なのだろう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月22日(水) マスク女

昨日はテレビのどのチャンネルを付けても「王ジャパン」一色で驚いた。

もともとスポーツには興味が無いのだけれど日本が勝った……ってことは単純に嬉しいと思うし、イチローだの王さんだののインタビューを聞いていると心底「良かったねぇ」と思うのだけど、ふとした疑問が頭を過ぎった。

日本人って、こんなに野球に熱い民族だったっけ?

「基本的に野球好き」って人とか「野球に限らずスポーツ観戦が好き」って人が盛り上がるのは分かるけれど、号外を配布している場所で将棋倒しが起きるほど野球って注目されてたのだろうか……と心底吃驚した次第。もっとも、クリスマスを祝い、初詣に行く日本人の気質らしい騒ぎと言えば、そうなのかも知れない。「騒げる時は、とりあえず騒ごう」ってのも、ある意味正しい姿勢なのかも。

今日は病後初の出勤。もう熱も下がったし、人に移す心配はないと思ったのだけど、たまに咳が出る状態なので念のためにマスクをして行ったらば、このマスクが非常に印象的だったらしくて、なんだかんだと余計な突っ込みを受ける羽目になった。コンビニに売っている使い捨ての「風邪・花粉対応」のマスクを買ったのだけど、私にはサイズが大き過ぎてマスクを着用した姿は「手術中の医師」もしくは「楳図かずおの恐怖漫画に出てくるマスク女」のようだと言われた。倉庫でネズミの死骸でも咥えたら似合いそう……って感じ。

イマイ調子が戻らないまま1日が過ぎてしまったが、初日なのでこんなものだろうと諦めることに。明日もまだマスクは手放せないけれど、確実に回復しているのが分かるのは嬉しい限り。明日はもっと良くなっていると良いな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月21日(火) 風邪引き日記

金曜日の晩から4日間、風邪で床に伏せっていた。うち3日間はブッチギリの高熱。子供の頃は38度後半〜39度後半の熱を出したしても、熱が下がればケロリとしたものだが、大人は回復が遅いらしくて、今日はパジャマから洋服に着替えてみたものの、イマイチ足元がおぼつかない感じ。

幸か不幸か週末と発熱が重なったおかげで、夫があれこれ世話を焼いてくれて助かった。結婚して1ヶ月ちょっと。今までは楽しいことばかりだったけれど、こういうことが起こった時こそ、その人の人となりが見える訳で。夫はスープを作ったり、すり林檎や、お粥を作ったりと、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた。彼は自分の親から存分に愛されて育った人なんだなぁ……と思うと同時に、自分のしてもらってことを人に返していける優しさを持った人だってことを嬉しく思った。

結婚するまでは家族と暮らしていて、病気をするともっぱら母親の世話になっていたのだけれど、自分の親だと「ありがとう」と思う気持ちはあるものの、どこか「してもらって当たり前」な部分があるのに対して、夫だと「申し訳ないなぁ」と思ってしまうから不思議である。良い意味でも悪い意味でも、まだ家族としてこなれていないのだろうと思う。夫は「家族だから当然のこと」と思ってくれていたようだし、もし夫が病気になったとしても私は「家族だから当然のこと」と思って夫の看病をすると思うのだけど。

それにしても夫の看病はありがたく、久しぶりの高熱には、ほとほと参った。まだ喉の痛みと咳が取れないので今週はシャカリキに頑張り過ぎないようにしなくては。今日はゴロゴロ怠惰に過ごして、明日からまた出勤する予定。早いところ本調子になりたいもものだ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月17日(金) 発熱にガックリ。

夫がホワイトデーの贈り物を買ってくれるという。「何が欲しい?」と聞かれても、おおよそプレゼント向きのものは思い当たらなかった。結局、通勤鞄が草臥れているので、それを買ってもらうことに。ワクワクと週末を待ち焦がれていたら……熱を出してしまった。

今日は朝から身体がだるいなぁ……と思っていたが、大したことはなかろうと出勤。いい感じで症状が進み、頬がやたらと赤くなってきたなぁ……と思いつつも、それなりに働いて帰宅。それにつけてもヤバくなってきたので熱を測ってみたらば8度7分。こりゃぁ、ほうっておいても治らないと近くの病院へ行ったらば、すでに閉まっていた。実家の車をこっそり借りて子供の頃からお世話になっている個人医院へ駆け込んだ。

