V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2002年07月31日(水) 大雪山層雲峡・トンボ帰り

大雪山の層雲峡で15:30〜17:00に講演会。名古屋の会社を出たのが10:30。空港離陸が11:30。旭川空港着13:10。その後車で約2時間。着いてすぐの登壇だったが十分90分話せた。10:30まで会社に居たとき「俺、今本当にここに居て講演に間に合いうのだろうか?」と心配になったが今や時間距離は予想以上に短い。層雲峡からはとんぼ返りで23:00には品川に居た。


2002年07月30日(火) 高付加価値経営の方向

「作る」ことだけで限界を感じた人が執る方向は2つ。第1は「作る」を続けるために中国等の安い労働力に活路を求める方法。第2は「作る」以外のビジネス「創る」「売る」「育てる」も展開できる企業になるかだ。どちらも正しいが、私はコンサルタントとして後者の可能性を考えたい。付加価値は「創る」「売る」「育てる」分野により大きく配布される時代だからだ。


2002年07月29日(月) 泥鰌のような人生訓

中国に80年代半ばに進出した縫製業者の社長。自分を泥鰌のような人生だと語る。国内の労働力不足から中国に活路を求めた。それを環境汚染で田んぼから消えた泥鰌に喩えているのである。その社長は「10%前年を下回ったら躊躇することなく事業を縮小せよ。良いところだけ残して耐え、再起を図れ」と若き経営者達に語る。10%という基準があるところに泥鰌人生の凄まじさを感じる。


2002年07月28日(日) 真夏のイベントはかくあるべし

マスのつかみどり、カブトやクワガタを捕まえる広場、鯉・カメ・ザリガニを自由に触れるプール、いつ突然吹き出すわからない噴水、世界の魚の映像が見られるレストラン、鯰に泥鰌など淡水魚の水族館、コンポストトイレ体験…以上は昨日『河川環境楽園』で子供と遊んできたメニューだ。国庫が厳しいが、こんなイベントが無料で楽しめる土木事業は大歓迎である。


2002年07月27日(土) 幼稚園の凄まじい差別化合戦

長男が通う幼稚園の一角にプールができた。それも25M×6レーン、ジャグジー付・是ん天候型というスポーツクラブ並みの施設だ。土日に無料で利用できるというので行ってみたら、先客はわずか3組だった。この猛暑でどのプールも超満員だろうが、大穴場を見つけた気分である。少子化時代の差別化合戦でプールとは…その凄まじさには恐れ入る。


2002年07月26日(金) 異業種交流会『四水会』

岐阜に縁のある関係者ばかり100人近く集めた異業種交流会に参加した。月1回行われるこの会の参加者は、大企業の部長以上〜社長と大学教授が多い。岐阜の名産をつまむ立食形式で会費は2、000円。この会で語り合うときは上も下もない。その気さくさが連綿とこの会が続いている要因だ。気さくになれる場が実に少ないのが日本のビジネス環境なのだ。


2002年07月25日(木) 未来予測7鮃食品

食品会社で健康食品の未来を考える。最初に出た健康食品はカロリーメイトやリポDなど「疲れに効く」というコンセプト1本槍だった。その後サプリメントやDHC、C1000など、特定の効能をもたらす単機能商品に分裂。このままいくと複数のサプリメントを体の調子に合わせて配合する時代になりそうだ。果たして消費者はそこまで賢くなれるだろうか。


2002年07月24日(水) 未来予測銀行

昨日M社長と居合わせたA支店長と銀行の未来を語る。個人投資家(資産家)にはFPがいるが、企業にはそれがいない。銀行はその役目を担うとともに、財務部の仕事をそのまま請負うアウトソーサーになるであろう。個々企業相手にサービスを個別に変える。気がつけば銀行は量的差別化のみにうつつを抜かし、こんな当たり前なことを忘れてきた存在なのだ。


2002年07月23日(火) 未来予測.僖船鵐害

M社長にパチンコ市場の将来を聞かれ、衰退産業だと答える。今のパチンコ屋は100万円持った人も5千円しか持っていない人も同じ遊び方しかできない。本来ならば所持金や気分次第で遊び方を変えるカジノに移行すべき時期なのに法律制約でそれができず店に改良の余地がない。集客は新機種頼みでメーカーだけが儲かる構造だ。衰退するのが当然だろう。 


2002年07月22日(月) 商品進化論

商品は一品生産→単品→ラインナップ→カスタマイズというように進化する。単品を開発した企業の選択肢は.薀ぅ鵐淵奪廚僚室臓´特定顧客向けカスタマイズ J未涼栄覆鬚匹海茲蠅眤く出す な未涼栄覆鮹戮安く出す がある。,枠力、△蝋發さ蚕冦蓮↓は販売促進 い魯灰好藩グ明がKFSとなる。こんな軸を持って企業を見ると実に楽しい。


