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しもさんの「気になる一言」
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2015年10月31日(土)
イベントなんて、楽しんだ者勝ちですよ

地元の卸団地で「ハッピー・ハロウィンパレード2015」が開催された。
子育て支援グループと、卸売業を中心とした企業とのコラボレーション、
初めての試みとあって、正直、期待と不安が入り交じって参加した。
私に与えられた役割は、パンプキンのかぶり物と、
ピンクのスタッフジャンバーを身につけ、全体の流れをコントロール。
お菓子を配ってくれる企業に、もうすぐ子供たちが来ますので、
準備をお願いしますね、と事前の告知をして回ること。
ただ子供たちと一緒に歩いているときは、恥ずかしくなかった仮装も、
その格好のまま、ひとりで先回りして飛び回っていると、
まずは私の仮装を見て、吹き出す人たちも・・・(汗)。
そんな私をみて「課長自らご苦労様です、大変ですね」と、
声を掛けてくれた人がいたが、私は大変だと感じなかった。
なぜか、口に出たのは「イベントなんて、楽しんだ者勝ちですよ」。
仕事だから・・なんて考えていたら、きっと楽しくないし、
子どもたちが「ねぇ、かぼちゃくん」とか「パンプキンおじさん」と
声を掛けてくれることが嬉しかった。(笑)
「イベントなんて」というと叱られるかもしれないけれど、
まずは、企画・運営するスタッフが楽しくなければいけない、
それが、私のイベントに対する考え方だ。
今回は、お菓子を配ってくれる企業の人たちも、初めての経験だったが、
なぜか「かわい〜い・・」の声とともに、ニコニコしていた。
「イベントなんだから、あまり難しく考えず、楽しむこと」
少しくらいの不手際は「ハプニング」として片付けちゃおうっと。
(写真を撮られてないことだけを、祈りたいが・・(笑))



2015年10月30日(金)
そんなこと言ってないで、お前が拾え

講演「地域で活躍するリーダーのあり方」
講師(NPOサプライズ 代表理事)「飯倉清太」氏から。
「内閣官房・地域活性化伝道師」の肩書を持つ彼は、
起業当時の苦労話から現在の状況まで、テンポ良く、
キーワードとなるフレーズをいくつも残してくれた。
たった一時間半の講演で、A4用紙の裏表がメモで溢れた。
その中でも、特に私の心に残ったのは、
本人も人生の転機となったと話してくれた友人の叱咤。
「時は2008年1月3日 この3枚の写真が人生を変えた」と
スクリーンに映し出された映像は、彼が投稿した写真。
正月から、ごみを捨てるなんて・・と呟いたコメントに、
彼の友人は、こう指摘した。
「そんなこと言ってないで、お前が拾え」
不平不満を世界に向けて、愚痴る時間があったら、
お前が拾えばいいじゃないか・・そう諭されたようだ。
自分が拾うだけで、問題が解決することに気付いた彼は、
この台詞の意味を深く理解し、行動に移した。
ここで「どうして俺が拾わなければならないんだ」と考えず、
その「ごみ拾い活動」を始めたところがポイント。
意外と簡単なようで難しいのが、一人で始めること。
いいヒントをいただいた、私も真似してみたい。



2015年10月29日(木)
暗号が解けたことを知らせるわけにはいかない

映画「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
(モルテン・ティルドゥム監督)から。
「第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる
暗号の解読に成功し、連合国軍に勝機をもたらした
イギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ」
この説明が、私の好奇心をくすぐり、夢中でメモをし続けた。(汗)
ただ、私が面白かったのは、難解な暗号を解読したことではなく、
解読したことを相手に知らせないで、戦いに勝つことだった。
「ドイツの暗号はパズルです、ゲームと同じだ」と言い切り、
苦労しながらも「マシンに対抗できるのは、マシンしかないのでは?」と
いう発想で暗号を解いたときは、さすが・・という言葉が浮かんだ。
しかし、もっとすごいな、と思ったのは、暗号解読に満足せず、
自分が与えられた使命は、暗号を解いて、最後にはドイツに勝つこと、
と理解していたことである。
だから「暗号が解けたことを知らせるわけにはいかない」の台詞が光った。
相手の攻撃を防ぎ、逆に攻撃することでダメージを与える戦い方は、
一時的に効果はあるが、相手に解読されたことを知ったら、
また、今まで以上に難解な暗号を作る。
そこまで先を読み、対策を練ることの必要性を訴えたところに、
今回の勝利があると、私は思う。
だが、そんな大きな仕事を成し遂げた彼からの
「秘密に関するアドバイス」は「秘密は持たないのが一番だ」(汗)。
思わず、笑みがこぼれてしまった、なるほど・・・。

P.S.
「時として、誰も想像できないような人物が、想像できない偉業を成し遂げる」
このフレーズは、3回も登場するから、本当のキーワードはこれだろうな。



2015年10月28日(水)
イベント・写真撮影だけが「ゆるキャラ」の仕事ではない

わが町のゆるキャラは、絵本作家、宮西達也さんが生みの親だけど、
「ゆうすいくんの職業」は、私たちが決めた。
「柿田川を守り、自然を愛し、みんなの夢を叶える、可愛いヒーロー」
(誕生日は、平成25年5月11日生まれ)
ここまで決めているのだから、彼にその仕事をさせないと、
「給料泥棒」といわれかねない。(笑)
イベント会場に出向き、子どもたちの人気の的になるのも悪くない。
しかし彼は、人間の私たちと違って、目的をもって生まれてきた。
言い換えれば、産まれた時から「天職」が与えられ、
この世に生まれてきた意味がハッキリしているのだから、そろそろ
「みんなの夢を叶える仕事」をさせなくては、といつも考えている。
彼を単なる「ゆるキャラ」と考えず、わが課に配属された職員として、
人格を持たせ、面談や人事考課もしながら、彼が働きやすい現場を
与えているのが、私の仕事かもしれない。
首長の代わりに「シティプロモーション」の主役を演じ、
町の宣伝部長役をしなければならないこともあるだろう。
「柿田川を守り、自然を愛する心」を持った彼の優しさを、
行動で示していくのは難しいけれど、それも彼の「性格」として、
全国のみんなに伝えていきたいな、と思う。
そして、そんな彼が住んでいる「清水町」に住んでみたい、と
多くの人たちが感じてくれたら、彼は幸せなんだと感じている。
単なるキャラクターで終わらせない、そんな支援をしていきたいな。



