みのるの「野球日記」
==すいません、ちょっと宣伝です==

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しらかし台中(宮城)の猿橋善宏先生の
指導法などが掲載されています。
詳しくは、大空出版HPをご覧ください。
http://www.ozorabunko.jp/book/gungun/

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BBA梅原伸宏さんのグラブ本。構成を担当しました。
親指かけ・小指かけの結び方、グリスの入れ方など、
グラブをよりよくするための方法が書かれています。

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@mino8989 です。

2002年03月25日(月) ホームランは減るか?(センバツ開幕)

 センバツが開幕した。第一試合の9回、二松学舎大付属の代打伊戸田がセンターバックスクリーンに今大会第1号となる2ランホームランを打った。金属バットの新規制が採用されてから、初のホームランである。
 
新規制は近年続く「打高投低」に歯止めをかけるため、投手の安全を守るために、昨年6月発表された。以下の2点が主なポイントだ。
 〔祇限だったバットの重量に900グラム以上という上限を設ける。
 ▲丱奪箸虜蚤臘招造鬘僑轡潺螳焚次文醜圍沓哀潺蝓砲棒限する。
 
 新規制は高校野球では昨秋の大会から、社会人では一足早く夏の都市対抗で採用された。高校野球については京都新聞に興味深い記事が載っていた(以下要約)。

「秋季大会の本塁打数は、昨年の35本から22本に減少。府高野連は『バットが重くなって、全体に打球の飛距離が落ちたのは明らか。また、細くなったたため、球を芯に当てる技術のない選手は打てなくなった』
 注目されるのはベスト16に残った上位校の本塁打数は20本(昨年21本)と大きな変化はなかったのに対し、その他の学校はわずか2本(昨年14本)と激減した点」

「優勝した平安の原田監督は『フェンス越えできなくなったのは筋力のない選手。筋力のある選手は慣れれば影響はない』。大会で2本塁打を放った今浪選手は「慣れれば、逆に重くなって振りぬきやすい」

 一方、社会人の都市対抗を見ると、00年に106本だったホームランが、新規制を採用した01年には96本に減少した。少なからず影響はあったようだ。

 センバツのホームラン数は近年増加の傾向にある(以下参照)。各メーカーから性能の優れた軽量バットが開発され、選手も筋力強化に励んだ結果だろうか。

 91年 18本 優勝:広陵
 92年  7本    帝京 ※ラッキーゾーン撤去
 93年 11本    上宮
 94年 10本    智弁和歌山
 95年 18本    観音寺中央
 96年  5本    鹿児島実 ※金属バット導入後最少
 97年  7本    天理
 98年  8本    横浜
 99年  7本    沖縄尚学
 00年 14本    東海大相模
 01年 21本    常総学院

 
 バットといえば、今年から社会人では木製バットが採用された。金属から木製へ。野球がガラリと変わったようだ。
 神宮球場で行われた決勝戦は、1−0で日産自動車が勝利を収めた。昨年の決勝は何と、25−13と大乱打戦。木製バットでは考えられない試合だ。ホームランに目を移すと、昨年が89本(全31試合)、今年は21本(23試合)と大幅に減少。総得点も387点から138点と減った。
 打ち勝つ野球から、1点1点を着実に加え、守り勝つ野球へ変わった。

 今回のセンバツは、金属から木製ほどの変化は起きないだろうが、軽量バットのときのようにホームランが生まれるとは思えない。投手を中心に守り勝てるチームが、優勝に近そうだ。



2002年03月24日(日) 1年松浦決勝打!(法大vs亜大レポ)

