サッカー観戦日記

2003年06月30日(月) 先週の結果

●近畿大会
一回戦 
清明学院1−2神戸弘陵 水口1−2近大和歌山 草津東2−0一条
山城0−2清風 滝二2−0和歌山北 阿武野3−1奈良育英 
向陽1−4野洲 県西宮3−1長尾
二回戦 
弘陵0−3近大和歌山 草津東3−0清風 滝二2−0阿武野 
野洲4−1県西宮
準決勝
近大和歌山4−1草津東 滝二3−2野洲
決勝 
近大和歌山1−2滝二

今年のレベルはイマイチ。4強はどこもGKが良かった。

●関西学生女子リーグ
大体大2−1武庫女大 近畿福祉大3−1和歌山大 立命大5−0大市大 
大教大10−0京教大
最終順位
‖臑梁膈武庫女大B膓蟻膈の命大ハ族了蛎膈Χ甬κ〇秣膈У教大
大市大

大体大は7季連続18回目の優勝。昨年下級生主体のチームだった武庫女大がスコアの上では食い下がっているが、大体大の天下は崩せず。立命大の躍進が目立つ。



2003年06月29日(日) 近畿大会二日目

近畿大会二日目はメイン会場の希望が丘へ足を運んだ。野洲からバスで約15分。広大な芝生広場が開放されていて、朝っぱらから元気に遊んでいる子供もいる。食堂もあるが不味いのであらかじめ弁当を買っておく。二試合同時開催なので、陸上競技場と球技場の間で面白そうなゲームを観る。


近畿大会 二回戦 野洲−県西宮
6月29日(日)希望が丘陸 10時 ピッチ並 晴 微風


野洲                県西宮
−−−−−軽墓−−−−− −−−石本−−新井−−−
−−−−−藤本−−−−− −−−−−−−−−−−−
宇野−森田−−田中−前田 23−宮田−−前島−菅原
片山−平野−−馬場−松尾 谷口−−全−−宮本−須郷
−−−−−織田−−−−− −−−−−西山−−−−−

野洲はイメージとしては古き良きブラジル。SBは攻撃意識が高い。ボランチは森田が下がることが多い。CBが相手攻撃陣と同数になるケースが多い弱点を昨夏は土居・安達の能力の高さでカバーしていたが、今年はそこまで個人能力に依存するのは厳しいかもしれない。前田・宇野はあまり中に絞らず、SHという意識が高い。長身軽墓が1トップでポスト役・フィニッシャー。

県西宮は体格のしっかりした選手が多い。技術はイマイチで、タテに早い攻めを狙う。RH菅原のクロスから新井(178cm)に合わせるのがひとつの形。中盤は引いて粘り強く守る。

兵庫県大会準々決勝の市尼戦を見る限り、県西宮は近畿大会での苦戦は必至かと思われたが、一回戦を見事突破。この試合ではいきなりキックオフシュート、野洲GK織田は平然と見送るがバーに直撃し(笑)、DFクリア。野洲は藤本・田中・森田を軸に中でパスをつなぎ、中盤を支配する。県西宮は石本がサイドに流れて受け、SHがフォローに走るが、スタートポジションが低いためフォローが追いつかない。9分、野洲・宇野がいいクロスを軽墓へ、全も体をしっかり寄せ頭に触っただけのシュート。10分県西宮も谷口がダイレクトでいい左足クロスは新井に届かず。11分、野洲カウンター、ハーフ10m過ぎで軽墓が落とし森田が前へグラウンダーのパス、軽墓が反転してDFを振り切りGKと1対1で落ち着いてアウトサイドで右スミに決め先制。15分には馬場のロングフィードに動き出しの良さで軽墓がDFの裏を取る。バウンドしたボールを、落ち着いてGKの上を抜くヘッドで決め2点目。さらに前田・宇野から好クロスが入り、野洲の勝ちと見てもう一方の清風−草津東戦を見に行く。


近畿大会 二回戦 清風−草津東
6月29日(日)希望が丘球 10時 ピッチ並 晴 微風


清風                草津東
−−−戸来−−北野−−− −−−前田−−上野−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−森村−−−−−
−辻−伊藤−−若原−島本 −−村田−畑−−牧村−−
川村−植田−−池端−河野 猪飼−西澤−−酒本−川西
−−−−−高橋−−−−− −−−−−南井−−−−−

清風は一回戦とスタメンは同じ。ファイトあふれる長身CF北野の周りを戸来が良く動く。ライン4に中盤もフラット気味。ショートパスを良く繋ぐ。CBは空中戦に強い。

草津東も中盤・最終ラインともフラット。つまり清風とはマッチアップの関係がはっきりしている。インサイドは左の森村が上がり目、右の畑が下がり目で守備時にはフラットになる。全体にパワフルで当たりには滅法強く、組織的なプレスをかける。奪ったボールをサイドに展開し、クロスというパターン。シンプルな技術の精度が高く、パススピードも速い。牧村の右クロスは精度が高い。森村は右利きだが左足でFKも蹴る。

こちらのゲームは組織的な激しいプレスで草津東が優位に立つ。例年通りシンプルなパス回しからサイド攻撃を狙う。パススピードで草津東が優り、特にミドルパスが正確でピッチを幅広く使う攻撃が冴える。前田(177cm)上野(180cm)もスペースに流れて受けることが多いが、これは清風の守備を研究した攻めだろう。確実に基点となりサイドで数的優位を作り崩す。エース格の10番・森村は周囲が良く見え、インサイドキックでのノールックパスも再三見せる。タテのドリブルからのクリーンシュートも得意で、清風のマーカーを何度もかわす。守備でも強い。33分、草津東の右からの攻撃、川西のクロスから最後は森村が決め草津東が先制。清風はFWが孤立している上に疲れが残っているのかやや動きが重く、局面を打開できない。結局前半は草津東1点リードで終了。

