V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2002年01月31日(木) 社運を賭ける商品

文具問屋に開発中の商品を見てと言われて訪問。かつてステーショナリー市場で大手との競争に敗れた同社は、その教訓から従来とは違うルートで売れる商品を企画したという。ターゲット層の買い方、使い方を驚くほど細かく研究して開発された商品は、一目で成功する確信が持てるものだった。従来ルートにこだわらなければ活路は見えるのである。


2002年01月30日(水) 人付き合いの基本

以前CIの導入をお手伝いした56歳のF社長から36歳のT社長を紹介される。F社長は「私は若い頃は50歳以上の社長と積極的に付き合った。人脈を紹介してもらうためだ。今は若い社長と付き合うようにしている。若いエネルギーをもらうためだ」と語った。T社長にとってF社長から受ける仕事は大きいはず。F社長の付き合い方は経営者の模範だ。


2002年01月29日(火) キャッシュフロー経営

7年前に診断した問屋業のS社。仕入サイトが売掛サイトより5日間短かかったため、「これだと資金繰りは楽ならない。逆転させるべき」と指摘した。それ以降「当社は立替払いをしない」方針を徹底。長い先は改訂を申し入れるか切り捨てる。それが実り現在は毎月1億円のキャッシュフローを生む。社長は「他人の金で工場を建てられる」と意気軒昂だ。


2002年01月28日(月) 変わることを態度で示せ

雪印の犯罪は組織ぐるみだった。一昨年の事件を教訓に本当に反省する気なら、あの赤と青の牛乳のパッケージを緑に変えるくらいのことが必要だ。あのパッケージが未だに消費者に愛されていると思う深慮のなさ。見て腹を立てる人、気持ち悪くなる人もいるはず。一番気の毒なのは真面目な従業員。彼らを救えるのは、新しい仕組を作る彼ら自身だ。


2002年01月27日(日) B級品マーケット

近所にB級品ばかりを販売する家具屋がある。チラシに27(日)限定2Pソファ5台限り5,000円と出ていたので、開店時間の10時に出掛けていったら、とっくに売り切れ。聞くと8時から客が列を成していたので9時から商品券を配ったという。家電量販店でよくみる光景がB級品にも展開されるとは。店特有の買い方を知らぬ者の悲哀を痛感した。


2002年01月26日(土) 続投する所長・堕ちる所長

全国に130ほど営業所を持つ社長。先日ある営業所長を降格させた。理由は「どんな営業所長になりたいか」「どんな営業所にしたいか」の2つが不明確であったため。130のうち赤字の営業所は5つ。うち降格したのは彼だけだ。他はこの2つに明確なビジョンがあったため、続投。成功を支えるのは何よりもリーダーのビジョンであると考えてのことだ。


2002年01月25日(金) 正義は必ず救われる

雪印食品の犯罪は、西宮冷蔵の告発で明らかになった。メーカー側には「問屋は黙ってメーカーの指示に従う」「問屋が特発するはずが無い」という支配意識があったのだろう。許し難い傲慢さだ。西宮冷蔵は今後雪印食品という取引先を失い窮地に立つだろうが、正義の人を救う人はきっと出きて立ち直るだろう。資本主義とはそういう社会なのだ。


2002年01月24日(木) 雪印の懲りない面々

雪印がまたやった。嫌な予感が当たった。というのも一昨年大阪工場で起きた事件後の対応が、私には評価できなかったからだ。例えば15年前に同じような事件を起こしたS社は、今でも事故が発生した月になると、全員が「忘れません××事故15周年記念」というバッチを貼る。失敗に学ぶ姿勢の違い。傲慢な企業はお客様から見放されて当然なのだ。


2002年01月23日(水) 続・二世経営者を育てる人々

自分が継いでから売上を3倍に伸ばした佃煮屋の二世経営者は、大学卒業後食品メーカーで3年間修行した。そのときの上司から「お前の親父は素晴らしい職人、お前は経営者としての道を考えろ」と言われた。最後の3ヶ月間は「仕事のない苦しみを知れ」と仕事を与えられなかった。取引先の二世を預かる企業は多いが、そのお手本がここにある。


2002年01月22日(火) 二世経営者を育てる人

26歳で父親の経営する会社に副社長として入社したH氏。父親である社長はあれをしろ、これをしろと一切言わない放任主義。自由にやらせてもらえた反面、社内で誰も叱ってくれる人が誰もいなかった。「お客様のところに叱られにでかけていってすこしづつ大きくなれた」という。ビジネスマンを本当に鍛えるのはコンサルタントではなくお客様なのだ