2015年10月27日(火)
突然「点」から「線」「線」から「面」に繋がった日

朝から、町観光協会主催「国会見学・観光施策レクチャー」に参加、
国会見学のあと、国土交通省(観光庁)、経済産業省、総務省の職員に
「産業・観光」を切り口としてに説明を受けた。
「沢山の補助メニューを用意して、活用してくれるのを待ってます、
是非、ご利用下さい」、そんな風に聞こえたのは、私だけだろうか。
省庁の施策なので、行政の積極的な関与が大切であるが、
それを実行に移す、市民団体、人材の育成が急務とも感じ、
行政・議会・商工会・観光協会、そして自治会が、同じ方向を目指し、
町民が「一丸となって」地域を元気にすることの大切さを再認識した。
さらに午後7時頃に地元に到着した私を待っていたのは、
町商工会の青年部・女性部主催の「合同講習会」であり、
講演会「地域で活躍するリーダーのあり方」であった。
特に「情報発信の仕方」などを学び、すぐに実践できそうな事例を、
丁寧に教えていただいた。
さらにさらに(汗)、午後9時過ぎに帰宅し、遅い夕食をとりながら、
食卓に広げた地元紙の記事の中に、私の想いが2件掲載されていた。
今までじっくり溜め込んできた、バラバラだった企画の数々(点)が、
タイミングよく繋がり「線」になり、最後には「面」となった。
この日を待っていたかのように、カオス状態だった素材が、
1つのシステムとして形になったことに、当の私が一番驚いたので、
「突然『点』から『線』『線』から『面』に繋がった日」を、
気になる一言として残したいと思う。
あとは「いい話を聴いた、で終わらせない行動」だな、きっと。



2015年10月26日(月)
意識がなくなっても、子守唄を歌って欲しいんです

映画「終の信託」(周防正行監督)から。
役所広司さんが演じる「重度の喘息患者の江木」さんが、
近づいた死に対して、草刈民代さん演じる担当医師の折井先生に
切実にお願いするシーンがある。
「人間が死ぬ時、まずダメになるのは、視覚だそうだそうです。
ものが言えなくなっても、見えなくなっても、
声だけは聞こえているとか・・。僕の意識が完全になくなるまで、
先生、言葉を掛けていただけないでしょうか。
できたら、意識がなくなっても、子守唄を歌って欲しいんです」
何気ない場面なのだが、とても印象に残った。
映画鑑賞や読書など「視覚」を中心とした生活を送っているからか、
「聴覚」に意識を向けたことは少なかった気がする。
しかし、この作品通じて「聴覚」を意識することが増えた。
目をつぶっていても、聞こえてくる音や会話は、
どんな微かな音も聞き逃さないように働いてくれている耳があるから。
そして本人の意識がなくなっても、聴覚だけは働き続け、
外からの音(声)を、体の中の細胞に伝えているようだ。
これからは、もっと意識して「耳」を大切にしたいなと思う。



2015年10月25日(日)
「ロミオとジュリエット」と「ジュリエットとロミオ」

映画「もうひとりのシェイクスピア」(ローランド・エメリッヒ監督)から。
「戯曲37曲 ソネット154篇 物語詩 数編
それらは全て人類と英語における究極の表現として、知られる。
それなのに、それなのに、
シャイクスピアの自筆の原稿はいかなるものであれ、見つかっていない。
400年もの間、何ひとつない。我らのシェイクスピアは謎の存在だ。実体がない」
この台詞で始まる物語は、シェイクスビア別人説を私に信じ込ませた。
日本でも「織田信長」や「上杉謙信」の女性説などがあるように、
まったく否定できないところに、この推理の面白さがある。
実は、原題の「Anonymous」は「匿名の」の意。
(書物では)作者不明の、(歌では)読み人知らずの、という使われ方をする。
しかし「作者不明」よりも、仮説を立てて立証していく方が、ワクワクするし、
真実味が増すのは、言うまでもない。
日本的に言えば「影武者」の要素が強いかもしれない。
メモしていて気付いたことだが、1か所だけ首を捻るシーンがあった。
オックスフォード伯は「(ロミオとジュリエット) ロマンス悲劇だ、
『弱強五歩格』で」と作品名を告げたにもかかわらず、
影武者の劇作家は「ジュリエットとロミオ」と作品名を間違える。
単なる和訳の間違いなのか、意識的に間違えたのか、気になっている。
こうなったら、もう一度、原語で確かめるしかないかなぁ。(汗)

P.S.(ラストシーンの台詞を・・)
「奥さま、あなたやご一族や、この私やエリザベス女王でさえ、
ご主人と同じ時代に生きることができて光栄です。
見事な言葉が書かれたその時代に。
石ではなく、詩で形づくられた記念碑は、永遠に人々の記憶に残る。
言葉は息から生まれる、息が命から生まれる限り」



2015年10月24日(土)
戦国群雄の戦いは、それぞれの人生哲学の戦いでもある。

書籍「天下(家康伝)」(火坂雅志著・日本経済新聞出版社刊・
上巻366頁、下巻390頁、計756頁)から。
こんなにすっと読めた文庫本(上下巻)は、久しぶりだった。
物語の最初と最後に、徳川家康が「柿田川」を眺めるシーンがあり、
この柿田川の近くで、残された余生を送りたいと、
一度は、隠居所を造営しようとした史実と重なり、妙に心に残った。
さて、気になる一言は、ちょっと面白い視点。
「戦国群雄の戦いは、それぞれの人生哲学の戦いでもある」を選んだ。
戦国時代の有名な戦いが網羅されているような内容であるが、
その勝ち負けは、兵の数でもなければ、軍師が授ける戦略でもない。
大将となる武将の「人生哲学」の戦いだ、というものだった。
「哲学なき者は敗れ去る」ということであろう。
武田信玄は「勝負というものは、六、七程度の勝ちで十分である」、
敵を全滅させるほど勝ってはいけない、というものらしい。
そこには、敵軍の復讐心よりも、自軍の驕りによる油断のほうが、
次の戦いに影響を及ぼすことを知っているからに違いない。
豊臣秀吉の哲学は「飯を腹いっぱい食わせてくれる男のもとには、
おのずと人が集ってくる」というもののようだ、秀吉らしい。(笑)
では、徳川家康の哲学は?とメモを整理してみると、
「行動を起こすには、何よりもまず大義というものが必要」という
哲学が浮かび上がってきた。
「大義なきところに、人が集ることはない」という哲学である。
「水はおのずと流れるべきところへ流れるものだ」という台詞も、
若い頃に、何度も負け戦を経験している家康らしい考え方だし、
自分の戦いには「大義」を求めたのも頷ける。
国の進めている「地方創生」という戦いは、全国の県知事を始め、
各市町村の首長らが掲げる「哲学」の戦いなのかもしれないな。



