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2021年10月31日(日)
今は「平和」というより「平穏」が欲しい

ラジオから流れてきたフレーズで、頷きながらメモをした。
「今は『平和』というより『平穏』が欲しい」
ざっくりいえば「平和」とは、国が戦争をしていないこと、
「平穏」とは、変わったことがなくて静かなこと。
もっと、身近な感覚でいえば、
「平和は、世の中が穏やかであるということ」
「平穏は、自分自身の身の回りが穏やかであるということ」。
「家庭内や会社内でも争いごとや揉めごとのない状態」も、
「平穏」と言わずに「平和」というけれど、
「平穏無事」という四字熟語は、
「なにか特別な素晴らしいことが起きたわけではないが、
穏やかな暮らしができているということ」を言う。
さらに言えば「平和の反対語は戦争」だけど、
平穏の反対語は「不穏」だったり「険悪」だったりして、
なかなか、共通したイメージが掴めない。
それでも「今は『平和』というより『平穏』が欲しい」と言われ、
なるほどなぁ・・とメモしてしまった私は、
「平穏」という言葉にどんなイメージを持っているんだろう、と
考えたけれど、ごめん、正直、わからなかった。(汗)
でも、戦争がない日本の国民が待ち望んでいるのは、
漠然とした「平和」ではなく「平穏」なんだよなぁ、きっと。



2021年10月30日(土)
柿田川シアター(勝手に私設応援団)

まほろば館(清水町立図書館)は、オープンは、昨年7月、
そう、コロナ禍、真っ只中での厳しい船出となった。
特に、オープン当初から三密が心配され、開店休業状態だった
2F「視聴覚室」には、私なりの思い入れがあったので、
なんとか支援していきたい、とずっと考えていた。
映画や音楽は、今やDVDのレンタルやネット配信の時代に入り、
図書館での貸出が必要かどうか、の議論はあるが、
私はあえて「読書、映画」をキーワードに、多くの人が集い、
テーマを決めた「読書会」や「上映会」が開催される風景を夢にみてきた。
さらに数年前「柿田川ビジターセンター建設」が事実上リセットされ、
町民に、柿田川の魅力を伝える場所がなくなった、と嘆いていたが、
出来るならば、85インチの大型テレビに柿田川の映像を上映しながら、
「読書・映画・柿田川」の魅力、楽しさを広めたい、とも考えた。
そこで思いついたのは、私が管理人をしているFacebookページ
(絵本作家)「宮西達也さん(勝手に私設応援団)」を真似て、
「柿田川シアター(勝手に私設応援団)」の立ち上げ。
本来の名称は違うが、勝手に「柿田川シアター」と名付け、
私設応援団としてサポートしていきます、というものだが、
図書館スタッフの仕事を増やさず、図書館を盛り上げていく狙いもある。
ちっちゃな町なのに「映画館」があり、「大型書店」が4つもある、
そして、新設の「公共図書館」。こんな恵まれた環境を繋ぐと、
映画化された「原作」と「作品」を並べて、楽しいディスカッションも。
「読書」「映画」「柿田川」のどれかが好きな方、
もちろんボランティアですが、一緒に、活動してくれませんか?
ご連絡お待ちしています!!

HP
https://peraichi.com/landing_pages/view/kakitagawa-theater

Facebookページ
https://www.facebook.com/kakitagawafilms



2021年10月29日(金)
よかったら、自由に摘んで、ご自宅に飾ってください。

隣町・長泉町にある花壇の看板は、私のメモ対象のフレーズだった。
10月半ばだったろうか。「百日草が咲きました。
よかったら、自由に摘んで、ご自宅に飾ってください。」
花を植え、花壇づくりのコンテストなどを開催しながら、
町のイメージアップを狙った取り組みは、全国各地で実施。
けれど、花壇には「盗まないでください」などと書かれた注意看板が、
なぜか、花よりも目立って土に埋められている。(汗)
気持ちはわかる、せっかく植えたのに、という感情は伝わってくる。
しかし、先日のトイレに貼られていた注意看板同様、
なんだか、気持ちが明るくならず、かえってイメージダウン。
それに比べて、この花壇に立っていた看板はGood。
狙いの、花いっぱいで溢れた景観と、イメージアップは図られた。
こんなに気持ちを持った人たちが育てているんだな、と想像するだけで、
嬉しくなるのは、私だけではないだろう。
咲いた花を、医療従事者の方々にも届けたい、という人もいたから、
思わず、にっこりしてしまう。
もちろん、摘み取る方も、家庭に飾る程度・・と考えているし、
今の季節は、何が咲いているかな?、そう思うだけで、
この花壇の前を通りたくなっちゃうよなぁ。



2021年10月28日(木)
柿田川公園をみんなのガーデンに。

知らぬ間に、季節が夏から秋、そして一気に冬に向かっている。
公園全体を覆う自然の色が、色鮮やかに変化してきた。
以前から、私が企画としていて提案しているのは、
「柿田川公園をみんなのガーデンに」構想。(汗)
実は「構想」というほど大袈裟なことではないけれど、
「小さな植物園のような存在でありたい続けたい、と願う。
それは「庭づくりにゴールはありません」という
植物園関係者のコメントをメモした時から。
特に、この「ゴールがない」という言葉が響いた。
目的を意識し、目標を掲げ、それに向かって努力する、
それはとても大切なことだけれど、パワーがいる。
歳を重ねた私たちには、ちょっとしんどい作業でもある。
それに比べ「庭づくり」は、季節と会話しながら、
自分たちの掲げる理想の庭と折り合いをつけ、
少しずつ、変化を楽しめる作業である、と思う。
これでよし、はい完成・・というゴールは決めにくいし、
庭づくり・植物園づくり・公園づくりは、
一年を通して、誰でも参加し、楽しめるまちづくり、と
考えているからこそ「柿田川公園をみんなのガーデンに」と思う。
私の考えるまちづくりは「賑わい」より「継続力」、
だから、ガーデンづくりなんだよなぁ。



