コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2004年06月30日(水) ETF という新たな概念


こんにちは、カン・チュンド です。

さて、いちば自体 に投資する
「インデックス運用」についてお話していますが、

その際 たいへん便利な【道具】が
ETF(上場型インデックス・ファンド)
と呼ばれるものです。

ETFの 特徴 は(何といっても)
いちば自体 に投資しながら

(つまり、ファンド でありながら)
株式 と同じように取引できること・・。


したがって、

・売り買いのしやすさ(= 流動性)が高いです。
・株式 として売買されるので、
 ファンドの維持コストが低いです。


投資 と聞くと「ああ、個別の株(かぶ)を
売ったり買ったりすることでしょ」

と思われる方が多いのですが、
実は 別の道(方法)があるのですね。

わたしの主張は極めてシンプルです。

「いちば自体に
 ETF という道具を用いて投資をしましょう!」

というもの。


投資 という行為が
人間の英知 である以上、

その「方法論」は(長い年月をかけて)
多様化され、進歩すると考えます。

私たちは(投資を行う際)
勝利の女神 を信じる必要はないのです(笑)

(その国の 経済成長 を信じていればよいのです・・)


わたしの主張はまだ(日本における)
モロッコ料理 くらいの知名度しかありませんが、
(モロッコの方、ごめんなさい・・)

「多数派が いつでも正しいとは限らないのです」

少額から投資でき、リスク分散に長け、コストが低く、
その内容がシンプルでわかりやすいインデックス運用は
遠からず 投資のイメージ を一新させるでしょう。


実は、世界で80以上の ETF を
組成している会社があります。

BGI <バークレイズ・グローバル・インベスターズ>

(本社は サンフランシスコ にあります)

この会社は 各々のETFに対して
iShares というブランド名を冠しています。

iShares のホームページを見ていただくと、

NEW School of investing i Shares というコーナーがあり、

そこでは 60秒の
コマーシャルメッセージ が流れています・・。

 
大気 が揺れ、潮の目 が変わる。
大地 は海の波間を移動するが、

私たちが立っている「地上」は
何一つ変わっていない。

「地上」ではすべてが同じように見え、
同じように聞こえる。

しかし、あなたもわたしも
「何かが」変わろうとしていることを知っている。


それは私たちの「考え方」であり、
運用者の「運用のしかた」であり、
アドバイザーの「アドバイスのしかた」である。

株式も債券もファンドも
以前と同じように「いちば」で取引されている。

しかし、
今 新しい「道具」が登場する。

それは新たな 優先順位 であり、
新たな 期待 であり、
そして新たな 概念 でもある。


投資の新たな 世紀 が
すぐそこまで来ている・・。

私たちはそこへ、
熱意 と 喜び と 楽観 を持って突き進んでいるのだ。

ハレルヤ・・。



2004年06月29日(火) リスクを飼い慣らす その5)


こんにちは、カン・チュンド です。

先日「スリルを求めるだけが 人生 ではないのです・・」
と申し上げましたが、

あなたには(資産運用のほかにも)するべきこと、
したいことがたくさんあるはずです。

(人生とは 有限の時間のやりくり なのですから・・)


さて、投資 とは(その本質を申し上げると)
あなたの資産を リスク に「さらす」行為 です。

(その覚悟がない方は、
 資産運用などするべきではありません・・)


わたしは あなたが、

個別銘柄 を(膨大な母数の中から)選択したり、
タイミング を計って「売り買い」を繰り返したり、

流行 を追いかけるように
「運用スタイル」を入れ替えたりすることは

不要なリスク を
自らの背中に「積み上げる」ことだと思います。

それはまるで
薄氷の上で ダンス を踊っているようなものです。

(危ない・・)

(ダンスを踊ること自体は)
楽しいことですし、わたしも好きですが、

投資 とは 躍ること( = 楽しむこと)ではないのですね・・。

投資 とは(どちらかというと)
何もない 荒野 でじっと座っていることなのです。

(おもしろくも何ともないのですが・・笑)

ただ、荒野 にじっと座っていても、
リスク には「さらされ」ます。

荒野( = いちば)では
四六時中 資産の価格 が上がったり下がったりします。

人の 欲望 と 恐怖 につられて、
その動きは(時に)激しくなります・・。

「もうこんなところに居るのはイヤだ!」と思って
荒野 から退場してしまえば、

もう リスク には「さらされ」なくなり、
(結果)リターン も期待できなくなります。

※ リターンの源泉 は、リスク の中に潜んでいるのです・・。


いちば( = マーケット)というところは、
時に 紳士的 になったり、
赤子のように振舞ったりしますが、

価格が変動する という「リスク」は
消えることがありません。

(これを 市場リスク といいます)

わたしが考える「合理的リスク」とは、
まさにこの 市場リスク のことであり、

いちば自体のリスク こそ、
「さらす」価値がある リスク と考えます。

(アップダウンはありますが、非常にシンプルなリスク概念・・)

そして、
「いちば」というところは、

・その価値がゼロになることはないですし、
 下がった回数 よりも 上がった回数 の方が多いのです。
 (ここ、重要!)