2002年01月21日(月) ソリューションを売るということ

工作機械No.1のヤマザキマザックを見学する。高速加工、複合加工、簡単操作などマシンの凄さもさることながら、同社の提案が単なる機械の販売ではないことに感銘を受けた。削る時間の短縮だけでなく、削る前の時間をどう短縮するかまでを提案する。購入したお客様の業務内容は激変するだろう。同社は、お客様にとっての革命を販売している。


2002年01月20日(日) 日本の存亡を担う技術

ユニクロやトヨタの凄さは生産「管理」技術にある。日本固有の技術とされてきたのは「生産技術」。これは最新鋭の設備と人件費の安い中国に抜かれつつある。が、企画・調達から供給までそれらをトータルにコントロールする「生産管理技術」が強い企業は、高収益を上げている。管理技術はソフト。できる人とできない人がいるのが当たり前なのだ。


2002年01月19日(土) 赤字体質・黒字体質

「ユニクロ神話は終った」という新聞の見出しが目に付く。随分な言い方だと思う。昨年を大幅に割り込み株価が半減したとはいえ、営業利益率は23%の高水準である。売上が落ち込んでも黒字を維持できる企業が、本当の黒字体質の企業だ。去年まで良かったが今年は赤字の会社も多い。そういう会社は、本質が赤字体質。ユニクロに見習うべきなのだ。


2002年01月18日(金) 社風の根源

大企業から子会社の経営を託されて就任したI社長。就任のときの挨拶は「赤字になるならば、私は辞めます」。出向社長でここまでの覚悟を決める社長は少ない。以来、わが社の強みと事業の3本柱を明確にし、社内に残る大企業病を徐々に払拭。同社にはいつもピンと張り詰めた空気があるが、就任時の不退転の決意が時間をかけて浸透した証である。


2002年01月17日(木) 業務提携の極意

販売力を武器に様々な技術を有する企業と業務提携し成長しているT社。同社の常務から業務提携の極意を聞いた。第1は当社より規模の小さいところ。第2は小さいながらも技術力とそれを供給するシステムを持っていること。システムとは利幅が得られる価格政策と安定的でかつスピードのある供給体制を指す。明確な意思決定基準を持つ企業は強い。


2002年01月16日(水) 続・間違いだらけの成人式

同じく成人式で親の参列を許した自治体があるが、親からの独立を意味する儀式に親が監視役として参列するのはどうかしている。一方幼稚園児など子供達を参列させた自治体があったが。こちらは大人としての自覚を促す上で効果的ではないか。「親」か「子」か。そういう違いではなく「そもそも成人式とは?」を正しく考えたかどうかの違いである。


2002年01月15日(火) 間違いだらけの成人式

成人式が無事終るように心を砕いた自治体が多数TVで紹介された。浦安市はディズニーランドで開催したが、ディズニーランドは大人でも子供で居られる場所。それは人間にとって何かと難しい課題である「暴力」「戦争」「性」を排除した空間だからだ。成人式はそういう問題と向き合う儀式。それなのに最も遠い世界を見せるとは。矛盾だらけだなあ。


2002年01月14日(月) 恥ずかしいほどの無知

JUNONという、若者向けの雑誌がある。この雑誌は主に若者に人気の有名人へのインタビューで構成されているが掲載されていた30人中、私が知っている人を数えたら、僅かに10人だった。ダパンプとドラゴン・アッシュの区別すらつかない。こんなことではとても若者文化とヒット商品の条件を語る資格はなく、何とも情けない。


2002年01月13日(日) コンサルタントが創るべきもの

子供が字を覚え出した。覚え方は、例えば本を読んでいて「み」という字が読めないと、部屋に張ってある50音表の中で「み」を探す。「み」の所には「みかん」の絵が描いてあるからこの字が「み」と読むことがわかるというもの。この50音表があることで、理解が急激に促進されるのだ。経営学にもこんな50音表があればいい…とつくづく思う。


2002年01月12日(土) 何のために金を借りるの?

武富士の雑誌広告「シーリングランプの作り方…山に蔓を取りに行きましょう」を見て驚いた。武富士から借りる人はシーリングランプを作るどころか、つい買ってしまう人ではないのか?と思っていたからだ。サラ金業のコア・ユーザーは5社から100万円借金する人と言われているが、彼らはこんなクリエイティブなことに金を借りて使うのだろうか?