2015年10月23日(金)
なんだい、この静けさは。うちは喫茶店じゃないよ

最近は、とんと顔を出す機会がないが、
以前は(時々であるが)足を運んだスナックのママさんの一言。
普段はカラオケで大騒ぎする店内なのに、
その日に限って、意外とみんな静かに飲んでいた。
たまには、こんなアルコールの飲み方もいいなぁ、と
ひとりチビチビ飲んでいたら、案の定、
元気なママさんの一言が飛び出した。
「なんだい、この静けさは。うちは喫茶店じゃないよ」
この一言をきっかけに、お客はいつものペースに戻り、
カラオケ大会に早変わり。
周りの雰囲気を一気に変えてしまうフレーズって、
なかなか見つけることが難しいから、
店内大笑いだったけれど、私は「いただき」とメモをした。
こんな台詞に出会えるのなら、カウンター内で働きたい、
そんなことを思いながら、酔っ払った時にメモした台詞をご紹介。
それにしても「喫茶店=静かなところ」という発想が面白い。
私だったら「静かなところ」と言えば「図書館」だから
「なんだい、この静けさは。ここは図書館じゃないよ」かな。



2015年10月22日(木)
どんなことで人に感謝されていたか、私は覚えておきます。

映画「悼む人」(堤幸彦監督)から。
事件や事故に巻き込まれて亡くなった人々を「悼む」ため
全国を放浪する青年の決め台詞である。
やや省略してしまったが、突然ある出来事で亡くなってしまった、
誰にも別れを告げず亡くなってしまった人たちの無念さを、
親友の突然の死を受け止められなかった自分が
「悼む」という行為でなんとか償いたい、そんな想いだろうか。
まず、亡くなった人の肉親や友人、知人に
「誰に愛され誰を愛し、どんなことで人に感謝されていましたか?」
と訊ね歩き「そんなあなたが確かに生きていたということを、
私は覚えておきます」と追悼の行為を繰り返す。
誰だって、人に迷惑をかけたまま死にたくないし、
誰かに感謝されることで、自分がこの世に生きていた意味を知る。
それは多くの人たちではなくても、たった一人にでも感謝される、
それが私がこの世に生を受け、生き続けてきた証、ということ。
どんなに偉い人でも、死んだら忘れられてしまうのも常。
だから、私が生きている限り「あなたを忘れません」という言葉が
とても輝いてくるに違いない。
偶然にも、映画「まほろ駅前狂騒曲」で同じようなシーンがある。
「死ぬのが怖い」というより「忘れられるのが辛い」、
そんな感覚なのだろうか。
私も出来る限り、この世で縁あって出会って他界した人たちは、
墓参りが出来なくても、思い出すようにしたいな。



2015年10月21日(水)
いつも私のメールボックスで待ってくれていて

メルマガの読者から、とても嬉しいメールが届いたのでご紹介。
長年、私とのおつきあいがある方は、ご存知の通り、
私の文章の基本は「エンピツ」と呼ばれる「WEB日記」で、
2001年01月18日(木)から毎日、15年以上毎日書いている。
その後、PCを持っていないとか、わざわざネットにつながなくても、
配信して欲しい、という人の要望に応えて「メルマガ」にし、
おかげ様で、一日一話にも関わらず「5000号」を超えている。
さらに、最近では同じ内容を「Facebook」でも、投稿しているが、
今回は、メルマガの読者で「神奈川県に住む、高校3年生の女性」から。
私の「気になる一言」に出会ったきっかけや、その感想など、
ずっと書き続けていてよかったなぁ、と思わせてくれたメールだった。
特に受験生の彼女から発せられたメッセージは、こんな私の日記でも、
誰かの役に立っているんだなと、心が温かくなるのを感じた。
「受験前で状況の変化や気持ちのアップダウンがある中で、
しもさんのメルマガはいつも私のメールボックスで待ってくれていて、
それがとっても励みになります。本当にありがとうございます。」
定年をあと数年後に控え、最近、こんな内容でいいのかな?、
文字だけの日記は流行遅れだし、そろそろ潮時かな?なんて、
ちょっと弱気になっていた私にとって、とても嬉しい内容だった。
一度も会ったことのない読者からのメールだからこそ、
伝えられるメッセージというものが、ある気がする。
彼女の何気ない一言が私を喜ばせ、こういった読者がいる限り、
私は書き続けていこう、と思わせてくれた彼女に感謝したい。

P.S.
先日まで何の面識もない高校三年生であるが、希望の大学に合格し、
「言葉の力」について、ゆっくり話す機会が訪れることを期待したい。



2015年10月20日(火)
私と一緒に仕事してみたい方、声を掛けてください

「産業観光課」を任されて、20日。
まだまだ手探り状態が続いているが、周りの反応が明らかに違う。
今までは、生涯学習だったり、都市計画だったり、
なかなか「仕事」として「一緒に」というと難しかったのだろう。
生涯学習でいえば、講演会や生涯学習教室の講師などだし、
都市計画の分野は、何かを一緒に・・という発想がしにくい。
それに比べ「産業」「観光」「まちづくり」の分野は、
イメージしやすいのだろう、多くの方からアイデアが届く。
若い人は特に、名刺交換だけで終わらず、
こんなことをしてみたい、あんなことをしてみたい、と、
自分の夢や企画を熱く語ってくれる人が多い気がする。
そんな夢を叶えるお手伝いが、私の仕事なのかな、
そんなことを感じながら、実はまだまだ勉強中だ。(汗)
もちろん、長い間温めてきた私なりの企画もあるが、
まずは、次世代を引っぱっていく若い人たちの夢を聴くのが、
私の大切な仕事のような気がしている。
だから、最近、いろいろな場面で、こう言うことにしている。
「私と一緒に仕事してみたい方、声を掛けてください」
仲の良い人たちが集って開催する、趣味的な企画ではなく、
清水町内を始め、伊豆や静岡県東部を元気にするアイデアなら、
こちらから足を運んでも聴いてみたい。
そして、それを判断する知識を、私が磨かなければ・・と思う。
う〜ん、10月から、映画鑑賞や読書する時間が激減したなぁ。