弊所 が唱えている
「インデックス運用」という スタイル は、

このいちば自体の リスク を捉えて、
市場平均という リターン を獲得することを目指します。

ただ、世の中には実に
「さまざまな 市場」がありますから、

私たちは 資産の配分(アセット・アロケーション)
という作業において、

ある種の創造性 を求められるわけです。


「どの市場に、どれくらいの資産を配分すべきか・・?」

この命題に応えるため、

ファイナンシャルアドバイザーが
存在すると言っても過言ではありません。



2004年06月25日(金) リスクを飼い慣らす その4)


こんにちは、カン・チュンド です。

いきなり質問ですが、
リスクとは得体の知れない モンスター なのでしょうか?

(いいえ、そんなことはありません・・)

あなたがリスクを飼い慣らすためには
リスクの「履歴」を知る必要があります。

リスクの「履歴」?

はい、その金融資産が(過去に)
どれくらいの「上がり下がり」を経験してきたのか・・?

それを知ることです。

(投資の世界では 価格の上がり下がりの
「振れ幅」のことを リスク と云います)


(例えば)アメリカ株式(大型株)の
上がり下がりの振れ幅( = リスク)は
長期平均 でどれくらいなのでしょうか?

約20.3%・・。


??

(実は)私たちはリスクを「数値」で認識することではじめて、
 リスク と対等な立場に立つことができるのです。 

イメージで描きますと、

あなた * リスク
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
(同じ 土俵の上・・)

となります。


「そうか、自分はこれくらいのリスクを
 引き受けることになるのか・・」

を具体的にイメージできた方がいいですよね。

デコボコ道があるのを
知らずに クルマ を走らせるのと、

デコボコ道がこんな風にあります、
と知っていて クルマ を走らせるのとでは大違いです。


では、
リスクの大きさ はどのように表すのでしょうか。

通常、「標準偏差」( Standard Deviation )
を用いて表します。

「標準偏差」は
パーセンテージ で示されますが、この場合

「数字の大きさ」自体を
上がり下がりの振れ幅(その 長期平均 なのだ)
と考えていただければ結構です。


以下、アメリカの例)

1926-2000 の 平均値  「標準偏差」

大型株式        約20.3%
小型株式        約32.8%
長期社債         約9.9%
長期国債        約10.6%
短期国債         約4.1%


ちなみに上記は、
特定の株式、債券 の数値ではありません。

(大型株式 を例に挙げますと)
総体としての 大型株式、

つまり、大型株式市場という
「いちば」自体 のリスクの大きさ とお考え下さい。

(同じく、総体としての債券です・・)

さて、
多くのリターンが欲しいあなたは何も考えずに

リスクの高い「小型株式インデックス・ファンド」に
全額をつぎ込むのでしょうか?

(いいえ、そんなことはしませんよね)

スリルを求めるだけが 人生 ではないのです(戒)

(それに 分散 もできていません・・)

人はそれぞれ 固有の
「リスク許容力」を持っています。

リスク許容力 とは、

あなたが「どれくらいのリスクなら許せるのか」を
客観的に捉えたものです。


ここで注意していただきたいのは、
リスク許容力 とは、
単にリスクを許せる、耐えられる というものではなく、

(投資が)続けられなければ意味がないものです。


そして、
リスク許容力が高い、低い ということは、

良い・悪い ということとは
まったく関係がありません(念のため)


さて、あなたの「リスク許容力」がわかれば
(おのずと)

あなたにとって最適な「リスクの大きさ」が
見えてきます。


あなたにとって最適な「リスクの大きさ」を、
リスクの総体 S で表すと、

あなた * リスクの総体 S
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 (同じ 土俵の上・・)


となります。


ポイントは、
あなた(リスク許容力) と リスクの総体 S との
「バランス」が取れていることですね(笑)


    第5回 知的人生設計入門

   【お金のなる木の見つけ方】

   東京・大井町「きゅりあん」にて


<セミナー内容>
 
 ■ 人生プランの 木 
 ■ お金の出入りを管理する 木 
 ■ 金融・投資の常識を育てる 木 
 ■ リスクをコントロールする 木 
 ■ 投資スタイルを確立する 木 
 ■ 運用の設計図を作成する 木



2004年06月22日(火) リスクを飼い慣らす その3)


● お知らせ 

ただ今発売中の【マネージャパン 8月号】
全国のFPに聞きました「100万円の預け先」に寄稿しています。

(本屋さんで立ち読みを!)