 法政大学と亜細亜大学。強豪同士のオープン戦が法政大グラウンドで行われた。
 先発はともにドラフト候補の土居と木佐貫。恥ずかしながら、ふたりの投球を見るのは今日が初めて。まず度肝を抜かされたのが、法大土居のスライダー。バックネット裏、位置としてはキャッチャーの真後ろから見たのだが、文字通り切れ味鋭く横にスライドする。数少ない観客からも、どよめきがあがるほどだった。
 対する木佐貫は立ち上がりこそ、コントロールにばらつきがあったが、中盤からは力を発揮。186cmの長身から投げ込むストレートとフォークボール(真後から見たのでハッキリとは分からない。でも多分フォーク)で、凡打の山を築いた。3回から5回にかけては5者連続、7回には3者連続の
三振を奪った。(ふたりの投球成績は下記参照)
 
 打線はお互いのチームの4番を松坂のチームメイトが務めていた。法大は全日本候補のサード後藤。亜大はキャッチャー小山。松坂だけでなく、他のチームメイトもすごかったんだ、と改めて思い知らされる。だが、この試合ではともにノーヒット。良いところはなかった。特に後藤はちょっと心配。先日の東海大とのオープン戦でも快音が聞かれず。「下級生の頃が一番良かった」と言われないように、頑張ってほしい。
 
 試合は亜大のスタメンに抜擢された1年生コンビが光っていた。1番松田と5番松浦だ。1−1の同点で迎えた9回表。先頭の松田がライトオーバーの二塁打で出塁。観客の話を盗み聞きすると、前の試合でも松田は活躍していたとのこと。リーグ戦でも1番レギュラーで出場が濃厚か。
 2アウト1.3塁で打席に立ったのは、甲子園でも活躍した明徳義塾出身の松浦。1年にして早くも5番を任されていた。カウント0−2からストレートを狙い打ちし、ライト前への決勝タイムリーヒット。ヒットはこれ1本だったが、打席から放つ威圧感は大学レベルでも際立っていた。


  亜細亜大学
7 松田 蔽羌大中京) 4−1
6△福田◆頁蛤憾)   2−1 1点
8△佐々木ぁ米租臂Α法 。粥檻
2 小山ぁ焚I諭法    。押檻
3△松浦 別斉禅曾痢法 。粥檻院。嬰
5 柴垣ぁ弊酣傾勝法   。粥檻
D△荒川◆粉箙餽)   3−0
9 荒崎◆聞皺商)    2−1

H 川本◆平鯑繊法     。院檻
9 阿久津 丙缶酘大)  0−0
4 山下ぁ紛誉限莪譟法 。魁檻

P 木佐貫ぁ弊酘癲法。慌鵝。彊詑如。隠飴或供。瓜裕

  法政大学
7 △サカヤ?(九州学院) 4−1
4  渡辺(三重海星)  3−1

4  門間ぁ碧\二)     1−0
6  沢村ぁ雰本工)   3−0
5  後藤ぁ焚I諭法    。粥檻
3  人見ぁ陛賈漫法    。魁檻
9 △伊藤ぁ癖_大大濠)3−2

R8 普久原◆紛涌学園) 0−0
89△長崎ぁ聞島商)   2−0
2  新里(浪速)     3−1 1点
D △金井ぁ蔽羌大中京)2−0

H △藤田◆並臉)     1−0

P 土居ぁ聞眞痢法 。顕鵝。完詑如。兄或供。瓜裕
 △岩浅◆聞島商) 1回 2安打 1三振 1四球



2002年03月21日(木) 余韻に浸りたい

 世界フィギュアを見た。サッカーの日本代表戦が終わった後、TBSは間髪入れずに世界フィギュアを持ってきた。チャンネルを替える暇を与えないように。スポーツファンをTBSにとどめておくために。