後半は少しずつ草津東のプレスも落ち、清風も中盤でパスが回せるようになる。10分にはスルーパスを受けた北野が地を這うような決定的シュート、しかし草津東GK南井好キャッチ。13分、草津東・村田が左から右足クロス、牧村ボレーGKに当たったボールを上野が決め0−2とする。草津東の攻撃陣は得点意識が高く、ここぞと言う場面での分厚い攻めは迫力十分。これに対し清風の攻めは綺麗だが、ゴール前に詰める人数は足りずクロスにも草津東はしっかり対処している。13分、清風・伊藤の23mFKはGK南井フィスティング。14分、清風は両SH辻・島本→米田・合田と交代。戸来がLHに下がり米田が北野と2トップを組む。戸来はゴール前に入る意識も高く、右クロスにボレーを放つシーンもあり、清風の右からの攻めに迫力が出る。19分、草津東、左サイドに流れた前田が突破、ペナで倒されPKを得る。しかし前田のキックは緩く清風GK高橋がなんなくキャッチ。23分、清風、左から戸来→米田へ、クロスに北野が競り勝つが、GK南井の正面へ。草津東も前田→山本、森村→三反田と交代。三反田は森村のような力強さはないが、よりも技巧的でスピードもある。兄は昨年の芥川のエースだった。ファンタジスタの家系かもしれない。33分、草津東、右サイド深くから三反田へ、切れ込んで左足シュートでニアサイドの上に突き刺しとどめの3点目。草津東が安定感ある戦いで準決勝進出を決めた。

なお試合中清風の保護者の方には冷たいコーヒーを頂きました。ありがとうございました。


近畿大会 準決勝 近大和歌山−草津東
6月29日(日)希望が丘球 14時 ピッチ並 晴 微風


近大和歌山              草津東
−−−吉田−−中出−−− −−−山本−−上野−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−森村−−−−−
坂田−谷口−−東−−荒武 −−村田−畑−−牧村−−
稲葉−川端−−中野−秋田 猪飼−西澤−−酒井−川西
−−−−−栗林−−−−− −−−−−南井−−−−−

二回戦の約2時間半後に行われたが、双方ほぼベストメンバー。近大和歌山は2回戦と同じスタメン。4バックを高く押し上げてのプレスが武器だが、この日2試合目で運動量を維持できるか。ただし組織力・集中力は高い。攻守にわたり高さがないチームなので、いかに高いラインを保ち、すばやくサイドに展開し、低いクロスがどれだけ入るかがポイント。

草津東はFW前田のところに山本が入る。前田は足を痛めているようだ。森村もケガしているが出場。山本はスペースに流れるタイプ。プレスの位置は近大よりは低い。ゾーンで守るDF陣が小柄な2トップの動きに惑わされずバランスを保てるか、また天性の視野の広さを持つ森村以外の中盤が近大のプレスの中しっかり周囲を見れるか。

キックオフになぜか手間取る。始まる前に隣の陸上競技場ではいきなり滝二先制。ゲームの入りは完全に近大和歌山ペース。いきなりLH坂田が切り返しからタテに抜け左足でふわりとしたクロス、FWがCBのマークをひきつけ、谷口が飛び込むがGK南井キャッチ。押し上げた4バックからどんどんいいパスが出る。中野はいいキックあり。吉田は速いドリブルでCBとSBの間を狙う。隣では滝二早くも2点目。15分、近大和歌山、吉田がいい動きでスペースに流れ秋田からのロングボールを受け、相手を引きつけ、RH荒武に戻す。クロスにニアに飛び込んだ中出が合わせる。草津東DFもライン上でクリアに行くが、惜しくもラインを割り、ゴール。全員の意図が連動した見事な先制点。18分、今度は中出が好ドリブルで右を崩しクロス、吉田・谷口が中でつぶれ、大外からフリーの坂田が決め近大和歌山2点目。近大和歌山の2トップは中出は技術があり、タメを作り味方を生かす。吉田はスペースを見つけてボールを受けるのが上手く、ともに中盤との連携もよく草津東は後手後手に回るばかり。クロスでのゴール前の入り方もよく練習を積んでおり、しかも草津東はやや低いクロスに弱く厳しいゲームとなった。28分、草津東のロングボール、稲葉と川端の連携ミスを牧村がかっさらいシュート、上に外れる。30分頃隣で滝二3点目。直後34分、近大和歌山も秋田が決め3点目。結局準決勝2試合はともに3−0で前半終了となった。ゲーム内容、近大和歌山の組織力から、球技場のゲームは勝負ありとみて、後半は陸上競技場の滝二−野洲戦を観戦することにした。




近畿大会 準決勝 滝二−野洲
6月29日(日)希望が丘陸 14時 ピッチ並 晴 微風


滝二               野洲
−−−瀧原−−橋本−−− −−−−−軽墓−−−−−
−−新井−−−−岡田−− −−−−−藤本−−−−−
−−−中杉−−中根−−− 宇野−森田−−田中−前田
柏木−三村−−小林長谷川 片山−平野−−馬場−松尾
−−−−−上杉−−−−− −−−−−織田−−−−−

今大会の滝二の登録メンバーは全員3年生。近畿大会は今年から全国に繋がる大会ではなくなり、普段なかなか公式戦に出場できない、あるいは夏で引退する3年生を優先した出場させる意図があるのだろう。とはいえ、スタメンを落としているわけではない。中盤は流動的。瀧原がポスト役。野洲CF軽墓は主に三村(179cm)が見る。

野洲は夏までは個人能力主体のサッカーとなる。SBは上がり目。SHもサイドに張り付くことが多く、中は薄くなりがち。藤本はシャドーストライカーというより、トップ下のMF。長身軽墓(184cm)がエース。

