白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2005年02月28日(月) 白い花と白い歯と。

HPどころか、日記も放置プレイ。ほったらかしにしていたという意識はないだけに慄然としてしていた。時間の流れが、やたら滅多に早いような気がする。

先週の日曜日に買った鬱金香は、暖かい居間に置いていたというのに1週間も持ちこたえた。毎日水切していたのが良かったのだろうか。なんとなく気を良くしたので、今週は「白」をテーマに花を買った。白いスプレー菊と、白い鳴子百合を、これまた白い花器にワサッっと洋風に活けたのだ。世界は色々な色に満ちているけれど「白」と「黒」は特別な色……って気がする。白い花はいいなぁ。うむ。

今日は私事により早々に帰宅。山盛りの仕事を置き去りにして家路を急いだ……のに! 乙女な母ったら「あら、ごめん。それ明日だわ」ときたもんだ。その大らかさと言うか、無神経さは、ある意味無邪気でもあり、愛すべき美点でもあるのだが、内心「ケツの穴から手ェ突っ込んで、奥歯ガダガタいわせたろか!」という、大阪の喧嘩言葉を口にしてしまいたくなるほどプチッっときてしまった。彼女の場合、怒ったところで、いまいち意味が通じないだろうから、怒ったりはしなかったのだが。

誤解のないよう書き足しておくが「ケツの穴から手ェ突っ込んで、奥歯ガダガタいわせたろか!」なんて言葉は大阪の人間でも、まずもって使わない。一種の慣用句だと思っていただきたい。それにしても、誰が言い出した言葉なのだろうなぁ。「ケツの穴に手ェ突っ込む」のは決して不可能なことではないが、誰でも出来ることでないのに。ましてや「奥歯ガタガタいわせる」だなんて……凄過ぎる。これは、ある意味、素敵過ぎやしないだろうか? 

月曜だというのに、ものすごく草臥れ果てている。乳酸まみれな今日この頃。せっかく早く帰宅したことだし、早く寝るか……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年02月20日(日) 赤い鬱金香♪

チューリップを漢字で書くと鬱金香となるそうな。最近、本で読んでから、好んでこの漢字を使うようになった。今日は鬱金香を買ったのだ。

今日は恒例の家事従事DAY。毎度ながら有吉佐和子『恍惚の人』の書き出しを思わせる1日だった。『恍惚の人』の主人公である章子さんも、働く女性で、週末にまとめて家事をしていたよなぁ……などと思いうかべつつ、洗濯をしたり、トイレ掃除をしたり、レンジ台を磨いたり。ここのところ、仕事がキックて、心身ともに、すり切れ気味なので、食料の買出しに出た際、赤いチューリップとマーガレットの花を買った。

子供の頃は赤いチューリップが大嫌いだった。能天気にパックリと上を向いて開く、あの姿が馬鹿っぽく見えて我慢ならなかったものだが、大人になってみると「春らしい花」と受け止めることができる。大好きな花とまでは言えないまでも、季節を感じる花であることは確かだ。チューリップの季節には、まだ早いのだけど、春を待ち焦がれているもので。

仕事が忙しくて、くたびれ気味の上に、気鬱な結果待ち事項があったりして、憂鬱なことこの上ない。昨日の日記を読んでみるだに「なんて見栄っ張りなんだろう」と思わずにはいられない。

先のことを思い煩っても一文の得にもならないし、たとえ厄介な結果が出たとしても、間違いなく頑張れるという自信はあるのだけれど、正直なところ「もう勘弁してくれよ」という気持ちがあるのも事実。実に複雑な心境である。いっそく飛びに年をとって、度量が広くて頼れるオバチャンなりたいなぁ……と切実に思う。今の自分では、いささか器が小さ過ぎる。

ま。とりあえず明日からもハードワークが待っている。パックリと上を向いて咲く能天気な鬱金香の散り行くさまを観察しつつ新しい1週間も頑張って行こう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年02月19日(土) おかおさん風味。