病院で薬をもらい、帰りにコンビニでスポーツドリンクだの、口当たりの良い食べ物などをドッサリ買って帰宅。夫が夜勤でなかったら、食料の買い物くらいお願いしただろうけど、そうもいかず。熱が高くてご飯をガッツリ食べられないので、食べられるものだけ口にして、薬を飲んで現在に至る。

熱が出ていても人間って案外動けるものだなぁ。今日もあちこち使いっ走りに出ていたが、取り立てて困ったことは起こらなかった。まぁ、風邪のタイプにもよるだろうから一概には言えないけれど。

こんな唐突に熱を出すのは久しぶり。知恵熱だろうか? 季節の変わり目で体調を崩しただけだと思うが、週末の予定が駄目になってガッカリである。「病は神様が与えてくれた休養ですよ」なんて言葉があるけれど、そうは思えないのが人間ってものだ。明日は図書館に予約していた本を取りに行く予定でいたのに。

ブツクサ文句を言っても仕方がないので、そろそろベッドに入ろうと思う。寝室にテレビが無いのが残念無念。本を読んだり、うつらうつら考え事などするしかないなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月16日(木) 嵐の夜

大阪は大荒れ。春の嵐…って感じなのだろう。帰宅途中、風雨が強くてほとほと参った。ドラマとか映画とか小説だったら、傘も荷物も放り出して「あはははっ」とか笑いながら雨の中を走るのだろうが、今を生きる小市民にそんな素っ頓狂な真似など出来るはずもなく。傘をしっかり握り締めて足早に家へ帰った。

季節の変わり目の荒れ模様のお天気って、なんだかやけにワクワクする。なんだかスゴイことが起こりそうな気がして。まぁ、たいていは何も起こらないのだけど。実際問題として、天気が悪くて起こる事と言ったら災害な訳で、そんなの起こってもらっても困るのだし。だけど「ほんの少しだけ日常じゃない感じ」って、ちょっと楽しい。最近では、とんと無くなってしまったけれど、停電の時に蝋燭を出すのが楽しかった……って記憶を持つのは私1人ではないだろう。

今日は出先から直帰したので、夜勤に出掛ける夫が出て行く前に帰宅することが出来た。2人で夕食を食べて、夫の会社の人へ渡すホワイトデーのお返し用に買ったチョコの残りを2人で食べた。過剰包装に憤りつつ食べたチョコレートは、しかし美味しかった。あんなに包み紙を使うなら、もう1個余分に入れて欲しいと強く思う。

あぁ。しかし。今夜はちょっと寝付けないかも知れない。嵐の夜って、意味もなく窓を開けて外の様子を見たくなったりするのだもの。今週もあと1日。まだ働かなくちゃいけないのだし、ワクワクしてないで早寝しなきゃな……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月15日(水) 花の季節に

木蓮の花の蕾が日に日に膨らんできている。白い木蓮の花は、この世の中でいっとう愛している花なので、この時期は外を歩くのが楽しくてならない。そしてこの時期、年中行事のように「それにしてもスカしタイトルの日記(HP)にしちゃったよなぁ」と軽く後悔するのである。当初は長続きすると思っていなかったので、気負いなく趣味に突っ走り、そのまま改題するチャンスもなく現在に至るのだが、もう少し自分の雰囲気に合ったタイトルにすれば良かったなぁ……と思う。ま。そこのところは長いスパンで理想に近づいていこう。

昨日は朝から積雪で驚いたけれど今日は暖かくて助かった。あれこれ用事が重なって今日は、ほとんど社内にいなかったのだけど、このくらいの気温なら外に出るのも悪くない。暖かくなってくると、とたんに「出歩きたい」という気分になるからゲンキンなものだ。なんだか虫みたい。気温の上昇とともに、どこからともなく湧いてくるのだ。

昨年末、東京の美術館でNHKの取材が来ていて「美術館を紹介する番組ですが、後姿等が映っても良いですか?」と聞かれたのだが、来月、その番組が放送がされるらしい。もしかするとチラリと映っているかも知れないし、映っていないかも知れない。観たいような、観たくないような複雑な心境。

