ぶつぶつ日記
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2006年06月26日(月) バスラの図書館員

またまた書評です。
この話は戦火のイラクで本当にあった話。

バスラの図書館員ーイラクで本当にあった話ー
ジャネット・ウインター 晶文社
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4794920423/250-0135595-8552219?v=glance&n=465392

イラクの古都バスラの中央図書館には、
歴史ある蔵書も含め3万冊の本がありました。
その本を、戦火から守る女性の話です。
本当に短い話ですが、
本を愛する者は誰でも、
胸がいっぱいになってしまうでしょう。

本好きの人にはぜひ読んでもらいたいです。
というか、買っていただきたい。
この絵本の利益の一部は、燃えてしまったバスラの中央図書館を
再建する手助けに使われるそうです。
アメリカという国は好きではありませんが、
その中でも、色々な活動をする人たちがいて、
そういうことをする、出来るという意味で、
アメリカは大したものだと思わせられます。
この本自体、全米図書館協会がバックアップしているようですね。

いつか、再建されたバスラの中央図書館に行ってみたいです。
一日も早く、イラクに平穏が取り戻せますように。


2006年06月25日(日) 親の心、子知らず。子の心も、親知らず。

奈良の放火母子死亡事件は、なんともやりきれない感じですね。
親は親なりにいっしょうけんめいだったかもしれないですけど、
子どもの心には届かなかったわけです。
思春期、血のつながった家族でも難しいのに、
別の問題要素も入っていれば、
子どもの心のどろどろは、より大きくなってしまうのは、
簡単に想像できますよね・・・。
もちろん、だからといって、家族に危害を与えるようなことは、
してはいけないのですが。

この事件を見て、ちょっと前に聞いた話を思い出しました。
裕福なご家庭、長女と年が離れて待望の長男誕生。
親は、甘やかせてはよくない、
これからの人間、もっと広い世界を見ないと・・・
ということで、小学生からアメリカに留学させることに。
でも、息子さんは泣いて嫌がったそうです。

数年後の今。
息子さんは、日本に対して何の興味も評価もしない子どもになっているそうな。
日本を教えようと親が色々な機会を作っても、
アメリカと比べて、「つまらない」と。
親御さんは今、大変あせっているらしい。
でも、こういうことって想像できませんでしたか?と思います。
小学生って、まだ「〜人」って固まっていないと思うんですよ。
人間として形成されてきている時期で、
その中で、生活している国の文化や風習になじみ、
家族とともに、「〜人」としてのアイデンティティを作っていく。
だから、「日本人」としてのアイデンティティなんて身についてないし、
身につけなくてはいけないという意識もない。
そんな中で、1人「アメリカ」という国で生活しているのですから、
彼が立派な「アメリカ人」になりつつあっても仕方ないと思います。
そして、本当に子どものことを考えて留学させるのであれば、
親は、自分の子どもが、自分たちとは違う価値観をもち、
「日本人」としては育たないリスクを認識すべきでした。
人は、生まれてすぐにその国の人間になるんじゃない、
育っていく過程でなっていくのですから。

それに・・・、親は良かれとしたことが、
子どもに理解されるとは限らないことはよくあります。
「いつかはわかってくれる・・・。」という希望が、
かなわないこともよくあること。
それが、トラウマになることも多い。
もしかしたら、この知人の知り合いの場合も、
息子さんは、自分は親に嫌われている、だからアメリカに送られるんだ、
そう思ってしまった可能性もなくはないと思います。

親子といっても、個別な人間。
お互いの心を理解するのは、難しいですね・・・。


2006年06月24日(土) シルバーチャイルド

「化け物じゃないよ・・・子供だよ・・・」
「ある日突然変態する子供たち」という
車内広告に引かれて、「シルバーチャイルド」を読み始めました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4652077750/250-2465854-1522611?v=glance&n=465392

読まなくてはいけない文献がたくさんあるのに・・・。
昨日今日で、(1)ミロと6人の守り手、(2)怪物ロアの襲来、
一気に読んでしまった。
さすが児童書。

シチュエーションはよくある話です。
ある日地球の危機に際し、選ばれた子供たちが立ち上がり、
地球を守ろうとする。
違うのは、選ばれた子供たちが一種おぞましい姿に変態していくこと。
しかもそれは、心や体、そしてある時はその両方の、
激しい痛みを伴います。
そして、変態していく途中で、当の子供は、
どうして自分がそういう風に変わっていくのか、
その理由を知りません。
だからこそ、苦しみを味わうのですが・・・。

人間といえない姿に変態していく・・・というと異世界のことですが、
このような「自分の体が変わっていくことへの戸惑いや恐れ」というのは、
私たちにも無縁なことではなかったですよね。
女の子だったら、初潮が来ておっぱいが大きくなり、
男の子だったら、夢精が起こって、声が変わり・・・。
自分の体から流れ出る体液におびえ、自分が死んじゃうんじゃないか・・・
と思った子供は古今東西数えられないくらいいるでしょう。
そして、ミロやタンニのように、信じられない体になっていくことへの苦痛は、
性同一性障害の子供たちが、今まさに感じていることではないかと思います。

