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2004年12月30日(木) 人を遠ざけている?

今朝は6時半頃の目覚め。
それは気持ち良い目覚めではなくて、歯痛のせい。
でも、普段は見ることのない日本語放送に触れることができました。

毎日の生活の中心には練習があって、
昨日、メールで私の意思の強さに感心すると同時に立ち寄り難いものすら感じるというコメントを頂いて、ふと考えさせられました。
練習をすることで、他のことから逃げてしまっているかもしれない私。
練習(努力)は絶対に私を裏切らない。
でも、人は毎日変化し続ける。
そんな変化によって、多少傷つくこともあって。
だから、コンクールなどを理由に練習に没頭して、
人を遠ざけてしまっているのかも。


2004年12月29日(水) やっぱりダメだ…

今日は全楽章暗譜でベートーベンを録音してみた。

ダメだ…
音楽的にあいまいなところがあるし、
カデンツや3楽章などでは音程が不安定な部分もある。

昨日は間に合う!と大喜びだったけれど、
しっかりと地に落とされた感じ。(笑)

でも、やるしかない。


2004年12月28日(火) 間に合う!

今日は初めてベートーベンを暗譜で全楽章通してみた。
大丈夫。コンクールに間に合う!


2004年12月27日(月) ブリテン リハーサル

ブリテンのファンタジーのリハーサルのために大学へ。正直に言うと、最近はもうベートーベンの練習で自宅にこもりきりの毎日なので、なんだか外に出るだけでもなんとなく億劫な気がしてしまう。練習日記を自分のノートにつけていて、毎日3時間から5時間くらいの時間を使っている。合間には家事をしたり、生徒たちへのレッスンがあったり。ぼんやりしている時間も欲しいので、つい外出も後回し。とにかく、外出に億劫になっている私。その上、その外出がリハーサルのためというとなんとなく余計におしりが重い。

昨日は夜更かしをしてしまったので、10時起床。1時間くらいウォームアップとブリテンの練習をして、約束の時間、12時半には大学着。5分くらい待っていると先生方が登場。結局クラスルームはすべてロックされていたので、練習室がある建物のなかの一番大きな部屋を使うことに。

とにかくまずRead Throughしてみましょう、と弾き始める。今日はストリングだけ集まってのリハーサルなので、オーボエはなし。ヴィオラとチェロは私の大学の教授と彼の友人で他の大学で教えている先生。このなかでは私だけが学生。でも、そんな状況だと気分的にはかなり楽。いろいろ教えてもらえばいい、と感じるから。アインザッツも先生方がしてくれるので、とにかく一緒に弾くことだけに集中。やっぱりある程度のレベルの演奏者たちとの演奏は、ある意味でとても楽。リハーサルもとても上手くいき、気持ちよく終えることができました。

外は素晴らしいお天気。暑くもなく、寒くもなく、柔らかな日差しが気持ちいい。自然の恵みといってもいいような、お日様にあたって、大学構内を少し歩くだけで、すごくいい気分転換になりました。


2004年12月25日(土) クリスマス

今日はクリスマス。

朝起きて、いつもよりも少しきれいにして、教会へ行く準備。
10時半のミサへいくつもりが、夫の都合で少し遅れてしまったので、12時のものをめざすことに。

おかげで少し時間に余裕ができたので、生徒たちからいただいたクリスマスギフトを開けてみました。乗馬をしている生徒からは馬のカレンダー、ビーズを趣味とされているお母様をもつ生徒からはビーズのチョーカー、そして、今年一番のプレゼントはウエッジウッドのクリスマスデコレーション(ツリーに飾るもの)で、天使がヴァイオリンを弾いているモチーフのもの。他にもお茶やチョコレートをたくさんいただきました。みなさんありがとう。

今日はとても晴れて、暖かく過ごしやすい一日でした。教会へ行って、夫の調子も良かったので、外食をし、ビーチの辺りを散歩しました。カリフォルニアならではのクリスマス。(笑)とても気持ちが良かったです。波を見て、波の音を聴くと肩の力が抜けていくのがわかりました。やはり大学院がお休みでも練習の毎日なので、私もかなり気が張っているよう。夕方には帰宅したけれど、すっかりリラックスしてしまったせいか、今日は楽器に触れる気になれません。この一日の休みがよく出るか、悪く出るか、少し心配な気がしますが、練習日記によると先週、熱を出した日以来、とりあえずは毎日練習を欠かしていないので、休んでもいいかな、なんて考えています。(笑)