後半は野洲が得意のボールをつなぐサッカーを見せ優位に進める。動き出しがいい軽墓のポストは確実で野洲の中盤はいい形でボールを持てる。空中戦では滝二CB陣は歯が立たず、GK上杉(189cm)に頼るしかない。クロスからはゴールの匂いが濃厚に漂う。しかし滝二もRB長谷川が中に切れ込んで右アウトでシュートを放つなど、いいカウンターを繰り出す。10分頃、滝二・橋本→芝崎、岡田→藤尾、野洲も藤本→赤松、前田→馬渕。赤松は点取り屋でスーパーサブ的存在。19分、野洲・赤松の突破からシュート、滝二GK上杉も鋭い飛び出しではじくが、こぼれを軽墓が決めて3−1。直後隣では草津東も得点しやはり3−1。前半から陸上競技場で点が入ればそれに応えるように球技場でも点が入っている。給水タイムを挟んでも野洲の流れは変わらず。23分、馬渕の右クロス、滝二の意識が軽墓に集中するがファーで宇野がボレー、DFに当たりCK。森田のボールをニアの片山が狙うがGK上杉好セーブ。野洲はSBが高いポジションを取り、ボランチ・SHの視野に入ることで、中盤でボールを失わずに済みパス回しの潤滑油となっている。昨年からの全国経験豊富な田中・森田はまさにチームの操縦桿となる。滝二は中盤の守備がバラバラで個々の守備意識が集団の守備能力に反映されていない。そんな中、滝二・長谷川はボールのないところで先手を取る動きで常に相手と駆け引きし楽にプレーさせないセンスある守備を続ける。30分、野洲・森田のミドルパスで左サイド深くまで侵入した宇野がマイナスのグラウンダークロス、フリーの赤松、痛恨のトラップミスでシュートならず。33分、裏を取った滝二・藤尾に野洲LB片山は激しいが正当なタックルで奪う。そのボールを繋ぎ、再び片山へ、ここで赤松がラインの裏を取り片山が正確なロングパス、今度は赤松が左から冷静に決め3−2とする。直後隣ではまたしてもお約束のように近大和歌山が決めて4−1。ロスタイム野洲も攻めるが追いつけず、滝二が逃げ切った。

それにしても前半の3−0は何だったのだろう?野洲の守備は数的不利になりがちなので、序盤は危なっかしいチームだが。冬までに組織力が高まれば、計算できるボランチと関西随一のCF軽墓がいるだけに全国でも面白い。これは滝二にもいえ、新井という切り札があり、CF瀧原や今大会はエントリーしていないが選手権2ゴールの2年生岡崎がいるだけに冬は楽しみである。



2003年06月28日(土) 近畿大会 一回戦 山城−清風 水口−近大和歌山

プリンスリーグの創設により昨年で全日本ユース(U−18)の予選としての役割を終えた第56回近畿大会。強豪校の中にはメンバーを落として大会に望むチームもあると聞く。過密な各種大会の取捨選択が始まったと言うべきか。普段から県外のチームとの対戦が多い強豪Aチームにとっては魅力の薄い大会かもしれない。Bチームの出場ももっともな話しだ。しかしそうでない高校にとっては、県外のチームと真剣勝負のできるいい機会である。関西のグラウンド事情の悪さから、今年も試合の半分はクレーコートで行う。私は守山北高校に足を運んだ。県立校ながら立派なセミナーハウスや時計台がある。しかし肝心の時計が止まっているあたり、やはり県立校である(笑)。


近畿大会 一回戦 山城−清風
6月28日(土)守山北高校 12時 クレー ピッチ悪 雨 並風


山城                清風
−−−木爪−−本田−−− −−−戸来−−北野−−−
−−−−−中田顕−−−− −−−−−−−−−−−−
樋口−宮本−中田悠−若林 −辻−伊藤−−若原−島本
−−田代−岡本−田中−− 川村−植田−−池端−河野
−−−−−須藤−−−−− −−−−−高橋−−−−−

山城は府大会時の4バックから3バックに変更。その中央には1年生岡本が入る。ボールを奪われたら一旦下がって確実に守る。トップ下に入った府大会のスーパーサブ・中田顕斗(ケンジ)も1年生だ。細かいタッチのドリブルがあるテクニシャン。本田がCFでその周りをタイミングよく動いて後方からのパスを引き出す木爪が動く。基本的にロングボールの多いチームだが中田顕が絡めば中からの崩しもある。宮本は左足からの正確なミドルパスあり。

清風はラインコントロールの意識の強い4バック。CBは長身で空中戦には滅法強い。フラット気味の中盤もバランスをとる意識が強い。伊藤はFK担当。北野は長身ポストプレーヤー。戸来が周囲を動く。パスを良くつなぐ。

水が浮く悪条件下で序盤から清風がショートパスをよく繋いで押し込む。山城はゲームプランかもしれないが、全体に下がりしかも相手パスコースの限定が甘いため、受け手に素早くチェックに行けず、楽々パスを回させてしまう。一方清風もショートパスばかりで、ドリブルや、MFのゴール前への飛び出しがなく北野の高さも使わないため、徐々に山城に守りのリズムが出てくる。清風はCBがおとなしく、中盤との連携がやや甘い。流れのなかで川村・植田が同時に上がっても中盤に声をかけず、池端・河野の2バック状態になったり、押し込んだ状態で最終ラインの3人がハーフを5m超えたところでラインを作っていたり・・・・・・。誰か一人ハーフライン上で止まるだろう、普通。20分あたりから山城のロングボールも有効となる。27分、山城・木爪がロングボールを左に流れて受けクロス、空中戦のこぼれを中田悠が20m左足ミドル、GK高橋が美しい空中姿勢でダイビングキャッチ。終了間際の35分、清風は左サイドを崩し川村(多分)のクロスを右から走りこんだ島本の頭にピタリとあい、清風が先制した。

後半も清風がショートパスを繋いで押し込むが、前半より思い切りがよくプレーに積極性が出てきた。7分、清風・辻が左を突破しマイナスのクロスが若原へ、ダイレクトシュートは当たり損ねるが、アウトにかかったボールがゴール前の島本への絶妙パスとなる。しかしシュートならず。8分山城も中田顕の突破を島本が倒しFK、宮本のボールが田中の頭に合うが、ニアポストに詰めていた清風の選手がクリア。13分、清風、他の選手を囮に戸来がオフサイドラインを突破して決め清風2点目。直後清風・北野→米田。16分河野→中橋。山城も岡本をボランチに上げ、樋口を下げて25番(プログラムに記載なし)、中田悠→奥村、本田→松野と代えて、奥村がRB・宮本をLB・中田顕をLHとする4−4−2に組み換え反撃に出るが、清風ペースは変わらず。山城の決定機は30分に訪れた。ハーフを少し過ぎたところからのFK、宮本のボールがフリーになった田中の頭へ、しかし高さが足りず、かすっただけだった。終了間際には清風のシュートが続くが、山城GK須藤もスーパーセーブを何度も見せ、失点は免れた。終始ゲームをコントロールした清風が0−2と勝ち、2回戦に進む。

