ひっそりと、徒然なるままに

2007年04月12日(木) ももちゃん、バイバイ。

この春休みに実家が帰った。実家ではももちゃん(飼い猫)を飼っていたのだが、今年の2月に永眠。その時は実家の母が最期を見た。

ももちゃんが居なくなってから初めての滞在。ももちゃんの報告を電話で聞いた時は、とても悲しかった。でもあれから数ヶ月経っていたせいもあり、ももちゃんがいない違和感はあったけど、あまり考えないようにしていた・・・母にその時の話しを聞くまでは。

ももちゃんの好物はまぐろ(笑)。たまにお寿司を食べた時、そのおこぼれが欲しくて纏わり付いていた。母は、まぐろを食べる度に、思い出すのだと言っていた。そして、ゆっくりと、その時の話しを始める母・・・

ももちゃんの様子が悪くなったのは、亡くなる何日か前。それまでも食欲はなかったけど、急に餌を食べなくなってしまい寝てばかりいたそうだ。そしてトイレに行くのに歩いても、途中でコトリと横になっていたそう。どこでも構わず、横になって寝てしまうのだ。

その日は、いよいよ水さえも自力で飲めなくなっていた。横になったままの ももちゃんに、母がスプーンで、水を口に運ぶと一口飲んだ。その後暫くすると ももちゃんは、なぜか窓際に歩いて行った。少し元気が出てきたのだと母は思っていた。

そして、外へ出たそうに窓の外を見ているので、母はそっと抱っこをして外に出してやった。するとトボトボと歩き出すももちゃん・・・庭の片隅に咲いていた花の下まで行くと、コトリと横になった。

こんな所で寝たら、寒いよと母が思ったその直後、ももちゃんが動かなくなった。慌てて家の中に連れて入り寝かせるも、苦しそうに三度だけ大きな息をして もう二度と息をしなくなった。

最期に与えたスプーン一杯の水が死に水となってしまったと母は言った。

私は、その話しを聞き泣いていた。今でもまだ、思い出すと悲しい。でもペットに限らず 自分が生きている限りは いろいろな別れがやってくるのだから仕方ないのだ・・・と思った。

庭の片隅に、ももちゃんはひっそりと眠っている。最期に歩いて行ったその場所に。



ももちゃん、19年間ありがとう。楽しかったよ。

在りし日のももちゃんの「スネコ疑惑」(笑)


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らむりん [MAIL]

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