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しもさんの「気になる一言」
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2010年08月31日(火)
流れが来ていない時は耐える

男子プロゴルファー・石川遼君のコメントだったと思う。
場面を忘れてしまって申し訳ないが、
石川君は成長したなぁ、と感じた一言である。
彼くらい若く、注目されていれば、
自分に流れが来ていようが、いまいが、
ガンガン、積極的に突っ込んでいき、
挑戦することで、流れを自分に引き寄せる、
そんな気持ちでプレーをしていると思っていた。
デビュー当時は、そんな勢いを感じたのだが、
今は「優勝」するには・・と的確に判断している。
その一つが「流れが来ていない時は耐える」。
この「耐える」を覚えた彼は、
今以上に、強いプロになる予感がする。
これは、ゴルフに限らず、いやスポーツに限らず、
私たちの生活でも同じことが言える。
大切なことは、流れが自分にきているかどうか、を
判断できる経験値の高さである気がしてならない。
最近、なんとなくわかるようになって来た52歳である。



2010年08月30日(月)
もう一度、種を蒔けば済むことです

実は、NHK「宮廷女官・チャングムの誓い」(韓国ドラマ)
に、はまっている。(悪友に、DVDの全巻を借りたのが原因)
メモしたらキリがないので、今回はメモせずに
時間があれば、パソコンで1話ずつ鑑賞しているのだが、
時々、何日たっても頭に残っている台詞がある。
今回の「気になる一言」も、そんな台詞の一つ。
苦労して、種から育てた薬草の葉が出たというのに、
何者かに荒らされ、元の状態に戻ってしまった。
周りは犯人探しに大騒ぎなのに、チャングムだけは違う。
「もう一度、種を蒔けば済むことです」と言い残し、
また同じ作業を初めから繰り返す。
このフレーズが、なぜか、私の頭から離れない。
とても単純なことなのに・・と思う。
不平・不満・愚痴を耳にすることは多いが、
口にした本人だけが満足し、周りはストレスがたまる。
畑を荒らされたら(努力を評価されなかったら)
もう一度、種を蒔けば済むことです・・と言い切りたい。
その余裕が、きっと幸運に結びつくに違いない。
私の仕事の姿勢「蒔かれたところで咲きなさい」、
それと同じくらい大きな意味がある言葉かもしれない。



2010年08月29日(日)
赤飲んで、白飲まないで、赤飲んで

先週末、職場の飲み会だった。
1次会の盛り上がった勢いのまま、2次会へ。
そこで頼んだのが、ワイン。
(1次会の飲み放題には、ワインはないから)
目の前には「赤ワインと白ワイン」のグラスが二つ。
交互に飲んでいたら、酔っ払ってしまった。
その時に思い浮かんだフレーズが
「赤飲んで、白飲まないで、赤飲んで」
まるで、旗揚げゲームのような感覚で、ワインを飲んだ。
アルコールの弱い人には、
「赤飲まない、白飲まないで、赤飲まない」
もちろん、アルコール大好きの人には
「赤飲んで、白飲みながら、赤飲んで」
くだらないと思うなかれ、けっこう面白い。
「ロゼはないんですか?」の問いには、
どうせ「赤白」飲むんだから、おなかの中では「ロゼ」、
くだらない質問するな、とばかり、飲ませればいい。
これは「ワイン版・一気飲み」・・お試しください。



2010年08月28日(土)
何卒(なにそつ)、御協力お願いします

隣町で、静岡交響楽団の演奏会があるというので、
妻と一緒、足を運んだ。
先週、京大交響楽団の演奏会を、現場のスタッフとして
運営したので、その違いを確かめたかったし、
川勝平太静岡県知事が、ゲストで指揮を執るというので
その楽しみは膨らむことになった。
さて、親バカならぬ、管理職バカかもしれないが、
(演奏の良し悪しは、素人の私にはわからないが)
運営だけを考えたら、我が軍に軍配が上がった。(笑)
開演前に入ろうとした、隣接する喫茶店の要領の悪さや、
お客を不快にさせる不手際の数々、また、入場を待つ観客を、
入り口へスムーズに誘導するノウハウもなく、
「ここが最後尾で〜す」と大声で手を上げるスタッフ、
(「最後尾」の看板さえないのか、と目を疑った・・)
そして駄目押しは、演奏前に観客に注意を促す、司会者の誤読。
「なにそつ、御協力お願いします」(汗)
「えっ、もしかしてたら、なにとぞ?」と妻と顔を見合わせた。
どんなに、立派な建物でも、それを支える人たちの意識が
変わらなければ、文化のレベルは上がらない。
「施設が人を育てる」のフレーズが、頭に浮かんだ演奏会。
あまり、愚痴を書かない私だけれど、隣町のためにも、
期待しているからこそ、記録に残しておこう、と決めた。
今回だけは、反面教師として、参考にしたい。