夜は固くなっってしまったイタリアンブレッドでブレッドプディングを作ったり、ごはんを炊くときに、そばの実を入れて炊いてみたりと食で遊んでいます。蕎麦の実入りのごはんはほんのり桜色においしく炊き上がりました。

穏やかなクリスマスの一日。


2004年12月23日(木) 回転寿司

火曜日にお願いした弓の毛替えができているので取りに行きました。

ついでにそのヴァイオリン工房の近くに新しくできたという回転寿司のお店を覗いてみることに。日本ではおなじみの回転寿司もこちらでは見たことがなかったので、とても新鮮。おもしろい。(笑)どちらかというとシャイなので、お寿司職人と言葉を交わすのもちょっと苦手な私にはこういうのは楽。でも、もちろん、お寿司の質はファーストフード系のお店のものとさほど変わりません。こちらは巻物が多くでるのか、レインボーロール、カリフォルニアロールなどがたくさんでていました。夫の体調が悪くなったので、少し急いでお店を出ましたが、久しぶりの回転寿司、楽しみました。

その後、たまたま近くまで来ているということで、古着屋さんにも立ち寄りました。シンプルで薄い水色のタートルネックのセーターに目が引かれるとなんとDKNYのもの。試着するとちょうどいいので、購入。5ドル也。他にもBCBGのグレーのパンツ(6ドル)、XOXOのバッグ(5ドル)も買いました。このお店はときどき驚くような掘り出し物があるので、要チェックです。

そして、またOn The Wayなので、と日系書店に立ち寄り、雑誌を購入。

帰宅後は毛替えを済ませた弓を使って練習。弓の毛の量がかなり増えています。ある意味では弾きやすいけれど、本当に消耗するまで毛替えをしないので、毛替え前後の差が激しくなる分、慣れるにも少し時間がかかります。でも、やっぱり勇気を出して、この時期に行ってよかったみたい。


2004年12月20日(月) 生徒たちへのプレゼント

今週末はもうすでにクリスマス。
また、毎年恒例のクリスマスプレゼントを生徒たちに包む。
プレゼントといってもいつもちょっとしたお菓子なのだけれど。(笑)
でも、子供たちはやっぱり喜んでくれる。
今年はトナカイやサンタさんなどの型で焼かれ、アイシングなどで、デコレートされたクッキーなどが配れるといいな、と思って探しに行ったけれど、これがなかなかない。結局、雪だるま(クッキーアンドクリーム)とサンタさん(ミルクチョコレート)の形のチョコレートを見つけたので、それを使うことにした。

雪だるまとサンタさんをひとつづつ、二つのチョコレートでひとつの包みにしようと、計35くらい求めた。お店の表示ではディスカウントプライスになっているので、多めでもいいだろうとレジに持っていったのだけれど、思っていたよりも合計が高い。一瞬、?と思ったけれど、急いでいたこともあり、そのままお店を出てしまった。車のなかでレシートをチェックするとやはり正規の値段を払っていた。ちょっと損をしたような気持ちになったけれど、まあいい。生徒たちが喜んでくれれば。

今は忙しくて無理だけれど、将来はこういう機会に自分でお菓子を作って生徒たちに配れるといいな、と思う。


2004年12月17日(金) しっかり回復

今日はもう体調もしっかりと回復した様子。
その証拠に水周りの汚れや洗っていないお皿のことが気になったりしている。(笑)そんなことを片付けたり、掃除もして、すっきりしたところで、練習。

今抱えている曲:
ベートーベン 協奏曲
フォーレ ソナタ
バッハ グラーヴェとフーガ
ベートーベン ソナタ1番
ドビュッシー カルテット
ベートーベン カルテット ラズモフスキー3番
ブリテン ファンタジー

これだけでも、結構たくさんだと思うけれど、それに、オーケストラが加わるし、来学期の卒業試験(筆記)の勉強もしなければならない。

火曜日、熱を出した日には、なんだかこれを考えただけで、ものすごいプレッシャーを感じて、涙がでそうに辛かった。

でも、水曜日、一日ベッドに横になっていて感じた。
どんな人にでも、一日は24時間しか与えられていない。食事や睡眠の時間も必要だし、音楽以外のことをして気分転換をはかる時間もどうしても必要。それに、私は音楽に近づきすぎると怪我をする体質、気をつけなければ。