 7時57分から放送開始。すぐに本田武史が登場。4回転ジャンプで着地に失敗し完璧な演技とはいえなかったが、最終的に3位となり日本人男子25年ぶりのメダルを獲得した。
 本田に次いで登場したのが、ソルトレーク金メダリストのヤグディン。リンクに立ったときから、醸し出すオーラが違っていた。本田とは比べものにならないオーラ。世界王者が作り出すリンクの雰囲気。自信漲る容姿。演技も最高だった。4分半の間、ヤグディンの演技に見入った。フィギュアの詳しい技術については全く知識がないが、そんなことは知らなくても演技に引き込まれた。
 大きな拍手を浴びながら、4分半の演技が終了した。明らかに、本田よりも観衆は沸いた。すばらしい演技に素直な反応を示した。私もTVの前で、自然に拍手を送りたくなるような気持ちだった。演技が終わったあとの余韻に浸りたい気分だった。
 だがTBSは、何を思ったか。演技が終わった瞬間、CMに切り替えた。何の前触れもなく。私はあっけにとられた。「え?何でCM?」 スポンサー契約の関係で、CMを入れるタイミングや時間を守らなければいけないのは良くわかる。けど、何も今入れなくても……、と思うほどの最悪なタイミングだった。高校野球で言えば、試合終了後両校がホームベースを挟んで挨拶をする。健闘を称いあい握手を交わそうとした瞬間にCMへ、という感じだろうか(実際にはNHKだから有り得ないが)。

 目の前で(生でもTV中継でも)素晴らしいプレーや胸を熱くしてくれる試合が繰り広げられたとき、しばらくその余韻に浸りたくなるときがある。ゲームセットの声で形式上、試合は終わる。でも、選手が球場を去るまで、次の試合のチームの練習が始まるまで、その試合が作り出した雰囲気はずっと続いている。ヤグディンの演技は確かに終わった。終わっていた。でも終わった瞬間にCMを入れるなんて……。

 甲子園史上に残る名勝負と言われる98年夏の甲子園準々決勝、横浜対PL学園。延長17回の死闘。試合終了後、両チームの選手がホームプレートを挟み挨拶を交わしたとき、観客から沸き起こった拍手。PLの選手がアルプススタンドだけでなく、内外野の観客にまで一礼をしたときに送られた拍手。延長17回の名勝負はそれらすべてを含めての名勝負だったと思う。

 突然のCMは、テレビの前でヤグディンの演技に見入った人たちの余韻を完全に打ち消した。



2002年03月20日(水) エース田辺完投!(横浜vs明徳義塾レポ)

 横浜と明徳義塾。ともに甲子園常連校の練習試合が20日、横浜高校長浜グラウンドで行われた。センバツ出場を逃した横浜は、来週から始まる春季神奈川大会に向けての調整。対する明徳義塾は練習試合終了後、バスで甲子園入り。28日のセンバツ初戦、金光大阪戦まであと8日。最後の調整相手が強豪・横浜だった。

 明徳は2年生のときからエースとして活躍する右腕田辺が先発。攻撃陣は地方大会で切り込み隊長としてチームを引っ張った泉元の名こそスタメンになかったが、それ以外はベストのメンバーで臨んだ。
 横浜は昨夏の甲子園でのマウンド経験もある福井ではなく、山木が先発。打線は黒木、円谷といった主力が故障で欠場。夏に向けてチーム全体の底上げ、選手の力の見極めに重点があるようだった。

 試合は4回に明徳が先制。2番手福井を攻め、5番田辺の二塁打を足がかりに、7番銘刈(めかる)、8番中田、9番今村の3連打で2点を挙げる。追う横浜は6回に小石川の二塁打で1−2と1点差に。しかし明徳は7回に1番山田の三塁打と横浜内野陣の判断ミスで3−1と突き放し、そのまま勝利を収めた。
 「センバツ」という本番を控える明徳と、目標はまだまだ先にある横浜の差が、細かなプレーに出ていた。それがそのまま得点差になった気がする。
 