2015年10月19日(月)
「国天然記念物」「名水百選」「日本三大清流」

大学生の頃は、ユースホステルに泊まりながら長旅をし、
就職してからは、一泊、二泊の観光地めぐりが増えた。
日本全国が、まち起こしには「観光」とばかり、
他の場所よりも、わがまちの観光地の方が優れていることを
これでもかとアピールする看板が目につく。
その看板を分析したわけではないし、確かなことは言えないが、
日本人には、好きなフレーズがある。
「国天然記念物」「○○百選」「日本三大○○」
特に「日本三大○○」は、具体的なデータに基づく番付でもないし、
どこかの省庁が選定したわけでもないのに、ポピュラーな表現で
「観光地」では頻繁に使われている。
その他「日本一」「日本初」「日本最古」「日本最後の」など、
本当に?と疑いながらも、楽しみに訪れてしまう。
先日訪れた、金沢の兼六園は「日本三大庭園」の1つだったし、
その言葉につられて、多くの観光客が訪れるのも事実であろう。
さて、わが町の「柿田川」は、なんとなんと
「国天然記念物」であり「名水百選」であり「日本三大清流」。
こんなにたくさんの「勲章」をいただいているのだから、
これを全国に向けて「情報発信」するところから始めたい。
知られなければ「日本一」「東洋一」だって、意味がないし。(汗)
シティープロモーションの大切さを、再認識させられたなぁ。

P.S.
「日本三大清流」は、日本を代表する3つの清流(河川)のこと。
「四万十川(高知県)」「長良川(岐阜県)」「柿田川(清水町)」
ひとつの町で完結する「一級河川」、この事実がすごいと思う。



2015年10月18日(日)
親を心配させるのは、親を成長させるため

時々「うちの子、いま反抗期で困るんです」という話を耳にし、
ある方から教わった、なるほど・・と思ったことが甦った。
年齢に関係なく、自我の目覚めから親への抵抗は誰も経験があるし、
その対応に困って、親がネットに頻繁に相談しているケースも多い。
子どもの成長のためには、通らなければならない道だから・・と
いくつもの処方が書き込まれ、その内容に頷くことはあるが、
人間には多様なパターンがあり、当てはまらないケースだって多い。
なにか、共通した考え方はないかな、と思っていたところ、
冒頭のフレーズにぶつかった。
反抗期は、その反抗する本人の成長ではなく、
それに一生懸命対処しようとする親を成長させるため・・という
全く違った発想は、とても新鮮ですっと腑に落ちた。
今までの親の知識、考え方では理解できない子どもの行動こそ、
親に、枠を飛び出したところに問題解決の方法があることを教え、
それを乗り越えることによって、親を成長させる手段が「反抗期」。
これならば、性別、年齢関係なく、子の反抗期を受け入れられる。
もしかしたら、この人を成長させようと、親を選んで生まれてきた、
という子どもの記憶さえ信じられる。
あっ、そういう意味では、仕事でスタッフが私を心配させるのは、
私を成長させるためだったのか。(笑)



2015年10月17日(土)
おにいさん、人は簡単に死んじゃうんだよ

映画「まほろ駅前狂騒曲」(大森立嗣監督)から。
鑑賞後のメモを眺めると、意外と「死」に対するメッセージが残った。
その1つが、まだプロローグと言える部分で、松田龍平さんが演じる
「行天春彦」さんが、公園の横の道を歩いていたら、
子どもたちの蹴ったサッカーボールが頭に直撃し倒れるシーン。
ボールが当たったくらいで・・という軽い気持ちで覗き込む、
子どもたちと指導者に向かって、ムクッと起き上がってこう言う。
「おにいさん、人は簡単に死んじゃうんだよ」
なぜか、このフレーズが印象の残った。
人間の一生なんて、誰もわからない。
老衰まで生きる人の方が少なく、病気や交通事故、自然災害など、
本人の意思には関係なく、昨日まで元気だった人が亡くなることはある。
冒頭のシーンでも、打ち所が悪ければ、死ぬことだってあり得るし、
ちょっとしたハプニングやアクシデントだからと、簡単に考えてはいけない。
そんなことをメッセージとして受け取った。
さらに物語ラスト近くに、病院屋上での会話が気になった。
「これが最後の春になるかもしれないな」と呟く老女。
「あの世なんてないよ。でも俺、あんたのこと、
なるべく忘れないようにする。俺が死ぬときまで。。それじゃダメ?」
「そりゃ、いいね」
さらっと流れたシーンであるが、とても印象に残った。
「死」というものをどう捉えるか、考えさせられた作品である。



2015年10月16日(金)
頑張れってのは、人に言う言葉じゃないよ。

映画「風に立つライオン」(三池崇史監督)から。
さだまさしさんの名曲「風に立つライオン」が根底にあるので、
この曲がお気に入りの私には、観る前から映像が目に浮かんだ。
「100万羽のフラミンゴが一斉に飛び発つとき暗くなる空」や
「キリマンジャロの白い雪」「草原の象のシルエット」なども、
ちょっと期待し過ぎてしまったかもしれない。
気になる一言は、主人公の航一郎が、ケニアの草原に向かって、
夜中に「がんばれ〜」と叫ぶシーンを何度か目にした女性が、
彼が現地の赤十字病院を離れる時に、お願いした。
「(私たちに)頑張れ・・って言ってくれないんですか?」と。
それを受けて、主人公はこう答える。
「違うよ、頑張れってのは、人に言う言葉じゃないよ。
あれは、自分に向かって言っているんだ」
目にするあまりに悲惨な光景に、心が折れそうになる。
そんな時、自分を「頑張れ」と励ますことで、乗り切ってきた。
いや、重傷を負って次々と運ばれてくる少年たちは、
「頑張れ」と励まさなくても、もう充分に頑張っている。
だから頑張るのは自分なんだ、という意味なのかもしれない。
私も、誰もいない海や山で「頑張れ」と叫んでみようかな。