2021年10月27日(水)
変わらないようでいて変わっていく。変わりながらも変わらずにある。

書籍「おいしいコーヒーのいれ方・明日の約束」
(村山由佳著・集英社文庫刊・189頁)から。
なんと「文庫版あとがき」でみつけたワンフレーズをメモした。
「変わらないようでいて変わっていく。変わりながらも変わらずにある」
ただ眺めているだけでは気づかない、じっと観察していないとわからない、
ほんの微妙な変化を表現しているな、と思ってメモをした。
これは、四季折々、移り変わっていく自然の景色だけでなく、
歳を重ねるたびに、変化していく人間の成長にも同じことが言えそうだ。
一番身近にいる家族は、ほぼ毎日、顔を見ているので、
その変化に気づきにくいけれど、少しずつでも関わっていく。
逆に、見た目は大きく変わっても、根底を流れるものは変わらず、
いつも、同じ位置にどっしりと構えて存在するものにも憧れる。
だから、このフレーズに反応したのかもしれない。
もしかしたら四字熟語にしたら「臨機応変」かもなぁ。



2021年10月26日(火)
男と女は違う。WindowsとMacみたいに

映画「おとなの事情」(パオロ・ジェノベーゼ監督)から。
この映画が元となり、世界18カ国でリメイクされた日本版、
邦画「おとなの事情 スマホをのぞいたら」(光野道夫監督)を
先に観てしまったから、なかなかレビューしにくいが、
「メールが届いたら全員の目の前で開くこと」
「かかってきた電話にはスピーカーに切り替えて話すこと」の
ルール同じだったから、入り込みやすかった。
男女7人、月蝕の夜に集まる設定も同じだったし。
ただ、気になりメモしたフレーズはだいぶ違った。
今回選んだのは、男と女に違いについて。
「男と女は違う。WindowsとMacみたいに」
「どっちが男?」「Windowsでしょ。
ウィルスに弱くて、並行作業ができない。
お風呂で、洗うのと歌うのが同時にできない。
女性は頭の回転が速く直感的で優雅だから、Mac。
値段が高く互換性は低い。でもハマっちゃう」
なかなか面白い比喩だな、と思った。
今まで「男と女の違い」について、多くの例えをメモしてきたが、
今の私には、この表現が腑に落ちた。
性別の「男・女」ではなくて「男性的・女性的」でもいい。
この部分は邦画にはなかったが、日本的な比喩が知りたかったな。
世界18カ国でリメイクされたらしいから、
できることなら、他の国のリメイク映画も観てみたいなぁ。



2021年10月25日(月)
ウンチについて

ある公園のトイレに、こんな張り紙があった。
それも、緑のガムテープで、無造作に。(汗)
タイトルは大きな文字で「ウンチについて」
さらに「トイレの使い方ですが、
ぜひご家庭のトイレと同じように使ってください。
【ウンチが便器に一杯残っていることがあります。】
その時は紙で拭いてください。
トイレを出る前に便器を確認してください。
【汚れると係は大変な思いをして洗浄しています。】
皆さんのためにも気持ちよく使いませんか?」
【  】の間は、下線まで引いて強調されていた。(汗)
最初に感じたのは、誰が誰に宛てて書いたメッセージなのか?
さらに、ルールを守っている多くの人が、毎回目にしたら、
どんな気持ちになるのか?、だった。
掃除をする人の気持ちも大変さも分からなくはないけれど、
こんな注意看板があちこちに、ガムテープで貼られていたのでは、
景観だけでなく、利用者としては、とてもがっかりである。
自分の感情をストレートに文字・行動にするのではなく、
もう少しオブラートに包んだ表現をすることも可能なはず。
口に出した後、すぐ消える会話ではなく、
何度も何度も、読み返すことができる文字だからこそ、
その施設管理者のセンスがモノをいうんだけどなぁ。



2021年10月24日(日)
怖いもの、危ないものも、目にも見えない

最近、特に、地球環境に関心を抱くようになった。
(えっ、今更?と訊くのはご勘弁を(汗))
それも、小さい頃から意外と好きだった雨について。
災害をもたらすような豪雨でなくて、酸性雨。
酸性雨には、硝酸や硫酸という物質が溶けている。
これらは、水に溶けて二酸化炭素よりも強い酸を作る。
実は、この硝酸や硫酸というのは、
車が出す排気ガスなどに多く含まれているから、
排気ガスの出ない車にシフトするのは、
二酸化炭素削減だけではなく、酸性雨をなくすことにも
繋がる施策でもある、と理解した。
そもそも辞書によると「二酸化炭素とは、
空気中に約0.03%あり、色も臭いもない気体のこと。
人間や動物の呼吸や有機物が燃えることで空気中に排出され、
植物の光合成によって消費される。化学式では「CO2」。
二酸化炭素の特徴は、無色・無臭で水に溶けやすいという点」
「水に溶けている」から、実際には目には見えにくく、
実感しにくいけれど、これを意識すると雨に濡れたくなくなる。
見えないけれど、雨には「埃」も「塩」も溶けているらしい。
大切なものは目に見えない・・というけれど、
怖いもの、危ないものも、目にも見えないんだなぁ。