清風は攻守にバランスを意識しすぎる印象を受けた。もう少し思い切った飛び出しや、守備でも激しいチェックにいったほうがいいと思う。清風はいいところまで行くが、勝ち切れないという伝統(?)がある。大阪では珍しく「美しく勝つ」チームなので応援しているのだが・・・・・・。

山城は下がりすぎてなかなかチェックに行けなかった。また奪っても攻撃にはなかなか出れず。選手権に向けてのチーム作りの過程での生みの苦しみだろうが、チームとしてあまり機能せず。トップ下中田顕は頭上をボールが通過してばかりで、つらい展開となったが局面では光るプレーも見せた。



近畿大会 一回戦 水口−近大和歌山
6月28日(土)守山北高校 14時 クレー ピッチ悪 雨 並風


水口                近大和歌山
−−−吉田−−外池−−− −−−中出−−吉田−−−
−−−−−浅居−−−−− −−−−−−−−−−−−
奥村弘−平井−山敷−芥川 坂田−谷口−−東−−荒武
−−山田−下村−馬野−− 稲葉−川端−−中野−秋田
−−−−−奥村恭−−−− −−−−−栗林−−−−−

双方ほぼベスト。水口は下村(2年・185cm)をSWに、170cm前後の小柄な山田・馬野をストッパーに置く3バック。トップ下浅居は自由にポジションを取り、ドリブルを軸に切り崩す。WBは攻撃意識が高い。裏はストッパーが主にカバーするが、逆サイドは空くことが多い。例年通りショートパスを良く繋ぐ。ポジションチェンジは例年より少ない。2トップが交互に起点に入る。

近大和歌山は組織の完成度が高い。昨年のメンバーがほぼ残った最終ラインを高く押し上げる。統率の取れたラインは堅い。中野(2年・181cm)以外は小柄で空中戦に弱いがカバーに秀でている。負傷上がりの加納はベンチ。GKは絶対的な高さのある栗林で、飛び出しに優れた上田も控える。攻撃はシンプルにサイドのスペースを狙う。坂田は俊足。谷口は競り合い・空中戦に強い。東もこまめに相手を潰し、ボールを捌く。FK担当。技術の高い2トップはドリブルが多い。

第1試合時より一段と悪化したグラウンド状態にパスを繋ごうとする水口が苦戦するのとは対照的に、シンプルにWBの裏を狙う近大和歌山がペースを掴む。開始すぐ右クロスをファーの中出がヘッド、GK奥村恭下がりながらフィスティング。5分、水口もFKから吉田がヘッド、枠は外れる。8分、近大・中出がロングパスに抜け出し、GKと1対1、しかしシュートはポストへ。9分、またも近大・中出が抜け出すが、飛び出した奥村恭がブロック。水口は守備の連携が合わず、WBの裏・3Bの裏を取られるケースが多い。またボランチのところでボールが落ち着かず持ち前の細かいパス回しは近大の整然としたプレスにことごとくかかってしまう。15分、近大、中での繋ぎからフリーのRB主将秋田へ、丁寧なクロス、スルスルと上がったRH荒武がまったくのフリーでヘッドを決め、近大和歌山が先制。パスの起点となり、ボールが動く間にDFの間に入り込んだ荒武のポジショニングが光った。21分、近大CK東からニアの中野ヘッドでそらすシュート、これはバー。23分、水口・山敷左クロスを吉田ワントラップシュートは惜しくも左に外れる。水口・浅居はDFの近くまで下がりボールを受けて組み立てようとするが、近大も激しくマークし、なかなか前を向かせない。27分、近大左クロスに谷口飛び込むが頭に届かずDFクリア。続くCK川端ヘッドはDFブロック。結局前半のシュートは3対8、CKも2対5と、近大和歌山ペースそのままの数字となった。

後半水口はベンチの指示か、浅居が下がらず、むしろ前線に飛び出す動きを見せ、スペースを意識したパスを狙うようになる。しかし近大の統率は堅く、裏は相変わらず取れない。3分、荒武が受けて鋭く反転、中出がポストに入りダイレクトで荒武へ、中出も右に流れて荒武のボールを受けクロス、LH坂田が猛スピードでゴール前に突っ込むがDFなんとかクリア。息の合ったコンビネーションを見せた。その後も時間帯によってボールを持てて、ドリブルからのパス・シュートの形が身についている吉田とポストからの反転が得意な中出にボールを集めたり、シンプルなパス回しからのサイド攻撃に切り替えるなど、チームの完成度の高さを見せつけた。17分、CKのこぼれに後方から走りこんだ坂田が決め0−2とする。20分過ぎ、空中戦で水口・山敷の側頭部と近大・谷口の頭がぶつかる。やや跳ぶタイミングが遅れたものの谷口の跳び方はまったく悪意や危険性のないものだったが、山敷は動けず負傷交代。その後救急車で運ばれた。フォエのこともあり、その後は落ち着いて観戦など出来なかった。結局0−2で終了。

水口は最後までグラウンドコンディションを克服できず、攻守に渡り組織面で相手に一歩譲った。浅居も輝けず。今は山敷の無事を祈るばかり。

一方近大和歌山は圧倒的な組織力を見せた。昨年も守備は堅いものの得点力不足に苦しんだが、今年はまずまずの攻撃力も備え、全国でも楽しみ。相手の激しいプレスを受けてもシンプルに回せるかどうかが鍵か。加納が復帰すれば中野のポジションに入るか?その場合平均身長170cm以下の4バックとなる。


帰路、守山駅に着くとなんとJRが止まっているという。石山駅で人身事故発生のため警察が現場検証中とのこと。いつもならイライラしているところだが、この日ばかりは人命の尊さを意識せざるを得ない。ただしっかりと検証してくれ、と思うのみ。守山北サッカー部員やアズー滋賀の選手達も足止めされていた。1時間ほどして動き出した新快速に乗り込む。元町駅で人身事故発生(!)のため本来12両編成のところを8両編成で運転のため想像以上に混雑している。なんとか高槻につくとドア開閉部の反対側にはネルソン吉村がいたのだった。小学生の頃サインをもらったこともある。この人もいろんなところで見かけるが、多分希望が丘に行ったのだろう。見るからに眠そうだ。(お互いに)お疲れ様でした。