2015年10月15日(木)
アドバイスは、情報を増やすこと

講演「思うは招く」(夢があれば何でもできる)
「NASAより宇宙に近い町工場」
講師「植松努」((株)植松電機 専務取締役)より。
「僕の仲間を増やすための講演です」と始めた話は、
今までにも何度も聴講した自己啓発系の講演の
「まわりに感謝しよう」というやや感動型で終わる内容とは
ちょっと違い「あれ、私って今のままでいいんだ・・」という
何ともいえない気持ちが込み上げてきて嬉しかった。
その中で、多くのメモから私が引っかかったのは、
「アドバイスは、情報を増やすこと」という定義だった。
アドバイス(advice)とは、
「忠告」「助言」「勧告」などの意味がある英単語であり、
私としては、問題解決のヒントみたいな感覚であったが、
講師は「『アド』ですから、増やすんです」とサラッと言った。
方向性を示すではなく、選択肢を増やしてあげることが、
悩んでいる人へのアドバイスだということなんだろう。
講演中に何度も口にした「ど〜せ無理」を口にする人たちに、
「だったらこうしてみたら」とアドバイスを送る大切さも知った。
「どうしよう・・」ではなく「どうすればいいのか、一緒に考えよう」、
そのそばに寄り添う感じの口調が、とっても心地よかった。
「人の可能性を奪わないこと」、たぶん、彼の根底に流れている考えで
すべてがこの一言で解決してしまう気がした。
もう一度、ゆっくり聴いてみたいと思わせてくれた講演だった。

P.S.
「アドバイス」は「advice」で「add+」じゃないところがいいな。
今度から「addvice」って書こうかな。(笑)



2015年10月14日(水)
「AkiRice(アキライス)」

昨日の話題が掲載されていることを願い、ドキドキして
地元紙の朝刊を広げたが、残念ながら掲載されていなかった。
しかし他紙には「布施明さん稲刈り体験」の見出しとともに、
写真入りで掲載されていて、ホッとした。
記事を読むと「収穫した米は「『AkiRice(アキライス)』と名付け、
一部を町内で販売する」とあった。
パッケージも、布施さん自らがデザインしたらしい。
昨日の私の発想は「稲の品種」だったので、比較できないが、
それでも「布施明(アキラ)」と「米(ライス)」を掛けた
「AkiRice(アキライス)」には「さすが」と拍手をするしかない。
もしかしたら「季節の秋(アキ)」も織り交ぜているかもなぁ。
稲刈りの話題から「米」の商品名に発想が及ばなかったことに、
シティプロモーションを語るには、勉強不足だな、と反省した。
何か話題となることを発見したら、まず「ネーミング」。
映画や書籍のタイトル、キャッチコピー等を研究し、
自分なりに知識は豊富のつもりでいたが、経験が足りなかったな。
これからは「どうやったら手に取ってもらえるか」を念頭に、
商品名などを楽しみにしながら、名付けてみたい。
きっと、パッケージもセンスがあるんだろうなぁ。



2015年10月13日(火)
布施明さんだから「清水町のかおり」

歌手の布施明さんが、わが町に稲刈りに来た。
知人からいただいたお米が美味しくて忘れられず、
春には「田植え」に訪れた、という話を、以前耳にしていた。
そして、今回自分が植えた稲(米)の収穫に来町したようだ。
私が気になっていたのは「稲の品種」。
この辺りでは「こしひかり」や「あいちのかおり」が主であり、
その土地にあった品種が植えられていることは間違いない。
現場で確認したら、なんと「ニコマル」という品種で、
熊本県産の特上米らしい。粘り気があって美味しいという。
これからは「ニコマルの時代だ」という人もいるようだ。
私は、いつものおやじギャグで、(駄洒落で・・)
布施明さんの代表曲「シクラメンのかおり」に併せて、
「あいちのかおり」だったら面白いな、と思っただけなんだけど。
もちろん「清水町のかおり」だったら、もっといいな。
「あいちのかおり」を「シクラメンのかおり」に引っ掛けて
布施明さんだから「清水町のかおり」にしたら、売れるかな?
そんなことを考えただけなんだけど・・・
こんな縁を大切にするところから、産業は拓けていくし、
ちょっとしたウィットが、停滞気味の農業を明るくする、
そんなことを思いながら、野次馬根性丸出しで眺めていた。
ローマ法王にお米を食べていただき、一躍有名になった村もある。
これからはやっばり「美味しいお米」かな、と感じた出来事。
明日の朝刊に、布施明さんの稲刈りシーン、掲載されるかな。(笑)



2015年10月12日(月)
試合前の「練習風景」が一番参考になる

久しぶりの「女子バスケット公式戦(Wリーグ)観戦」(三島市体育館)
「トヨタ自動車アンテロープス」VS「シャンソン化粧品・Vマジック」
(正式には「シャンソン化粧品・シャンソンVマジック」というらしい)
チケット手配してくれたのは「トヨタ自動車」関係者だから、
もちろん「アンテロープス」の応援だけど、
中学生時代の部活が「バスケット」だったし、就職してからは、
地元の小学生の男女に「ミニバスケット」を指導してきたから、
生試合を観戦できたこと自体が、とても嬉しかった。
私たちの憧れは、ミュンヘンオリンピック日本代表の主将で
サウスポーの「谷口選手」だったり「阿部選手」「結城選手」で、
彼らと同じ背番号が欲しがったりしていた頃が懐かしい。
その後、漫画「スラムダンク」にも夢中になったし、
今でも時々、バスケットゴールがあると、ドリブルシュートなどを
したくなるのは、私だけではないだろう。
試合前40分前から会場に入場し、両チームの練習から観たが、
なんと、私たちが何十年前にもしていたプログラムもあり、
「基本中の基本」と呼ばれるものには変わりがないことを実感した。
会場を埋め尽くす、小学生、中学生、そして高校生にとって、
試合中にケガをしない為の充分なストレッチ運動や、
速い手拍子のでリズムを打ちながら、限られた時間内に効率よく、
メニューをこなしていく風景は、参考になったに違いない。
試合中の拍手を送りたくなるような派手なプレーもいいが、
こうしたトップリーグの選手たちの「練習」の様子は、もっといい。
だからこそ「試合前の『練習風景』が一番参考になる」を残したい。



