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風にのって龍が翔ぶ
瑠奈
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2003年10月31日(金)
白い恋人

ハロウィンだね 「いたずらがいいかー、お菓子をくれるかー」かぼちゃのお化けちょうちんを持って、楽しいね 日本でもクリスマスであれだけ盛り上がるならハロウィンだってもっと楽しめばいいのにね まだまだ知らない人も沢山いるよね 

もう十月もおしまい、、、秋が深まって冬がやってくる 外は寒いけど部屋の灯かりがやけに恋しい季節 冬ってやっぱり雪の白いイメージかな




2003年10月29日(水)
ネチケットって、、、

ネット上でのエチケット、ネチケットともいうらしいがカオの見えない人との交流は確かに神経を使う 文字のニュアンスから誤解を生じてしまうこともしばしばあるし、思いがうまく伝わらなかったりもする メールや掲示板での書き込みは意外と時間がかかってしまうものだ もう一度読み返してこれでいいかな、ヘンなふうに解釈されるおそれはないかなとか。出来る限り返事は早くだしたい 近況報告のような内容であってもあまり間があかないうちに返事をするようにしている

以前時々書き込みをさせてもらっていたサイトで何週間もレスがなかったことがあった なにか大変なことでもあったのだろうかと心配していたら、ある日管理人さんの新スレッドで「自分は今多忙なので皆さんには後でレスします」とのこと ご自分の近況報告なども書いてある そして数日たってまた同じ書き込み わざわざPC立ち上げてそれを書くのなら書き込みをしてくれた人に一言でもいいからなぜレスしてあげないのかわたしには理解できなかった 

メールなどでも添付されているものがきたらまずは受信したことを伝える 自分が添付画像などを送ってちゃんと着いたかどうか知らせてもらうとやはり安心するから ネチケットって別に特別なことでもないと思う こんなことは日常生活においての人との係わりの常識的なことじゃないかと思う 普段からそういう基本的なことを心がけているのなら自然に人を思いやることができるんじゃないかな  



2003年10月28日(火)
夢の街、夢の島

不思議な自然現象にオーロラと蜃気楼がある わたしはどちらも見たことがない 芥川龍之介の蜃気楼という小説を読んだおぼえがある 不思議なその話に惹きこまれるようにして読んだ 蜃気楼といえば富山県だがここ東海地方でもしばしば見れることがあるようだ 蜃気楼の一種で「浮島現象」という 水平線に島が浮かぶ これは神島などの伊勢湾口から鳥羽方面の島らしい  撮影に成功した人の写真が新聞に載っていたがほんとうに水平線からすこしだけ浮いているので実際の島とは違うとわかる 気温が急に下がったとき、気温より高い海面上に暖かい層ができて光が屈折し島などが浮き上がって見えるのだという 他に条件もそろわないとなかなか見ることができないと思うが富山でみれるような「夢の街」を一度見てみたい


2003年10月27日(月)
ドアの壁紙替えたのよん♪

ドアの壁紙(ドア紙?)張替えました 水で貼るやつです まずまずうまくいきました 貼りながら皺を伸ばしていくのが大変です 下の方でやっぱり皺ができてしまいましたが下の方だから目立たないのーええのよ 綺麗になったのだから わたしって器用、わたしって天才 誰もほめてくれないからね、、、それより焦ったのはドアノブをはずして貼っていたのはいいのだけどトイレに行きたくなって開けようと思ったら当然開けられなくて一瞬焦った ドアノブをはめたらいいだけのことだった わたしってマヌケ


2003年10月26日(日)
限りなくブラックに近いグレー

秋の日ざしは柔らくてとってもいいなと思う 外の風景はしんみりとゆったりとしていて・・・・でもなんだろう今の気持ちはなんか落ち着かない よくわからないがイライラしているのでもなく、なにかをし忘れているようなそうでないような。
この間もうひとつ日記帳を作った 人に見せたくない日々のグチを吐くためだけに置いてみたが結局なにも書いていない 思うがままに日記を書かせたら酷いものだろう それでも書くということは自分が楽になれる手段なのであえて書いている
ここではつまらないことでも書いていこうと決めてから気持ちが楽になったのかこの日記を書いているだけで精神の安定が図れるようになってきたのだろうか 自分は明るいか暗いかといえば暗い人間だと思う 人との係わり合いが苦手である すっかり大人になってからは体裁を取り繕うという技を身につけた しかし根は変人で協調性がなく孤独を楽しんでいたりする 本当は脆くて弱すぎてちょっとしたことでもすぐ傷ついて情けないから誰か側にいないと生きていけないのはわかっているけど自分は強いんだと信じていきているしかないそんな女だ