この一日はもちろん、体調が悪くて苦しかったけれど、やっぱり神様に与えられたもの。気づきのチャンスを下さったのだと思う。感謝。

だから、今日、楽譜を見たときにはなんとなく違って見えた。たくさんの曲を抱えているけれど、技術的にはそれほど難しいものではないのだから、できるよ、そんな風に感じている自分がいるし、試験のことだって、そんなに難しいことだと思わない、と言っている自分がいる。これでいい。


2004年12月16日(木) 底冷えから熱

おとといの火曜日の夜にものすごい悪寒を感じたら、やっぱりそのまま熱を出してしまいました。食べたものも戻してしまうような状態で、頭痛に、身体のだるさ、痛みがあってなんとも辛い…。せっかく大学院がお休みになったというのに…

この風邪(?)の原因はどうやら冷えにありそう。引越しをしてから、PCをキッチンに置いたままで、なんとなく、キッチンが私の部屋のような感覚でいる私は練習もそこでしてしまっているのです。(笑)でも、キッチンはタイル張り。新居は夏は涼しいかもしれないけれど、冬は結構冷えるようなので、ソックスを履いていてもタイル張りのところにずっといたら、やっぱり底冷えがするのでしょう。なんだか練習のことで頭が一杯だったので、気が回らなかったのだけれど、ふと気が付くとものすごい悪寒、足のうらはものすごく冷えていました。そして、しまいには熱を出す始末…

今日は来学期末にある卒業試験(筆記)のために院生で集まって勉強をしようというミーティングデーなのだけれど、行かずに休んでいようと思います。結局勉強は自分でしなければならないものでもありますし。

ここのところ、日記も大分お休みしていたので、さかのぼって書いてみようと思っています。


2004年12月12日(日) クリスマスイルミネーションの美しさ

今日は私の誕生日。
日曜日で嬉しいです。

大好きなお寝坊から一日が始まって、いつものように大好きなカプチーノを頂きます。少し練習をして、3時過ぎから出かける支度。

誕生日なので、今日はレストランへ。フレンチを考えていたのだけれど、そのお店がお休みのようだったので、「ブルーウォーターグリル」というシーフードのお店を選びました。

久しぶりに外へ出て、モール近辺に来てまず驚いたのはクリスマスイルミネーションの美しさ。動きのあるもの、そうでないもの、とにかく、モールの周りはクリスマス一色でした。きれい。

さて、レストランでは、飲み物はシャンペンを。全く予期していなかったのだけれど、メニューには生牡蠣が。以前にテレビでシェルを口にあてて、生牡蠣をするりと滑らして口にもっていき味わっている様子を何度か見ていて、そのたびに頂いてみたいな、と思っていました。初体験です。(笑)今日は大きいほうの粒を選んでみました。取れたての物とは違うからでしょう、水分量が違うので、するりと滑らすことはできませんでしたが、牡蠣自体はおいしかったです。

そして、お店の自慢のクラムチャウダー(ニューイングランド風)に、私はサンフランシスコ チオピーノ という魚介をトマトスープで煮込んだものを頂いてみました。ちょっとスパイシーでしたが、おいしかった。

その後、レストランの近くのモールへ。夫は健康器具のマッサージチェア−のとりこになってしまって、かなり楽しんでいました。

憧れのダイヤモンドも見ることができました。私は結婚しているけれど、婚約指輪もウエディングドレスもなかったので、「余裕ができたら、私に一粒のダイヤモンドを買ってくださいね」とショーケースに飾られたシンプルなデザインの小粒のダイヤモンドのネックレスを指さしてお願いしておきました。
(笑)

最後にカフェでコーヒーとデザートを頂きました。これまでは夫の体調のせいで、こんな風にレストランで食事をしたり、モールを歩くことなど全くできなかったので、本当に嬉しかった。もちろん今日も夫はお薬を飲んでいたので、出来たことですが、以前はそうしていても全く無理だったので、それだけ夫の身体は以前よりはよくなっているということ。嬉しいです。