 明徳のエース田辺は9回を完投し、被安打9、三振4、四球1と終始安定したピッチングを見せた。伸びのあるストレートはもちろん、要所で投げる緩いタテのカーブが威力を発揮。圧巻だったのは5回。昨夏1年生レギュラーとして話題を集めた横浜の3番荒波に対し、0−2のカウントから4球連続で緩いカーブを投げ、空振りの三振に奪った場面。カーブに相当の自信があるようだった。
 一方、打撃陣は7番銘刈が目立っていた。過去に4番の経験もあるそうで、左打席から鋭い打球を飛ばしていた。プロ注目の森岡は3番ショートで出場。4−0とあまり良いところは見えなかった。気になったのが守備の際のスローイング。何度かファーストへのスローイングで上下左右に乱れる場面があった。

 さて、対する横浜だが、ほとんど快音の聞かれなかった打撃陣はさておき、投手陣の層は相変わらず厚い。今日はダブルヘッターではなくシングルのため、エース候補と期待されている投手陣が全員登場。観戦するものとしては嬉しい限りだった。
 山木、福井(左)、千葉、成瀬(左)と4人の投手が投げたが、それぞれがエースクラスの実力。とくに3番手の千葉は力強いフォームから威力のある速球を投げていた。最近の横浜は「投球術」がうまい投手が多いが、まだまだ荒削りといった印象。でも、それだけに今後の化け方に期待がかかる。最後に投げた成瀬は、前エース畠山と同じ栃木出身。栃木では負けなしの左腕だったと聞く。1年生とは思えない完成度の高さを見せていた(牽制も桐蔭学園の左腕かと思うほどのレベルだった)。今後の横浜のエース争いが楽しみだ。

 明徳の初戦は28日。金光大阪と対戦する。勝ち上がっても、福岡工大城東との対戦が予想される。ともに好投手を要する強豪校。
 甲子園では意外にもあっさりと敗退してしまう明徳だが、今回はどうだろうか。練習試合を見る限り、上位進出は打線にかかっているような気がした(ま、横浜の投手陣は間違いなく全国レベルだろうけど)。

 
 明徳 000 200 100 3
 横浜 000 001 000 1

明徳
8 山田 4−1
7△沖田  4−0 1点
6△森岡 4−0
2△筧  4−2
1 田辺 4−2
9 松岡 2−1

H 田村 1−0
3△銘刈 4−2 1点
5△中田 4−1
4 今村 3−1 1点


P 田辺 9回 9安打 4三振 1四球 1失点

横浜

7 松原◆ 。粥檻
6△松田◆ 。魁檻
8△荒波◆ 。粥檻
3 穴久保 3−0

3 宇都宮 1−0
5 羽野  4−1
2 田仲  4−1
9△小石川 3−3 1点
1 山木  1−0

1△福井  2−1
1 千葉  0−0
1△成瀬◆ 。亜檻
H 西江◆ 。院檻
4 大西  4−1

P 山木 21/3回 2安打 2三振 2四球
 △福井 42/3回 6安打 1三振 0四球 3失点
  千葉 10/3回 2安打 1三振 0四球 
 △成瀬◆。渦鵝  0安打 0三振 0四球

 ※太字はスタメン




2002年03月19日(火) 猪子登板!(法政大vs東海大レポ)

 試合中盤、ブルペンに目をやると、どこかで見たことがある顔が目に入ってきた。名前は思い出せないが、見覚えはある。雑誌かテレビ、あるいは球場で。法政大で野球をするほどだから、全国舞台で活躍した投手だろう。そう思っていた。

 7回表。ブルペンで見た彼がマウンドに上がった。猪子匡史(いのこ ただふみ)。神奈川県立百合丘高校のエースとしてスカウトの注目を集めた猪子だった。
 中学時代は川崎北シニアで活躍し、高校進学に際しては強豪私学から誘いがあったと聞く。だが、選んだ道は公立の百合丘。地元の高校で甲子園を目指した。
 3年春、百合丘は旋風を巻き起こした。春季大会で準優勝。初めて出場した関東大会では、のちに夏の甲子園を制す日大三を下し、関東初勝利を挙げた。
 夏の神奈川大会、神奈川県では50年ぶりとなる公立校の甲子園出場に期待がかかった。初戦の橋本戦で、猪子は自身最速タイとなる143kmをマーク。チームも勝ち進んだ。しかし、4回戦の横浜緑ヶ丘戦。打線が打てずに負けた。0−1の惜敗だった。

