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2005年09月29日(木) 演奏会二日目: ロシアの色彩

program:

Rimsky-Korsakov - Russian Eastern Overture
Thaikovsky - Violin Concerto (Joshua Bell, violin)
--intermission--
Tchaikovsky - Meditation (Joshua Bell, violin)
Stravinsky - Firebird


2005年09月28日(水) 演奏会一日目 : ロシアの色彩

program:

Rimsky-Korsakov - Russian Eastern Overture
Thaikovsky - Violin Concerto (Joshua Bell, violin)
--intermission--
Tchaikovsky - Meditation (Joshua Bell, violin)
Stravinsky - Firebird


2005年09月18日(日) 留守電のメッセージは…

昨日のお仕事も無事に終わって、演奏会のためにかなり練習を重ねたこともあり、かなり疲れているし、今日はゆっくりしたい、そんな気分で用事を済ませることを兼ねて、近くのモールにコーヒーを飲みにいきました。

用事を済ませ、Seattle's Best Coffee でコーヒーとちょっとしたペイストリーを頂きながら、そこらに広げられたAvailableな新聞からクロスワードパズルを探そうとしていたところ、昨日の演奏会の宣伝記事を見つけました。ソリストのJoyce Yangさんへのインタヴュー。ヴァンクライバーン銀メダリストになることなど考えたこともなかったということ、その後周囲の反応が変わり、その肩書きが常に付きまとうことへの多少のプレッシャー、鈴木メソッドでピアノを始められたため、初見は今でもちょっと苦手とか…(笑)という飾らない言葉が並べられてあり、楽しく読ませていただきました。そして、その演奏会の一部に私も加わっていたということに再び静かに喜びを感じていました。

楽しいコーヒータイムを終え、夫と一緒に帰宅すると、留守番電話にメッセージが残されていました。誰だろうと思って聞いてみると、また同じオーケストラからの仕事の依頼でした!!!昨日のチャイコフスキーと花火、大砲と一緒に私の仕事も、夏も終わったと確信していたので、ものすごくものすごく興奮しましたし、驚きました!!!感謝。

なんだか信じられないような気持ちで、結局一日平静を装いながらも胸が高鳴りっぱなしの一日でした。ある意味、疲れましたが…。


2005年09月17日(土) 演奏会:All Tchaikovsky Program

3回のリハーサルを経て、今夜の演奏会は無事にとり行われました。

プログラムは:
Tchaikovsky March Solennelle (Coronation March)
Piano Concerto No.1
Swan Lake より
Scene
Valse
Scene
Danse hongroise czardas
Danse Espagnole
Danse Napolitaine
Pas de deux (Tchakovsky/Balanchine)
Scene finale
1812 Overture

ピアノのソリストはヴァンクライバーンで上位に入られた19歳の女性が登場。白鳥の湖ではサンフランシスコバレエのソリストが登場。そして、最後の1812のときには大砲あり、花火あり、というかなり盛りだくさんかつ華やかな演奏会でした。

最後の曲目の直前にセカンドヴァイオリンのひとりの楽器の弦が切れるというハプニングも。本当は一番後ろのスタンドの内側、つまり私がすぐに対応して弦を替えに行ってあげなければならなかったのですが、正直なところ、プロのオーケストラ初舞台で演奏を諦めなければならないような状況に対して咄嗟にNo!!という思いが込み上げてきてしまい、私は動くことができませんでした。結局同じセクションのもっとベテランの方でやはり後方に座っていらした方が弦を替えに行ってくださいました。ある意味で私のエゴで少しチームワークを乱してしまったようなところがあったかとは思っていますが、初舞台ということで、また、どなたも気にしていないようでしたので、今回のことは流して、次回にはきちんと対応できるようにと思っています。

今週はこの演奏会の準備にかなりの時間を費やしていました。チャイコフスキーの演奏はなかなか大変ですし、私は全て初めて演奏する曲ばかりでしたから。できる限りの準備をしてのぞみましたし、完璧とはいえませんが、いい仕事ができたと思います。