2010年08月27日(金)
しもさんの「気になる一言」に刺激され

またまた、私宛に届いた、嬉しいメールの御紹介。
私が書き続けている理由の一つが、ここにあった。
「しもさんの『気になる一言』に刺激され
読んだ本や観た映画、興味を持ったものって
けっこうあると思ってますよ。
逆に、これ、しもさんに読んでもらいたいなぁ、
観てもらいたいなぁ、と思うものに出会うことも
時々ありますけどね。」
こんな交流が、嬉しくて、嬉しくて仕方がない。
しもさんだったら、どんな感想を持つだろうか、
しもさんだったら、どんな台詞をメモするだろうか、
そんな感覚なんだと言う。
書き手の一方通行、「気になる一言」送りっ放しより、
この書籍を読んで「気になる一言」を書いて欲しい・・
この映画を観て「気になる一言」を書いて欲しい・・
というリクエストの方が、俄然、燃えてしまう
52歳の「しもさんの『気になる一言』」である。
リクエスト、お待ちしています。(汗)



2010年08月26日(木)
そんな女は雇ってないぞ

映画「やわらかい手」(サム・ガルバルスキ監督)から。
幼い孫を助けたい一心で飛び込んだ未知の世界で
新たな人生を見つける初老の女性を演じるハートフル・ドラマ。
うん、その未知の世界が、大変な世界であった。
なんと「性風俗店」、それもタイトルから想像して欲しい。
「手のひらのイリーナ」(IRINA PALM)として、大人気となるが、
本人は、自分のことを「年増でサエない中年女」と称する。
しかし、その店のオーナーは、彼女の魅力を認めながら、呟く。
「そんな女は雇ってないぞ」
(おまえは、年増でサエない中年女なんかじゃないよ)の意味を込め。
この言葉で、彼女は輝きを増していく。
彼女の人生にとって、重要なキーワードだったな・・と、
物語全体を振り返ってみても、そう感じるシーンである。
もう1つ、この台詞もインパクトがあった。
店のオーナーが、冒頭、性風俗の世界に戸惑う彼女に諭すシーン。
「客は、女の感触を求めてやってくる。わかるか?」
そう、手だけで、女の感触を伝えるのは、天性のものに違いない。
テクニックだけでは、そうはいかないことを承知で、語った。
そして、お気に入りのラストシーン、その後のシーンはなく、
お互い惹かれ合った2人の無言の「キスシーン」で終わる。
う〜ン、久しぶりに、素敵な終わり方だった。



2010年08月25日(水)
豚汁からご飯を奪うなんて、この責任は大きいです

書籍「変な給食」(幕内秀夫著・ブックマン社刊・174頁)から。
驚くような給食メニューの写真が、所狭しと並んでいる。
冗談でしょ?と思うようなメニューが溢れていた。
どれを紹介しようか迷うほど、そのコメントも辛口だった。(笑)
その中でも、あとから思い出せるように選んだコメントは
「豚汁からご飯を奪うなんて、この責任は大きいです」
言い換えれば
「近い将来、豚汁でパンが食べたくなる大人ばかりになったら、
どうすればいいですか?」ということらしい。
「ドーナツとラーメンと牛乳というメニュー」も、
「栄養素のバランスを考えると、変な献立でも仕方がない」という
栄養士さんの言い訳にしか聞こえない。
私は栄養素のバランスよりも、
和食・洋食・中華など、食事全体のバランスの方が大切だと思う。
おかずとおかずのバランス、色合いなんかも、食事の楽しみ方だろう。
一度、子どもが持ち帰る「給食の献立表」を眺めて欲しい。



2010年08月24日(火)
それを教えてくれるには、とてもいいホールです

たぶん・・わが町では、初めての(京大)交響楽団の演奏会。
音楽専用ホールではないので、演奏者の感想が気になった。
もちろん、素晴らしいホールです・・のコメントは
期待していなかったが、ドキドキしながら練習を聴いていたら、
指揮者が、嬉しいことを口にしてくれた。
「演奏会も前半の3公演を終え、疲れているかもしれないが」
と前置きしながらも「(演奏が)少しほころびている」と指摘。
さらに「今、直しておかないと、取り返しがつかなくなる」
と学生の彼ら彼女らに熱く語った。
そして「それを教えてくれるには、とてもいいホールです。」と
皮肉ではなく、真剣に話を続けた。
「(このホールは音楽専用ホールじゃないから)
いい音だけが飛ぶのではなく、いい音も悪い音も飛ぶ」と言う。
それは言い換えれば、みんなの技量を試すいい機会、と位置づけた。
普段は「いい音しか飛ばないホールだから、いい加減に演奏しても、
観客は気がつかないかもしれないが、ここは違う。
だからこそ、いい音を出すよう努力しよう」と伝えたかったのだろう。
「ここのホールは正直だから・・」そんなフレーズが耳に残った。
視点が違うだけで、このホールの短所を長所にしてくれた。
こうして施設が演奏者を育てていくんだと、実感した演奏会だった。
よ〜し、「京大」の次は「東大」だ。(笑)