 私は猪子を生で見たかった。春、夏と他のチームを追っていたので、百合丘を見る機会がなかった。
 それが、まさか法政グラウンドで目にするとは思いもよらなかった。何せ、猪子の進路先も知らない。それに入学式も終えていない、大学一年生がオープン戦に出場できることも知らなかった。

 7回表、「ピッチャー、猪子」とアナウンスがあったときは、思わず驚きの声を上げるほど、ビックリしてしまった。

 初めて見た猪子は予想していた通りの良い投手だった。140kmを超える(おそらく超えていたと思う)ストレートと、横に鋭く曲がるスライダー。この時期に投げさせてもらえるだけの力を持っていた。
 
 東海大に対し、7回から3イニングに登板。打者14人に対し、ヒット3本(本塁打1、二塁打1)、三振3、失点3(自責1)の投球内容だった。登板直後、先頭打者を三振、次打者をショートゴロに打ち取り、上々の立ち上がりだったが、8番常盤に右中間にホームランを打たれた。ド真ん中に投げ込んだ直球を、ものの見事に運ばれた。

 スタンドには横浜ベイスターズのスカウトも見えていた。法政大・後藤、東海大・久保、鞘師のチェックであることは間違いないが、4年後、猪子が注目を浴びる選手、ドラフトの目玉となる。それだけの大きな投手になれる素質を感じた。
 
 これから法政大の試合を見に行く機会が増えそうだ。

 



2002年03月18日(月) 野球が好きなのか……

 去年の3月、横浜スタジアムで横浜対日本ハムのオープン戦を見た。チケットは、朝日新聞の「オープン戦チケットプレゼント」に当選して手に入ったものだ。 特別見に行きたかったわけではない。たまたまチケットが当たったこと。横浜スタジアムが自宅から30分ほどで行ける近さであること。そして試合当日、時間が空いていたこと。
 いつもなら、見に行きたい試合があるから、球場に足を運ぶ。「楽しみ」「ワクワク」、試合開始まで落ち着かない自分がいる。小学生が遠足の前日、喜びのあまりなかなか眠りにつけないのと同じように。

 1年たった今、そのオープン戦の内容は全く覚えていない。ただ、横浜と日本ハムが試合をしていたことは記憶にある。もうひとつ、悲しい記憶も残っている。試合中に眠気が襲ってきて、ウトウトしてしまったこと。終盤に入り、陽が傾き肌寒くなってきたこと。そして、眠気と寒さに耐え切れず、7回頃に球場をあとにしたこと……。野球を最後まで見ずに帰ったのは、この日が初めてだった。


 初めて野球を見たのは、幼稚園の頃だったと思う。神宮球場のヤクルト対巨人。家族4人で出掛けた。母は球場で食べるお弁当を朝から作っていた。夏休みに家族で田舎に帰るのと同じくらいのビックイベントだった。
 当時から野球が大好きだった私は、遠足に行く前日どころの昂揚感ではなかった。布団に入っても、なかなか眠りにつけなかった。


 日曜日に法大グラウンドで行われたオープン戦。試合開始時刻は13時だった。12時半にはグラウンドに着いて、試合開始前の両チームのノックから見る予定にしていた。それにあわせ、11時に目覚ましをセットした。けれど、グラウンドに着いたのは13時半頃だった。
 
 2年ほど前まで、どんなに夜遅くまで起きていても、野球を見る日は朝早く起きることができた。目覚まし時計に促される前に、布団から出ていた。
 今は違う。「野球を見たい」気持ちが、「もう少し寝ていたい」誘惑に負けている。1年前に見たオープン戦、途中で球場を後にしたのは「早く帰りたい」気持ちが湧き出てきたからだ。眠気と寒さで。
 