写真とか映像という媒体は容赦なく「その一瞬」を捉えているから、振り返るのは少し恐い。結婚前と結婚後。使用前と使用後。自分自身は何一つ変わっちゃいないと思うのだけど、本当のところはどうなのだろう。周囲の人からは「結婚して幸せそうになったね」とか「毎日楽しそうで羨ましい」と言われるのだけど、自分の中で「変わった」という自覚は、ほとんどない。具体的に変わったことがあるとすれば、結婚して生活が楽になった……ってことだろう。家事云々の労働を含めて考えてみても、実家にいる時より、よほど楽ちん。

なんだか話が、あちこちに飛ぶが今年は桜の開花が早いとのこと。ちょっと楽しみ。花粉症でグダグダだけど、それでも春は楽しいと思うのだ。そろそろPCを落として寝ようかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月14日(火) 匠アボガド山葵の宴

昨夜はCADの相棒とTさんと職場近くのモスバーガーで『匠アボガド山葵の宴』を開催した。

手酷い失恋をしたTさんを元気付けようとて、相棒とTさんの誕生日を考えていたのだけれど「1度でいいからモスバーガーで匠アボガド山葵を食べたい」と話していたのを思い出し、大人げなくモスバーガーで豪遊することになった。アボガド山葵バーガーが1人1個づつ。贅沢仕様のスープ、オニオンフライ、チキンナゲット、ジャスミンティ、シーザーサラダ等を頼んで3名で5000円越。ファーストフードとは思えない金額のお会計である。

私は食事に関しては古臭い感覚の人間なので「夕食にハンバーガーって、ちょっとなぁ…」と内心では思っていたのだけれど、アボガド山葵バーガーは想像以上に美味しくて、ハンバーガーというよりも「美味しいハンバーグのアボガド添えとパン」ってノリだったし、スープに至っては、その辺のファミレスより数段美味しいものだったので、充分過ぎるほど満足することが出来た。お値段は吃驚するけど食べてみる価値はあると思う。

アルコール抜きのテーブルで、やたらと重苦しい話題で盛り上がった。不幸自慢と言ったら良いのだろうか。暗い雰囲気でこそなかったけれど相棒のお父様が亡くなった時の経緯とか、Tさんの持つトラウマとか。他人事なので日記に書くには憚られるような話題ばかり……って言うか、同僚にそこまで話す? と言うようなノリだった。

「腹を割って話す」って言葉があるけれど、まさにそんな感じ。

相棒が苦労人だったってのは知っていたけど、そこまで苦労人だったとは知らなかった。そして相棒がやたらと私を気に入ってくれている理由が少し分かった。前回の日記に「学生時代の友人云々…」てな話を書いたけれど、社会人になってからの友人で、しかも現在進行形の同僚と、ああいう話が出来るってのは稀有なことだと思う。

ハンバーガーの美味しさもさることながら、思い出深い夜になった。帰宅してグッタリと倒れ込んでしまうほどに心身共に消耗した。が、もちろん良い時間だった……ってことは言うまでもない。

今週夫は夜勤Weak。昨日から夫婦間で夜勤期間限定交換ノートをしている。「この年になって、こんなことするとは思わなかった」と言いながら、夫も満更ではない様子。いつまで続くか謎だけど、しばらく続けてみよう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月12日(日) 千客万来

今日は夫の友人が遊びに来てくれた。大学のアーチェリー部の同期と後輩とのこと。男性2名、女性1名。我が家の居間で夫と私を含めて総勢5名での宴会。ホステスとして大いに張り切った。

本日のメニューはワケギと薄揚のヌタ和え。アボガドとマグロのマヨネーズ和え。鶏肉のトマト煮込み。キビナゴのカレー風味唐揚。ポテトフライ。チャーハン。デザートに苺。それに、お土産に戴いた美味しいケーキ。全員揃ったのが午後4時。お開きが午後10時。楽しい6時間だった。お料理も好評でホステス役としては、まずまずの出来かな……と。

大学時代の思い出話が話題の中心だったのだげと、ちらちらと「夫の過去」が垣間見えて楽しかった。ムードメーカー的存在のM氏が「俺、クラブやってて本当に良かったと思う。その当時も楽しかったけど、今こうやって利害のない形で飲み会とか出来るのがさぁ…」と語っていたのが印象的だった。確かに学生時代の友人ってのは、それ以降に知り合った人とは違った意味でのありがた味があるように思う。次の集いは黄金週間近辺の予定。