2004年12月04日(土) オーケストラ演奏会2日目:ハイドン、オーエン、モーツアルト

昨日の問題は全てクリアし、私たちなりの演奏ができた。

演奏会後、楽譜係として舞台へ楽譜を取りに行くと、「先生!」の声。
ふとみると小さな花束を持った私の生徒が。
この演奏会でハイドンを演奏するので、ハイドンの「サプライズ」の教材を与えていた生徒。
「Kくんが弾いている曲、聞こえた?」と私。するとお母様がすかさず、
「いえ、あの遅れてしまったものですから…」とのこと。
「そうでしたか。そういうこともありますよね。でも、またべつの機会に聴くことができると思いますから」
そんな会話をし、会場の出口までお見送りした。
やはり知った人が演奏会にきてくれるのは嬉しいもの。彼らの背中をみながらありがたく感じた。

そして、舞台へ戻って楽譜係の仕事。
作曲家のオーエンさんがいらしたので、ご挨拶をした。
すると「あなたは素晴らしかった。ヴァイオリンとピアノのためのソナタも書いたんです。あなたのためにお送りしますよ」などとおっしゃってくださった。オーエンさんはドイツに在住。ご高齢だし、ご多忙のようだし、そんな風に言ってくださったことは忘れてしまうかもしれないので、期待はしていないけれど、でも、そんな言葉をくださったこと、とっても嬉しく思った。


2004年12月03日(金) オーケストラ演奏会1日目:ハイドン、オーエン、モーツアルト

演奏会一日目:
Haydn - Symphony No.94 "Surprise"
Owens -
Mozart - Symphony No.38 "Prague"

不思議なもので、時々、演奏会当日になって、フレーズなどが突然クリアに見えてくることがある。リハーサルで何度も弾いても、度重なるリハーサルに疲れてしまったり、また、何度も弾くことで曲に新鮮味を感じられなくなったりすることが原因で、いつのまにか目をつぶった状態、何も考えない状態でただ音を出していることがある。それが、演奏会当日になるとやはりパフォーマンスの高揚感からか、またその曲を演奏できるのはいつになるのかわからないという気持ちからか、突然ものすごくよい集中力が出てきたりする。ある意味、今日もそんな日だった。

今の指揮者の先生は演奏会の2リハーサル前くらいになって突然テンポを変えたりする。これは弦楽器にとってみれば(このようないろいろなレベルの学生がいるオーケストラにとってみれば)とても酷な話である。とくにこの曲、ハイドンではテンポによって、弓のストロークを変えなければならないからだ。最終的に設定されたテンポは予定していたテンポよりもずっと遅いものだったので、速いテンポのときのように弓を飛ばしていてはフォルテとピアノのコントラストが出ない。結局、セクションに指示することなく、私自身はフォルテはオン、ピアノはオンフ(オンとオフの中間(笑))で弾いた。もちろん、一応私がセクションのリーダーとしてのポジションにいるので、他の奏者たちも私と同じ奏法をするべきなのだけれど、そんなにフレキシブルな演奏をこのオーケストラに望むのもちょっと酷な話。

オーエンではアクシデントが起こってしまった。私はいくつかソロがあるのだが、それはテノールとデュエットになっていることが多い。テノールは書かれているよりもずっと長く音を伸ばしたりするので(もちろん、フレーズの終わりだからある程度許されるものなのだけれど(笑))、私はの注意は当然彼の方へ向くし、そのせいで、カウントが崩れてしまうので、次の入りは私の隣で弾いている奏者の演奏と楽譜に書かれている音符を確認することによってしか見つけることができない。本人にきちんと話しておけばよかったのだけれど、そんなことが起こるとは全く予期していなかったのだが、彼女が落ちてしまった。そして、3小節ほどではあるけれど、私のソロも落ちたのだ。演奏後、彼女に事情を説明して、明日はきちんと弾けるようにしよう、という話をした。

モーツアルトでは突然フレーズが見え始め、どのようにフレーズを弾いて欲しいとはっきり言わない指揮者の前で私は勝手に自分の思うようにフレーズをつけていった。リピートをしていたので、一度目であまりうまくWorkしていないな、と思ったところは2度目に違う風に弾いて自分なりに納得。(笑)


けい |MAIL

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