2021年10月23日(土)
さびしいんじゃなくって、さみしいんだよ

「名も無き世界のエンドロール」(佐藤祐市監督)という映画で、
「さびしいんじゃなくって、さみしいんだよ」という表現があり、
好奇心旺盛の私は、その違いが気になって仕方がなかった。
ちなみにどちらも「悲しいことを表す言葉」であり、
漢字では「寂しい」「淋しい」と変換されるようだ。
「さみしい」は「淋しい」、「さびしい」は「寂しい」を
当てている説明も見つけ、なんとなくだけど、理解した気になった。
「さみしい」は、「物悲しいこと」を表す言葉であり、
主観的なさみしさを表現する際に使用される、とも書いてある。
心情を表す意味が強く現れている、という説明に納得した。
「さびしい」は、「悲しいこと」を幅広く表す言葉であり、
対象を人や物に限らず悲しい様子を表せるため、
心情だけでなく情景などの様子を表す際にも使用するようだ。
だから、一般的には「寂しい」が使われているのかもしれない。
そういえば「きく」も「聞く」「聴く」「訊く」と違いがあり、
できるだけ、自分のイメージにあった「きく」という漢字を
タイミングよく使うように意識しているから、
これからは「寂しい」「淋しい」も、意識して使い分けたいなぁ。



2021年10月22日(金)
柿田川水中紀行

今でこそ「柿田川」は、四万十川、長良川と共に、
日本三大清流の一つに数えられ、多くの勲章を手にしたが、
実は「柿田川」が全国区で有名になったのは、
NHKが「ハイビジョン」という技術を広めるために
その鮮やかさを伝えるに相応しい「柿田川」を選び、
「柿田川水中紀行」という番組を制作して、
全国放送(放送時間30分・放送日1988.08.06)が流れてから
ということを、私は知っている。
もちろん「自然保護団体」の活動や、
「トラスト運動」の地道な動きも注目されたが、
あの「柿田川水中紀行」という番組が全国に放映され、
首都圏をはじめとした日本国民に対して、
柿田川の魅力を伝えることができたから、と言い切れる。
有名になると「私が・・」「僕が・・」「俺が・・」
「柿田川を有名にした」と自分の手柄にしたがる人が増えるが、
現実を知っている私にとっては、その自慢話ほど、
滑稽で楽しいものはない・・と思っている。(汗)
「柿田川」が「国指定天然記念物」になった経緯だって、
いろいろあったんだよ、本当は。(笑)

P.S
「柿田川水中紀行」
柿田川の春夏秋冬を紹介し、鮎の一生をハイビジョン映像で。

https://www.nhk.or.jp/archives/kankyo/library/detail04_04.html



2021年10月21日(木)
落語を聴く、ということは、世界最先端のコロナ対策

メモを整理していたら、清水町文化芸術活動促進事業
第11回泉のまち古典芸能鑑賞会「第6回柳家花緑独演会」の
メモが残っていた。
たしか、最初の演目は「天狗裁き(てんぐさばき)」だった。
夢にまつわる落語だけれど、マクラでは、
「人間人生80歳で、毎日8時間寝るとすると、
28年間寝ていることになる、5時間は夢を見ている」と
寝ることの大切さを教えてくれた。
歳を重ねるまでは、あまり意識したことはなかったけれど、
一日24時間のうちの8時間寝ると、確かに1/3なのだが、
人生の1/3は寝ている、という表現に、やや驚いた。
まぁ最近は、早寝早起き、6時間も寝れば目が覚めてしまう。
人生の1/4は寝ている、これでも驚きだな、と走り書きがある。
落語ではない、花緑さんの講演会では、
コロナ対策には「NK細胞」を活発にすることが一番、
言い換えれば、大いに笑うことだ、と言い切り、
「落語を聴く、ということは、世界最先端のコロナ対策」
と笑いを誘った時の様子が目に浮かんだ。
「家でじっとしているのもよくないが、ここまできたのに、
笑わずに帰るのが一番良くない」とも・・。(笑)
あれから、もうすぐ8ヶ月。
本当に、声を出して笑うことが減ったなぁ。



2021年10月20日(水)
世界が見えているつもりの身の程知らずには参る

映画「オフィシャル・シークレット」(ギャビン・フッド監督)から。
内部告発から端を発して大事件に至る作品は多いが、
今回はなんとなくスッキリしない。
結果的には、彼女の発したリークが大きなウネリとなるのだが・・・
どこまで影響するかも考えず、ただ若い女性の正義感が優先して、
リークした感じが強く残ったからかもしれない。
それは、いとも簡単に友達にリークを依頼するシーンが印象的。
「メールのコピーをあなたに託そうかと。
それを記者に渡してもらえない? 戦争反対の人に。
記者が無視してもいい、私はすっきりする」と主人公。
「すっきりする?私に公務秘密法違反を持ちかけておいて?
いわば反逆罪よ」と困惑する友達。
「政府を転覆させる気はない。マスコミの人に見てもらいたいだけ。
米国の横暴ぶりを追求して欲しい」
これが、内部告発の原点だとしたら、私は首を傾げる。
自分がスッキリすればそれでいい・・なんて動機で、
国を揺るがすような「最高機密」をリークされたら、
同じ職場の人間は、溜まったものではない。
ラスト近くに、関係者のこんな呟きがある。
「世界が見えているつもりの身の程知らずには参る」
本来なら、悪役のセリフなんだが、妙に納得してしまった。
もう少し、悩んで欲しかったなぁ、リークするにしても。