この1週間は、まっことよく働いた。

近畿地方を行ったり来たり。終電目指して猛ダッシュで走り、往復の電車では、だらしなく眠りこける……てな感じの毎日。「頑張ったね。自分!」と自分を褒め称えたいような気もするが、不本意でたまらないような気もする、そんな1週間だった。

昨日は、そんな1週間を凝縮したかのような1日だった。

疲れが堆積している身体を引きずるようにして、夕闇の街を重い荷物を持って現場へ向かう。寒いし、雨は降っているし。おまけに突風にあおられて傘は崩壊するし。なんちゅーか。哀しいことなんて、何1つ無いのに、あまりにも出来すぎた……まるで安物小説のようなシュチュエーションで、いい年した大人なのに本気で泣きたくなってしまった。環境に流される生き物なんだってことを実感した次第。

しかしながら流されっぱなしと言うのも癪に障る。ここいらで、ひとつ盛り返そう……とて自分と職場の仲間に御褒美をと御座候(今川焼とか回転焼という類のお菓子)を買うことにした。普通の餡子10個。白い餡子10個。寒い日には、こういう温かいおやつが美味しかろうと。

御座候の袋を抱えて帰社した私……ではなく、突然のおやつを同僚達は温かく迎えてくれた。「悪いなぁ…気を使わなくていいのに」と言いながら、しっかり食べてくれるあたりが嬉しいぢゃないか。隣の席のT君(27歳)など、白い餡子を食べた後で「ねぇ? 白蓮さん。普通の餡子残ってる? 残ってたら、僕もう1個食べていい?」ときたもんだ。「えぇよ。遠慮せんとお食べ」と御座候を差し出した私を見て、同僚は言った。

「白蓮さんって、なんかお母さんみたい。お母さんって、呼んでもいい? お母さ〜ん」

ここは大阪のお約束と言うことで「なんでやねん!」と突っ込んでおいた。それにしても同僚とは年齢変わらないのに「お母さん」っていったい……まぁ、たしかに今の職場では、なにげに「お母さん」ポジションにいるような気がする。老若男女の同僚達が可愛く思えてしまっているし。年齢で言うなら年長者も多いのだけど。

しかしながら悪い気はしない。ものすごく身に馴染んでいると言うか。持って生まれた性格が、そんな感じなんだと思う。20代の頃、ものすごく自分の年齢に違和感を感じていたのだが、30代に突入して、生きやすい…というか、馴染んでいるような気がしたのも、その辺に起因するのかも知れない。要するに私は「おかあさんキャラ」なのだと思う。40代、50代と年齢を重ねて「おかあさんん風味」を鍛えていきたいと思う。そして第二の人生を寮母さんとか、定食屋のおばちゃんとか、お好み焼き屋のおばちゃんとか、になって生きるのも悪くないなぁ……なんて思ったりした。

老後の夢を「ジャム屋開業」から「定食屋のおばちゃん」に書き換えようかな……なんてことを妄想してみたところで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年02月13日(日) スタバのカップ。

この週末は3連休どころの騒ぎではなかった。

超ハードな休日出勤2日。今日は辛うじて休みを勝ち取ったものの、家事をした以外は草臥れ果てて炬燵で爆睡。ちっとも休んだ気がしないのに、明日からまた新しい1週間が始まってしまう。流石にグロッキー気味で何をしていても焦点が定まらない感じ。

電車は空いているものの、休日出勤と言うのはいささか気が重い。ちょこっと仕事をする程度なら良いのだけれど朝から夜遅くともなれば、自分自身をなだめるためにも、何かご褒美が必要だな……ってことで、2日続けてスターバックスで飲み物を買って出勤してみた。

ちなみに私はスターバックスが好きぢゃない。

変り種系のミルクたっぷり珈琲の味は好きなのだけど、紙のカップが性に合わないのだ。どうせ同じ値段を出すのであれば、ちゃんと陶器のカップに入れてくれるドトールの方が100倍好きだ。が…職場の最寄の安物珈琲店はスターバックス。だいたいからして持ち帰りなら、どちらにしても紙カップになる訳なので、紙カップであることに問題はないのだ。