個人的には(2)の主要登場人物であるタンニが良い。
体が変化して行くなか、的確にリーダーシップを取り、
自分の変化した体をしっかり受け止め、行ってしまった過ちを認め、
そして、だからこそ出来る使命を見極め、前を見据えて行動していく。
彼がどんな戦いをするのか、最終巻である(3)が楽しみです。


2006年06月18日(日) 1万人の一人、続く

今日は父の日です。
ところが、我が家では、たたえられるべき父が、
家族にすしを振舞ってくれるそうな。
理由は、また半年、仕事の契約が伸びたから。
1万人の社員の中で、たった一人の70代、がんばる(笑)。

おすしをおいしく頂くことにしましょう。


2006年06月11日(日) シンドラーのリスト

といっても、映画ではなく。
今問題になっている、あっちのリストですが・・・。
仕事やなんや「大学」がらみのところに行くことも多く、
しかも、私立ではないところなので、
どっかに入ってそう、うわさのエレベーターと思っていました。
そして昨日、国分寺の先にあるH大学のT学習センターに仕事にいったら、
そこのベーター、思いっきりシンドラー社のでした。

そこで仕事を始めた当初から、
なーんか、反応の遅いベーターだなあ、
って思っていたんですけど、
そうですか、うわさのだったんだ(^^;)。
そこで仕事を始めて3年目?くらいなんですけど、
幸いなことに、今まで一度も止まったこともないし、
ないはずの階を表示するようなこともなかったみたいです。
でも、大学の性質上、車椅子の方もいらっしゃいますし、
用心するに越したことはないですよね。

安物買いの銭うしない・・では済まされない問題ですから。
人の命は、何にも代えられないのです。
日々使うものくらい、安全であって欲しいですね。


2006年06月09日(金) 平等でないもの

世の中、不平等ばかりだけれど、
最近、「老い」というものも、
平等に訪れるわけじゃないんだな、
という風に感じている。
誰しも、年を取る。
それは、死ぬことと同じくらいに、避けられない。
けれど、その質というか、老い方というか、
やはり、それも死に方なのかもしれないが、
全く持って同じではない。

下町の、昔からの住宅街なので、
三世帯同居もざらだし、
1人で暮らしているお年よりもいる。
ぴんしゃんして元気な
80代、90代のじーちゃんばーちゃんもいるのに、
60代でアルツハイマーに蝕まれ、
どんどん老化が進んでいるおばさんもいる。

90代のばーちゃんと、60代のおばさん、
それは実際、親子のような年齢なのに、
おなじデイケアサポートに通い、
むしろ、どんどんいろんなことができなくなっていく60代のおばさんに、
90代のばーちゃんが世話を焼くこともある。

子ども世代の私が見ていても切ないし、
同年代の父母からしてみると、
本当にやるせなくて、やりきれないようだ。
おばさんは、会うたびに、子どものようになっていく。
いつか近いうちに、赤ちゃんに戻ってしまうのかな・・・。


2006年06月07日(水) いや、ほんとに。

シンドラー社のエレベーター、どうなってるんでしょうね。
なくなった高校生も気の毒ですが、
一緒に乗っていた女性も気の毒ですよね。
考えただけれでも怖い・・・。

それで、うわさのシンドラー社のエレベーター、
東京工業大学に設置されているんですね。
シンドラー社自体、イマイチ原因解明に積極的じゃないし、
いっそのこと、東工大の総力を挙げて!
学生さんに原因究明をさせたら、
結構早く原因が見つかるんじゃないですかね(^^;)。
そのくらいしてもいいと思うけど・・・。


2006年06月01日(木) 受け取り方の違い

太極拳を再開して、1ヶ月。
まだまだ右も左もわからない状態ですが、
楽しくしっかり鍛えられています。

昨日もクラスに行ってきたのですが、
そこに、若い男性が一人して、
トータルすると私と彼は同じくらいのレベルらしいです。
それで先生が最後に、
「同じことを注意しても、2人が全然違う動きをするの。
受け取り方とか、体の癖とかで、違うんだなーって、見てて面白い。」
とおっしゃっていました。
確かに、そうかも・・・。
先生に言われた後の自主練でも、それぞれ気になっているところが違うから、
動いてることが違ってることもあるし・・・。

なるほど・・・・。
こちらの性質によって、本当に受け取り方って変わるんですよね。
それは、先生が悪いわけじゃなくて、
受け取っているこちらの受信機能の問題であったりします。
頭がわかっていても、体がついていかないことも多いし。

どうやら、太極拳をやっていって、
あるときからだの動きが変わると、
性格的なものの、変わったりするらしいです。
ちょっと、そういうのも楽しみです。


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