2002年07月21日(日) 10年で売上を1.5倍にした男

K社で9年ぶりに社員研修。この間売上は1.5倍、人員も倍の18人になっていた。率いるのは当時課長だったY取締役営業部長。当時の駆け出しの社員も今では複数の部下を抱える管理者だ。「部を大きくしよう、彼らを育てよう」と思い描かなければ組織は絶対に大きくなれない。その夢を描き、皆の精神的な支柱であり続けたY部長の胆力に脱帽した。


2002年07月20日(土) 次に売れる本を予測する

企業は戦略・組織・システム・スキル・人材・風土・価値感の順番で変革するとマッキンゼーは主張する。この流れと、私への仕事の依頼内容は符合する。99年頃には戦略立案ものが多く、00年〜01年は組織変更やシステム構築ものが多かった。そして今年は、教育体系構築と、次世代人材開発。この流れを基準にすれば次はどの本が売れるか予想できる。


2002年07月19日(金) 5〜10年先を皆で考える

最近、ビジョン開発の依頼が多い。中期経営計画ではなく5〜10年先のビジョンを考えて欲しいという内容。それも当方が一方的に請け負うのではなく社員と一体になって、ワイワイガヤガヤやってくれと言う。国家の衰退、中国の勃興、少子高齢化…本業回帰・リストラ・IT投資が一段落した企業は、次世代人材開発と共に10年先を見つめ始めている。


2002年07月18日(木) 資本の論理と独立自尊

某大企業の系列会社の社長と面談。社長の危機感の中に合併・付け替えがある。もし業績不振になれば、好業績の別の会社と合併するかもしれない。また好業績事業を他の会社に移管する付け替えも起こる可能性もある。さらに親会社の不振事業を押しつけられる可能性もある。市場の論理より資本の論理に直面する、独立自尊を愛する社長特有の危機感だ。


2002年07月17日(水) 超スキマ商品

息子が派手な紙の王冠を被って幼稚園から帰ってきた。近々誕生日を迎えるため、お誕生日の王冠を頂いたのだ。この王冠は既製品で「おたんじょうびおめでとう」は既に印刷され、名前・身長・体重が書き込めるようになっている。全国の幼稚園児の多くが同じ王冠を被っているのだろう。特定市場の特定限定用途商品。これぞ超スキマ商品と感心した。


2002年07月16日(火) 若手に会社の過去を否定させる

某商社で歴史分析を実施した。過去10年間の顧客別、商品別の売上ベスト20と方針書の推移の一覧を用意し、「この10年を3つの時代に分けるとどうなるか」等の質問をした。若い社員から「成り行きの時代」「混迷の時代」など業績低迷の時期を厳しく批判する意見が出た。同じ若手は今後3年は「自社ブランドの時代」にしたいと熱く語る。温故知新、自社内の歴史から学ぶことは多い。


2002年07月15日(月) コンサルタントの使命

新進気鋭の会社から旧態依然とした大企業に移ったA氏。「『この会社は正しいか正しくないか』ではなく、『今までどうやってきたか』が判断基準になっている」と嘆く。コンサルタントは「何が正しくて何が間違っているかを示す人」だと三枝匡氏は著書の中で述べているが、A氏の言葉に企業経営に外部から関わる価値はまさにこの一点にあると痛感した。


2002年07月14日(日) ありがとうございます「ご心配コール」

水曜日に岐阜地区が大雨に見舞われた。私は、昼のNewsを見てビックリし、あわててカミサンに3日分の非常食を確保するよう出先から指示。台風のコースは東に逸れ杞憂に終わったが、友人4人から「岐阜はひどいみたいだけど大丈夫か?」の心配コールをいただいた。有り難いなあ…と思うのと同時に、そんな心配りができる友人を羨ましく思う。


2002年07月13日(土) 目で見る管理(嵒癖

某医療品工場の入り口横に、真っ赤なテープで囲った空間があった。この空間は返品置き場。わざわざ入り口横を返品置き場にしたのは、返品が社員の目に留まるようにしたためだ。処分決定まで約10日間。それまでは返品の山が「こんなにも返ってきたぞ…皆、恥を知れ」と無言で前を通社員に語りかける。無駄(失敗)を見せるようにする見事な工夫だ。


2002年07月12日(金) なんと!購読新聞代15億円

某大手ゼネコンの部長。「会社の全事業所・現場事務所で購読している新聞代は総計いくらだと思います?15億円ですよ。余りに大きいので全国紙1、地方紙1、業界紙1にして半減するようにしました。購読雑誌も減らすことを検討中です」。リアルタイム情報はインターネットで見る時代。購読誌の豊富さが優秀な組織を演出した時代は終わったのだ。


2002年07月11日(木) 上場企業が赤字体質な理由

業績好調のプラント設備業者の社長。「上場企業の1/3が赤字ですねえ…規模はでかいし、頭が良い人が集まっても、それだけじゃ駄目の証明ですね」と私が言うと、「上場企業は赤字になって当然の体質ですわ」とケラケラ笑う。どこが赤字体質ですか?と聞くと「コスト意識がない」とバッサリ。そりゃそうだ!と二人で大声を上げて笑ってしまった。