本日は自宅でダラダラDay。自宅から一歩も外に出ないと定める。

昼食は冷蔵庫の残り物とトロロ昆布のお吸い物。夫の友人が持ってきてくれたワカメの佃煮が吃驚するほど美味しかった。淡路島の実家から送ってきてくれて「美味しいから持ってきた」とのことだったけど、あまりの美味しさに「これが無くなったら取り寄せよう」とてグーグル検索してみたが、商品名でも製造者名でもヒット数は1ケタだった。最近「ネットがあれば何でも手に入れられる」みたいな感覚があったけど、そうでもないんだなぁ……と思い知る。

土曜日は友人を招き、日曜日は夫婦水いらずでダラダラ。理想的な週末。今日はひたすらのんびり過ごそう。明日からまた社会人としての日常が始まってしまうが、張りきって参りましょうかね……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月10日(金) イケてない週末。

今日は1人で夕食。夫は同僚の送迎会で遅くなるとのことだったので「久しぶりに、まったり過ごす金曜の夜だ」とて以前からずっと楽しみにしていた。

整骨院と耳鼻科に寄って帰宅。自分1人のために何品もおかずを作る気にはなれなかったので簡単にパスタなど。ニンニクとベーコンと春キャベツのパスタ。たぶん美味しく出来た……と思うのだけど、ちっとも食が進まずに半分以上も残してしまった。花粉症の薬で少し胃が弱っているのと、鼻が効かないので「おいしそう」感が無かったことが敗因。そういえば、ニンニクの匂いさえ感じなかった。あれほどまでに楽しみにしていた週末なのに、なんだかガッカリ。季節限定の苺のチューハイも美味しくなかったし。せっかくの週末なのにイケてないことこの上なし。

あれこれと溜まっている用事(個人的な趣味関係)を片付けちゃおうと思っていたのに、こちらもイマイチ興が乗らず。HPの読書録をちょこっと更新しただけで終了。だらだらと長時間ネットサーフィンなど。何をする…って訳でもなく、あちこち読んでまわるのって大好きだ。

明日は夫の友人達が我が家に遊びにやってくる。

お客様を迎えるのは大好きなので、かなり楽しみ。「おもてなし料理のレシピ」なんて言葉を検索してみたりしてウキウキしている。もっとも検索はしてみるだけで、実際に採用するのは、手馴れた料理になると思う。台所仕事に徹することが出来れば、自宅でもかなり凝ったものが出せるけど、私も一緒に楽しみたいので、あまり手間をかけない方向で。いまいち体調がパッっとしないのだけが心配である。鼻が効かなかったり、いまいち元気でなかったりする時の料理って、妙ちきりんな仕上がりになったりするからなぁ。

とりあえず、夫を待たずにベッドに入ろうと思う。ノンフィクション物なのだけど『サイゴンから来た妻と娘』って本が面白過ぎて猿夢中。夜のお供に決める。さてと、そろそろPCの電源を落として寝ようかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月09日(木) …て聞かれても。

新婚生活も1ヶ月越。なんだかんだと順調な毎日。夫の癖や習慣も、少しずつ慣れてきた。たぶん夫も私に慣れてきたんじゃないかと思われる。

私達は縁あって夫婦となった訳だが、世の中には出会いの数だけ別れがある。夫の同僚が離婚したそうな。新婚当初はとても仲の良いご夫婦だったそうで「あの夫婦がなぁ…」と夫は感慨深いようだった。人間ってのは満ち足りている時こそ、余計なことを考え付くらしい。夫から「俺たちはどうだろうね?」と質問されて「今のところは大丈夫じゃないかな」と答えたら、夫は哀しそうな顔をして「そんな言い方するなよ」と言った。

可愛らしい妻というのは、こういう場面で「私達は大丈夫よ。だって、こんなに愛し合ってるんだら」なんて言うのだろうか。それとも興味のないふりを装って「まぁ、そんな人達もいるかも知れないけど、うちには関係ないよ」って言うのがベターだろうか。適当にあしらう術は知っていたけれど、いい加減なことを口にするのは嫌だったのだ。

夫とは上手くやっている。だけど私は「永遠に一緒にいましょう」なんて大それた約束をする勇気は持ち合わせていない。もちろん、ずっと一緒にいるために最大限の努力はするつもりだけど。

友人関係の場合だと「ずっと付き合おうね」と気軽に言える。たとえ喧嘩別れをするようなことがあったとしても、復活するのは可能だと思うから。だけど恋人間や夫婦間の場合、ひとたびボタンを掛け違ったら「永遠にさようなら」という選択肢しか残されていないような気がしてならない。