2010年08月23日(月)
日本の社会は壊れてしまった

100歳以上の高齢者が、多数行方不明になっていて
日本では、完全に社会問題となっている。
それも、その原因を探し出し、攻め続け
やれ「民生委員が仕事をしていない」
やれ「役所の福祉課の職務怠慢だ」と、大騒ぎしている。
では、この問題を欧米各国は、どう捉えているか、
そんな視点で眺めてみると、(外国の新聞では)
「日本の社会は壊れてしまった」という表現になるようだ。
かつての日本は「家族・親戚」を大切にし、
自分の身内が何ヶ月も行方不明なんてことはあり得ない。
そんな日本の家族の絆を、諸外国は尊敬の念を抱いていたし、
その結束力を恐れていたとも言える。
しかし、今の日本の社会は、尊敬に値しない、怖くもない。
長い歴史で培ってきた「日本文化」とも言える
家長制度は、今はもうない。
もう、元には戻らないのだろうか、こんなことが起きても。



2010年08月22日(日)
いい音の作り方を、もう一度見直して

京都大学交響楽団の演奏会は、大興奮のうちに幕を閉じた。
会場の細かい打合せ・チェックをしながら、
私は、午前中の総稽古(ゲネプロ)から彼らの演奏を耳にした。
「ゲネプロ」とは、ドイツ語で、ゲネラル・プローベの略。
(Generalprobe)演劇・音楽の総稽古。ヨーロッパでは、
初日の前日に各界の名士を招待して行うらしい。
和やかな中にも、指揮者が、彼ら彼女らに厳しくアドバイスをする。
「気を張り詰めるのではなく、気を配って」
「いい音の作り方をもう一度見直して」
「ていねいに音をすくってあげて」
「(このホールは音楽専用ホールじゃないから)
いい音だけが飛ぶのではなく、いい音も悪い音も飛ぶので、
丁寧に、いい音を出すように」・・
そのことばを聴いて、納得したように頷く学生たち。
「いい音」という単語を何度も口にしていたので、
私のメモは「いい音」という単語が増えた。(汗)
是非、これからもコンサートに足を運び、
「いい音」と「悪い音」の違い、聴き分けたいと思う。
それが、彼らの演奏に対する謝礼のような気がするから。



2010年08月21日(土)
あっ、そうか、水に関係しますものね

明日の「京大交響楽団演奏会」を前に、
夕方から、私の拙い説明で、柿田川公園を案内した。
京大生とはいえ、湧き間を観ては驚き、
川の透明さに歓声を上げる、ごく普通の大学生。(って感じ)
親水ゾーンでは、迷わず裸足になり、足をつけて喜ぶ。
その冷たさに皆が「つめた〜い」を連発し、
私は案内して良かったな、とひとりでほくそ笑んでいた。
その途中、公園の中にある「貴船神社」を紹介した時のこと、
「この神社は、京都の貴船神社と・・」と口にした途端、
「あっ、そうか、水に関係しますものね」と
間髪入れずに答えた学生がいて、今度はこちらが驚いた。
貴船神社は、鞍馬山の西ノ谷に流れる貴船川沿いの小さな神社。
水神を祀る社(やしろ)として日本の代表格で、
分祀が全国に500社ほどある奈良朝時代創建の古寺、なのだが、
いとも簡単に「水」と「柿田川」を結びつける頭の回転の速さに、
質問の途中で答えてしまう「京大出身の宇治原先輩」を思い出してた。
彼らの第一印象は、非常に礼儀正しい。(それもワザとらしくないから)
こんな若者たちが100人以上集まって演奏すると、
どんな曲になるのだろう、明日がとっても楽しみである。



2010年08月20日(金)
金曜の 夜は静かに 酒を飲む

ある学校の校長先生が作った川柳である。
全国の投稿誌に掲載されたらしい。
思わず、ニヤ・・となる表現が川柳の楽しみ方だとすると、
まさしく、この句は、わかる人にはわかる、という句である。
「金曜の 夜は静かに 酒を飲む」
解釈は、いろいろできるが、私の場合・・
平日、仕事のつきあいで、複数の人たちと飲む機会が多いが、
金曜日の夜は、一週間の自分を振り返りながら、
(朝から晩まで頑張ってきた、自分を誉めながら)
好きな場所で、好きなお酒を、ひとり静かに飲みたいな、
そんな気持ちとタブって、思わず、ニヤ・・となった。
たぶん、作者の意図は違うだろうが、
「読者には、誤読する権利がある」というフレーズを思い出し
私なりに、この句を楽しんだ。(笑)
結局は、今週の金曜日も、作者の校長先生を始め、
大勢でワイワイと飲んで、楽しい時間を過ごして深夜に帰宅。
だから、この句が面白いんだろうなぁ。