 



2003年10月25日(土)
映画のメルマガ

ここのところ、面白そうな映画のメルマガに出会うことが出来ずにしばらくどこからも配信してもらっていなかった 今日着いたマグマグに映画関連のが数件案内されたいたのでとりあえず六件ほど登録してみた 日刊というのだけはやめにしたが
まずは読んでみないとどこのが自分の嗜好に合うのかわからない 映画情報を読みたいのではなく個人のメルマガを読むのだから書き手を好きになれるかどうかだ
たとえば四半世紀も前の作品に没頭している若者が書いているメルマガだったり、六、七十代の人が今の映画をどう思っているのかなど。

以前、大学生の映画好きの人が作るメルマガとサイトに出会ったことがあった 彼はロバート・デ・ニーロの大ファンで、しかも数ある作品の中でも「タクシードライバー」が特に好きなようだった わたしもデニーロは大好きな男優なのですっかり意気投合して感想を言い合ったりしていた彼くらいの年齢の男性がデニーロのファンだというのをあまり聞いたことがなかったので、ちょっと意外だったがこんなふうにメルマガを通じてさまざまな考えや嗜好を持った人と出会えることはすばらしいと思う 就職活動が終わって内定が決まったとき真っ先に知らせてくれたSくんは元気にやっているかな?相変わらず映画を観まくっているのかな?



2003年10月23日(木)
睡魔地獄

ね、ねむい、、、
もう耐えられません、寝ます
あ、アルバム(イメージステーション)を置かせてもらっているサイトが今夜は非常に混みあっているようです 新しいアルバム見にいってもらったかた申し訳ありません わたしも早くイメージステーションに行きたいんだけどなぁ。。。やっぱり今夜はもう寝よう おやすみなさい(-_-)zzzzz



2003年10月22日(水)
好きな時間帯

今日は午後から晴れるという予報だったけど、どんよりと曇りでパッとしない天気だった 女心と秋の空というくらいだから気が変わったのね、きっと。それじゃわたしも気だるく今日も日記を書きましょう 一日のうちで好きな時間帯ってだれもでもあるのかな?爽やかな朝だったり、テンション高まるお昼?だったり、みんなが寝静まる深夜だったり、、、わたしはお昼でもないまだ夕方にはちょっと早い午後三時半〜四時半くらいがなんか好き そして秋の頃はちょっとさみしさを感じる 




2003年10月21日(火)
季節を感じる時

今日は終日雨だった 今年の秋はこころなしか雨が多いような気がする 梅雨の頃のそれとは違って冷たい雨。そして一雨ごとに寒くなっていく 頬に痛いくらいの
風が吹く 冬は厳しい外の空気と部屋の中のほんわかとした暖かさの落差があって
それがまた好きだったりして。



2003年10月20日(月)
チョコレート

チョコレートという映画を観た タイトルの甘さからはちょっと想像できないほろ苦い映画だった 主演女優のハル・ベリーがよかった タイトルからショコラという映画を連想した こちらはジュリエット・ビノシュ主演だったが以前ダメージという作品では、とても魅惑的な役柄でその時のビノシュがあまりにも強烈だったのでショコラではいまひとつピンとこなかった なんだろう、ショコラでもアメリでも話題となったのでレンタルショップではしばらくはいついってもレンタル中であった わたしはこういう世間で話題となっている映画でよかったなあと思えたことはまれで、アメリにいたっては居眠りをコイテシマッタ 今もってどこがよかったのかわからない 感じ方なんて人それぞれだもんね いいのいいのこれで。チョコレートは極上の大人の映画だ カラーは最初から最後までグレーだ 暗く切ない
マレーナやラマンを思わせるような懐かしさ漂う切なさ・・・・