まぁ、だからこそ大切にしなきゃなぁ……と自分に言い聞かせるのだけれど。

そんなこんなを考えつつ今日も1日、日が過ぎた。今夜の夕食はスナックえんどうの胡麻和えと天麩羅(小イワシ、椎茸、山芋、人参、ピーマンetc)めずらしく2人で日本酒を飲んだ。明日もまた頑張って働かなくちゃなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月08日(水) ぼんやり…

どうやら本格的に花粉症デビューしたらしい。先週末から鼻水攻撃。これでは仕事に差し障る…とて地元の耳鼻咽喉科に行ったら薬を処方された。完璧なブロック……とまではいかないものの、薬のおかけでかなりマシな状態になった。ただ鼻の薬は眠気が伴うのが困り物。

ぼんやりと電車に乗ろうものなら、うつらうつら。頭がぼうっとしていると懐かしいことばかりが思い出される。私はよほど人好きなのか「物」とか「場所」の思い出よりも「誰が」「何をした」みたいなことばかりが浮んでは消えていく。まぁ、そろそろ春だし、こういうのもアリなのかも。

ぼんやりついでにウッカリな失敗も。掃除の時に家中の窓を開け放したは良いものの、一晩中、開けっぱなしにしていた場所があった。泥棒ウェルカムな感じ。迂闊にもほどがある。正直なところ私は防犯に対する危機感が薄い。鍵を掛けて外に出る…とか、そういう事はちょっと苦手。もっとも、苦手だなんて言っている場合ぢゃないのだけれど。

花粉症の加減なのか、それとも薬の加減なのか、いまひとつ元気が出ない。本だけは馬鹿みたいに読んでいるけど。本を読むことと、食事を作って食べること以外は何もしたくない……という感じ。言い方を変えれば「調子が悪くても、読む事と食べる事は出来るのかよ?」ってところだろう。実際、この2つがオザナリになるようでは相当弱っているのである。

ぼんやり頭で、どうにもならない今日この頃。それなのに気温が上がってくると、身体を動かしたくなるのか、旅に出たい熱が盛り上がっている。来月は新婚旅行でスペインに行くのだけれど、そういうのじゃなくて、寅さんみたいにフーテンな感じで。荷物は少なめ、期間は長め。むしろ帰る日を設定しない方向で。花と共に移動できたら最高……なんて馬鹿なことを考えている場合ではない。明日も頑張って働かねば……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月07日(火) 春雨の屋上。

昨日は結婚後はじめて現場に出た。

結婚前に職場と交わした「基本的に残業は無しの方向で」という約束は律儀に守られている。こういう自由が許されるってのは、つくづくありがたいことだ。既婚者の先輩方からは「結婚すると家事疲れとか大変よ」とか「親元にいるありがたみが分かる」なんて話を聞かされていたけれど、仕事の負担が減った分だけ、身体的には楽になった。家事については夫も頑張ってくれているので、さほど負担に感じたことはない。

昨日の屋上は寒くウンザリだった。随分暖かくなったとは言うものの雨が降ると寒いのだ。自分の作業を終えた瞬間「今夜の夕食は大根と鳥の煮付にしようと思ってたけどキムチ鍋に変更しよう…」と決意した。しかしながら屋上から眺めた大阪の街は素敵だった。美しい街とは言い難いが、春雨に霞んでいた分だけ、キツイ感じが緩和されていて。

つくづく大阪が好きだと思った。

今日は出先に直行なので朝がのんびり。いつもこのくらい余裕があるといいなぁ……と思う。今朝は暖かいので駅まで歩くのも楽しかろう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月04日(土) マズイ……もう行かない!

夫と結婚してもうすぐ1ヶ月を迎える。

まぁ、それなりに順調…と言っても良いと思う。結婚後は毎日朝夕の食事を作り続けてきた訳だが、自分が自由に出来る台所ってのは、それだけで楽しい。もともと料理を作るのは好きだったのだが、以前にも増して好きになったような気がする。見事に毎日自宅で食事をしていたのだけれど「たまには2人で外食してみようか」とて、結婚後はじめて外で食事をした。

自分で作る自宅の食事が最高だと思っているがプロの作る料理だって大好きだ。美味しいものを食べた時は、ちょっとくらい値段が高くったって「惜しい」とは思わないし、むしろ何度も食べたいと思ってしまうもの。