2010年08月19日(木)
岡田監督、解説者に

朝早くから静岡出張だったので、
朝刊をサラッと斜め読みし、駅に向かった。
座席を確保して、携帯電話でニュースを表示したら
気になる一言のフレーズ「岡田監督、解説者に」の文字。
「岡田監督」と言えば、私は「オリックスの岡田監督」。
サッカーの日本代表監督なんて、思いもよらなかったから、
どうしてシーズン途中で「解説者」になるんだろう、の疑問を抱き
見出しから詳細を読むことにしたら、勘違いと判った。
逆に「岡田監督」と言えば「プロ野球の岡田監督なんて知らない」、
そう言い返す若者もいるだろう。それはそれでいい。
私が言いたいのは、マスコミの役割として、
省略し過ぎて、意味が伝わらなかったら意味がない・・と言うこと。
影響力の強いインターネットのトピックスだからこそ、
敢えて、苦言を呈したい。
以前、言葉の乱れで「男同士が結婚」することに・・と書いた。
「ヤクルト若手2人が結婚!」
「ヤクルトは23日、川本良平捕手(24)と
松井光介投手(28)が結婚したと発表した」の見出しに、
クレームをつけたのだが、全然、変化は見られない。
また、心を鬼にして、投書するしかないのかなぁ。



2010年08月18日(水)
学生野球は遊びではない、教育だ

映画「ラストゲーム 最後の早慶戦」(神山征二郎監督)から。
なぜ、涙が出てくるのか、わからなかった。
単に、早稲田と慶応の多くの男子学生たちが、
相手チームの校歌や応援歌を歌うだけのシーンで・・。
主役は、もちろんプレイしている選手たちであるが、
それを精一杯応援している学ラン姿の青年たちに、
うまく表現できないが、胸が熱くなった。
それをメモした台詞から選ぶと、
「学生野球は遊びではない、教育だ」に辿り着く。
中学も高校も大学も、学生野球と呼ばれる野球を観戦すると、
その意味がはっきりわかる。
利益を意識した企業や政治とは、無関係のところで、
野球というスポーツを通じて、それに関わる人たちが
いろいろなシーンで学んでいく。まさしく教育だ。
早稲田・慶応の出身でもないのに、一緒に心の中で歌った。
この試合の後、選手も、観覧席で応援していた学生たちも、
戦地に赴く。
涙が止まらなかった理由が、わかってきた気がする。

PS.
早稲田学生は「早慶戦」、慶応学生は「慶早戦」(笑)



2010年08月17日(火)
義理を欠く・人情を欠く・恥を掻く

「義理を欠く・人情を欠く・恥を掻く」
この三拍子揃った人間を「さんかくやろう」と言う。
そう、八木節に登場する「三角野郎」の事である。
この知識は、日曜日の夕食前に、ビール片手に観ていた
「ちびまるこちゃん」で知ったから、メモをした。
その八木節、インターネットで調べたら
「ハァーまたも出ました三角野郎が
四角四面の櫓の上で 音頭取るとはお恐れながら 
国の訛りや言葉の違い お許しなさればオオイサネー」
まるこちゃんの父・ひろしが、町内のお祭りで
やぐらの上で大きな太鼓を打つことになった。
誘われ方が「さんかくやろう」だから・・と自慢していたが、
その意味を知って、憤慨した場面が可笑しかった。
褒め言葉じゃなかった・・ってところが、私としては面白い。
この知識、またどこかの飲み会で使おうっと・・。
「よっ、この三角野郎」なんて、声を掛けちゃおうかなぁ。
「四角四面のつまらない奴じゃないってことだよ・・」なんて
勝手に意味つけちゃえば、本人にはわかんないから・・(笑)



2010年08月16日(月)
学問がなかったのは、この国です

毎年、何かのイベントのように、終戦記念日に合わせて、
戦争をテーマにしたテレビ番組が放送され、
多くの国民が、心を揺さぶられているはずである。
私も個人的には、涙することが多くなってきた。
その度に、感動した言葉のメモは溢れるが、
気になることも増えている。
大河ドラマ「龍馬伝」(明治維新の頃)より、
ずっとあとの出来事である「第二次世界大戦」を
私たちは、真剣に学ぼうとしていない気がする。
そのやるせない気持ちを、言葉として残すとしたら、
NHKスペシャル(終戦特集ドラマ)15歳の志願兵」の
ワンシーンからのメモ。
内容を説明するつもりはないが、この台詞が記憶に残った。
「私に学問がなかったから、
愛する息子の気持ちを察してあげられなかった」と涙する
友人の母に、主人公は、首を振りながら、こう呟く。
「学問がなかったのは、この国です」
この国に、学問があったら、こんな戦争にはならなかった。
私には、そう聞こえて仕方がない。
この日が過ぎれば、もう戦争の話は、また1年後。
本当に、これでいいのだろうか。