こんにちは、カン・チュンド です。

リスクをイメージする上で
いちばん大切なことは「バランス感覚」です。

小学校1年生の「真っ白な」頭で
公園にある シーソー を思い浮かべてください。

双方に 質量 があって、
適度なバランスで シーソー が均衡していますね。

( ↑ これが バランスのよい状態 と云うのです)


はい、
そして今 あなたは「住宅」を保有している人です。

あなたは600万円の頭金を支払い、
あとは借金をして
3,8000万円の マンション を購入しました。

(3,200万円の負債 : 30年返済)

※ ちなみに今あなたの手元にある資産
 (現金・預金)は 約400万円 です。


ここで世の多くの ファイナンシャルプランナー は
「繰り上げ返済」を説きます。

「繰り上げ返済」をすれば
(まず)負債 が減るからです。

そして、
払わなくて済む 利息 が発生します →
ローンの総支払い額 が減り、返済期間 が短縮されます。

(まるで 魔法の壺・・)


しかし、どうでしょう・・。

「繰り上げ返済する」とは、
あなたが保有する 現金・預金部分 も減り、

あなたの資産の中に
占める 不動産 の割合が増加する ということです。

(ここ、重要!)


数字にすると以下のようになります。

住宅購入時)

総資産         約4,200万円
うち 現金・預金        400万円 (約9.5%)
不動産          3,800万円 (約90.5%)


住宅購入から2年。100万円の繰上げ返済を3回行う・・)

総資産         約3,300万円
うち 現金・預金        100万円 (約3%)
不動産(時価評価)    3,200万円 (約97%)         


「もし この 住宅 に何かが起こったら・・」
という リスク は

(住宅購入時に比べて)増加していますね。
リスク が極度に偏っているのです → バランスが悪い。


(リスクは)目に見えない「細菌」のように
そこかしこに はびこっています。

ある人は「動かないことが安全だ」
と勘違いしていますが、

「動かないことで」あなたの身に何かが降りかかる
潜在的なリスク は増しているのです。

近鉄とオリックスの合併問題が
ニュースで取り上げられていますね。

(実は)プロ野球では
以前から 球界再編・1リーグ制 云々の話は
取り交わされていたのです。

しかし、リスク が実際に発生していなかったので、
なかなか「動けなかった」のですね。


要するに人は(多くの場合)
「何か 事 が起こらないと、行動しない」のです。

実は「事 を予測し、前もって 行動 する」ことが
リスク に対するいちばんの処方箋であり、

コスト を抑えることができる 知恵 なのですが・・。


(上記は 投資 においても云えることで)

多くの運用者は、市場(いちば)が
上昇の流れ に乗ったことを確認して
株式 を買い始めます。

理由)「上がってるじゃない!」


では、上がっている株式を買うことが
(ほんとうに)あなたの利益に叶っているのでしょうか?

上がっている株式を買うとは、
下がっている株式を買うより、
引き受けるリスク が高くなるということです。

もしかするとあなたは
「乗り遅れたくない・・」という 心理 に
支配されているだけでは・・?


さて、あなたは(結果として)
「高い値段で」株式 を購入しました。

いざ市場(いちば)が下がり始めると、
あなたはどうなりますか?

「怖くなる・・」

(そうですね・・)


では、なぜ 怖くなるのでしょうか?

それは あなたが
(自分の買った)株式の値段 が下がるなんて
最初から想定していなかったからです・・。


あなたは「もっと下がったら・・」
という 強迫観念 に支配され始め

(そして)いちばんやってはいけないことを
してしまうのですね。

「安い値段で売ってしまう・・」

( ↑ 上記を【市場の後追い現象】と云います)


(わたしは思うのですが)

あなたが真の意味で「利己的」に振る舞えば、
市場(いちば)を後追いするようなことはなくなるはずです。


※ 利己的・・ 自分の利益のみを追求しようとするさま。        



2004年06月19日(土) 5回目の勉強会は 東京 です


こんにちは、カン・チュンド です。

わたしの事務所が
入っているマンションの1階はコンビニです。

(通わない日はありません・・笑)

ここのコンビニが
「クリーニングの取次ぎ」を始めてくれたので、
個人的にすごく助かっています。

切手・収入印紙 も買えます。

あと、
風邪薬やサロンシップが買えればよいのですが・・。

それに 海外旅行傷害保険 や、不動産情報 や
株式・投資信託の売買発注 などもできればよいですね。


(そもそも)お金のことだけが
「特別」だなんて誰が決めたのでしょう? 

金融商品は「数字」に強くないと
理解できないなんて、誰が決めたのでしょう?

金融業界で生活の糧を得ている人々は、
お金のことをムズカシク語っています。

まるで消費者の方とある程度「距離」があった方が、
自分たちの付加価値を維持しやすいと云わんばかりに・・。


金融とは
お金 と お金の「橋渡し役」を担う システム です。

・お金が必要だという人 → 需要がある。
・お金を提供してもいいという人 → 供給がある。

この両者を
うまく結びつけるのが 金融の仕事 です。


例えば、
需要がこの辺りにたくさんあるのに、

あそこではお金が余っているというのは
よろしくないですね(笑)


一方、投資 とは・・?