2015年10月11日(日)
預貯金・定期保険・終身保険のどれでカバーするか

「働く女性の会(ATG)」の10月例会だった。
講師は「渡邉秀一さん」演題は「あなたとご家族を護る為に
知っておきたい10の資金と保険の活用方法。
間違いだらけの保険選び、あなたのところは相続⁇争族⁇」から。
えっ?・・の連続で勉強になった「生命保険の話」は、
まずは「生命保険の3つの基本形」から始まった。
100社くらいある日本の保険会社、扱っている商品は数あれど、
基本はみんな同じ形らしい。(汗)
特に「定期保険」「終身保険」の2つの違いさえ理解していれば、
人生において予想される大きな支出に対して、
どういった形で補填(カバー)するかが、わかるということ。
長年、保険に入っているのに、その仕組みさえ理解しようとせず、
ただ「安心料」として、せっせと保険料を払っていた気がする。
「保険の仕組み、もっと早く知るべきだったな」と叫びたくなった。
特に「預貯金」と「定期保険」「終身保険」が同じレベルで語られ、
病気やケガに対する入院費用は、特別な治療を除き、
基本的に「高額療養費」さえ払える「預貯金」さえあれば、
極端な話だけど、保険に入らなくてもいい・・ということになる。
そういえば、私も妻も、何度か手術を伴う入院をしたが、
あまり高額の費用を支払わずに済んだ記憶が甦ってきた。
預貯金で払えないほどの支出の為に、加入する保険であるが、
現実は、そんなケースは稀だということなのだろう。
「保険の仕組み」を知ることにより、逆に「預貯金」の大切さを、
実感することとなったが、正しい理解だろうか?(笑)
残り少ない人生を、どうやって楽しむかは、
「預貯金・定期保険・終身保険」の使い分けで決まりそうだ。



2015年10月10日(土)
その時、お前は世界を変える。

映画「アイアンマン2」(ジョン・ファブロー監督)から。
巨大軍事企業の経営者であり、天才科学者でもある、
トニー・スタークの活躍は見事であるが、気になったのは
20年前に他界した父親から彼へのメッセージである。
「トニー、お前はまだ子供だから映像を撮っておく。
これをお前に残す。いつかわかるだろう。
これはただの展示会じゃない。私のライフワークだ。未来の鍵だ。
今の技術では不可能だが、お前なら実現出来る。
その時、お前は世界を変える。
私が生み出した最も素晴らしいものはお前だ」
映画「余命一ヶ月の花嫁」のように、愛する人に残したビデオとは違い、
父が死ぬ前に、自分がやり残した事業を息子に託すために
撮影されたフィルムは、何か胸を打つものがあった。
数年前に話題になった、書籍「ジェノサイド」(高野和明著)を思い出した。
父親が自分の身に何かがあったときのために、息子にメッセージを残す。
「世界を変えろ、お前なら出来る」と。
私は父親が若くして他界したために、この父と息子の関係に憧れる。
映画「アルマゲドン」のような「父と娘」の関係とは違う距離感。
ふだん会話の少ない父と息子でありながら、いざとなったらお互いが
「尊敬」「信頼」という感情を持つ、この独特の関係。
そんな視点で鑑賞するのも、悪くないな、きっと。



2015年10月09日(金)
もうこれ以上、入ってきませんよ

映画「不毛地帯」(山本薩夫監督)から。
一番最初に目に入ってきた文字が「昭和33年冬」。
私の生まれた年であり、伊豆は狩野川台風で大被害を受けていた年、
そんなリアル感で観ていたが、敗戦から13年後は、
もうこんなに復興していたのか、とやや驚きの感想を持った。
また3時間に及ぶ上映時間にしては、やや中途半端な終わり方だな、と
原作を調べたら、映画は前半部分を纏めたに過ぎないらしい。
物語は「二次防の主力戦闘機買い付けに暗躍する商社と
それらと癒着する政財界の黒い断面を描く」展開に、
ほとんど実名に近い「ラッキード社」「実弾」(チョコレート)など、
当時の世相を色濃く反映しているな、と苦笑いをした。
あまり目立たないシーンであったが、ソ連(?)の飛行機が、
北海道の北側から、領空侵犯して、警告音が鳴り響いたとき、
「もうこれ以上、入ってきませんよ」と冷静に判断した会話があった。
本当に戦いを挑むのではなく、わざわざ領空侵犯をして、
日本の自衛隊が、どこから、どのくらいの時間で対応するか、
言い換えれば「日本の防衛力を試すため」の試みと知って、
なるほど・・と頷いた。
最近では空だけでなく、海でも同じようなことが起きている。
近隣国によりしつこく繰り返される領空、領海侵犯には、
いち早く対応し、日本の防衛力を示しておく必要があるな、と感じた。



2015年10月08日(木)
結果を出して、貼られたレッテルを剥がしていくしかないです

「安保法案」の強行採決したあと、そのやり方に反発してか、
下がった「内閣支持率について」安倍首相がインタビューに答えた。
「結果を出して、貼られたレッテルを剥がしていくしかないです」
この考え方が、今の私にはとても心に残ったのでメモをした。
私の人間関係を知らない人は、好奇心旺盛で走り回っている私を
なんと「消極的な人間」と評価しているらしい。
そんな声がいろいろな方面から入ってきてちょっと驚いた。(笑)
確かに、今までの仕事柄、管理職という立場上、
「危険の可能性がある」「法令の違反」「クレーマー対応」では、
「駄目なものは駄目」とはっきり断ってきたので、
「融通が利かない」「考え方が消極的だ」と言われても仕方ない。
私が頑固なのは、今に始まったことではないし、
言い訳をしたところで、何の解決にもならないことも知っている。
ではどうするか・・それが、冒頭の「安倍総理」のコメント。
内閣支持率を無理やり上げようと、焦る気はないが、
それなりに「結果」を出していかないと、やっぱり、となりかねない。
貼られたレッテルを剥がしていくには「言い訳」ではなく「結果」、
それを積み重ねていくことで、レッテルは自然と剥がれていく。
自分で剥がそうとしなくても、貼った人たちが剥がしてくれる。
そう理解して、この一言を胸に刻みたい。