2003年06月23日(月) 先週の結果

●関西学生春リーグ2−3部入れ替え戦 第2戦
天理大5−0びわこ成蹊スポーツ大 トータルスコア5−3で天理大2部残留
阪大0−5大阪経法大 (大阪経法大が2部昇格)
佛教大3−0追手門学院大 (佛教大が2部残留)
神院大1−2滋賀大経済学部(トータル3−4で滋賀大経済学部が2部昇格)

U−17代表でも組んだ松田保監督・豊田一成部長コンビ率いるびわこ大は加盟即2部昇格かと思っていたが、リーグ戦で摂南大とドローなのはともかく和歌山大とも引き分けたところをみるとまだまだか。豊田先生がいるとはいえ全員1年生だしメンタル面が甘いのかも。入れ替え戦の相手が天理大というのも不運だった。

●クラブユース選手権(U−18)関西代表決定戦
C大阪5−0交野FC V神戸7−1ラランジャ京都

フジタ以外はJ相手では厳しかったか。ラランジャも昨年は3年生中心だったし、今年の躍進は驚きだ。枚方・交野・フジタの3強と第2グループの差は縮まっているが、枚方・交野とJとの差は開いてしまった。

●クラブユース(U−15)選手権関西大会
G大阪優勝 MVP 原宏樹
5〜7位の川上FC、V神戸、高田FCが全国行き決定

川上FCの全国行きはうれしい。エース・川野君の出来次第か。

●全少大阪決勝  高槻Wins 2−1石切東FC

石切東は最近いろんな大会で結果を残していたが、ついに準優勝。高槻のチームの全少出場は久しぶり。Winsは8試合で失点を喫したのが決勝のみ、安定したスコアで勝ち上がっている。スコアを見るかぎり強者の勝ち方である。今年は1試合も観ていないがなんとか機会を作ってみてみたい。


●関西学生女子
近畿福祉大5−0大市大 武庫女大4−0京教大 大体大0−0大教大 
立命大1−1和歌山大

大体大がドロー。最終節の武庫女大戦が案の定優勝決定戦に。


●関西高校女子選手権
決勝 日ノ本学園1−0啓明女学院
3決 北摂三田2−1八幡商

関西は今年から2枠でした。レベル的には納得だ。2強が突出した現状では、3枠なら日ノ本・啓明と同じブロックに入るかどうかで全国行きの可能性の有無が決まる。しかも第3代表は明らかに全国レベルに達していないのだった。



2003年06月21日(土) 関西学生春季リーグ 1−2部入れ替え戦 第2戦 近畿大−大教大

本来この日は淡路島までクラセン(U−15)を観に行くつもりだったが、どうもその気になれない。妙な義務感・使命感を持って観戦はしない、というのがポリシーなので、予定は取り止めにした。心の奥からサッカーが観たい気持ちが湧き出すからサッカーを観るのだ。前向きに観たくなければ観ない。そういうわけでサッカー観戦自体に関しては生まれてこのかた倦怠期など経験したこともないのだった。毎月一週は観戦に行かない週末を作ることにしているが5月は守らなかった。だからこの週末は空けておくことにした。早朝のコンフェデ観戦もあって朝寝坊。軽く朝食を取ってからさらに寝る。軽く昼食を取って散歩に出かける。頭はぼ〜としている。考え事だか妄想だか良く分からない脳内作業を行いつつ、行き先も決めずにただ散歩している、はずだった。しかし気がつけばサッカー場からの場内放送が・・・・・・。いつのまにか萩谷近くまで来ていたのだった。確か大学サッカーの入れ替え戦があるのだった。これも運命だ、観に行こう。

京産大−大院大戦は到着時には1−2と形としては接戦だが、先週の第1戦では大院大が4−1と大勝しているので事実上4点差がついており、ゲームとしては終わっている。案の定残り時間に次々とゴールが決まり結局1−5で大院大が圧勝した。初昇格の昨秋は直ちに2部に逆戻りとなったが、今秋はどうなるか?

さて、日本のサッカーを支えてきた柱の一つが教育学部を持つ大学である。大学サッカー界を引っ張るのみならず、数多くの指導者を輩出してサッカーの普及に大きく貢献した。、競技レベルに問題のあるアメフトを除けば、大学メジャースポーツの中ではサッカーだけが教育学部を持つ大学(その多くは国公立)がトップクラスにある。つまりそれだけ質の高い選手が入学し、情熱的にサッカーに取り組み、卒業後は教員・指導者として各地で活動している者が多い。この現実はサッカー界の将来にとって大きなアドバンテージとなる。ただ大学改編で教育学部が消えつつある流れは気になるが・・・・・・。仮に国公立大学だけで全国大会を行っても関東・関西以外は大きくレベルは落ちないのではないか?関西の場合、神戸大、大市大に続く存在が大教大である。



関西学生春季リーグ 1−2部入れ替え戦 第2戦 近畿大−大教大
6月21日(土)萩谷サッカー場 13時45分 ピッチ良 曇 微風


近畿大                大教大
−−−杉本−−浅野−−− −−−宮浦−−大北−−−
−−−−−江本−−−−− −−−−−長手−−−−−
−−石橋−藤原−小寺−− −−天野−稲垣−中田−−
寿−佐々木−−尾内−足立 大西−御神本−三好−金川
−−−−−花水−−−−− −−−−−菅野−−−−−

第1戦は大教大2点先制後に近畿大が3点返し大逆転勝ちを収めている。
近畿大はCFに片山(1年・G大阪Y)ではなく、CBもできる杉本(2年・初橋)を起用。RBは阿部(3年・G大阪Y)ではなく足立(4年・広島Y)。トップ下に江本(3年・G大阪Y)。確実な守備を意識した選手起用か。CBは長身コンビだが、大教大2トップは小柄なドリブラーである。