すぐに 株(かぶ)とか、
金融商品 を買って儲けるというイメージがありますが、

(そもそも)投資 とは 自分自身を高める作業 です。

(不確かな)未来 に向けて、
自分のエネルギー と 規律 を注ぐ 行為 です。


そして、金融 と 投資 のベース(土台)には
必ずあなたの ライフプラン(人生設計)があります・・。

将来のキャリア を含めて、
「わたしはこれから どういう 人生 を歩んでいくのだろう?」

という 命題 を胸に秘めて、
勉強会 にご持参ください。


「えっ、どういうこと?」

実は 第5回 知的人生設計入門 を 7月18・19日に
東京・大井町 にて開催します。


「なぜ、18日と19日の二日間に分けて行うのですか?」

と訊かれるのですが、

― 確かに、効率性を考えて
(1日で)10時 〜 6時 とやってしまうこともできるのですがー、

(そもそも)人間が1日に吸収できる
知識量 には限りがあると思います。

(上記の知識量は、詰め込む というのではなく、
あれこれ咀嚼しながら 体に染み込ませる というイメージです・・)


1%でも多く、わたしがお話させていただく内容を
皆さんの脳裏に留めていただきたい、

わたしがお話させていただく内容が1日でも長く
皆さんの脳裏に残ってほしい、

と願うため、2日間にわたる開催となります。


(なお)今回から、

・ご夫婦・パートナー で参加の場合、
一組 18,000円 という参加費にさせていただきました。

(パートナーとは、お付き合いされているおふたり、
事実婚のおふたり等 という意味です)


第5回 知的人生設計入門 【お金のなる木の見つけ方】

     東京・大井町「きゅりあん」にて。
 
 
 【お金のなる木の特典】

● A4版 オリジナルテキスト   
● プレミア資料[投資に役立つ統計データ10選]を進呈
●[あなたとお金の新密度]を測る39の質問 を進呈
●[長期投資に成功するためのシンプルな法則集]を進呈 
●[生命保険の見直し読本]を進呈


皆さんの参加を心よりお待ちしております。



2004年06月18日(金) リスクを飼い慣らす その2)


こんにちは、カン・チュンド です。

世の中は「当然そうですよね・・」
という 思い込み で溢れています(笑)

事例 1.

公的年金は(今の制度を維持している限り)
早晩立ち行かなくなります。

その原因は、現役世代の保険料をそのまま
リタイア世代の年金受給に充てている 賦課方式 にあります。

そうすると、新聞の折込みチラシ に

「将来の年金を ワンルームマンション で!」
という文句が躍るようになります。

「将来の年金を ワンルームマンション で!」
と言われると、

ワンルームマンションさえ買えば
将来の年金(家賃収入)が保証される
ようなイメージを受けますが、とんでもありません(怒)

上記は ↑ 金(ゴールド)を買えば、
ペイオフ対策になる という勘違いとまったく同じ・・。


ワンルームマンションを買うとは、
リスク性の資産 を購入するということです。

将来の家賃収入は不安定ですし、
ワンルームマンションという 資産価格 も変動します。

よく 一括借上げ =【家賃保証】システム を
謳っている業者さんがいますが、
あれはひとつの契約にすぎません。

一方のみに嬉しくて、
一方のみが「しんどい」契約を(果たして)
その道のプロが結んでくれるでしょうか?


皆さん、チラシをよくご覧ください。

米粒のような小さな字で、

「毎月の家賃収入は、
当初○年間の設定家賃であり、○年毎に更新します」

あるいは「契約期間は○年間で、
双方協議の上、更新します」等と書いてあるはずです。


(これは お金のルール その1 と言ってもいいのですが)


不動産・保険・証券・銀行 に限らず、
その 関係書類・パンフレット においては
大事なことほど、小さくわかりにくく書いてあります(笑)


事例 2.

最近「年金は こうして作りなさい!」
というような本が売れていますが、

皆さん、年金 と 資産運用 は
まったく別のものだと思っていませんか?

(実は)年金 と 資産運用 は同じ意味です。


(正確に言うと)年金 とは、

資産運用した結果(= 積立金)を
受け取る しくみ のことです。

例えば、皆さんが毎月毎月
1万円で 定期積金 をしたり、

投資信託 を買ったりして、
25年間「積立て」を行ったとしましょう。

退職後の生活となり、

これまで積立てたお金を
毎年50万円ずつ取り崩していくとします。

これを「自分年金」と呼びます。


「自分年金」と 資産運用 は 同義 ですよね・・。

もし皆さんが上記作業の一部を
第三者 に委託すればどうでしょうか?

毎月1万円のお金を拠出することに
変わりはありませんが、

(例えば)運用の部分を任せる、
あるいは、積立てたお金を
毎年 継続的に「取り崩す」作業を任せる、とします・・。


(はい、お金のルール その2 です)

人に 何かを任せる = その分のコストを支払う ということです。


例えば、運用の部分を任せる とは、
(運用における)リスクを 転嫁する という意味です。

リスクを引き受けた側は、
リワード(報酬)がなければ 動きません。

(当然ですね)

(ここ、大切なのですが)

「毎年○○万円 の 年金 を
自分自身にあげることは 自分で十分ルール付けできます」

(そんなに難しいことではありません・・)


皆さん、くれぐれも

公的年金の将来が不安だから
→ 個人年金保険 に入ろう!