2015年10月07日(水)
目の前が「畑」という、レストラン

本来なら、お洒落なレストランと言えば、
大きな窓から見えるのは、和風であれ、洋風であれ、
手入れが整っている庭がつきものだったのだが・・。
以前、家族で訪れた「レストラン・ビオス」は、目の前が「畑」。
無農薬の野菜の花に、モンシロチョウが飛び交う光景を目にし、
朝一番で摘みとったという食材が、テーブルの上に並ぶと、
「新鮮」という言葉が自然とインプットされる。
そういえば、新鮮な魚料理を出すという評判のお店で、
店の中にある「生簀(いけす)」から跳ねるほど勢いのある魚を
網ですくうシーンを目にすると、食べる前からワクワクし、
実際口にすると、より「新鮮」に感じられた。
この視覚効果は、いろいろなお店で目にすることができる。
ブドウ畑を前に飲むワイン、酒蔵の横に併設された日本酒など、
これからの時代、「産地直送」から「地産地消(現地)」、
まさしく「新鮮さ」を意識した「味覚」が主流となってきた。
そういった意味で「目の前が『畑』という、レストラン」は、
私にとって「味覚」だけでなく、視覚、触覚などにも「新鮮」だった。
そういう意味でも、展望台から観てきたばかりの
「柿田川の水で作った○○○」は、キーワードだな、きっと。(笑)



2015年10月06日(火)
観たいのは「湧き間」と「第2展望台のブルー」

まだまだ初心者のFacebookですが、自分の投稿とは別に
「Facebookページ」をいくつか持っている。
その中の1つに「柿田川の今」をアップしている「柿田川evol」があり
「柿田川の魅力をお裾分け」をするつもりで、
ほぼ毎日、写真と動画で、全国いや世界に向けて発信している。(つもり)
そのサイト運営をしていて気付いたのは、全国の人たちが観たいのは、
「柿田川の清流」ではなく「湧き間」と「第2展望台のブルー」だった。
個人の投稿では、自分の投稿に対して「いいね」の数と「シェア」の数、
統計的なものは、それくらいしか知らされないが、
「Facebookページ」では、投稿に対して、何人がアクセス(リーチ)して、
さらに動画の場合、何回再生されたか、も数字として表示される。
数字大好き人間の私には、その数字で、落ち込んだり、励みになったり。
1年以上投稿していると、みんながが反応する場所とか、動画など、
ハッキリした傾向が現れる。
(投稿する時間帯にもよるが)、平均「150」前後のアクセス数が、
「湧き間」と「第2展望台のブルー」の時だけは、一気に増える。
「湧き間」の動画は500アクセスを越えることも珍しくないし、
「第2展望台のブルー」は、写真・動画の区別なく、300アクセスがある。
(最高は「ミシマバイカモ満開の時の写真と動画」(約1500アクセス))
実は、あまりの反響が怖くなって、しばらく水中写真をやめたことも。
都会の人たちをはじめとした、全国の人たちが観たいのは、
「豊富な湧水量の流れ」や「三大清流の透明感」よりも、
富士山の雪解け水が国道1号の真下で「湧いている」ということ。
そして、そのパワーを視覚で感じさせる「第2展望台のブルー」。
何気ない数字かも知れないが、根拠データとして役に立てば嬉しい。
この2つの魅力を、いかに見せるか。これが戦略なんだろうな。



2015年10月05日(月)
船の汽笛の音は、ドの音

映画「くちびるに歌を」(三木孝浩監督)から。
「アンジェラ・アキの名曲『手紙 〜拝啓 十五の君へ〜』を
モチーフに生まれた中田永一の小説を新垣結衣の主演で映画化」、
この解説に、ちょっと惹かれて鑑賞した。
ストーリーが連想しやすくなってしまい、かえって難しい。
逆に、安心して観れる、という表現もできなくないが、
やはり、もの足りなさが残ったまま、ラストを迎えてしまった。
そんな中、今回私のアンテナに引っかかったのは、
「船の汽笛の音は、ドの音」というフレーズ。
あっ、そうか、確かに「ド〜」という音階、ずっと延ばしていると、
「ボ〜」と重なり、船の汽笛になっている。
主人公のひとりとなっている男の子の兄が障害を持っていて、
時々「ボー」と口にするのは、病気のせいだと思っていたが、
実は「ド」の音を出していたということにも、気がついた。
船の汽笛で「2回は、出発の合図。前進、前進」というフレーズも、
船の音を生活の中で耳にする、小さな島の住民ならではの視点として、
面白かったと思う。
そんなことを書きながらも、やはり主演の「新垣結衣ことガッキー」が、
最初からラスト直前まで、ニコリともしない仏頂面で演技し、
最後に1回だけ、船の上から満面の笑みを浮かべるシーンがよかった。
笑顔が似合う女性が、笑顔を見せない役、難しい演技だったろうなぁ。

P.S.
発声練習のフレーズ「AEIOUEA あえいおうえあ」
私たちは「IEAOU いえあおう」だったなぁ、たしか・・・(笑)