2002年07月10日(水) 口惜しくて眠れない夜

その部長には認めたくない…と気持ちもあったのだろう。某社の飲み会で酩酊した部長が締めの挨拶で自分よりも若い新社長を呼び捨てにし、「死ねぇ」と叫んだ。社長の器量も大きく、周囲の反応は酒宴の戯れ言で片づけたが、居合わせたコンサルタントはいかに振る舞うべきだったのか…その答えが見つからないことがどうにも口惜しく、眠れない。


2002年07月09日(火) 社内インセンティンブの鉄則

某社が携帯電話の社内販売キャンペーンを行った。紹介1件につき1ポイント。5ポイント溜めた人には5,000円相当のシャディのギフトカタログが本人ではなくご自宅の奥さん宛に贈られる。突然のことに奥さんは大喜び。会社が与えるインセンティンブは「大きい場合は本人に、ささやかな場合はご家族へ、でも相手がビックリするほどに」が鉄則である。


2002年07月08日(月) 感心!ハリケンジャーの構想力

ハリケンジャーに関して思うこと続き。情報と対応が早い。本屋でハリケンジャーBOOKを見ると、まだTV放映されていない新たな仲間が登場している。玩具屋では今日放送された新ヒーローの玩具がもう販売されている。すべて綿密にスケジュール・コントロールされた結果なのだろう。5レンジャー以来培った複合コンテンツ販売戦略は、ここにマーケティングの髄を観るほど天晴れである。


2002年07月07日(日) 感心!ハリケンジャーの構想力

ハリケンジャーに関して思うこと。.蹈椒奪箸隆甼颪魏杙卩笋蠑譴杷笋辰討い襦K榲は玩具を売りたいバンダイが、菓子売り場で売るために申し訳程度にラムネ菓子を入れているのだ。考えた人の顧客志向の強さに感服。∪錣なが単調。5人はなぜ横一線に並ぶのだろう。フォーメーション(陣形)を作るのが下手なのは、日本人の欠点かも知れない。


2002年07月06日(土) 感心!ハリケンジャーの構想力

人気TV「ハリケンジャー」のいろんなコンテンツを集める。関連グッズを売るための仕掛けは実に参考になる。主役3人の各武器と、それが合体したときの武器。そして新たに加わった2人の武器。さらに全員を組み合わせた5人の合体兵器…すべて商品化できる。この構想力と、それをおもちゃとして再演してしまう設計力。日本人特有の強さがここにある。


2002年07月05日(金) 仕事を休んでいい人・だめな人

貴乃花がまた休場し、横審は前例がないと非難囂々である。しかし、他のスポーツでは怪我をして1年休むのは常識である。それを数カ月でカムバックせよは性急すぎだろう。プロ選手はいったいどのくらいの休みなら許されるのか。そして育休・産休など社員の場合はどのくらいなのか。審議員たるもの前例の有無ではなく己の基準として判断して欲しい。


2002年07月04日(木) TDLとUSJの格差

USJが最大8か月も賞味期限切れした食材を使ったと聞いて愕然とした。「もったいなかった」が料理長のコメントだが、食べる人の安全をどう思っていたのだろう。予算内で調理をすることが安全より優先するマネジメントをUSJは行っていたのだ。TDLが絶対にやらない壁に絵を描いて街に見せる陳腐さがあるUSJ。一事が万事、究極の原因は「誇り」がのないことだ。


2002年07月03日(水) 社内価値より市場価値

三井物産の営業部長が逮捕された。43歳で物産の部長というから、エリートだったのだろう。彼がそんなエリートになったのは、大きなダムの仕事を3つもゲットしたからで、それは入札情報を極秘に得ていたから、ということらしい。情報を的確に集める者が商社マンとして価値ある存在…ということか。そんな彼は社内価値はあっても市場価値はなかった。


2002年07月02日(火) 提出見積金額残高

提案型企業の面白い受注管理指標を発見。プラントメーカーのC社は毎月30億の見積を出さないと、成約率10%として月受注目標額3億円を確保できないという。客単価2千万円。営業マン数50人。よって見積件数は150件/月、各自3件は出せ…ということだ。受注残を管理指標にする企業は多いが、業種によって見積残高も有効な指標となるだろう。


2002年07月01日(月) 根性だけでは勝てない時代

エア・ドゥが倒産した。安さを売り物に航空市場に参入したが、瞬く間に大手に追随されてジ・エンド。今の時代は「ね、驚いたでしょう」が言えないと売れない。そして驚きが消えるとお客様は去っていく。半年前、社長は「今こそ道産子魂を発揮して…」と檄を飛ばしたが、もはや根性ではどうにもならない。驚きを産み続ける仕組みが勝敗を分けるのだ。


酒井英之 |MAILHomePage

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