2003年10月19日(日)
本格的に衣替え

今日もとってもいいお天気
衣替えにサイコーの日和です
セーターを出して畳の上に布を敷いてポンポンポンと並べて風を通します
それから夏物をしまいます 空のスーツケースにびっしり入れます これがなかなか沢山入れることができるのです しかも立てておいておけるので場所もとりません 今年も思い切って何枚か処分しました 和服の箪笥にまで昔のスカートがしまってありました その頃は自分でデザインして縫っていたのでどうしても愛着があって棄てられなかったようです でも!もうそんな感傷に浸っていると増えて増えてどうしようもないのでパッパッと棄てることにしました これで和箪笥に書で使う紙を収納することができます 和箪笥って料紙の収納に最適なんです って本当の目的は紙の収納場所を確保することでした チャンチャン。



オレンジ色のコスモス発見、 コスモスだよね?



夕暮れときの散歩
風の谷のナウシカっていう映画を思い出します
黄金色の・・・・・・



2003年10月18日(土)
掲示板って、、、

最近はHPを持っている人口がとてつもなく増えているせいか日記帳やBBSなどもだんだん有料のところが多くなってきているようだ 今まで無料レンタルをしていたところでも停止して有料のだけになっている あまり派手な広告はせっかくのHPの雰囲気が壊れる危険性もあるし、利便性や快適さを求めるなら有料版に移行するのもいいのではないかとも思う 日記帳は過去日記をタイトルをつけて見易くしたかったので有料版にした ひと月ごとに表示できるのでまとめ読みをしてもらう時にも
便利じゃないかと思う BBSも先日有料版2回目の更新をした 無料のでもこの程度のBBSなら根気良く捜せばあるかもしれないが、膨大な時間を消費してしまうし広告がどの程度入ってくるのか、いらないメルマガなんかしつこく送られてくるのも鬱陶しい それにしても最近のBBSは携帯でも利用できるのが多くなってきた 確かに便利なんだけど、、、、ちょっと悲しいこともある HPにアクセスしなくてもBBSから見れちゃうからHPには来てくれない人もいる BBSのアクセス数がHPのアクセスの倍ってのはちょっと哀しいかも〜〜〜〜〜〜〜しくしく どんな人が書き込みに来ているのか気になるだけなのかなぁ 私のコンテンツに興味のない人には確かに面白くもないと思うけど・・・まあBBSからでも自分のことはそれなりにわかってもらえルト信じているし興味があるからこそ見に来てくれると思うので嬉しいです
自分は他の人のサイトを訪問したらまず更新状況を見て、日記があったら見てそれでBBSへ行くというふうだ 書き込みをする時はあまり他の人のは見ないようにしている 読むとなんだか文章を書き辛くなったりするから あまり考えすぎると結局なにも書けなくなってしまう BBSって書き込むのも返信するのもけっこう神経を使うものなのかもしれない



2003年10月16日(木)
刑務所の中

昨日の日記に書いた海峡の光という本の影響なのか刑務所を舞台にした映画のDVDをレンタルしてきた「刑務所の中」原作は花輪一和 主演は山崎努 凶暴さや陰湿さはほとんど描かれていない 主人公を通してひじょうに滑稽に軽やかに描かれているのだ 刑務所を舞台としたものでかつてこんな映画は観た記憶がない 原作をぜひ読んでみたいと思う それにしても山崎努はどこまで進化し続けるのだろう トップクラスの男優として活躍してから四十年たつというのに色褪せないどころか新鮮さを感じさせてくれる人である とにかくカッコイイ男だ 今も昔も。 


2003年10月15日(水)
そこに僕はいた

秋の夜長、皆さんは読書などなさっていますか?