 おとといの法大vs東海大はダラダラした試合展開に加え、絶えず強風が吹きつけ、私の「帰りたい」欲求を強くさせた。5回にお目当ての筑川が降板すると、いよいよ欲求が現実味を帯びてきた。6回裏が終了すると、私はスコアブックをバックにしまい、帰る準備をしていた。その私の足を止めたのが、法大の1年生、百合丘高校出身の猪子だった(これについては次回の日記で)。


 1年前のオープン戦を機に、大好きな野球を見ているのにもかかわらず、「帰りたい」欲求が顔を出すことが多くなってきた。加えて、朝起きれないことも……。
今シーズン初めて見た野球でも、それを改めて実践してしまった。
 
 さてさて、私はほんとに野球が好きなのだろうか……。




2002年03月17日(日) オープン戦レポ(法政大vs東海大)

 更新遅れてしまい、申し訳ありません。高校、大学、プロと公式戦の開幕が近づいてきました。「きちがい日記」も心新たな気持ちで取り組むつもりです。改めて、よろしくお願いします。


 今日は、今年初めて野球を「生」で見ました。法政大グラウンドで行われた、法政大と東海大のオープン戦。強豪同士の注目の一戦(私の中では)。お目当は、東海大の筑川・久保。どちらかが投げてくれればと思い、法大グラウンドの武蔵小杉に出かけました。

 試合開始は13時。しかし、グラウンドに到着したのは13時30分頃。初回の攻防を見逃してしまい・・・、ませんでした。
 試合開始から30分も経ったというのに、1回表の東海大の攻撃がまだ続いていました。センター後方にあるスコアボードに目をやると、何と「6」の数字が。法大先発の山下を攻め、打者一巡の攻撃を繰り広げていたのです。
 ちょうど、バックネット裏のイスに腰を落ち着ける頃、長い長い東海大の攻撃が終了。東海大の守備陣がグラウンドへ。先発は誰だろうと思い、マウンドに目をやると背番号「13」、筑川利希也。
 昨秋のリーグ戦以来、5ヶ月ぶりにみた筑川は、相変わらず落ち着いた投球ぶり。ストレートを内外角に投げわけ、勝負どころでは切れ味鋭いスライダーを見せ、ときたまタイミングを外す緩い大きなカーブを投げていました。
 
 初回を三者凡退に切り抜けると、2回の先頭打者は秋のドラフト候補、横浜高校出身の後藤。心なしか筑川の投球にも力がこもったよう。初球、ストレートをファウル。二球目三球目で変化球を見せ、1−2から投じたのはインコースのストレート。「ゴン」と鈍い音をさせたバットは、根元から真っ二つに折れ、「お〜!」と観客(30人ほど)からどよめきが。打球はセカンドへの平凡な内野フライ。筑川vs後藤。神奈川の高校野球を愛する私としては、お腹いっぱい、大満足の対決でした。
 3回に迎えた2度目の対決では、第1打席と同じインコースのストレートを今度は後藤が詰まりながらもセンター前へ。両者の対決は2打数−1安打。今度は神宮の全国大会で見てみたいものです。
 結局、筑川は5回を投げ3失点。2回には後藤を打ち取った後、5番から7番まで続く3人の左打者に3連打を食らうなど、2失点。3回にはまたもや左打者にフェンス直撃の三塁打を浴び失点。開幕まであと1ヶ月、本調子まであともう少しという印象を受けました。