2021年10月19日(火)
知る前の自分と知った後の自分が違う

解剖学者・養老孟司さんと俳優・藤井美菜さんの二人が
ベンチに座りながら、新聞を読み、会話をするシーン。
多分、どこかの新聞のCMだったかもしれない。 (汗)
こんな会話をする。
藤井「先生。『知る』ってどういうことなんでしょう」
養老「それはね、知る前の自分と知った後の自分が違う。
つまりは人が変わるってことなんですよね。
だからものがわかると自分自身が変わるんですよ。
それは、やっぱりね体験しないとわからない」 。
その後にこんなコメントが続く。
「すごいですね、知る前と知った後の自分が違う。
人が変わる。 ただ、頭の片隅に入ってくるだけでなく、
そのことによって私が変わる。 私が変わるのか、いや、
知ることによって突き動かされ、変わらされることであろう」。
「知る」より「好き」、「好き」より「楽しい」は、
私が大切にしているフレーズだけど、スタートの「知る」を
軽んじていたかもしれない・・と、猛反省した。
「知る前の自分と知った後の自分が違う」ことを意識して、
自分を好きになれるのかもしれないなぁ。



2021年10月18日(月)
太陽の角度が42度くらいで、きれいな円を描いて見えるんだ

10/16(土)の夕方、ほぼ半円に近い、180度の虹が出た。
その日からFacebook、instagram等のSNSの投稿は、
撮影場所は違えど、多くの「大きな虹」で溢れかえった。
私の好奇心は、どうしてあんな大きな虹がかかったのか、
それをどうすれば、一番大きく、広くきれいに撮れるか、
そんなことが気になっていたが、実は「虹について」
ラジオ「子ども科学電話相談」で聴いたばかりなので、
メモを引っ張り出して確認した。回答の先生は
「雨がやんだ時に、太陽が見ている人の後ろから照りつけて、
それが雨粒に反射して虹ができます」と説明した後、
「虹は太陽の光の反射できるんだよ」と付け加えた。
それだけで十分だったのに、さらに細かく
「太陽の光が雨粒に当たって跳ね返るときに、
角度は42度と決まっていてね。真上に架かる虹ってないんだ、
だから、常に、虹というのは地上から見ていると
斜め上くらいに虹のてっぺんがある」という話をしていた。
「では、虹はいつ見えるんですか?」の質問にも、
「朝とか夕方、太陽が低い時。太陽が高い時は虹はできません。
40度くらいで虹の七色の光は出てくるからね」と。
そして最後に「人間が虹を地上で見ることができるのは、
太陽の角度が42度くらいで、きれいな円を描いて見えるんだ」。
あの日の大きな虹を振り返ると、
「雨上がりの夕方、42度くらいの角度」だったなぁ。



2021年10月17日(日)
ボスが自らの後継者を育てるために若手を使っている

今年(2021)、ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さん。
地球温暖化理論の事実上の提唱者であり、
温暖化対策の礎を築いた功績が認められた、ことになる。
彼は「研究は好奇心から始めるべきだ。
私が約60年にわたって研究を続けてこられた原動力だ」と語り、
私も「好奇心が研究の原動力」とメモをした。
しかし、もっと私のアンテナに引っかかったのは、
若手研究者が自由に自分のアイデアを深めることができる、
そんな環境を作ることが必要だ」と訴えていたこと。
また「日本では」と一括りにし、
「ボスが自らの後継者を育てるために若手を使っている」とし、
「これでは、新しい分野を切り開くことはできない」と
厳しく指摘していたことである。
若者の好奇心を大切にして、自由に動ける環境を整える、
わかっているけれど、なかなかできないのが現実だし、
今の日本では、後継者の育成すらままならない。
アメリカと日本って、こんなところにも違いがあるから、
日本に戻りたくない・・って思う若者が多いんだなぁ。



2021年10月16日(土)
一般の人に、小学校の教科書って売ってくれるの?

最近、子どもたちに柿田川のことを説明していて、
あっ、もうこれ習った?、と質問を投げかけることが増えた。
湧水がどうしてキレイなのか、美味しいのか、の説明するのに、
濾過(フィルター)の仕組みを習っているのと、いないのとでは、
彼らの理解に大きな違いが出るからだ。
「君たち、学校でこういうこと習った?」っと訊くことが多い。
同じ小学生に「柿田川」のことを説明するのに、
1年生と6年生では、全然、話す内容が違ってくる。
もちろん、中学生、高校生、大学生によっても違うから、
一度、子どもたちが授業で使っている、教科書を手に入れ、
その学年で習うことを把握したい、と思う。
老若男女に通用するガイド、説明なんてかえって難しい。
年齢だけでなく、歴史好きには歴史の話、植物好きには植物の話、
そんなターゲットに合わせた話ができてこそ、
喜ばれるんだろうなぁ・・・と最近思う。
そのためには、もっと、もっと、もっと勉強しなくちゃなぁ。
学校の先生にお尋ねします。
「一般の人に、小学校の教科書って売ってくれるの?」