大教大は全体的に小柄。CB三好(4年・富田林)は170cm以下でスタメンに180cmを超える選手はいない。GK菅野(3年・長田)は反応のいいGKだがフリーの状態で時々ミスキックを犯す。マークはいったんついたらほとんど受け渡しはしない。逆サイドのMFが必ず下がり、確実に後ろに4枚いる守備。SHもほとんど引いており、事実上7−3のカテナチオである。稲垣(4年・三島)が多少当たりに強い。天野(4年・大手前)は細かいドリブルがある。長手(2年・V神戸Y)がエース格で唯一正確なキックとパスセンスを持つ。後ろの7人は技術が低く、まずパスをつなぐことはない。FWはドリブルを徹底的に仕掛ける。

キックオフ直前は両チームとも声が出ず、重苦しい空気が流れる。ボールをつなぎ江本とSB、SHを崩そうとする近畿大だが、人数をかけて守る大教大のサイドを崩せず、逆サイドに振っても必ず大教大の選手がいるという状況である。大教大はカテナチオ的な守備をよく研究しているようで、なかなかスキをみせない。DFからのボールは不正確だがFWに繋がれば突破から強引なシュートを狙う。11分、大教大ほぼ正面からの30m弱のFK、宮浦(4年・鳴門)が左足で狙い、DFに当たってクリアミスしたボールをRB金川(4年・八尾)が狙うがDFブロック。得たCKで宮浦のボールを近畿大GK花水(3年・国見)がパンチミス、ファーで待っていた長手がダイレクトで狙うがわずかに外れる。13分、近畿大も寿(2年・G大阪Y)のクロスがファーに流れる杉本に合うが、大教大・御神本(1年・畝傍)もきっちり体を寄せ、足先だけのシュートに終わった。15分、大教大・得意のカウンター宮浦のパスから大北(4年・茨木)へ、ややシュートタイミングを逃がしDFにブロックされるが、決定機になりかけた。直後のCKでGK花水がかぶってしまい稲垣がボレー、これはDFがライン上クリア。近畿大はアーリークロスをどんどん上げる攻めに変える。21分、近畿大のロングボールに大教大CB三好がかぶり、浅野(2年・G大阪Y)が独走するところを三好が手を掛けて倒しPK。警告は無し。ピッチ内もスタンドも空気が重い。大教大応援団からの「外すぞ、外した!」と言う声だけが響く。浅野のキックはポストを叩き、GK菅野が押さえる。27分、大北が佐々木(2年・桐光)背後から迫り不意をついたチャージで奪い、宮浦へ出すが息が合わず。28分、大教大のCK、宮浦のいいボールからの空中戦のこぼれをファーの長手がダイレクトで狙い、これが御神本の足元へ、きっちり押し込み大教大先制!トータルスコアで同点に追いつく。しかし近畿大はキックオフ直後左に流れた杉本のクロスを浅野があっさり決め同点。誰も浅野を捕まえておらず、集中力不足と言う他はない。31分、近畿大CKで石橋(3年・桐光)のボールが佐々木の頭にぴったりあい、逆転。身長差がありすぎた。33分、江本のミドルがポストを叩く。36分には石橋の左クロスを江本が足で決め3点目。これもマークミス。大教大は近畿大の放り込みにDFが下がりすぎ、そうなると空中戦では勝てないのでMFも下がり、こぼれ球が拾えない上に後方からの飛び込みに対処できず、混乱状態に陥った。38分、ボールを放したあとの近畿大RB足立が大教大・天野にぶつかる。判定はなんと一発レッド。足立は不可抗力のつもりか、よけるそぶりも見せなかったので警告は当然だと思うが、やや厳しい判定だった。近畿大は藤原をRBに下げて対応。大教大は攻撃面で見せ場のなかったRH中田(3年・龍野)→柴田(1年・千里)。43分、近畿大・杉本の左クロスに小寺が飛び込み、正面5m前方全開でスライディングシュートも上に外す。普通は決まる。見所満載の前半終了。第1戦からトータルで近畿大3点リード。

後半近畿大はゆっくりボールを回し、なかなかクロスをあげない。技術の低い大教大はパスを回せず、空中戦も弱く、ただ走らされる展開。それでも6分、左クロスから柴田のヘッドがバーをかすめる。しかし7分、近畿大・浅野が大教大・大西(2年・四条畷)の甘いコントロールをかっさらい、決めて4−1となり、完全に勝負はついた。浅野は手を使って大西を押してバランスを崩したが、主審・副審から見えない巧妙な裏技だった。大教大はばったり足が止まり、近畿大がパスを20本以上つなぐシーンも出てきた。近畿大は着々と点を重ねる。大教大も宮浦の左クロスに長手が鮮やかな左足ダイレクトボレーを決めるが、結局7−2で近畿大が圧勝し1部残留を決めた。

大教大のカテナチオは戦術理解としては上出来だが集中力の欠けるシーンが何度も見られた。体力面・精神面が不足していた。日本では食わず嫌いというか、カテナチオの有効性がどうもあまり理解されていない。最近「徹底的に守ってカウンター」型のチームが少ないだけに大教大の狙いは興味深いところだ。

近畿大は前半30分くらいまでは大教大の注文どおりのサッカーをしてしまった。最初からアーリークロスを放り込むべきだったと思う。GKとCBのクロスに対する守りには危うさがあった。春リーグは最多失点だったわけだが、開幕当初感じた中央の守備の甘さは解消されず。秋に向けては山ほど準備すべきことがありそうだ。



2003年06月16日(月) 先週の結果

●関西学生春リーグ入れ替え戦 第1戦
近畿大(1部)3−2大教大(2部) 京産大1−4大院大(2部)