スターバックスで買ったカフェラテを飲みつつ、せっせと作業に励んだ。当然視界はディスプレイ。そして悲劇は起こったのだ。マウス片手に、飲み物を口につけたら……あのスタバ特有の小さな飲み口が、ちゃんと口に当たっていなかったらしく、だらだらとカフェラテを溢してしまったのだ。

……いっきに目が醒めた。

あの容器は仕事をしながら飲むには向かないと思う。普通の紙カップなら、あんなことにはならなかったはず。きっと私以外にも同じ失敗をした人が沢山いると思うのだが、どんなものだろう? これからは、あの容器の蓋は外して飲もうと心に決めた。

次の週末は、のんびり過ごそう……と思いつつ、とりあえず明日も頑張って働くぞ……と自分を励ましつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年02月10日(木) トラブルは二人三脚で。

トラブルが二人三脚でやってきた。

昨日は終業ベルが鳴るだろう……てな時間に上司から電話。「あのさ…今日は残業とか大丈夫かなぁ?」と、なんだか遠慮がち。「いまさら、そんな気遣いなんていらないのに」なんてことを思いつつ「大丈夫ですよ。ガッツリ働きますから!」と元気一杯答えた私に、上司は嬉しそうに言ったのだ。「あのさ。俺、忘れ物しちゃったんだ……部品。届けてくんないかなぁ?」と。

上司の言葉に我が耳を疑った。ありえねぇ……だって上司のいる現場は滋賀県。滋賀県は大阪から見ると京都よりもまだ向こう。だがしかし、迷っている時間などなかった。荷物を作って電車に揺られて、忘れ物を届けたさ。「悪いなぁ。こんな時に、こんなミスをするなんて。重いのにご苦労さま」と言うと、上司はそそくさと仕事に戻っていった。そして私は大阪まで、とんぼ返り。言い知れぬ脱力感を噛み締めながら、しかし「今週末は三連休だし!」と自分に言い聞かせたものだったが……

心の支えにしていた三連休も、どうやら休めないような雰囲気だったりする。

客先から、あまりにもあまり……てな要求が。しかも午後七時を回った頃に、簡単なメールでぺロッっとな。メールを読んだ時は頭が真っ白になってしまった。とてもじゃないが、三連休どころの話ではない。言いたくないのに「なんでしたら休日出勤しますよ」と口が動いていた。先日の事故だの、その他諸々が重なって不穏な空気ただよう今日この頃。予算云々の話もあり、派遣社員の休日出勤が通るかどうかは微妙な感じではあるのだけれど。社員だけでまかなうとなると……想像するだに過酷過ぎて、気の毒なことこの上ない。

それにしても、トラブルってヤツは束になってやって来るものと相場が決まっているらしい。なんだか、めちゃくちゃ過ぎて笑えてきてしまう。脳味噌が沸き立ちそうなくらい、てんやわんやな状態だけど、仕事上での大変さってヤツは比較的楽チンな部類の「大変」なんだと思う。「屁の河童」とは言えないまでも、さほど大した事ではないような気がするのだ。上手く書けないんだけど。

ま。とりあえず頑張ろう。……てか、とっとと化粧を落として、少しでも早く寝るようにしなくちゃ! そんなこんなで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年02月08日(火) 気鬱な朝。

いささか気鬱な朝である。

仕事が、かなり嫌な感じなのだ。私自身がミスを……という訳ではないのだが上司と私が携わっている現場で、厄介な事故があったのだ。「誰が悪い」という類のものではなく、不幸な出来事。そして、怪我人が出る類のものではなかったのだが、先週末から事故の後始末一色。会議につぐ会議で、通常業務がちっともはかどらない。昨日はお偉方の会議が長引いたおかげで、途中で仕事がなくなってしまい、業務が山盛りにも係わらず、午後7時に退社した。

それが会社員ってものだとは分かっているけど上司が気の毒で見ていられない。日頃の働きぶりも知っているし、今の頑張りも分かっているだけになぁ。しかしながら、かける言葉も見つからず、これといって手助けが出来る訳でもないから、もどかしい。いつも通りに業務に励んでいるのだが、どうにもこうにも。