2010年08月15日(日)
思うように甘みが出なかったので半額です

夏のこの時期、恒例となりつつある、
親友たち(夫婦)との、ブルーベリー狩り。
(場所は、裾野市・菅沼農園ブルーベリー摘み取り)
今日は天気が崩れ、今年の夏の特徴でもある「酷暑」でもなく、
心配した日焼けはしないで済んだ。(笑)
さて、今回の気になる一言は、受付をしようとしたら、
料金案内に書かれていたフレーズの一部。
(しっかりメモしなかったので、原文ではないけれど・・)
「今年は、少し農法を変えてみたのですが、
思うように甘みが出なかったから、入園料も料金も半額です」
そんな内容のお知らせだったから、私のアンテナに引っ掛かった。
「自然のものだから、仕方ないよね」と考えた私たち(消費者)。
「出来映えに納得ができないから」と考えた生産者。
(それも7月下旬の話、現在は甘さが戻っているのに・・)
もし仮に「今年は、天候不順で思うようにできなかったから、
料金が少し高くなります」・・と書かれてあっても、
ブルーベリー狩りを楽しみにきたので納得しただろう、私たち。
だからこそ、その逆のお知らせに、私たちは驚きながらも、
生産者のこだわり、生産者の熱い想いが伝わってきて、嬉しかった。
私にできることは、こういう素敵な生産者を紹介しながら、
彼らの農業を、少しでも支えていくことなんだろうなぁ。



2010年08月14日(土)
違いを認め合うときに、思いやりが生まれる

書籍「おとうさんはウルトラマン・おとうさんの育児書」
(宮西達也著、学習研究社刊)から。
私の日記に何度も登場してくる、地元の先輩、
「絵本作家・宮西達也」さんの育児論。
彼は、父親。母親、ふたりで育児をするのは賛成だが、
役割分担をせず、両親ともに同じ視点で子育てをしていると
過保護になるケースが多い、と警鐘を鳴らしている。
お父さんが二人、お母さんが二人ではうまくいかない、と
言うことなのだろう。
「違いを認め合うときに、思いやりが生まれる。」
「家庭で、子どもに思いやりの心を育てるには、
夫婦の違いを認め合って役割分担をする。
そして、思いやりの態度を、
親が子どもに自ら見せていかなければならない。
こどもが、おとうさん、おかあさん、というとらえ方が
しっかり出来る家庭に、思いやりの心を持った子どもが
育つんだと思います」という部分をメモしながら、
男女共同参画の話で使わせてもらおう、と思った。
「違いを認め合う」・・これが一番大切である。



2010年08月13日(金)
映画と演劇の違いは「立体感」「一体感」と「メモできず」

劇団四季の「マンマ・ミーア」静岡公演を振り返って、
映画と演劇(ミュージカル)、こんなに違うものか、と驚いた。
書籍と映画って、けっこう似ているところがあるけれど、
映画と演劇って、大きく違うことに気がついた。
演劇は舞台全体を使って奥行きのある「立体感」を感じるし、
場面場面でのタイミングよい拍手や、舞台が終えてからの
出演者が、何度も何度も登場するカーテンコールで味わう、
出演者と観客との「一体感」。
これは、けっして映画にはないことなのだろうと思う。
(マイケルジャクソンの「this is it」は例外だけど・・)
私としては、もうひとつ大きな違いがある。
映画では、暗闇でも出来る「メモ」がとれない。(笑)
それだけ、舞台に吸い込まれているのかもしれないが、
演劇を観ながら、メモするのが恥ずかしかったとも言える。
この違い、メモに残すとしたら、
映画と演劇の違いは「立体感」「一体感」と「メモできず」かな。



2010年08月12日(木)
公式見解は、帰ったことになっている

先日、飲み会の1次会を終えて、帰ったはずのメンバーが、
また3次会の場所に現れた。
「あれっ、用事があって帰ったんじゃなかったの?」と
問い正す仲間を制して、彼はこう言った。
「公式見解は、帰ったことになっている」(笑)
理由は知らないし、追求するつもりもない。
ただ、その「公式見解」という単語が面白くてメモをした。
たぶん、使い方は「公式の見解」
辞書によれば「公式」とは、おおやけに定められた形式。
また、公的な手続きを踏んで物事を行うこと。
「見解」とは、
物事に対する考え方や価値判断。
「ばいばい」と手を振って別れたとなれば、
その仲間からは、帰ったことと判断される。
公式には「2次会にはいかないよ」という意思表示した。
それなのに・・また現れた。それがとても面白い。
もちろん、他の仲間には内緒にしててね、と口止め付き。
こんな台詞がさらっと口から出ることが、楽しいんだよなぁ。
家に帰りたくないのか・・と皆に冷やかされながら。