近畿大は0−2からの逆転勝ち。京産大は絶体絶命

●クラブユース(U−15)関西大会
G大阪、G大阪堺、京都サンガ、C大阪が全国行き決定。V神戸、高田FC、京都城陽、川上FCのうち3クラブが全国行き。

●全少京都決勝 京都サンガ4−0田辺 
●全少兵庫決勝 フューメ猪名川JSC2−1西宮SSC

兵庫は今年も阪神地区同士。播磨や但馬はホント出てこない。

●関西学生女子
大体大6−0京教大 立命大4−0近畿福祉大 和歌山大2−1大市大 
武庫女大3−0大教大

●関西高校女子選手権 準決勝 日ノ本学園16−0八幡商 啓明女学院9−0北摂三田

勝者は全国(埼玉)へ。3位まで出場。今年も2強の圧勝でした。



2003年06月15日(日) 総体京都決勝 山城−向陽 JFL第13節 佐川印刷−国士館大

先週約束をドタキャンしたためこの日の予定は鉄板である。淡路島・アスパ五色でのクラセン準々決勝も面白そうだが……。全国行きを決める重要な一戦。今年は波乱続きで、昨年の覇者・平安が初戦で消えるし、選手権に出場した伏見工も北の雄・福知山成美も早い段階で消え、実質的には新興の桂(昔は全国にも出場している)がついにベスト4入りという、激動の時代の到来を思わせる展開である。会場にはG大阪・上野山さんの姿もあった。お目当ての選手は誰なのだろうか?先週全国行きを決めた長尾・川井先生の姿もある。いかにも切れ者らしい容姿をされた方である。昨年練習試合では向陽に負けたらしい。スタンドには千人前後入っている。キックオフ時間が午前なのは午後から行われるJFLの前座試合に当たるため。


総体京都決勝 山城−向陽
6月15日(日)西京極 10時45分 ピッチ良 曇 無風


山城           向陽
−−−木爪−−本田−−− −−−−森−−西岡−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
樋口−宮本−−中田−若林 谷島−唐沢−−北川−坂口
田代−岡本−−田中−奥村 塩田−長谷川−前野−阪部
−−−−−須藤−−−−− −−−−−小原−−−−−

学校がすぐ近くということで、中学・高校時代に最も観戦した高校チームが山城だ。確実に母校のサッカー部よりも観ている。石塚や川勝がいて選手権準優勝を果たして以来低迷し、最近では京都でも早い段階で敗れることも多いが、今年はどの程度やれるか?

一方の向陽は向日市のチーム。歴代代表校は府の人口の大半が集中している京都市内勢と久御山が独占している現状を打破できるか?パスをつなぐチームということしか知らない。スタメンの背番号は綺麗に1番から11番まで並んでいる。

試合の入りは山城のほうが良い。スタンドの応援も山城のほうが場慣れしていて上手い。伝統の差か。フィジカルが強く、パワーの差が歴然としており中盤の競り合いで優位に立つ。特に中田は強い。これでは向陽はスタミナの消耗も早そうだ。しかも山城はスタミナのあるチームなので、終盤勝負になればなおのこと。中盤で奪い主将・宮本の左足のパスで崩しにかかる。8分、田代のクロスがミスキック、これがマウスの上を襲うがGK小原フィスティング。CKからヘッド、これも小原キャッチ。10分過ぎから向陽もショートパスからリズムを掴み始める。LH谷島はスピード豊かなドリブラー。13分、山城・本田が裏を取る動きでボールを受けるが向陽・長谷川がCKに逃げる。17分、向陽陣内での若林のスローインを奥村クロス、中央の木詰が囮に裏に樋口がフリーで受けシュート、外す。18分、山城・樋口のクロスに中田のシュート、上に外れる。向陽はつまらないパスミスが多く、リズムを掴みきれない。また、展開力のある北川以外は隣へのショートパスかタテパスの2択という印象だ。21分、向陽左の攻めから北川のミドル、これが初シュートだがGK須藤ガッチリキャッチ。22分、ここまで沈黙だった山城ブラスバンドが突然ルパン3世。流れが変わりつつある時間帯で実にタイミングのいい演奏だ(笑)。ワザとやっているなら素晴しい応援センスだ。この当たりから、パスを回しボール支配時間で上回る向陽と、一旦引いてDFの忠実なマークで中に入れさせず、奪えばサイドに流れるのが上手い木詰にロングパス、彼のキープの間に一気に押し上げる山城という展開が続く。このまま前半終了。シュート数11対4。ボール支配で上回った向陽だが決定機は作れず、山城ペースといっていいだろう。

後半いきなり向陽・谷島の左クロスにニアへ森が飛び込むがクリア。2分、山城・若林→島。ケガではなく通常の交代。上半身が強く、強いキックもある選手。いきなりクロスをあげ、すんなりゲームになじむ。塩田のクロスや唐沢のスルーパス、阪部の速くて力強い突破と向陽がペースを掴む。7分、山城・樋口→田中ケンジが中央に入る。宮本がLHへ。切り返しが得意なテクニシャンで、彼の投入で中央からの突破も可能となる。向陽も森→福田が入る。11分、向陽のシュートがDFに当たりCK谷島の左足のボールをファーの西岡が折り返し長谷川が高いヘッド、これはGK須藤好セーブ。後半立ち上がりは向陽ペースでパスミスが減り、ボールを有効に回し、チャンスを作り始める。16分、向陽・北川→都留。FKも蹴る北川は中心選手だと思ったが、都留も小技が上手く、中から崩せる選手だ。17分、後半沈黙していた山城ブラスバンドが突然ルパン3世演奏。ビックリというか効果的な応援というべきか。17分、カウンターに入る向陽・谷島を引っ掛けた山城・中田に警告。この時間帯向陽は乗っていた。しかし攻撃時の守備の備えは拙く、SBやボランチのポジションが甘く、山城の攻撃陣と守備陣が同数で、裏を取られたらヤバイ、ということが多かった。しかし山城も裏へのパスは出せず。守勢の山城も田中のカバーリング、岡本の高さ、中田の献身的な動きなどでよく耐える。福田のポスト直撃弾など惜しいチャンスを決めきれない。30分、スピードある突破を繰り返した向陽・谷島が足を攣る。中心選手だけに交代はなかったが、この後向陽は足を攣る選手が続出し、止むを得ない交代が続く。坂口→平井、唐沢→森近。残り5分は山城がペースを取り戻す。終了間際の山城・宮本の左クロスをニアの木詰シュートは長谷川が凄いダッシュでブロック、しかし長谷川もこのプレーで足が攣り、井倉に交代。ロスタイムには山城が正面20mでFKを得るが、宮本のシュートは上へ外れる。このまま延長へ。後半のシュート数は2対6と向陽ペースだった。しかし向陽は交代枠5人を使い切った上、足が攣りそうな選手が何人もおり、常識的には99%勝ち目が無く、残り1%もPK戦かな、という過酷な状況となってしまった。