2002年01月11日(金) 金融マンの生々流転

金融業界の友人2人が転職したことを伝えてきた。2〜3年の間にA君は国内損保→外資生保→外資生保、B君は国内証券→外資証券→外資証券→国内証券と渡り歩いた。特にB君は、最初と4つ目の国内証券が同じ会社で、2社の転職を経て元の会社に戻ったことになる。転職は他流試合・武者修行。グローバル時代には転職も当然なのだ。


2002年01月10日(木) 地域密着型企業を支えるもの

友人が書いた感動的な実話短編集『いい話の本』。これをHPで公開したところ、地域癸吋咼襯澄爾瞭鸚いら申込みがあった。早速送ると、以下のような返事をいただいた。『人間の可能性と、自分の深慮のなさを改めて感じました。極めつけは「ご縁」への感謝です』。縁に素直に感謝する心。この姿勢が地場密着型企業の成長を支えている。


2002年01月09日(水) 弱い県が強くなった理由

地元の岐阜工業が高校サッカーで準優勝。岐阜は良い選手を愛知県に獲られる伝統的に弱い県。が、今年の3年生達は中学サッカーで選抜されたときに「岐阜工に良い先生がいるから、岐阜の者は皆岐阜工に行こう!」と約束し流出しなかったから強い。地域にも社内にも優れた人材はいる。ただ惹き付ける求心力がないことが問題なのだ。


2002年01月08日(火) 君の幸せは私の幸せ

昇格時期を迎えた部下が3人とも無事昇格した。より大きな会社と合併する予定の当社員にとって、合併前に昇格しておくことはとても重要なことだ。それを意識して、この一年間、彼らには敢えて高い予算を与え、ワンランク上の品質の仕事を要求してきた。その結果が出て喜ぶ部下達の笑顔を見たとき、人が育つことの嬉しさをしみじみ味わった。


2002年01月07日(月) 職人達の天命

仕事始めに自分の座右銘を思い起こす。「御輿(みこし)に載る人、担ぐ人、そのまた草鞋(わらじ)を創る人」。コンサルタントは御輿を担ぐ人の快適な草鞋創りが使命だ。この話を私を取材してくれたライターにしたら「では私は、草鞋を創る人の手にできたマメの話を書く人」と返された。マメを見てくれる人もいる、そう思うだけで張り合いが出る。


2002年01月06日(日) リストラ俳優の教訓

テレビをボサッと見ていると、時代劇の名優がクイズ番組の回答者に出ていたりCMに出ているのをよく見かける。立派な役者がみっともない…と思っていたが、時代劇が減ったからだと気がついた。「金さん」も「桃太郎」も「暴れん坊」も今はなし。職を無くした彼らが生き残るために、自ら変化したということだ。そんな彼らは今を生きる手本である。


2002年01月05日(土) 独占商品の末期

我が家の年賀状を総括してみる。変化.廛螢鵐唇刷による宛名が50%を越えた。変化▲瓠璽襯▲疋譽紘佞20%強。変化「プリントごっこ」使用者1%以下(たった1通)。´△領汗垢留討任つて「国民行事」と宣伝された独占商品が死滅しつつある。増えたのは大胆なCG。高度な技術が安く広く活用される姿に、今日における独占の無意味さを感じた。


2002年01月04日(金) 現代のイソップ物語

近隣のGMSはヨーカドーが元旦から仮面ライダーショウ付きで営業した他、ほとんどの店が2日から営業。郊外型専門店も元旦または2日から営業。にもかかわらず、商店街は5日から営業。アルバイトばかりの店が正月も休まず働き、商店街のこの道何十年のプロが怠けまくる。近年の小売業の勝ち組・負け組の差は、カメとウサギの競争のようだ。(商店街=ウサギ)


2002年01月03日(木) 年度計画作りの要諦

新年の構想と計画を練りつつ、昨年聞いた勝ち組社長の言葉を思い出す。「将来に不安はない、ただし危機感はある」。同社は強みを活かしてどんなビジネスを展開するか明確だった。だからどんな経済環境下でもやるべきことは変わらないとう。そんな信念を部下にも持たせられる年度計画。そう考えると自分もいつもより大胆な計画が創れた。


2002年01月02日(水) 明るい未来を描く

夕方から雪。3歳の子供に「明日積もっていたら、一緒に雪だるま作るぞ!」と言うと、「おぅ!」という嬉しそうな返事。この呼吸(合いの手)の気持ちよさを久しぶりに味わう。ビジネスでも「○月○日までに仕上げて記者発表するぞ!」「おぅ!」と上司と部下で言い合えるときは毎日が楽しい。上司が楽しい未来を描けば、部下は元気になるものだ。


2002年01月01日(火) 3本のヒットで一流

紅白歌合戦で森昌子が復活し、かつてのヒット3曲を披露。それを見て「誰もが知る」ヒットは人生で3度あれば一流なのだと達観した。ソニーの代表作=トランジスタ・ウォークマン・プレステ…? ホンダの代表作=シビック・オデッセイ…3つあれば一流だ。そう割り切って新年スタート。今年は13年ぶりに自分の「第2」のヒットを起ち上げる予定。


酒井英之 |MAILHomePage

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