2010年08月11日(水)
「コーヒーブレイク」は冊子の中で初めて出会うページ

全国の読者、読んでみたい、読んでやってもいい、
読ませてください・・いろいろな関係の中で、
「しもさんの今日の気になる一言・第7巻」を送った。
その中で、面白い視点でいただいたメール(感想)が、
「『コーヒーブレイク』は冊子の中で初めて出会うページ。」
これには、前後にこんなフレーズが・・。
「気になる一言は、PCの中で出会っているけど
「コーヒーブレイク」は冊子の中で初めて出会うページだからね。
そういうページがもう少し増えるといいのにな。(期待!)」
この「コーヒーブレイク」というコーナー。
冊子に収録されている2年間の中間に、
「半分読んでくれて、ありがとう。一息入れて」の意味と、
この2年間の、私の近況報告(仕事・家族・プライベート)を兼ねて、
書き下ろしの部分がある。
確かに、この一節は冊子の読者にしか、読まれることのないページ。
私にとっては、自分史に近い感覚で書いているし、
普段の「気になる一言」ではみることが出来ない、
私の弱気の部分も見え隠れするページかもしれないな、とメモをした。
こういう読者がいて、私は幸せだな、と感じたメールである。



2010年08月10日(火)
1つでいいから、鏡文字のフォントを

劇団四季の「マンマ・ミーア」(静岡公演)に足を運んだ。
昨年、映画で同作品を観ていたからか、
違った楽しみ方が出来た気がする。(感想は後日に・・)
今回の気になる一言は、私のお願い。
手にしているパンフレット、チラシを含め、
すべて「ABBA」と記載されていることに、違和感を覚えた。
私の馴染みであるロゴは、デザインということも承知の上で、
パソコン業界に、提案したい。
「1つでいいから、鏡文字のフォントを」
(本来なら、英字のフォントなんだけど、明朝体でもいいや(笑))
鏡文字(かがみもじ)とは、もちろん、
上下はそのままで左右を反転させた文字のこと。
鏡に写すと正常な文字・文章が現れる。鏡像文字ともいうのだが、
これだけ、パソコンの文字(フォント)が溢れているのだから、
1つくらい鏡文字があっても・・と思う。
そうすれば「ABBA」も、ロゴマークと同じように表現できるのに。
インターネットでも、大量な印刷物でも、文中は「ABBA」表示。
これって、私たちの大好きな「アバ」じゃないだよ。
出来れば、13,000ページに及ぶノートが全て鏡文字で書いていた
レオナルド・ダ・ヴィンチを気取って、英文を書いてみるのになぁ。
それでもダメなら、今流行の絵文字の1つに「B」の鏡文字を作って。



2010年08月09日(月)
今夜の私、どうかしてるわ

映画「それでも恋するバルセロナ」(ウディ・アレン監督)から。
婚約者もいる真面目なビッキーと、
情熱的な恋を求める自由奔放なクリスティーナ。
親友同士の2人は、夏のバカンスを過ごすバルセロナで
魅力的な画家に出会い、それぞれ彼に惹かれていく。
この惹かれ方の違いが、私には面白かった。
正反対のような性格をもつ2人の女性なのに、
結局は、同じ男性を好きになっていくから不思議である。
気になる一言は、こんなプレーボーイみたいな男は、
私の大嫌いなタイプ・・と思っていながら、
一緒に楽しい時間を過ごしたことで、
婚約者がいることも忘れ、ワインを飲みながら呟く。
「今夜の私、どうかしてるわ」
ラブコメディなので、恋愛にまつわる台詞は溢れたが、
これが一番、インパクトがあったフレーズとなった。
よく耳にする台詞のような気がするが、
これを言われたら、男性はもう落ちたようなもの。
恋愛は「勝負パンツ」より「勝負セリフ」が大事。
覚えておいて、損はないと思うのだが・・。