という「パブロフの犬」状態にならないように(笑)


それから、国の年金を「待ち焦がれても」
あまり 意味 がありませんよ。

(特に、40代前半くらいまでの方)

「自分が65歳になったら、
どれくらいの年金がもらえるのだろう?」と
計算してみることすら ナンセンス です。

(私たちが 年金を受け取るのは 4年後 ではないのです。

そもそも ほんとうに
65歳から年金がもらえるとお考えですか・・?)


公的年金の現状について「知る」ことは大切ですが、
私たちは 国の年金について今現在、決定権 がありません。

自分で決める権利がないモノをいろいろ考えるより、
今から「自分年金」作り に精を出すほうがよいでしょう。






2004年06月15日(火) 日本語に慣れない人たちがたくさんやってくる日


こんにちは、カン・チュンド です。

皆さんはこれからの 日本 を
どのようにイメージしますか?

(果たして)国の周りに楔(くさび)を打ち付けて、
「ここから内は私たち、あなた達はここから外よ!」

と言い放つような 国 でしょうか?

日本はよく 一民族、一言語の国 と言われますが、

実際は 中国・朝鮮などから
政治、法制度、文化(言葉・食べ物)、人、技術 に
至るまで、さまざまな「直接投資」を受け入れてきました。

例) 創業1400年を誇る 株式会社 金剛組 「沿革」


「ここから内は私たち、あなた達はここから外よ!」

というような態度を取っていると、
(日本には)外から 人 が入ってきません。

外の人は「ああ、日本はそういう 国 なんだ」
と解釈してしまいます。

異なる文化 が 交じり合わない というのは
なんとも寂しいことです。

また、同じような背景(バックグラウンド)を
持つ人ばかりになると、

アイデア(付加価値)の源泉 が
画一化する恐れがあります。

(これって、経済活動にとってマイナスです・・)

さて、

「必要だとは頭の中でわかっていても、
なかなか実行に移せない・・」

その典型が(労働力としての)
外国人受け入れ問題 です。

「日本の失業率自体が高いのに、
外国人労働者を受け入れるなんてナンセンスだ」

という声が聞こえますが、

労働力 というマーケットは、
そんなに単純な市場ではありません。

例えば、労働力の需要(求人)と、
求職者の 希望職種 の間には
明らかに「ミスマッチ」が存在します。


(つまり、失業率が高い一方で、
人手不足に喘いでいる業種もある ということ・・)

例) 繊維、金属製造、農業、漁業、
  水産業、養鶏業、清掃業 など。

(今後の 超高齢化社会 をにらみますと、
看護・介護の分野 でも 人手不足 が顕著になるでしょう・・)


労働力の需要(求人) と
希望職種 のミスマッチが発生する理由は、

1.日本の産業構造が「大きな転換期」にあるため
2.日本が豊かになったため

と思われます。


政府は 一応「公式見解」として
「労働者不足の対策としての外国人受け入れは適当ではない」

と表明していますが、
わたしは現実的でないと思います。

皆さんご承知の通り、
2006年を境に 日本の人口 は減少を始めます。

超高齢化社会 が
加速度的に進展しています。

そう遠くない時期に【移民の問題】が
間違いなくクローズアップされるでしょう。


それは単に「外の人」を受け入れるか、
受け入れないか という問題ではありません。

プライドをかなぐり捨てて
(仕方なく)「受け入れよう」と思うのか、

私たちにも 利益 になると考え
積極的に「受け入れる」のか、

大きな違い になると考えます。

(あくまで 経済合理性の面で・・)


わたしは思うのですが、
他民族、他言語 を受け入れ、他者 を己の中に内在化し、
自らを活性化させる「知恵」を 日本人は持っています。

「直接投資」で 人やモノやカネが
日本に入ってくることは、

日本経済にとって有形無形の 付加価値 を
植え付けることになるのです。


他の国々の 移民に対する考え方 です。

APEC 移民政策


珠玉のコラム集 「わたしはアジア人です」





2004年06月11日(金) リスクを飼い慣らす


こんにちは、カン・チュンド です。

(確か91年の制作だったと思いますが)

キアヌ・リーブス と
パトリック スウェイジ が共演した
「ハートブルー」という映画があります。

(サーファーとFBIのおとり捜査官を巡る物語です・・)

この映画、映像がたいへん美しく、
サーファーがなぜ Big Wave(大波)に魅せられるのか、
妙に納得した覚えがあります。

サーファーにとって 波(リスク)は 前提条件 です。

(波 がないと、そもそも サーフィン できません・・笑)

そして、波(リスク)が 大きければ大きいほど、
リターン も大きくなります。

(この場合のリターンは 波乗りの達成感・・)


投資においても リターン を得ようとするなら、
リスク を引き受けなければなりません。

先ほどの
「波(リスク)がないと、そもそもサーフィンできません」
ではないですが、

リスク がないと、
そもそも 投資 とは呼ばないのです(笑)