 もうひとりの目当てである久保は、試合中ベンチ裏でトレーニングに励んでいました。「これは今日は投げないな・・・」と思っていると、6回頃からキャッチボールをはじめ、終盤になるとブルペンへ。「もしや、投げるのか?」とウズウズしていると、9回裏にエース番号18を背負った久保がマウンドに上がりました。法大の打順は1番から。ひとり出れば4番の後藤との対決が。ドラフト候補同士の勝負を望みながら、「久保だから、三者凡退に抑えるだろう。でも、ふたりの対決を見たい」と複雑な心境でした。
 しかし、そんな複雑な気持ちは、あっという間に吹っ飛びました。久保が先頭打者に投じた初球、カウントを取りに来た緩いカーブを左中間深くまで運ばれ三塁打。次打者にも初球を狙い打たれ、2球で1失点。そして、次の打者にもヒットを打たれ、3連打を食らいました。
 ノーアウト1、2塁。ともにドラフト候補の久保vs後藤の対決がめぐってきました。ここまでの後藤は4打数1安打。ほとんど良いところがなし。対する久保も3連打を打たれ、エースの意地を見せたいところ。注目の対決は・・・、1−1かたの3球目、インコースを狙ったストレートが力みのためか、後藤の背中に当たるデッドボール・・・。神宮での真剣勝負を期待しましょう。

 試合の方は、ともに投手陣の調子が悪く、大乱戦。15−12で東海大が勝ちました。筑川と久保のほかに、法大の投手の中にひとり気になる選手がいました。ですが、その話はまた次回。


 東海大 610 123 110 15
 法政大 021 003 023 12


先行
 東海大学
             
7△長谷川(学法石川) 6−1
4  片倉 (桐蔭学園) 5−4 
8  鞘師 ぁ癖麁然惘燹 3−3
H  長尾 (堀越)    1−0
8  渡辺           0−0
9△大松 ◆紛眤堯    1−1
9  宮内 ぁ陛豎ぢ膠紺臓3−1
5  中村           3−2
D  川端           4−1
6  栗原 ぁ紛誉限莪譟 4−1
6  瀬戸 ◆陛豎ぢ臍衞蓮烹押檻
3△常盤 ぁ焚I諭    4−2 1本(猪子)
3  瀬川 ぁ陛豎ぢ臍衞蓮法。院檻
2  菊地 ◆陛豎ぢ臍衞蓮4−1
2  長瀬 ◆別川)     0−0

P 筑川 ◆陛豎ぢ臍衞蓮烹飢鵝。彊詑如。瓜裕紂。柑或供。骸催
  千葉  (東北)   2回 3安打 1四球 1三振 3失点   
  文  ぁ紛畊勝法  。渦鵝。屋詑如。飴裕紂。瓜或供。下催
  久保 ぁ焚学園)  1回 3安打 1死球 1三振 3失点

後攻
 法政大学        
6 △門間 ぁ碧\二)  3−0
6   田中彰◆柄浪繊法  。院檻
H △佐藤 (九州学院) 1−1
4   渡辺 (三重海星) 2−0
4   山下 ◆米大三)  2−0
H   久保田◆碧\一)  1−1
2   新里 (浪速)   3−0
H △河野 ぁ紛校垣粁諭法。院檻
2   関根 ぁ碧\二)  1−1
5   後藤 ぁ焚I諭   5−1
3 △藤田 ◆並臉)    4−2
9 △長崎 ぁ聞島商)  5−2
7 △伊藤 ぁ癖_大大濠)5−4 1本(文)
D △金井 ぁ蔽羌大中京)3−1
8   宮本 (法政二)  1−0
H8△島田 ◆塀嫺部共栄) 2−1

P山下 (豊田大谷)   
 加藤光◆塀田経法大付)
 福山
 加藤銘(法政二)
 猪子  壁換腟屐
 
 ※太字はスタメン


















2002年03月04日(月) 小説中毒

1週間前、久しぶりに古本屋に寄った。半年ぶりぐらいだろうか。吉祥寺でラーメンを食べ終え、たまたま隣に古本屋が見えた。何か特別に買いたい作品があったわけではない。吸い寄せられるように、ふらりと立ち寄った。