スタンドパートナーになった方も今回が始めての参加のようで、私としてはとくに最初のうちは気持ちが楽でした。けれども、彼女はどうやらかなり忙しいらしく、この演奏会への準備はかなり不十分だったようで、ときにそんな状態を私にわびたりもしていたのです。それに対して、私は決していい気持ちがしませんでした。このオーケストラで弾きたいと思っている人が何十人もいらっしゃることが私にはよくわかっているからです。みんな、喉から手が出るほどこのオーケストラで弾きたいと思い、必死で準備をしてオーディションに行き、それでもそのときに実力がだせなかったり、ちょっとしたことで落とされてしまったりして、涙をのんでいる人たちが何十人もいるのです。そんななかでお声がかかり、仕事をいただけた私たち。新米ながらも、またこれきりになってしまうとして、プロとしてオーケストラのなかで与えられた役割をきちんと果たそうとする姿勢でいなければいけないと私は思っていたからです。

私の夢が一日だけですがかなえられ、私は本当に幸せです。
チャイコフスキーと大砲と花火で私の夏とこのオーケストラでのお仕事が終わりました。


2005年09月10日(土) 予期せぬ仕事依頼の電話

今日も午前中から教え始め、いつもと変わらぬ一日になる予定でした。

お昼頃に電話がなり、先日オーディションを受けたオーケストラの団員の方で、オーディション準備をお手伝いしてくださった先生からメッセージが入っていました:「なるべく早く電話してください」。そのときは教えており、電話をとることができませんでしたが、生徒たちへのレッスンを終えるとすぐに先生に連絡を入れました。

「来週の土曜日空いてる?仕事があるんだけれど」。詳細を伺うと、先生の所属するオーケストラの夏のコンサートシリーズの最後の演奏会。それもクラシックのシリーズで、オールチャイコフスキープログラム。リハーサルと生徒へのレッスンが重なってしまっているところがありましたが、それは後になんとかしましょう、とすぐに「是非やらせてください」と返事をしました。オーケストラが雇っている秘書的なお仕事をするグループから確認の電話があると思うので、仕事ができることを伝えるように、リハーサルの当日運転免許証やこの国で働く権利を持っている証明を持ってくるように、リハーサル場所への地図をファックスしておきます、楽譜が欲しければライブラリアンに電話をしてとりに行くといいでしょう、電話番号は…などなど一度仕事をお引き受けすると、先生は細かいことを何度かに渡り電話で丁寧に教えてくださいました。

この夏は先生の代わりにそのオーケストラのリハーサルに一度参加させていただきましたが、本格的なお仕事ははじめてです。興奮と緊張と少しの不安が私のなかで渦巻きました。

ライブラリアンの方はたまたま私の学校のホルンの先生で顔なじみでしたので、電話もしやすく、楽譜は月曜日にオーケストラのメインオフィスにとりに行く約束をしました。先生は水曜日のリハーサルのときに初見で大丈夫でしょう、などとおっしゃっていましたが、初めてのお仕事ですし、とりあえずはとりにいっておくことにしました。

約10年前にこの国に来て、この辺りに住むようになり、このオーケストラのことを知り、演奏会に足を運び…、演奏会後楽器ケースを手に会場を去る演奏者の姿をみては、いつか私もそうできたらいいのに…と夢みていた日々が昨日のように思い出されます。


2005年09月09日(金) 音への集中

レッスンが11時から。私は1時間前には到着してウォームアップ件練習開始。「とくにベートーベンの冒頭の最初の部分くらいだけでもちょっとチェックできると良いから、30分くらい前に来られる?無理をすることはないけれど」という私の提案で彼女はレッスン開始の10分前に来てくれました。(笑)