そして、より大きなリスクを引き受けた者が
より大きなリターンを期待できるのです。

(シンプルな 法則 です)

しかし、上記は決して
「勇気があるか、ないか」の 肝試し ではありません。

(短期売買を行う、大きな借金をして投資を行う、
という意味ではない・・)


リスクは 感情 で捉えるのではなく
「物差し」で測るものです。

つまり、
「自分は今、これくらいの大きさのリスクを晒しているのだ」
と認識すること。

リスクの大きさを認識するには(そもそも)
「リスクってなんなの?」という本質を理解する必要があります。

リスク とは、未来の不確実性 です。

その 不確実性 をどれだけ享受できるかで、
期待リターン が変わってくるのです。


(英語的な言い回しになりますが)

フリー・ランチ
(ただの食事)は ないのです。

リターンを得るためには、
なにがしかの 決断・忍耐・犠牲 を伴います。


決断とは・・ 投資を行う決断
忍耐とは・・ ポートフォリオを維持すること
犠牲とは・・ 売買で得られる「喜び」を犠牲にする


そして、
未来の不確実性 を飼い慣らすための

いちばんの近道は
「時間を味方につけること」なのです。

リスク を「時間」という 澱 の中に閉じ込める、
というイメージです。

長い「時間」の澱の中で、
リスク はその姿を変遷させていきます。

(発酵する、といった方がわかりやすいでしょうか・・?)


皆さん自身が 「投資の時間」をどう 決断 し、
忍耐 を持って「時間」と向き合い、

短期的な楽しさ を 犠牲 にできるかが
ポイントなのです。


セミナーでもお話していますが、

「平均以上のリターンを望むなら、
あなたのポートフォリオを
平均以上のリスクに晒す必要があります」

「そして、そのポートフォリオをできるだけ
長い間 澱の中 に入れてください・・」


リスク(波)は
あなたがどう捉えるかで その姿 を変えるものなのです。



 今回は 東京・大井町 に伺います。

   第5回 知的人生設計入門

   【お金のなる木の見つけ方】 

〜 金融・投資の 常識 を学ぶ勉強会です 〜

    7月18日(日)19日(祝)



2004年06月08日(火) ファイナンシャルプランニング序章 その9)


こんにちは、カン・チュンド です。

私たちは資本主義の世の中に生きていますから、
サービス提供者は、自らの商品・サービスを

「大きく仕立て上げる」クセがある
ということを覚えておく必要があります。

(特に、資産運用業界で 顕著 です 笑)

具体例 を挙げてみましょう。


変額年金保険(投資型年金)という 商品 があります。

変額年金保険には
「保険」という名前が付いていますが、

(実体は)ほとんど
投資信託((つまり、運用商品)です。

より正確に申し上げますと、

生命保険という 箱 の中に、
複数の 投資信託 が
詰まったものが 変額年金 なのです。

(生命保険という フタ を開けると、
中身は 投資信託そのもの ということ・・)


< 少し硬い説明では >

変額年金 とは、

複数の投資信託(選択できます)に

・ 若干の「保障機能」が付き、
・「年金」のカタチで 自身の積立金 を
  受け取れる機能 を備えている

商品 なのです。


(ここからは物語です・・)

今年40歳の鈴木さんは
メインバンクの A銀行 が勧める
変額年金のパンフレットを手にしました。

「不安定な老後のために確かな支えを・・、か」

鈴木さんは
この変額年金を買うことにします。

(えっ、もう決めたの?)

この変額年金、はじめに5%程度の
コミッション(手数料)がかかります。

これは鈴木さんの
払い込み保険料(= 実は積立金)に対して
5%程度、という意味です。

実はこのコミッション、
鈴木さんが 直接支払うものではありません。

この変額年金を作っている B生命保険 が、
A銀行に対して支払う 手数料(コミッション)なのです。

「おっ、また私どもの変額年金保険を売ってくれましたね!」

と B生命保険さん は言います。


A銀行にとってはこの 5% のコミッション(手数料)が
「よーし、がんばって売るぞ!」という
インセンティブになります。


さて、この 5% の手数料ですが、
変額年金という商品の コスト として
皆さんが負担する
「保険関連の諸費用」(年率 %)に上乗せされます。

(わたしが以前お話した通り、
「手数料の取り方」に長けているのです・・)


鈴木さんは出された麦茶を飲みながら、
「保険関連諸費用」年率1.5% という数字を
ちらっと眺めました。

「これはこの商品の 保障機能 に対するコストです・・」

と担当者の人は言っています。


そして鈴木さんは、
アクティブ・ファンドを中心に
3つの 投資信託 を選択しました。

最後に
100万円の保険料(= 積立金)を支払います。

あとは 特別勘定 によって運用を行うのです。

(当然、積立金の評価額 は
 上がったり下がったりします・・)


鈴木さんの場合、
選んだ投資信託の 信託報酬

( = 継続的にかかってくるコスト)は、
平均すると 約1.4% でした。


< ここで 問題 です >

鈴木さんはこの 変額年金 という商品を
保有しているだけで、

どれくらいのコストを毎年、
継続的に 負担されるのでしょうか?