2010年08月08日(日)
10万〜20万借りられる手立ては、誰でももっている

今年初めて参加の「働く女性の会・ATG」の例会だった。
仕事をもつ女性が、明るく(A)楽しく(T)元気よく(G)なれる
活動をしていこうという願いが込められている。
私は、勿論、賛助会員で参加させていただいている。(笑)
さて今回の講師は、あさひ総合法律事務所の弁護士、南條潤先生。
テーマは「知って得する法律知識」
〜最近の法律情報や身近な法律問題等事例紹介を混ぜて、
紹介していただいたが、一番記憶に残っているフレーズは、
「(100万〜200万というと無理だけど)
10万〜20万借りられる手立ては、誰でももっている」だった。
この額を簡単に借りられる社会こそ、大きな問題と言えそうだ。
それが、日本国内で騒がれている「破綻」への道へ続くらしい。
「破綻」「破産」などのきっかけは、
ほんのちょっとした気の緩みから、はじまることも知った。
さらに「破綻」とは、簡単に言えば「債務超過」、
「即時に支払わなければならない債務を、
即時に支払えなくなる状態」との説明を受けた。
これだけ「経営環境」「社会環境」が変われば、
誰でも「破綻」はあり得る、と。(なるほど・・)
「恐怖」を担保にしているサラ金やヤミ金、気をつけて欲しい。
でも、いちばん驚いたのは、
金融のブラックリストを名簿業者に流す人がいるってことかな。



2010年08月07日(土)
いらっしゃい、ワクワクしてきたね

地元の町のお祭りで、青少年健全育成の団扇を配布して、
そのあと、急いで、隣町・長泉町のお祭りに足を運んだ。(汗)
同じ日に開催される、町を挙げてのお祭りなので、
なかなか隣町の祭りを観る機会がなかったが、
ここ数年、地元のお祭りの役を外れたことから、実現している。
今年は、私も見てみたいという妻の要望を受け、2人で出かけた。
観終わった後の妻の感想は
「羨ましいくらい、祭り全体に一体感があるね」だった・・。
この言葉を裏付けたのは、なんと帰りに寄った、焼き鳥屋さん。
私たち夫婦が祭りについて、熱く語っていたところに
お客さんが入ってきたのだが、彼にお店の人が声を掛けた台詞。
「いらっしゃい、ワクワクしてきたね」
そう、ここのお祭りは「わくわくまつり」と言って
オリジナル曲に合わせて「わっくわっく」と声を挙げながら踊る。
それだけなのに「わくわく」というキーワードで
町民全体が、繋がっていたとは・・驚きであった。
これがいつしか「伝統と誇り」となって、町民の思い出となる。
以前、この町に住んでいた・・というだけで、
「じゃあ、『わくわく』踊ったことあるよね」「うん、もちろん」
そんな会話が交わされる気がしてならない。
だから「ワクワクしてきたね」が心に響いたのだろう。
毎年グレードアップしていくこの仕掛け、隣町ながら拍手を送りたい。



2010年08月06日(金)
いつが空いてますか?

読者、推測のとおり、飲み会の誘い方である。
実は、4月以降あまり自分から、飲み会の誘いをしなくなった。
だからといって、回数が減ったわけではないが・・(汗)。
まぁ、誘い出したらきりがないから・・が大きな理由であるが、
それを知ってか知らずか、こう切り出してくる人たちがいる。
「飲みに行きましょうよ、いつが空いてますか?」。
もっと誘い上手な人は「○日の夜、空いてますか?」と訊ねてくるし、
目の前で、手帳(スケジュール帳)を開いて、その場で決めてしまう。
もちろん一番の誘い方は「今日、空いてますか?」(笑)。
この飲み会に対するスタンスは、けっこうお気に入りであり、
これからもしばらくは続けていこう思う。
よく考えると「話を聞いてもらいたい」という人が多いし、
飲んで話し終えると、スッキリした顔になっていくのがわかる。
「聞き役」は、最近の私の特技だから、どうぞ、ご利用ください。
基本は、先着順。1人でも、大人数でも同じ。
これでも、けっこうスケジュール埋まっているんですよ。



2010年08月05日(木)
空気と一緒にさっと描き込むんです

先日、私の大好きな絵本作家、いせひでこ(伊勢英子)さんが
隣町で講演会をするというので、駆けつけた。
演題は「七つ目の絵の具 木からもらったたくさんの物語」
冒頭、私のもっている絵本「ルリユールおじさん」とか
「大きな木のような人」とか「にいさん」などに関する、
制作秘話を話してくれた。
常に、クロッキー帳を持ち歩き、どんな時間でも、
どんな場所でも、描いているらしい。
「1つのクロッキーに要する時間は5秒〜10秒。
空気と一緒にさっと描き込むんです」
この台詞が、今回の気になる一言。
彼女本人が、自分自身のことを、
「現場の空気を知らないと絶対描けない人」と称しながら、
その場の空気を見事に表現している。
だけど「素晴らしすぎること」と「悲しすぎること」は、
スケッチ出来ないんです・・と苦笑いした。
「空気と一緒に・・」は、私にとっては「雰囲気と一緒に・・」。
その場にいた人しかわからない雰囲気(喜怒哀楽)を、
なんとか読者に伝えたくて、気になる一言を書いている。
いい言葉だなぁ・・「空気と一緒にさっと描き込むんです」
私もつられて「雰囲気と一緒にさっとメモするんです」(笑)