今読んでいるのは辻仁成の芥川受賞作品の「海峡の光」
辻仁成といえば女優南果歩と離婚後中山美穂と結婚して世間をあっと言わせた若手有名小説家であるが、その昔はロックバンドなんかも結成して、作詞作曲もやって多才ぶりを発揮していたようだ 辻の作品は何冊か読んでいたのだが特に好きな作家ではなかった それが先日「そこに僕はいた」という自伝的小説を読んでとても興味を持ったのだ 小学生から高校生くらいまでの少年時代のことを淡々と、しかし詳しく面白く懐かしい子どもの頃の友人やまわりの人たちとの出来事をつづったものである 現在の繊細そうな?辻からはちょっと想像できない素朴でお茶目でどこにでもいるガキ大将といったところが面白い しかしこのエッセイはただ思い出だけを綴ったのではない 彼はやっぱり小説家としての才能があったというか凄いなと感じたのは、小学生の頃からすでに人の心情を深く読み取ることの観察力が鋭かったのだ わずか八歳くらいでここまで人の気持ちを読めるものかと驚いた そしてその記憶力 少年の頃のこのエッセイを読んでから他の作品を読むとひじょうに興味深く読める 少年の頃のカラーが端々にみることが出来るのだ



2003年10月14日(火)
夜想曲

電車の待ち時間に駅の構内で販売しているCDを見ていたら、よさそうなのがあったので衝動買いをした 夜想曲ばかりを集めた小品集だがフィラデルフィア管弦楽団やロンドン交響楽団演奏で、わたしの好きなカノンやアリア、オンブラ・マイ・フなどが入っていて聴いてみたら思いのほか良かった 夜想曲だけど朝聴くのもいい



誰もいない喫茶店 



2003年10月11日(土)
各駅停車

各駅停車の電車って好きなんだよね
電車の窓からのどかな風景を眺めるのが好き
各駅の看板を見るのが好き
なにより確実に座れるのが好き

乗り込んでくる人たちもたいてい地元の人
そいでアンパン食べていたりみかんを剥いていたり、、、
皆んながそれぞれ好きなことしていて面白い
遠くからきた旅行者風の人はあまりみかけない
いても、いかにもって感じじゃないからわからないのかも

ローカルの旅っていいよね



2003年10月10日(金)
十五夜



うろくづも蒼き眠りにしづみゐむ
十五夜の月海原に照る     岡野弘彦

うろくづは魚族と漢字をあて、魚族も眠る大海原に照る名月をめでて詠んだ歌です
さて今宵は美しい十五夜が観れるでしょうか・・・・



2003年10月09日(木)
黒猫

明日になれば
明日になれば
きっとまあるくなってるよ

十五夜だもん
元気だしてね

ああ、そうそう
今日三岸展行ってきたよ
すっごく良かったなあ
彼は視覚詩人でもあったんだね
だからあんな絵が描けたんだね

帰る途中で美しい黒猫を見た
秋の夕暮れどきに黒猫ってしっくりしていた



2003年10月08日(水)
贅沢なひと時

朝はひじょうに慌しい いっぺんにしなければならないことがあってパニクルことしばしば。朝の五分は貴重だ しかし朝食後の数十分はできるだけゆったりとした気分を持てるように心がけている この時間を持てるか持てないかで一日の始まりが違ってくるのだ 好きな音楽を聴きながら一杯のお茶をいただく・・・ただそれだけのことなのだが贅沢なひと時だ 


2003年10月07日(火)
冬への準備

お店の家電売り場に行ったら、商品の入れ替えをしているところだった
ホットカーペットやファンヒーターなどがずらり並ぶんだろうな 買い物を済ませて玩具売り場の前を通ったら早くもクリスマスツリーが飾ってあった はやっ!と思ったが今年も残り三ヶ月もないではないか 忘年会の話なんかもチラホラ聞くようになってきた 早くセーターを出さなきゃ!夏物をクリーニングに出さなきゃ!
日本は四季があって素晴らしい国だと思うけど、面倒なこともいっぱいだわ(^_^;)




2003年10月05日(日)
ネットの世界

昨夜は冷え込んでいよいよ冬布団を出しました 衣替えもそろそろせんとあかんしな、、、セーターとかウールのぬくもりって好きだな

ふと気がついたんだけど私、プロフィールに♀って書いてなかったよね 実は♂なんです って言ったら驚きますか?いやん。ほんとはネカマなの って言ったらもう明日から来てくれませんか? ウソです すみません ♀です TOPに女神って言葉もあるしわかりますよね 今更プロフに♀って書いてもマヌケですよね 書の雅号(名まえ)は男性みたいなのでその世界ではわたしのことを男性だと思っているかたもいるらしくて「かな書」をやる風流な男性ということにしてあります 