◆ なんと、積立金の時価 に対して
(毎年)1.5% プラス 1.4% = 2.9% です。

皆さん、どう思われますか?


鈴木さんの場合、
選択した3つの投資信託が コンスタント に
2.9% の収益を上げてくれないと、

積立金(元本)は目減りしてしまう!
ということなのです。

ふー(ため息・・)


変額年金保険 には、

・早期解約控除 と呼ばれる
 商品提供者の勝手な論理に基づいた
ペナルティー料が存在する

(原因は、あの5%のコミッション・・)


・運用会社、金融資産、運用スタイル、
 国・地域の 分散 がしにくい

などの デメリット があるのですが、
(そもそも)コスト割合 が高すぎる金融商品なのです。


「大きく仕立て上げている」商品の 典型 ですね(笑)


また、鈴木さんはA銀行の人から、

「この変額年金 は、保障の機能 と
 運用の機能 を併せ持った商品です!」

という説明を受けましたが、

保障の機能 と 運用の機能 は
分けて考えた方がすっきりしますし、
コスト的にも安くすみます。


ん?(考えてみますと・・)

上記のセールストークは
隆盛を誇った生命保険会社の人が、

「この保険は 貯蓄の機能 と 保障の機能 を併せ持った商品です!」

と言っていた 手法 とまったく同じですね(笑)


皆さん、くれぐれも
シンプルさ & 合理的思考 で行きましょうね・・。






2004年06月04日(金) ファイナンシャルプランニング序章 その8)


こんにちは、カン・チュンド です。

「きっかけ」というものは
そこかしこに転がっています。

(少し硬い言葉で云うと
 動機 というやつでしょうか?)

例えば、
今まで仕事で忙しくて
「お金のこと」なんてあんまり考えていなかった
あなたに めでたくお子さんが産まれました。

あなたはその子の寝顔を見ているだけで、
幼稚園に行く姿や、
小学校の入学式や運動会や、

あるいは年頃になったわが子の
はにかむ表情まで想像してしまいます・・。


しかし、
その小さな命をじっと見つめていると、

「この子が大きくなるまでの間、
オレが面倒を見てやらないといけないんだ・・」

と切に思ったりもします。

「やっぱ 今から 教育費 を貯めなきゃ・・」
(あなたの独白です)

そこであなたは
(ここがポイントなのですが、)

今ある知識の中で ベストの方法 を考えます。

「そうだ、やっぱり 学資保険 にしよう。
 あした郵便局に行ってみよう!」

皆さん、どう思われますか?


確かに「きっかけ」というのは 大切 です。

◆ しかし、教育資金 → 学資保険 では、
  まるで「パブロフの犬」と言わざるを得ません。


< だいじな基本 >

「きっかけ」を唯一の 軸 にして、
あなたのお金の計画(ファイナンシャルプラン)自体 を
決めてしまってはいけません。


また、あなたは 今ある知識の中で
ベストの方法 を考えていますが、

その知識(それも 意味のある知識 です)を
今から増やしていけば、

あなたにとっての「ベストの選択」は
違ってくる可能性が 大 ではないでしょうか・・?

ひとつの人生があり、
それにまつわる お金の計画 があります。

ヒトの人生が一筋縄では行かないように、
お金の計画 もそう単純なものではありません。

(Tシャツを買ったり、
エアコンを取り付けたりするのとはわけが違うのです)


なぜ、お金の計画作り(ファイナンシャルプラン)が
複雑になるかというと、

あなたのお金は、あなたと、
あなたの家族の人生の中で、
それぞれ違った【意味合い】を持ってくるからです。

お子さんの教育費 というのは
あなたのお金が活躍する「ひとつの舞台」に過ぎません。

マイホームの資金作り もあれば、
将来の独立開業のための「貯蓄」もあるでしょうし、

来年の家族旅行のための「蓄え」も
(立派な) あなたのお金 です。


また、何十年か後の セカンドライフの生活資金、
そして最終的な お金の継承(相続)、
その原資も あなたのお金 に含まれるのです・・。

これらいくつもの「プラン」が重なり合って、
包括的な ファイナンシャルプラン が成り立っているのです。


もしあなたが「お金の計画作り」において、
より良い結果を求めるなら、

上記のプランのひとつとして
除外すべきではありません。

< それぞれは 有機体 のように
       つながりあっているからです・・ >



「お金の計画作り」は、

「はい、あなたのサイズは M ね。靴は 24センチ。
じゃあ、これがいいですね!」

というほど単純ではないのです。

(それぞれのプランを
 包括的に捉える 力 が必要です・・)