2015年10月04日(日)
(主人公)「ウィル」と(コンピュータ)「ウィルス」

映画「トランセンデンス」(ウォーリー・フィスター監督)から。
人工知能の進化により、コンピュータが感情や意識を持つようになり、
人類を脅かす存在になるストーリーは「人類と科学技術の対立」として
特に目新しくないが、私は好きなジャンルではある。
とりあえず、タイトル「Transcendence」の説明が、台詞にあったので、
記録として残しておきたい。
「人工知能が、人間と全く同じ感情と自我を持ったら、
これは『特異点(シンギュラリティ)』と呼ばれるが、
私は『超越(トランセンデンス)』と呼ぶ」と説明されているが、
実は、この説明、私にはよく分からなかった。(笑)
さて今回のこの作品、和訳をメモして気がついたのだが、
主人公の科学者の名前が「ウィル」でありながら、
「ウィルスが全てを崩壊した。世界中を破壊した」という展開に、
あれ、どちらだったかな?なんて、一人で苦笑いするほど。
監督さん、「(コンピュータ)ウィルス」が出てくる作品に、
主人公の名を「ウィル」にしないで・・とお願いしたくなった。
ただ「『ウィル』と『ウィルス』」だけで、この作品を思い出せるから、
そう言った意味では、インパクトがあるのかも・・。

P.S.(本来ならこの「気になる会話」を選んでいただろう)
「自我を証明できるかね?」「君は出来るか?」



2015年10月03日(土)
指名されたら、照れずに、役になりきる

本日からオープンした「宮西達也ワンダーランド展」(佐野美術館)。
昨日のレセプションに続けて、またまた会場へ足を運んだ。
実は、昨晩遅くまで、宮西先輩と一緒に飲んでいたため、
寝不足、髪の毛ボサボサ、声ガラガラ、ややむくみがちな顔で、
「昨日は遅くまでどうも・・」と挨拶をしたまま会場へ入った。
読み聴かせが始まると、彼はいつものテンションに戻り、
多くの子どもたちを惹き付け、保護者も含め笑いの渦に包みこんだ。
何冊も何冊も、時間が許す限り、しゃべり続ける先輩の読み聴かせは、
いつも私たちの心を打つ。
そんな中、宮西さんが生みの親である「ゆうすいくん」主役の絵本、
「ドロドロドロンキーとゆうすいくん」(ポプラ社刊)が始まった。
この作品は、なぜか「スタッフ参加型の読み聴かせ」で、
当日、宮西先輩の突然の指名で会場の前に呼び出され、
さらに、その場で配役が発表される。
朝会場で挨拶しただけだから、まさかなぁ・・の不安が的中し、
「昨晩遅くまで私を飲み会に誘った悪い仲間たち」として指名され、
わが課のスタッフとともに「宮西版・参加型読み聴かせ」に、
参加させていただくことになった。
今回、私は「ドロドロドロンキー」役で、台詞が少なく
悪役を演じたつもりの言い回しは、時代劇調だねぇ、と笑われた。
その点、1人で何種類かの声を変えなければならない
「その他大勢役」を任されたわが課のスタッフは、
会場の大爆笑を受けながら、役になりきり照れずに頑張ってくれた。
この「参加型・読み聴かせ」を楽しむコツは(恥ずかしいけれど)
「指名されたら、照れずに、役になりきる」こと。
こちらが照れると、なぜか聴いている方も照れてしまうから。
「あぁ、面白かった」って言われれば、それだけでいい、
こちらも「あぁ、楽しかった」と終われるからなぁ。



2015年10月02日(金)
展覧会が、進化し続けている

10月3日からスタートする「宮西達也ワンダーランド展」(佐野美術館)、
前日に開催された「オープニング・レセブション」。
多くの方のスピーチの中で、私の琴線に触れたのは、
「展覧会が、進化し続けている」というフレーズだった。
実際、横浜高島屋の展覧会、愛知県刈谷市美術館の展覧会、
そして(東京)世田谷文学館の展覧会に足を運んだ感想は、
まさしく「グレードアップ」という表現が正しいのかわからないが、
前回の展覧会で得たアイデアが、次の回では変更・修正され、
まさしく「展覧会が、進化し続けている」に相応しい企画になっている。
人気の企画展を変更するには、それなりのリスクも負うし、
なにもわざわざ変更しなくても・・と思うけれど、
それは、宮西先輩のこだわりなのか、地元開催のサプライズなのか、
またまた新しい展示も増えている。
それを文字にするのは難しいけれど「乞うご期待!!」と言うしかない。
11月23日までの約50日間、何度でも足を運ぼうと思う。
きっと、観るたびに違う感想を持ち、日が経過するほどに、
その作品の奥深さに触れることが出来るのではないかと期待している。
この後も、何カ所かの巡回展示が予定されているらしい。
もっともっと進化した「宮西達也ワンダーランド展」が観られるのなら、
日本全国を旅するのも、いいかもなぁ。(汗)

P.S.
「今回も展示会場の壁に残す「いたずら描き」をするんですか?」と
何気なく訊ねたら「しもちゃん、あれはライプ・ペインティング、
いたずら描きや落書きとは違うからね」と先輩に諭された。なるほど。



2015年10月01日(木)
水と緑を大切にする町民文化

役場の機構改革で、10月1日付け「産業観光課」がスタートした。
わが町にとって「観光」という分野が「係」を飛び越えて、
「課」として誕生したことは、近隣にも驚きを与えたらしい。
ただし「ところで何をするのか?」と問われたら、
胸を張って「これだ」と言い切れるものがないのも事実である。
だからこそ、私は「何でも試してみようよ」と声を掛けた。
「可能性は試みる人だけのもの」を念頭に、
「試してみなければ、成功する可能性はゼロだからね」と
新しいスタッフにメッセージを送ったつもり。
普通なら、異動に際しての「歓送迎会」は、
少し落ち着いた頃に開催するのだが「新しい課だからこそ、
初日の1日に出発式(結成会)をしたい」と我侭を言ったら、
快く(?)1日の初日にセットしてくれた。
このチームワーク、フットワークを大切にしながら、
また「新しい組織づくり」から始めてみようと思う。
「1度目の失敗は経験」、どんどん失敗して体で覚えてもらいたいし、
「楽しいけれど大変」ではなく「大変だけど楽しい」課を目指し、
「柿田川・柿田川公園」を舞台に試行錯誤を繰り返して欲しい。
「自治振興・産業振興・観光振興」を所管するけれど、
「水と緑を大切にする町民文化」を育てながら、
いろいろな「振興策」を提言したいと思っている。

P.S.
2日連続の午前様の飲み会ででアップが遅れました。
旅行に行っていたわけではありません。(汗)