2021年10月15日(金)
そんなに目立ちたいかな。父親としては失格だ

映画「リトル・シングス」(ジョン・リー・ハンコック監督)から。
タイトルの「小さなこと」は、何度か会話に出てくる。
「ジュリーは何を食べた?」「ローストビーフだ、なぜ?」
「小さなことが重要なんだ。小さなことが命取りに」というシーン。
また、作品のラストシーン。
「二度と家に来るな。名前も口にしたり、資料を見たりするな。
奴は甦り、君を破滅させる。
覚えとけ、小さなことが君を追い詰める。命取りになる」。
ただ、あまりインパクトがなく、心に残らなかった。
逆に、物語とは関係ないが、主人公の1人である、
ロサンゼルス郡保安局の巡査部長バクスターに、
取調べを受けている連続殺人事件の犯人が投げかけた台詞。
「言い忘れた。家族の写真を見たよ。なんで人前に出すかな。
そんなに目立ちたいかな。父親としては失格だ。
一体どうやって2人の娘を守る?。女性1人とその家族も救えないのに」
この台詞には、正直、ドッキリした。
連続殺人の犯人らは、こういったSNSなどの写真から、
次なるターゲットを決めたりすることがあるということ。
自分たちから、俺たちみたいな人間に、これが私の家族です、
どうぞ、誘拐してください・・って言っているみたいだ、
そんなニュアンスの言葉と受け止めた。
だから「そんなに目立ちたいかな。父親としては失格だ」が、
心に刺さった。
ネット情報を見ているのは、いい人ばかりじゃないってこと。
犯罪者の心情、肝に銘じたい。



2021年10月14日(木)
アユにとっては礫が必要。実は、小石ではないんですよ

毎年この季節になると、本流の外来種駆除作業を中断して、
11月下旬に、アユが産卵する(予定)の舟付場という場所で、
一年間に積もった土砂を少しばかり掘り直す、
水深25センチくらい、長靴の高さくらいまで掘り下げる
そんな作業を、毎年の恒例行事のように実施した。
アユにとって、良好な産卵条件を整備してあげるつもりで、
最後に、産卵しやすいような小石をばら撒いておく、
もう何年もそう理解していたら、自然保護団体の方から、
なるほど・・と思うアドバイスをいただいた。
「アユにとっては礫が必要。実は、小石ではないんですよ」
地質学では粒径が2〜16分の1ミリメートルのものを砂、
2ミリメートル以上のものを礫と呼ぶ。
アユは、産卵の際には礫を動かして、その間に産卵するため、
アユが動かすことができる程度の礫(1-50ミリ程度)が必要。
また、アユが動かしやすい「浮き石」状態であることが不可欠。
だから、粒径0.5mm以下の砂泥は産卵の障害となるし、
あまり粒が大きいと、アユが動かすことができず、
これまた障害となる、ということだ。
アユが産卵している写真や動画だけではわからない情報、
一緒に作業して教えてもらうしかないなぁ



2021年10月13日(水)
柿田川楽しみ方アドバイザー

最近、柿田川に関して、いろいろな相談を受ける機会が増えた。
以前は、写真・動画の提供依頼が多かったが、
ウォーキングのコースアドバイスや、マップ作成の相談、
ボランティア活動したいけど・・など、多種多様になってきた。
これこそ、私の思い描く「柿田川」の楽しみ方の提案につながる。
そんな私の動きを知ってか知らずか、
「名刺の肩書きを『柿田川楽しみ方アドバイザー』にしたら?」
と言ってくれる人がいて、とても嬉しかった。
以前は「柿田川楽しみ方プランナー」にしたかったけれど、
歳を重ねて、体力・気力の限界を感じるようになってからは、
なんでも自分でやってしまうのではなく、みんなと一種に・・
それも、楽しく、面白く・・を基本に生きていくことを覚えた。
だから「プランナー」「コーディネーター」よりも、
「アドバイザー」(助言者)の肩書きがいいな、って思う。(笑)
依頼がなければないで、マイペースで生きていけばいい・・
そんなスタンスが、今の自分にはピッタリしている気がする。
今度、新しい名刺を作るとしたら、
「柿田川楽しみ方アドバイザー」と記したい、と思う。
また、ふざけたことを・・・って、叱られちゃうかな。(汗)



2021年10月12日(火)
大企業の社員研修所を、高校生の勉強合宿に

今、大企業の自社の社員向けに建てた研修所や厚生施設が、
コロナ禍の影響か、利用者が激減しているらしい。
では逆に、そんな施設を安く利用したい、と思っている人たちは?
そう考えたら、大学受験を控えている高校生が浮かんできた。
自動車の免許を集中合宿で取得する人たちが増えているのだから、
大学の受験勉強も、暑い夏休み、寒い冬休みを、
自宅や近場の図書館で過ごすより、大手企業の研修所を利用する方が
断然、効率がいい気がするので、わからなくもない。
各部屋に、勉強机は完備されているし、テレビもない。(笑)
ほとんど自然が満喫できる場所にあるので、コンビニなども遠い。
食堂ではカロリー計算されたメニューが用意されていて、
知らずに健康になってしまうかも。
さらに、周りが同じような受験生だと、イヤでも刺激になるし、
そこで知り合った人と、ネットワークも広がる。
そしてそのための費用は、親や祖父母が出してくれるに違いない。
観光旅行は、まだまだ全開とはいかないからこそ、
ターゲットを思い切って変えてみる必要がありそうだなぁ。