特に 金融商品の選択 においては

さまざまな金融サービス業者が
手ぐすねを引いてあなたを待っています。


「貴方のお子様の教育資金準備には、
 特別な処方箋 が必要です・・」

「マイホーム資金作りには ○○が一番でしょう」

「老後の生活資金には ぜひ △△の変額年金保険 を・・」


5種類くらいのスマイルを使い分け、
つるつるしたパンフレットを手元に置きながら、

ライフプランナー、投資アドバイザー、
ファイナンシャルアドバイザー

などの肩書きを持った
聡明で爽やかな印象の人たちがあなたに接します。

これって
「はめ込み型」の 営業 というのでしょうか・・。

教育資金    → A 
マイホーム資金 → B
老後の資金   → C


というように、
それぞれ単一の「プラン」として、

それに呼応する 金融商品 を
「これが最適です」と言わんばかりに提示します。


例えば証券会社の方は

「お客様がいくらの預金を持っておられるか、
また、どんな不動産を所有されているかは
わからないですからね・・」

ということを平気でおっしゃいます。

(それで包括的なアドバイス
 → お客様にとって最適の商品を提示できるのでしょうか・・?)


健全な「消費者」になるために(まずは)あなた自身が

  健全な知識 を増やしていく必要があるのです。



【会社を良くする税理士・ダメにする税理士】その見分け方  
   
   < あなたの会社の顧問税理士はどっち?! >

  6月20日(日) 大阪産業創造館 6階 会議室D
   14:00〜16:20   参加費 5,000円

   講師: 財務コンサルタント 村上 慶一 氏



2004年06月01日(火) ファイナンシャルプランニング序章 その7)


こんにちは、カン・チュンド です。

皆さん、
証券会社 とは どんなサービスを提供するところですか?

「株式 を売っているところ・・」

ではありませんよ。

証券会社 は、
株式 を「売りたい人」と「買いたい人」の間に入って
売り買いを成立させる手助けをしているところです。

つまり、
仲買人(なかがいにん) Broker ですね。

仲介業者さん Brokerage company と
云った方がわかりやすいかもしれません。

このブローカー業務こそが、
証券会社さんの主な仕事なのです。

もっと詳しく知りたい方は 証券会社ものがたり へ。


さて(一昔前までは)
わたしが A会社の株式 を買いたいと思えば、

証券会社の 窓口 へ行くか、
電話 をするしかありませんでした・・。

しかし、わたしは(こう見えても)
恥ずかしがり屋ですし、口下手です。

(そもそも)昼間に 証券会社と
コンタクトを取る時間なんてありません。

(それを思うと)
昨今の 技術革新 はナントすばらしいのでしょう!

今では オンライン証券 があります。

いつでもどこでも「クリック」するだけで
売り買いの注文 ができるようになりました。

この便利さ は、
一度使うと止められません(ホントです)

しかも、
コスト(売買手数料)が安い ときています。


中世ヨーロッパに
「安楽 の中にこそ、悪魔 が潜んでいる」

という格言がありますが、

(実は)オンライン証券 の便利さも
両刃の剣 なのです・・。

証券会社の 窓口 へ行く拘束からも
電話 をする拘束からも自由になったわたしは

「身軽になった、ヤッホー!」と言いながら、
パソコン画面に夢中になります。

しかし、この「身軽さ」を勝手に解釈して、
思いつくまま「クリック」を繰り返せば どうなるでしょうか?

わたしの 投資スタイル は
見る見る腐っていくのです・・。

(わたし自身が気付かないまま・・)


皆さん、頻繁に「取引」を繰り返す とは
どういうことでしょうか?

一回、一回「儲かりました」「損をしました」
という 結果 を求めることですね。

このひとつひとつの 損得、
つまり、ひとつひとつの「取引」は

ほんらい(何の関係もなく)
独立 しているはずです。

なぜなら、株式市場という「いちば」は
ランダム に動くからです。

(なんの 関係性・法則性 もなく、
 無意味に動くということ・・)


このランダムに動く「いちば」の中で、
「取引」を繰り返せば

期待損失 が膨らむ可能性が高まります。

例えば、
A会社の株式を1年間保有し続けて

1株 200円から100円 になってしまったら
そのリターン は 年利回り −50% です。

しかし、たった1日の保有 で
A会社の株式が 1株 200円から180円となり
(売却したため)損失 が確定した場合、

この取引の リターン は
(年利回りで)いくらになるのでしょうか?

−3650% です!


「クリック」をひたすら繰り返すこと、
つまり、無数の 選択肢 をむさぼることが

あなたを あてどない 混乱の森へと誘うのです・・。
「過剰な売買 は 厳に慎まなければなりません・・」


過剰な売買は、コスト を膨らませます。
(売買委託手数料、譲渡益に対する課税 etc・・)

そして、機会 を失わせます。

「えっ、なんの機会?」

資産形成 の 機会(時間)を失わせるのです。


オンライン証券 を利用する際は、
マウスから 手 を遠ざけてください。

(管理のしやすさ・手数料の安さ だけを
 享受すればよいのです)

長期保有 の 戦略 を構築し、
それを守り抜きましょう。

(証券会社に多大な寄付をする必要はないのですよ・・)



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