ベートーベンの冒頭はやはりパルスが同じように感じられていないので、うまくいきませんでした。このセクションは要注意です。後は先週よりもよくなっていますね、あとは人前で弾いてなれるようにしましょう、とのことでしたので、とりあえずはよしとすることに。

一方、ブラームスは「It needs more work」とのこと…。まずテンポが少し遅かったので、「そろそろin tempoで弾けるように」することと、私に関して音色への注意が促されました。「開放弦を弾いているときの楽器の鳴り、それをどの音を弾くときにでも保つようにするのです」これはブラームス-の協奏曲やベートーベンの協奏曲を勉強したころからしきりに先生がおっしゃっていること。私の場合は曲の感じなどにつられて気持ちが高まってしまい、それが両手に反映され、必要以上に押さえてしまう、といっても数字にすると1ミリ程度のことなのですが、傾向にあるので、改めなければなりません。痛みの発祥もこれが原因だと私は思っているので。

先生にも「曲の何かを感じていて、それを出すためについ必要以上のPressureをかけてしまう。演奏と感じることseparateすることは難しい」というようなことをお話すると、「音にさえ集中していれば、その二つは共存できますよ」とのこと。

「音に集中する」…演奏中に音に集中していなければ、私はこれまで何に集中していたのでしょうか?身体の動き?自分の気持ち?…音への集中が足りない、自分が出している音を充分に聴けていない、もちろん、以前に比べればこういう作業もかなりできるようになってきているとは思いますが、それがまだ充分でないということ、これは弾き手としてはなんだかとても恥ずかしいことのような気がして、穴があったら入りたいような気持ちになってしまいました。でも、来週への課題はクリアに掲げられました。


2005年09月08日(木) 興奮vs無気力

先週はレッスンの前日くらいからなんだか妙な興奮を覚えていたのですが、今日は逆に全くやる気がでませんでした。かなりの両極端さに自分でも驚いています。今日、練習に対する気持ちが盛り上がらないのは、やはり自分のパートの演奏に関してはある程度の自信がある、つまり、これまでの練習やリハーサルを通して、ある基準よりも低いところに落ちることはないだろうという安定感を得ているから。もちろん、細かいことやアンサンブルに関してはこれからもいろいろと解決すべき点はでてくると思うけれど、明日のレッスンに関しては、やるべきことはやった、という気持ちがあったからです。もちろん、それだけではなく、意味もない無気力さを感じていたのも確かですが。

こういうときにはぱぱっと違うことをしてしまったほうが気分転換にもなりますし、健康的。練習は1時間程度で終えてしまい、その後はちょっとした買い物に出て、ついでに電話代、電気代も支払いに行ってきました。

買い物はドラッグストアでシャンプーなど必要なものを何点か。久しぶりにゆっくりとドラッグストアを見て回って、いろいろとおもしろいものが売っているものなのね…と楽しい気持ちになりました。今日の超お買い得品はノートが6冊で1ドル。夫にも丁度頼まれていたところだったので、もちろん買いです。(笑)

車を運転しながら信号で止まっては、青空を眺め、ふとこう思いました。「もし、演奏会当日にこんな気分になってしまったら…」もちろん、気分が乗らないからといって、違うことをするわけにはいきません。演奏会当日ともなると、もちろん興奮しているでしょうから、そんな気持ちになったりはしないとは思いますが。ま、少し先のことですから、そう心配することもないですし、明日は今日練習しなかった分、レッスン前に時間をとってウォームアップ件練習をしたいので、早めに休みましょう。