2021年10月11日(月)
長さが全て同じゴルフクラブ

先日、ゴルフの雑誌をペラペラと眺めていたら、
思わず、あっ・・と呟いてしまった、発想の転換にぶつかった。
定年退職数年前から、いろいろなものを止めたが、
その中の一つに「ゴルフ」があった。
言い訳は「普通、どんなスポーツでも、お金と時間を使えば、
それなりのレベルに届くはずなのに、ゴルフだけは別。
いくら時間とお金をかけても、私の運動神経では『86』が限界」
そんなわけで、ゴルフに関する情報は遮断していたが、
偶然、時間調整のつもりで寄った本屋で手にしたゴルフ雑誌に、
「長さが全て同じゴルフクラブ(アイアン)」が紹介されていた。
もう、だいぶ前から発売されているのかもしれないが、
私には、驚く情報だった。
だってゴルフのアイアンは、フルショットで飛ばす距離により
使用するクラブを変えるのが基本。
そのクラブが描く弧の大きさとヘッドの角度で、距離が変わる。
ということは、クラブの長さも求める距離によって、変わる。
だから、そこには疑う余地がなかった。
当然、クラブの長さにより、前傾姿勢も変わってくるし、
その打ち方も、変わってくるに違いなかった。
けれど、今回知ったのは、全て同じ長さのアイアンクラブ。
距離に関係なく、いつでも同じ振り方をすればいい・・となる。
言い換えれば、ヘッドの角度だけを意識すればいいということだ。
ゴルフスイングはいつも一定、一つの振り方を覚えればいい。
とても、シンプルな発想に、私のメモが増えた。
でも、全てフェアウェイで打てるわけではないからなぁ、私の場合。
同じ長さでも、握る位置を変えるなら同じか・・とほほ。



2021年10月10日(日)
隣の芝生が青く見える、民間企業の大きな開発

静岡県東部、これからの話題は間違いなく、
トヨタの未来都市「ウーブン・シティ」(裾野市)。
あと数年後には、私たちのまちづくりとは関係なく、
全国、世界から集まった2,000人以上が住む、らしい。
近隣市町は比較され、少なからずその影響を受ける。(はず)
実現すると「隣の芝生は青く見える」どころの話ではない。
そもそも「隣の芝生は青く見える」とは、
他人が持っていたり備えていたりするものは、
自分のそれよりもよく見えてしまうものである、という意味だが、
隣の芝が見えるところへ移住してしまうことも考えられる。
静岡県東部は、ここ数年、NHK大河ドラマの舞台になったり、
ウーブン・シティのような、民間企業の大きな開発が目白押し。
この生活の変化は、地震のように突然起きるわけではなく、
今から少しずつでも、準備をしていかないと・・と思うから、
もっともっと「柿田川」に特化して魅力を発信し、
近くにこんな、すごい川があることを情報発信していく。
それが私に与えられたミッションかな、と気持ちを引き締めた。
いくらどんなに素晴らしい「未来都市」でも出来ないのは、
四季折々に変わる自然の景色だろう・・。
世界・全国から視察に訪れる人たちをターゲットに、
「柿田川」(Kakita River)を売り出していくチャンスだ。
ウーブン・シティの近くにある観光スポットではなく、
ウーブン・シティの一部「未来都市の庭」になるつもりで。
変化はものすごいスピードでやってくるから、
もうしばらく、のんびりしてられないかもなぁ。



2021年10月09日(土)
「追加注文には遅い?」「何も遅すぎることはないさ」

映画「イーディ、83歳 はじめての山登り」
(サイモン・ハンター監督)から。
現実的には、ちょっと無理がある挑戦だが、
いくつになっても、遅すぎることはないことを、
彼女は私たちに教えてくれた。
そのきっかけとなったのが、喫茶店?の店員との会話。
追加で何か食べようとしたのか、飲もうとしたのか、
「追加注文には遅い?」と訊ねると、
店員は「何も遅すぎることはないさ」と答えただけ。
そうか、歳だから・・を理由に諦めることもないし、
特に、小さい頃からの夢なら、誰がなんと言ったって、
幾つになっても遅いことはない、と解釈した彼女。
ちょっと頑固で、私は苦手なタイプだけど(汗)
高齢になってから、自分の夢を叶えるのには、
若い人の助けがいることも悟ったに違いない。
そのことに気付いたことが、一番の収穫かもなぁ。



2021年10月08日(金)
湧き間が日差しを跳ね返している

ほぼ毎日撮影している、柿田川公園・第2展望台。
季節や時間帯、角度によって、色が変わるって話は、
いろいろなところでしたけれど、青い水面下で、
モコモコと吹き出している湧き間を、文字してみると、
なかなかその雰囲気が伝わらず、悩んでいたら、
ある雑誌で、同じような「湧き間」の写真の横に、
こんなキャプションがついていて、
思わずこれだ・・頷きながら、メモをした。
「湧き間が朝日を跳ね返している」
湧いている様子は、動画だと一目瞭然なんだけれど、
写真となると、なかなか難しい。
だから、それを補うキャッチコピーなどをメモしている。
柿田川ブルーホールの場合、朝日だけじゃないから、
ちょっと応用して(パクって(汗))
「湧き間が日差しを跳ね返している」としてみた。
それくらい湧き間の勢い、パワーを感じられることを
伝えたいのだが・・・。
実は、日差しも湧き間に負けず・・と照らし続け、
1日観察していると、勝ったり負けたり・・いい勝負。
「湧き間」と差し込む「日差し」、
勝負というより、コラボレーションだな、きっと。