自宅の最寄駅は全くといって良いほど栄えておらず、寂しいことこの上ないのだけれど、最近新しく海鮮系の居酒屋さんが出来たので偵察がてら食べに行こうということになったのだけど、生憎満員で入れなかった。それなら自宅から徒歩3分ほどの住宅街の中にあるイタリア料理の店へ行こうとて、寒い夜にテクテク歩いて食べに行った。

個人経営らしいお店にお客は誰もいなかった。「ちょっとヤバイかも」と思ったのだが「寒い・ひもじい」の二重苦に負け、その店で食事をすることに。初めて入る店なので、あまり注文し過ぎないように…と注意しつつ牡蠣とベーコンのサラダ。イカ墨のスパゲティ、生ウニのスパゲティ、それにワインを注文。

どれもこれも「ありえねぇ」ってくらいにマズかった。もう行かない。

食べられないってほどじゃないのだけど「こんな良い材料を使って、どうして美味しく出来ないの?」と首を傾げることしきり。大阪人は味にうるさいと言われるけれど、案外そんなことはない。ただ「値段と味」が釣り合っていれば文句は言わないのだ。たとえばサイゼリアだったら、同じ味でも文句は言わなかっただろうけど「この値段を出してこの味」と思うと、腹立たしくて仕方がなかった。

店を出た瞬間、夫と2人で罵倒大会。食事は最悪だっだけれど、ある意味……ものすごく盛り上がってしまった。初めての外食と意気込んでいたのでガッカリしたけれど結果的には思い出深い1日と言えなくもなく。

ちなみに本日のメニューは鯖の味噌煮。キンピラ牛蒡。焼き厚揚げのネギ乗せ。キャベツと薄揚げのお味噌汁……と至って日本的食卓。そろそろお腹が空いてきたな……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月03日(金) 幸せな痛み

仕事帰り、ふらりと立ち寄った駅構内の雑貨屋さんで、昨年末に死んだ犬とそっくりの置物を見つけた。

懐かしさと愛しさが勢い良く込み上げてきて、しばらくその場所に立ちすくんでしまった。前の犬が死んだ後、新しい犬がやってきて、その子も充分過ぎるほに可愛いのだけど、前の犬を愛していたという事実は消して消えない。

死んだ犬のことを想うと、いまだに痛みを感じるけれど、それは幸せな痛みなのだと思う。幸せな時間を共有したという事実と、そんなにまで好きにさせてくれた存在があった…ってことは自分にとっての宝物なのだと。

1度好きになったものをずっと好きでいられるのは幸せなことだ。

もっとも、だからと言って痛みが減る訳でもなんでもないのだけど、そんな痛みを知らずに生きて行くより、知っている方がちょっぴりお得な気がする。それは、漏れなくついてくるオマケのようなものなのだろう。

懐かしくも切ないひと時だった。だけど、そんな痛みは大事にしていきたいなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年03月01日(水) 古い家で暮らす。

私達が暮らしているのは築35年の小さな家だ。

「川沿いを歩いて途中で山側に折れて、その筋の1番小さくて古い家」が我が家である。結婚前に、一応リフォームはしたけれども『大改造劇的ビフォーアフター』に出てくるようなリフォームではなくて、目に余るところを、ちょこちょこっと改装した程度なので古さ加減は相変わらずで、現在もアルミニウムではなく木製の建具が頑張っている。

新築のマンションや住宅に較べれば、断然住みづらい造りになっているのだけれど、不便な分だけ「良かった」と思える部分がある。私が最も良かったと思うのは、マメに掃除をせざるを得ない……というところだ。

ただでさえ古い家だもの。汚くしていたら本当にみすぼらしくなってしまう。せめて清潔に使いたいと思うので、おのずと掃除の回数は多くなる。私も仕事を持つ主婦なので、掃除が行き届いているとは言わないまでも「綺麗にしなきゃ」と気を付けるようにはしている。

今日はスーパーで「桃の節句セット」と名付けられ398円の花を買って活けてみた……ちょっと良い感じ。もうちょっとセンス良く活けられたら良いのになぁ…と思うものの、下手くそさ加減もご愛嬌。

今日は雨降りで洗濯物が乾かないので、生乾きの洗濯物を室内に入れて、ハロゲンヒーターを当ててみた。結果…ハロゲンヒーターは洗濯物を乾かすには不向きだってことが分かった。日々実験である。そう遠くない日に乾燥機を導入したいなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


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白蓮 |MAILHP