しかしネットの世界というのは面白いです HNだけでは性別がわからない 女性だとばかり思っていたら実は男性だったり、、、言葉使いだけでは判断できない部分もあってこうなるともう自分の思い込みというか、都合のいいように判断してしまう もしかしてネットの世界では逆の性別で楽しんでいる人もいるかもしれませんね いいんじゃないかな そんなのもあって(^_^)

天高く馬こゆる秋




2003年10月04日(土)
しくじった(T_T)

日記書いて、画像貼り付けて出来た!〜というところで指がヘンなキーに当たってしまったのか全部消えてしまいました 今日は長文やったのにぃ。くやしいです
ええこといっぱい書いたのに、、、面白い話も書いたのに、、、

今夜はカエルを見ておカエルください さぶっ。(-_-;)






2003年10月03日(金)
テスト

新しい日記帳にしてみたん 過去日記が一目瞭然で見れたらええとおもうやろ?
日にちとタイトルがバンとでてくるんやで ええやろ〜 カレンダータイプちゃうけどこれのほうがサボッたのがわかりにくいんちゃう?有料なんやけど、ま、ええか 二週間お試し期間あるんやて 画像はタグではらなあかんけどさ、これがめんどうやな、、、どうしようかな、、、 まあしばらく試してみます 



2003年10月02日(木)
知恵子抄 二

高村智恵子は精神分裂症になり45歳で肺結核で亡くなった 智恵子もまた芸術家であった 智恵子が狂った理由として光太郎自身は彼女の猛烈な芸術精進と、光太郎への純真な愛に基く日常生活の営みとの間に起こる葛藤だという 純真な智恵子には主婦と画家を両立させる技巧がなかった 光太郎は智恵子と二人でひとつだと思っていたが智恵子にとっては自分がつぶれての二人でひとつだったのではないか しかしわたしは智恵子は不幸せだったとは決して思わない あんなにまで愛され愛し貫いた 愛する人は幸せだと思う そしてそれに応える愛があれば幸せはその何倍にもなる この小さな詩集がずっと読み継がれてきたのは類まれな愛の詩集だったからではない 生とは、死とは、愛とは、人間が人間らしく生きるとはどういうことなのかを常に問いかける 一組の男女の誠実な生の試みが時と処を越えて人の心を揺り動かすから戦争の最中であろうと殺伐としたこの現代であろうと読み継がれてきたのだろうと思う
壮絶なまでに智恵子を讃えた歌

「あなたはだんだんきれいになる」

おんなが附属品を棄てると
どうしてこんなにきれいになるのか
年で洗われたあなたのからだは
無辺際を飛ぶ天の金属
見えも外聞もてんで歯のたたない
中身ばかりの清冽な生きものが
生きて動いてさつさつと意慾する
おんながおんなを取りもどすのは
かうした世紀の修行によるのか
あなたが黙ってたっていると
まことに神の造りしものだ
時時内心おどろくほど
あなたはだんだんきれいになる



2003年10月01日(水)
知恵子抄 

先日図書館で「知恵子抄アルバム」を借りてきた 学生の頃だったか「ちえこしょう」という言葉の響きに惹かれ高村光太郎の詩集を読んでいたことがあった この間、新聞で光太郎の非公開だった彫刻が出てきたという記事を読んで、なぜかまた彼の詩集が読みたくなったのだ まだ少女だったあの頃に読んだ詩集、、、よく意味がわからないまま感動し、これが詩というものなのかと感じたことを覚えている

底の知れない肉体の慾は
あげ潮どきのおそろしいちから
なほも燃え立つ汗ばんだ火に
火竜はてんてんと躍る

われらの皮膚はすさまじくめざめ
われらの内臓は生存の喜にのたうち
毛髪は蛍光を発し
指は独自の生命を得て五体にはひまつはり
(愛の賛歌より)

これは智恵子との性愛を詠ったものである
好きだとか愛しているとかいう言葉は光太郎にはいらない
とにかく光太郎の詩は生々しい
人が人をこんなにも愛せるものだろうか
自我すら崩壊して人格が溶け合うような愛

天才詩人であり怪物彫刻家でもある光太郎にこれほどまでに愛され、愛した高村智恵子とはどんな女性だったのか知りたくなったのだ(続きはまた明日)