 中学生の頃、西村京太郎が好きだった。特に理由はない。電車が好きだったわけでもない。初めて読んだミステリー小説が西村京太郎で、最初の作品で完全に引き込まれた。読んでいる間、時間を忘れ、小説の世界に没頭することができる。「この先、どうなるんだろう」という推理よりは、自分の思考の全てが小説の世界に入り込む。その時間が好きだった。

 古本屋に入り、小説コーナーの前で立ち止まった。整然と並ぶ小説を前に、久しぶりに読んでみようかという気持ちが湧いてきた。誰を読むか。作品を手にとっては本棚に戻し、10分ほど迷った。そんなとき、最近聞いた言葉を思い出した。誰が言ったのかは記憶にない。「宮部みゆきって、面白いよ」。言葉につられ、宮部みゆきを手に取った。『火車』という作品だった。

 中学生以来、小説を読まなくなったのは、それなりの理由があった。フィクションよりも、ノンフィクションに自分の気持ちが傾いていたからだ。フィクションはあくまでもフィクション。実際に起きたことではない。そこに感情移入はできない。自分を移し変えることもできない。一言で言えば、リアリティーに欠ける。勝手にそう思っていた。
 大学に入ってから、物書きになるのなら、ノンフィクションを書きたいと思い始めた。以来、スポーツノンフィクションを読むようになり、小説からは完全に遠ざかった。

『火車』は93年「山本周五郎賞」受賞作品。巻末に書かれた書評を目にして、初めて知った。それぐらい、宮部みゆきに関する知識はなかった。
『火車』を読んでいる最中、五感の全てが『火車』の世界に入り込んだ。今まで出会ったことのない感覚だった。スポーツノンフィクションでは味わえない感覚。小説の面白さに初めて出会えた。文章技法にも驚きの連続だった。比喩の使い方、リテールの細かさ……。小説から遠ざかっていた自分を少し悔いた。

 一週間前、自宅の本棚に読み終えた『火車』が並べられた。それが今、本棚に目をやると、宮部みゆきの作品が4作ある。ふらりと古本屋に立ち寄って以来、完全に宮部みゆきに、小説にはまった。本棚には宮部みゆき以外にも、伊集院静の作品が3作並んでいる。たった一週間で7作。一日一作のペースで小説を読んでいる。

「ノンフィクションの場合、自分の思い通りになかなか話を進められない。フィクションだと自分のシナリオ通りに、物事が進むでしょう。小説の方が書いてて面白いよ」
ノンフィクション、フィクションの両方の作品があるライターが、そう話をしてくれた。

 昨日は、夜中の4時までかけ、宮部みゆきの『魔術はささやく』を読み終えた。明日また古本屋に行き、新たな作品を見つけに行く。小説に完全にはまった。野球小説を書いてみたい。



2002年03月01日(金) 嬉しい記事

 3月1日、スポーツ新聞の片隅に嬉しい記事が載っていた。たった7行の小さな記事。
「大学野球やプロ野球ヤクルトの使用球場、明治神宮野球場は今季からスタンド内禁煙(所定禁煙所設置)となる。3月9日ヤクルトー日本ハムのオープン戦から実施する」

「ようやく」「やっと」、そんな思いだ。
神宮で野球を見ると、席を決めるのに苦労する。タバコの煙がかからないところを極力選ぶ。タバコのせいで、大好きな野球を見に行ったのに、帰りには不快な気持ちになることもあった。今シーズンからは、そんな思いがなくなる。

 01年10月25日の野球日記に、「神宮球場を禁煙にして下さい」と書いたことを思い出す。日本シリーズを観戦したのだが、野球の試合よりもタバコの煙が気になってしょうがなかった。禁煙にしたことで、タバコ嫌いの女性も観戦しやすくなるのではないだろうか。

 今回の明治神宮野球場の決定に感謝。シーズン幕開けが楽しみだ。


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