2021年10月07日(木)
友達とは、一緒に同じ景色をみること

63歳にもなって「友達」の定義もおかしいかな?と思いながらも、
若い学生の頃の定義と、還暦を過ぎた今では、友達の定義も違うかな、
そんなことを感じて、いろいろ探してみた。
もちろん、置かれている生活環境も、家族構成なども、全く違い、
学生の頃とは、格段の親密度は違うけれど、やはり友達は大切だ。
では、その定義は・・と考えていたら、このフレーズにぶつかった。
(すみません・・情報源不明です)
「友達とは、一緒に同じ景色をみること」
視野はパノラマで、目の前に広がる同じ景色を、
ゆったりと眺め、感動しあえる関係、と理解した。
夫婦も、友達も、お互いをじっと見つめ向き合う関係ではなく、
同じ方向、同じ景色を眺めるくらいの立ち位置が心地よい。
言い換えると「心地よい関係」なんだろうな、と思う。
何でも一緒に行動するのではなく、必要な時に応援を頼み、頼まれる、
そんな余裕のある関係が、私には嬉しい。
人それぞれに、定義はあるだろうけれど、歳を重ねることで、
「夫婦とは」「親子とは」「友達とは」などの定義も変わってくる。
時間があったら、自分なりの「再定義」をしてみたらどうだろう。
たぶん、意外なことに気づくかもしれないなぁ。



2021年10月06日(水)
子どもの質問に答えるのは面白い

日曜日のラジオ番組「子ども科学電話相談」を楽しみにしている。
予想もしない質問の嵐に、回答者の先生方は、大変だろうな、と
勝手に想像していたら、意外と楽しんでいることを知った。
「えっ、どうして?」と考えていたら、答えは明確だった。
「子どもの質問は、ネットではストレートに答えが出てこない。
いろいろな知識を組み合わせて、推察しないと答えられない。
だから、子どもの質問に答えるのは面白い」と。
あっ、なるほど・・と思った。
私が、子どもたちに柿田川をについて、ざっと説明した後、
「質問ある人?」と問いかけると、多くの子どもたちの手が上がる。
「どんな質問ですか?」と聞き返すと、動植物のことが多い。
「カタツムリはどれだけ賢いのですか?」とか訊かれたら、
インターネットでは、なかなか答えが見つからないはず。
人間が持っていない能力について、興味関心があるようだ。
この「なぜかな?」「どうして・・」という疑問が、
大人の私たちにはなかなか思い浮かばないから、
子どもの質問に戸惑ってしまうけれど、回答している先生方は、
体は大人だけれど、気持ちは子どもの好奇心を持ち合わせている。
だから、答えることが楽しいんだろうなぁ。



2021年10月05日(火)
サントムーン柿田川探検隊

最近、JR東海の「ずらし旅」にもピックアップしてもらった、
「柿田川公園探検隊」。
柿田川は「自然風景」だけでなく、いろいろな楽しみ方があるよ、と
柿田川公園を、アドベンチャーフィールドに見立てて、
五感を駆使して、柿田川公園を楽しんじゃおう、って企画だけれど、
いろいろな分野でこれを応用して、楽しめそうだ。
調査したり、試してみたりするのは、大人でも大好きだから、
我が町、もう一つの「柿田川」である商業施設、
「サントムーン柿田川」を舞台に、探検ができるな、と。
最近気になっているのは、大人でもファンが多い「ガチャガチャの数」
先日、昼休みを使って、設置場所だけ調べてみたら
「オアシスに1F・3F」「本館とオアシスを繋ぐ通路に2箇所」
「本館から映画館への通路」「ホームアシストの1F」にも・・。
計6箇所もあった。(すみません、ローカルネタで(汗))
さすがに、数える勇気はなかったけれど、その数を知りたい。
「サントムーン柿田川」について、管理会社に訊けば、
一発で答えがわかるかもしれないけれど、それでは楽しくない。
みんなで「サントムーン柿田川探検隊」を結成して、
くだらないものでも、自分の足で調べてみるクセをつける、
それが、いつしか「まちづくり」へとつながっていくはずだから。
これをもっと広げると、町内の「自販機の数」とか、
「郵便ポストの設置場所と数」「公衆電話の設置場所と数」など、
「〇〇探検隊」で調べるのって、楽しい気がする。
さて・・なんの「探検隊」から結成しようかな。