今の職場で半年も働いていないのだけど、職場自体も、そして、そこにいる人も好きになっているようだ。なんか、こぅ……入れあげている感じ。

動いている現場が無事に完了しますようにと祈らずにはいられない。気鬱だなんて言っていないで、キリリと頑張っていかなければなぁ。さて、元気出していこう! ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年02月05日(土) 『ビッグイシュー』

最近、職場の最寄駅を出たところで『ビッグイシュー』を売る人が立っている。

毎朝、気になってしょうがない。ホームレスの人の支援ってのがコンセプトのこの雑誌。密かに応援したいと思っている。でも、どうしても買い辛いのだ。「ホームレスを応援している私」を主張しているような…いかにも偽善者っぽい気がして、腰が引けてしまうのだ。余計なことを考えずに買うのが支援に繋がるんだ……ってことは充分に分かっているのだけれど。

ホームレスの人と言っても、十羽一束にして語ることは出来ないと思う。止む止まれぬ事情があって、そうなった人もいれば、そうでない人もいるだろうし。ただ私の場合は、今のところ首尾よく仕事にありついているものの、派遣社員という浮き草家業。「失業」の二文字の恐ろしさは身をもって知っているだけに、他人事とは思えない部分がある。

一生懸命頑張っていれば「お金がない」とか「どうしようもなく行き詰っている」なんて状況には陥らないだろう……なんて思う人もいるだろうが、頑張っていてもそういうことに陥ってしまう可能性があるってことは身をもって体験している。いま、私が、それなりにやっているのは、たまたま運が良かっただけに過ぎない訳で。

お金が無いって本当に大変。ましてや家がないなんて、どんなに大変なことだろう。

そんなこんなを思いつつ「何か力になりたいなぁ」って気持ちはあるものの、どうしても『ビッグイシュー』を持って立っている人の目を真っ直ぐに見ることが出来ないのだ。正直、あの雑誌を1冊買うくらいなら、直接その団体にお金を送るほうが楽ちんである。だけど、それでは主旨から外れてしまうものなぁ。

もうちょっと器が大きくなれば、そんなツマラナイことなど考えずに、さらりと『ビッグイシュー』を買えるようになるのかも知れないけれど、そこまで行き付くにはまだまだ修行が足りないみたい……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年02月03日(木) 花の名の香水

自分と同じ名前の香水を買った。

香水の名前は『木蓮』なので同じ名前と書くには少し語弊があるが、まぁいいだろう。日参している日記に書いてあった「和の香りの香水」を置いている店の話を目にしたその足で、早速覗きに行って、そのままの勢いで衝動買い。香水を試さずネットで買うなんて冒険だったけれど、想像以上に自分に馴染む香りで驚いてしまった。

丁度「自分にしっくりくる香水を探さなきゃなぁ」と思っていたのだ。愛用していたティファニーのシアーは廃盤になって手に入れるのがムツカシイとのことなので、使い切る前に乗り換える必要があったし、長くナンバー2の座にいたプチ・サンボンもそろそろ年齢的に似合わなくなっていたのだ。

香りのお洒落ってムツカシイなぁ……と思う。いくら香りが自分の好みだったとしても、服装や、自分の性格に合わないものを身に付けると、雰囲気がブチ壊しになってしまう。たとえば……私が甘やかで優しい香水をつけても「なんぢゃ、そりゃ?」てな感じだし、お色気ムンムンなものをつけても、香りに負けてしまう訳で。

良い買い物が出来て、とても嬉しい。たまには衝動買いもしてみるものだ。

それにしても今週は寒いなぁ。「自分に似合う香水」だなんて、お洒落っぽい話を書いているが、最近は寒さにかまけてお洒落よりも「温かさ重視」の服装に走っている。見栄も体裁も無い……てな感じ。あまりにも色気が無くて、ちょっぴり泣けてくるけれど、しばらくは「温かさ重視」を貫いていこうと思う。明日は『木蓮』をつけて出勤するぞ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


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