2005年09月07日(水) 盛りだくさんの一日

午前中はまたいつものとおりにリハーサル。前回のレッスンで注意を受けたところを中心に練習していきました。

帰宅し、昼食をとってから生徒たちへのレッスン。ひとりは私と勉強をはじめて約2年くらいの生徒。学校のアンサンブルのクラスをとりたいということで、それに必要な簡単なオーディションの準備のような感じで初見の練習を前回のレッスンから取り入れているのですが、前回はかなり神経質になってしまっていて、みていてこちらが辛くなるくらいだったのですが、今日は失敗にも大分落ち着いて対処できるようになっていて、かなり安心しました。次に続けて他の生徒がくるはずだったのですが、20分たっても来ないので、電話をしてみることに。学校の帰りに寄るという約束だったのですが、なぜか自宅にいて、レッスンの開始時間を1時間おくれで覚えていたとのこと。まったく…とちょっと溜息をつきたくなる私がいましたが、電話の後、お母さまの運転する車で急いで飛んできてくれましたし、レッスンも定時に終わってくれてよい、と誠実な姿勢を見せてくれたので、私の気持ちもほぐれ、定時よりは延長してレッスンをしました。

日が暮れた頃には夫と一緒に買い物へ。先日ベディングを買ったお店で50ドルのクーポン券を頂き、それが使える期間が今週の月曜日から金曜日までと限られていたので、是非、今日行きましょう、と夫を誘ったのです。クーポン券をくれるくらいなので、店内のセールはもう終わっているのでしょう、と思って足を運んだのですが、ジュエリー以外のものはほとんどセール状態のままでした。私は先日みかけたファーのバッグ、黒のプレインな靴、モカシンの3点をちょっと衝動買いのような感じですが(笑)買うことにし、夫はパンツを2点選びました。セールとクーポン券のおかげで全てで約85ドル。二人でなんだか顔を見合わせてしまうような気持ちで、良い買い物ができてよかったね、とお店を後にしました。

夕食時はとうに過ぎてしまっていたので、閉店直前のお店に駆け込んでテイクアウトフードを注文。今日はタコス。私は久しぶりにステーキのタコスを注文し、サルサのほかになり辛いソースも少しだけかけて、おいしく頂きました。

いつもなら、このまま静かに夜が過ぎていくところですが、今日はもうひとつ。同じ大学、大学院に時期違いでAttendしたチェリストの友人と電話でお話したのです。ことの始まりは今朝リハーサルに出る直前に受けた一本の電話。なぜか私のところに、日本人のチェロの先生を探しているのだけれど、という見知らぬ方からの問い合わせの電話がありました。日本人の方は存知ないけれど、そうでない方でよければご紹介できる先生がいます、と申し上げたところ、その方を是非ご紹介ください、ということだったのですが、彼と話をしたのはもうかなり前のことになるので、電話番号をこちらで確認してから連絡を差し上げることにしたのです。

電話をしてみると電話番号は変わっておらず、久しぶりに指導者の立場からの話で盛り上がってしまいました。相変わらず元気そうで、今はもう3人のお子さんのお父様。指導者としてもよい功績をたたえていらっしゃるようで、そういう方とお話できたこと、懐かしい友人と言葉を交わせた喜びで、私はしばしささやかに興奮しておりました。(笑)


2005年09月06日(火) 腕の神経痛

最近また腕の痛みが増してきています。とにかく最近は自分の身体の左側にいろいろな痛みを感じることも多いのです。後頭部の左側全体に触れると痛みが走ったり、首の左側、左肩甲骨の周囲、そしてもちろん左腕。

最近の腕の痛みの傾向としては火傷のようなひりひりとした痛みが腕の奥から湧き上がってくるような感じ。本当に筋肉のいたみだろうか…などと考えているうちにふと自分のなかに「神経痛」という言葉が浮かんできました。インターネットで調べてみると、神経痛の種類などが挙げられていましたが、私が悩んでいるものとは少し違うかしら、という印象を受けるようなものが多かったのですが、痛みの感じに関しては私が感じているものに近いDescriptionもあったので、部位は違うにしても、やはり神経痛なのかもしれない、と思い始めました。

これまでは筋肉が疲労しているか何かだとばかり思っていたので、患部を常に冷やしていたのですが、こちらのページによると神経痛であれば温めるべきなようです。

今日も少し痛みがでてきたので、そこに記載されているツボを自分なりに刺激し、ドライヤーを使って温めてみると、なんと、不思議と痛みが引いていきました。これには本当に嬉しい喜びを覚えました!