2021年10月04日(月)
天気中心ですが、市民の皆様に役立つ情報をお届けします

今まであまり見ることがなかった、NHK連続テレビ小説。
最近は、何度も再放送されるので見る機会が増えた。
今は、ご存知『おかえりモネ』。
毎回観ているわけではないので、詳細には触れないが、
主人公の女性「百音」が、活躍していた東京から
地方営業所扱いで社員のまま地元・気仙沼に戻り、
気象予報士として、いろいろな企画を、地元に提案する。
結果的には、テレビドラマだし、いい方向へ繋がっていくが、
最初は、なかなかうまくいかない。
というよりも、突然の彼女の提案に対して、嫌悪感を示し、
試してみよう、応援してみよう、という雰囲気が感じられず、
それこそが、まちづくりの障害になっている気がした。
彼女は、真冬に川や海に発生する靄(もや)・霧(きり)を
「毛嵐」(けあらし)と呼び、「毛嵐観光ツアー」を提案するシーン。
柿田川では「毛嵐」が、夏と冬に発生するけれど、
それを「毛嵐観光ツアー」とする発想がなかったのでメモをした。
確かに、自然相手なので、発生するかしないかもわからない現象を、
観光ツアーにすることに不安はあるけれど、私は面白いと思った。
ただ、番組内では、彼女はその企画を提案するところを間違えている。
相談された行政は、一言「行政のやることじゃないよね」。
税金を使ってやることではないです、という意味だけれど、
もう少し、言い方があるんじゃないの?と思いながら見ていた。(汗)
だけど、話は前向きに展開されて、コミュニティ放送で
「天気中心ですが、市民の皆様に役立つ情報をお届けします」となる。
地方では、天気の有無が、産業としての漁業や地元のお祭の開催判断など、
市民の生活に直結していることに気付く。
地元の天気をより細かく知らせてくれる「気象予報士」、
我が町も、1人欲しいなぁ、情報発信してくれる人。



2021年10月03日(日)
虫の音を聴く会

10月に入っても、またまだ日差しは強いけれど、
やはり、季節はゆっくりと移り変わっていきながら、
夕方にでもなれば、すっかり「秋の音」というべき、
虫の鳴き声が、どこからともなく聴こえてくる。
コロナ禍だからというわけではないけれど、これからは小さなイベント、
それも季節感を感じられるものが好まれるのではないか、と思う。
そこで最近思いついたイベントは、
「コオロギ、スズムシ、マツムシ、カンタンなどが庭園内に響き渡ります」を
サブタイトルとした(柿田川で)「虫の音を聴く会」の開催。
主催者も何も準備をしない、ただ、秋の虫の音に耳を澄ませるイベント、
それはそれは静かな、そして季節を感じられるイベントとして、
じっくり育てていきたいな、と思う。
実は、この「虫の音を聴く会」。
何を隠そう、数年前から、私はひとりで楽しんでいる。(汗)
虫の鳴き声で、虫の種類が言い当てられるほど詳しくないけれど、
あの夏の真っ盛り、セミの大合唱を聴き続けたからこそ、
「ひぐらし」の「カナカナ」の鳴き声を耳らした頃から、秋を意識し、
だんだん変わっていく、柿田川(音の風景)を楽しんできた。
これからしばらくは、秋の虫の音を楽しみ、
そのあとは、紅葉、アユの遡上・産卵、毛嵐・・へと、
視覚・触覚で季節を感じるようになっていく。
定点観測をしているからこその楽しみって、
こういうことなんだよなぁ。



2021年10月02日(土)
「柿田川ブルーホール」の注意看板移設、SNS映え

「緊急事態宣言」前と後を定点観測の写真で比べると、
確実に季節は変化し、それに伴って音も匂いも変わった。
しかし、私はもっと素敵なことを発見した。
(実態は、緊急事態宣言のちょっと前だったが・・)
それは、第2展望台から眺める形の「柿田川ブルーホール」。
この青い輪を撮影し、SNSに投稿してくれる方が多いが、
今までは「コインを投げ入れないでください」の緑の看板が、
このブルーホールの近くに設置されていて、
水がきれいな分、必ず一緒に必ず映り込んてしまい、
あとで確認すると、ちょっと残念な写真になっていた。
しかし、そんな些細なことを、行政に相談したら、
しばらくして、写真に映り込まない場所へ移設してくれた。
注意看板の移設、撤去は、目的があって設置したので、
「そう言われても・・・」と断られるケースが多いから、
今回の対応は、私を喜ばせてくれた。
大きな予算を使い、リニューアルすることだけが整備ではない。
ほんのちょっとした行動が、多くの観光客を失望させず、
喜ばせることができたと思うと、嬉しさ倍増である。
「住民」と「行政」のコラボ(協働)って、こんなことでいい。



2021年10月01日(金)
The Painted Bird

映画「異端の鳥」(バーツラフ・マルホウル監督)から。
久しぶりに、人間の卑劣な部分を思い知った気がする。
制作は、チェコ・スロバキア・ウクライナ合作だけど、
どこの国にもあり得る、差別、いじめ、リンチなどのシーンが
これでもかってくらい続く、見ていて辛い内容だが、
2時間49分の長編・モノクロにもかかわらず、
あっという間に、観終わった。
モノクロの効果は、肌の色も髪の毛の色もわからない。
ということは、自分たちには関係ない外国の話ではなく、
世界のどの国でもあり得る話として受け止められた。
原題「The Painted Bird」で象徴されるように、
黒い鳥を、わざわざ白くペイントして空に放すシーンがあり、
たぶん以前は仲間として認識していたにもかかわらず、
今度は、和を乱す敵として認識し、多勢で攻撃を仕掛け、
傷つき、疲れ果てて墜落する光景が目に焼き付いている。
最近、よく耳にする「LGBT」をはじめとしたマイノリティも、
最初は、こんな状態だったのだろうか。
この「The Painted Bird」も複数だったら、もっと多かったら、
結果はどうなったのだろうか、
そんなことまで深く考えてしまった作品となった。