2010年08月04日(水)
迎えるより、迎えられる方がいいですね

第10回静岡県東部少年の船の帰着式に参列した。
東部3市3町、192名の中学生が、
1週間の北海道研修を終え、輝いた顔で帰ってきたのだが、
私の気になる一言は、前年までのわが町の担当者の台詞。
今年、人事異動で他課に配属され、担当を外れたが、
この事業に対する思い入れは強いらしく、
わざわざ、この帰着式に間に合うよう、会場に駆けつけてくれた。
バスが到着し、子どもたちとスタッフを拍手で迎えている時に、
彼は私に向かって、こう言った。
「迎えるより、迎えられる方がいいですね」
この事業に関わる、スタッフの大変さと喜びを知っているからこそ
この台詞は、私の心に残った。
今は、生涯学習課職員の特権と言うべきだろう。
しかし、逆に考えると、こんなに感動する事業であるならば、
課など関係なく、新人職員をはじめとした、
多くの若手職員に体験して欲しいとも思うのも、本音である。
会議室に缶詰の座学的な研修もいいけれど、
大自然に触れ、北の大地で宝物を見つけてくる研修は格別だろう。
貴重な「人材育成」の場として、彼の台詞をもう一度、思い浮かべた。
「迎えるより、迎えられる方がいいですね」
う〜ん、いい仕事したって証拠だな。



2010年08月03日(火)
お知らせさせていただきます

知人との懇親会で、ちょっぴりほろ酔い気分で帰宅したら
待っていたのは、同級生の訃報だった。
この秋、中学校の学年同窓会を開催する予定で、
万年幹事の私は、前回の通知先を頼りに、
案内通知を出すのだが、予想以上の「宛先不明」の返信に
いい加減にしろよ、と気分も落ち込む私であったが、
今回の返信は、さらに、私を悲しませた。
送付主は、同級生の母親。
同窓会案内のお礼を述べた後、息子が病気で他界したことを告げる。
そして「色々とお世話になりありがとうございました」と結んでいる。
さらに、悲しい気持ちを噛みしめながら「母より」と3文字。
こうやってキーホードを打っていても、涙が溢れてくる。
器械体操が得意で、彼に「バク転」を教わった回数は、数え切れない。
そんな彼との再会を楽しみにしていたのに・・。
息子の他界を、同窓会の通知とはいえ、返事を書くのは辛かったろう。
「お知らせさせていただきます」
このフレーズは、忘れることの出来ないものとなった。
知らせていただき、ありがとうございました。(涙)



2010年08月02日(月)
貧困とは「人間らしい生活ができない状態」になること

書籍「13歳から学ぶ日本の貧困」
(宇都宮健児著・青志社刊・110頁)から。
著者は、冒頭で「貧困について」定義している。
「貧困」=「貧乏」ではないことも。
「貧困」とは「貧しい暮らし」を指しているのではないと。
普通に働いて結婚し、子供を育て、家を買う、
そんな、ごくあたり前の人生を送ることが
出来なくなってきている日本は、
人間として生きていくのが困難な状態である「絶対的貧困」
とは別に、その社会のメンバーとして生きていくのが
困難な状態である「相対的貧困」と位置づけている。
人間らしく、いきいきと毎日を暮らせない状態のことを
「貧困」というならば、まさしく今の日本は「貧困」と
いっても過言ではないだろう。
「働いても働いてもちっとも収入が増えず、
いつまでたっても貧しい暮らしから抜け出せない。
そんな生活が長く続き、だんだんと体も心も疲れていく」と
幸せを感じられない人たちが増えたことを嘆いている。
「お金はなくても、私は幸せ」と感じられる人が増えること。
これが私たちに突きつけられた課題であると思う。



2010年08月01日(日)
スピンオフ作品

映画「人生のピンチを救うパフェおやじの7つの名言」
(福田雄一監督)から。
映画紹介によると「石原まこちん原作の同名人気ドラマ
『THE 3名様』のスピンオフ作品」・・とある。
ストーリーは、ファミレスで繰り広げられる人間模様を
温かくも冷静な目で見つめるパフェおやじが、
様々な名言を披露していく形で進められていくが、
私が気になったのは「スピンオフ」という単語。
英単語では「spin-off」
意味は「子会社や会社の一部門を独立の会社にすること」
「研究開発の(予期せぬ)副産物、派生技術」(波及効果)
また「(連続テレビ番組の)続編」とか「精神障害」等、
いろいろな意味があることを知った。
ある話がきっかけで、どんどん面白いことに繋がっていく、
そんなことはよくある。
予期せぬ展開に、思わず歓声をあげることも。
これからは「スピンオフ」という言葉を使おうと思う。
ちょっと、洒落ているから。