ちなみに参考にしたのは以下のページです:http://www.tubonotubo.jp/search?from=result&mode=detail&mid=10&str=%c4%cb%a4%df


2005年09月05日(月) うっかりノースリーブ

昨日の日曜日は久しぶりにノースリーブを着ていました。どちらかというと身体が冷えやすいので、夏になってもノースリーブはほとんど着ないのですが、もう9月。夏も終わってしまうな…と思うとノースリーブを着ておきたくなってしまいました。日中はまだとても暑く、夏を感じさせる日差しですが、我が家はとても涼しく、エアコンすらあまり必要ないくらいです。そんななか、なんとなく涼しいな、と思いながらのノースリーブ。そして夕方からはエアコンの効いたお店でショッピング。いつのまにか私の身体はしっかりと冷えきってしまっていたようです。

今朝はなんとなく風邪の初期症状、寒気や筋肉の痛み、だるさ、で気分も憂鬱。せっかくのレイバーデーという祝日なのに、そんな気分もいまひとつ味わえないでいました。少し動くと気分も変わるかも、と思い、近くのスーパーに食材を求めに行きましたが、なんとなく疲れてしまっただけでした。

横になるほどのことでもないので、生徒たちへのレッスンの前に夕食用のラタトュイユのようなものをつくり終えてしまい、なんとか身体を温めようとしょうがともろみ酢のお湯割りを飲んでがんばりました。

生徒たちが来るころはまだなんとなくだるかったのですが、レッスンモードに入るとやはり気持ちがシャキッとし、身体のちょっとした不調は忘れ去られていきました。

この日の最後にスケジュールされていた生徒のレッスンはいつも長くなってしまい、私もそれに嫌気が差しています。この方のレッスンは少し早めに切り上げるつもりでしないといけない、と自分に言い聞かせることとなりました。


2005年09月04日(日) ショッピング

今日も引き続き疲労回復日。とにかくゆっくりしました。

夕方から夫と一緒に買い物へ。目的はピローケースやシーツなどのbeddingでした。思ったよりもお値段がはるので、少し驚きました。ミシンがあれば自分で作れるんだけれど…とふと思い、夫に話したりもしましたが、彼はとにかく新しいものをそろえたいとはりきっていたので、結局Comforterすら買ってしまいました。夫はシャツなども5枚ほど購入し、久しぶりの買い物にかなりはりきっていました。(笑)やはりショッピングは楽しいもので、時間もすぐに過ぎていきました。

毎週日曜日の夜は、もちろんそのときの放送内容にもよりますが、二人で字幕付きの日本語ドラマのテレビ放送をみるのが習慣になっています。本当は買い物のあと、テイクアウトフードを買って帰りたかったのですが、そんなことをしていたら、9時からの放送に間に合いません。結局、自宅までとにかく急いで帰って、自炊をすることになりました。

帰宅後まずビデオをセットしドラマを録画。買い物をする時間もなかったので、夕食のメニューは簡単に野菜入りのおうどん、ナスの味噌炒め煮、となりました。昨日、今日とお米を食べていなかったので、とても恋しくなり、結局おうどんを準備している間にお米も炊いて、食いしん坊の私はおうどんもお米も両方いただいてしまいました。

テイクアウトも好きですが、やはり家で作って食べるのも良いものです。30分でこれだけのものが準備できましたし、食事の準備も楽しいです。


2005年09月03日(土) またしてもアレルギー

金曜日の朝早くからのレッスンの後、ピアニストとランチをしたり、生徒たちもたくさん教えたせいか、おもいきり疲れてしまいました。大学院がある日は毎日がこんな具合だったので、疲れてしまうのは当然のこと…と過去を振り返ってみたりしました。

今日はふたりお休みがあったので、少し楽ではありましたが、その分のエネルギーを結局別の生徒たちへつかってしまって、教え終わった後にはぐったりとしてしまいました。身体を動かすことと、気分転換を目的に夕方に少し散歩にでましたが、したことといえばもうそれだけ。

そういえば、朝起きると、昨日使ってしまったあるメーカーのUVプロテクションクリームへのアレルギーがでてしまって、またしても唇が腫れ、首も真っ赤になってしまっていました。大抵、これらの炎症が治まるまで一ヶ月以上かかるので、日常生活に支障はないとはいえ、気分は憂鬱です。こちらのクリーム、以前にも使って同じことが起こったので、きっぱりと使用中止すればよいものを、あのときは体調のせいでそうなったのかも。最近は調子もいいので問題なく使えるかもしれない。などと思って少しだけ腕と首に使用してしまったのです。反省…。


2005年09月02日(金) レッスン(バッハ、ベートーベン、ブラームス)

ソナタのレッスン。昨日はこのことを考えると緊張と興奮が入り混じってなんとなく気持ちが落ち着かず、眠りにつくのも遅くなってしまいました。たかがレッスン、されどレッスン。私はレッスンも聴衆(この場合は聴衆=先生)を前にした演奏と捕らえているので、初めての曲を弾くときにはとくに多少の緊張感があります。ある意味では演奏会前の緊張を体感できる機会でもあるので、それは悪いことではないと自分に言い聞かせています。

さて、レッスンは9時半から。昨晩は腕に痛みがあったので、いつもならば1時間くらい前からウォームアップ、練習などを始めるのですが、今日は9時に学校に着き、楽器に触れるのは30分だけにしておきました。

ピアニストは遠くに住んでいることもあり、交通渋滞が読めないので、少し遅れていました。なのでその間少しだけバッハ(無伴奏ソナタ)を聴いていただきました。今回、とくに気をつけたのは音色。私にとっては神への祈りともいえる音楽を表現するために選ぶ音色、数小節弾いただけで先生が「この間よりもずっと良いですね」と微笑んで言ってくださいました。嬉しい…。「音色はそれでよいので、今度は弓の都合で余計な時間をとったりしないように」というアドバイスを頂きました。

無伴奏ソナタを演奏する上で、必ず問題になるのは弓づかい。バッハのManuscriptは残っていても、その専門分野の方々、つまり、古楽器を使用した演奏を聴いても、どなたも原典通りの弓づかいは使用していません。初めてバッハを勉強したとき、私は原典とおりの弓使いを使用しましたが、今回は、

Joel Lester - Bach's works for solo violin: style, structure, performance. 1999, Oxford University Press

を参考に、また以前に演奏させていただいた古楽器奏者のマスタークラスでのアドバイスを念頭に、基本的にはバッハの原典を、ただし、大きなCadenceと大切なアライバルポイントはダウンボウで表現できるように、自分の音楽性のもとに調整する、という風に取り組んでいます。

さて、今日のレッスンのメインであるソナタはというと、ベートーベン(1番1楽章)ではアンサンブルがまだTightでない部分が少々、フレーズがクリアでない部分が少々、”brio"のキャラクターをもっともっと出すこと、ブラームスではまずピアニストがまずもう少しComfortableに弾けること(今日のレッスンは朝早かったからか、彼女の調子がいまひとつだったのです…)、などが課題として挙げられました。

とても充実したレッスンを受けられ、またクリアな指針ができて、すがすがしい気持ちでレッスンを終えました。

その後、ピアニストと一緒にゆっくりランチにでかけました。レッスンのことを振り返ったりはしませんでしたが、気分転換にいろいろなことを話せてとても楽しい時間を過ごすことができました。

帰宅する頃になると、また腕が痛みはじめました。とにかく、今日はもう弾かず、アイスで冷やすことに。


けい |MAIL

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