案の定山城の猛攻開始。延長開始1分、宮本のクロスを木詰ヘッド。3分、木詰の左クロスがファーへ、見事LB塩田の前をとったRH島だが決定機を外す。ドフリーで決定的なクロスを上げるチャンスにミスキックなど山城も明らかに疲れている。シュート3本で前半終了。後半開始すぐ向陽・CB前野が足を攣りピッチ外へ。なんとか復帰する。直後向陽が無謀とも思える攻勢に出る。5分、向陽・田中ケンジのドリブルから都留がDFの裏にパス、足が何度も攣っている谷島が決めるが完全にオフサイド。この時向陽は3人同時にオフサイドポジションにいた。もう周りを見る余裕はまったくなさそうだ。9分、カウンター左で受けた田中ケンジからのパスを前半から出場の西岡が右足20mミドル、これが決まり向陽が何と先制!残り時間の山城の攻勢を凌ぎ、全国行き決定だ。もうこれは奇跡的勝利としか言いようが無い。

高校サッカーを見ているとごく稀に信じられないゲームに出会うが、この日のゲームはまさにそんな内容だった。向陽はスタメン中7人までが足を攣るという体力面に難を抱えるチームで、延長時には2人が足を攣ったままプレー。他にも動きの落ちた選手がいた。精神的にも余裕が無く、したたかに勝利を狙っているとは言い難かった。相手のミエミエのオフサイドトラップに引っかかったり、テレフォン・パス(バレバレのパス)をカットされたり・・・・・・。延長後半の人数をかけた攻勢も無謀だった。PK戦狙いが最良の選択のはずだ。カウンターを浴びても戻りきれない。が、向陽は勝ってしまった。選手たちは勝算云々の理性ではなくシンプルな闘志しか頭に無かったのではないか?こういう極限状態を経験したことは今後の人生に大きな財産として残るだろう。純サッカー的に見ると向陽は問題山積である。しかし今の率直な気持ちはただひとつ。

向陽高校サッカー部、感動をありがとう!




JFL第13節 佐川印刷−国士舘大
6月15日(日)西京極 14時 ピッチ良 曇 無風


佐川印刷             国士舘大
−−−妹尾−−中森−−− −−鈴木弘−−小林−−−
−−−−−津山−−−−− −−−−−鈴木−−−−− 
村尾−阿岸−−森住−石田 −久保田−藤田−舟木−−
−−木村−伊藤−法専−− 永田−杉森−−佐藤−橋本
−−−−−斉藤−−−−− −−−−−山下−−−−−

高校サッカーの「後座試合」JFL。アナウンスによると観客数は351人。今期からJFLで戦う佐川印刷だが前節まで13位と苦戦を強いられている。関西リーグでは圧倒的なパス回しを見せ、JFLでも上位を狙えると予想していただけに意外な順位である。前年昇格した佐川急便大阪は最終的に9位に食い込んでおり、実力的に一枚上の佐川印刷なら上半分を狙えると見ていたが、初のトップリーグで攻撃的なサッカーが裏目に出たのかもしれない。選手層は薄いが特にケガ人はなし。3バックはラインの意識が強い。ボランチの森住(桐光学園・選手権準優勝メンバー)は下がり目、FC京都から移籍した阿岸(元U−18代表候補)は上がり目。全員パススピードが早く、グラウンダーでのパス回しから、後方の選手が次々と飛び出す攻撃的で娯楽性の強いサッカーを見せる。長身中森(元山形)がポスト役、スピードのある妹尾(3年連続関西リーグ得点王)が裏を狙う。関西リーグ時代から一人で太鼓を叩き高い声を上げていたサポーターの姿も見える。

この日は総理大臣杯の関東第五代表決定戦と重なり、完全にBチームの国士舘大。昨年から関東でも春季リーグが導入されたため、JFLには実質Bチームが出場することが多い。といってもさすがは関東随一の分厚い選手層を誇る国士舘大、昨年は低迷どころか過去最高の順位を記録した。相手ボールになればいったん引いて確実に守る。FKも蹴る舟木(右足担当)、久保田(左足担当)からのロングボールをトップに当て、こぼれ球を拾い二次攻撃につなげる。小林がCFで俊足鈴木弘があらゆるところに動く。

ゲームはパスを回し中盤を支配する佐川印刷とタテに長いボールを入れる国士大という構図が続く。国士大が前からプレスを掛けても森住が下がり、巧みにパスを捌き危なげなくプレスをかわす。国士大のCBは中森に空中戦で劣勢を強いられるものの高さがあり、グラウンダーのパスにも良く反応し、ラストパスを入れさせない。国士大のポスト役小林は全く起点になれず、佐川印刷にすぐ奪い返される。10分、村尾・阿岸がポンポンとワンツーを決めてサイド突破してクロス、中森を囮に妹尾が決定的シュート、枠外す。22分、ダイレクトパスが何本も決まり、妹尾右クロス、こぼれを阿岸シュートもDFブロック。34分、敵陣で奪ってのカウンター、石田から妹尾へ、シュートはGK山下がブロック。何度も佐川印刷のパス回しが鮮やかに決まるのだが、どうも鮮やか過ぎるというか、国士大のプレスが運動量頼りで、相手の二手三手先を読んでいない動きが目立つ。目指すサッカーのレベルが違うといっても過言ではないだろう。これは国士大に限らず大学サッカーの大半に言えることなのだが・・・・・・。前半のシュート数は9対5。

後半8分、国士大の左からの攻めを止めた法専がクリアミス、左に流れ受けた木村が自陣ペナでドリブル、これを国士大がカットし、木村のエリアにいてマークが浮いた舟木がパスを受けて決める。劣勢の国士大が先制。DFが自陣ペナでミスを繰り返せばゴールも決まるというもの。17分、佐川印刷もパス回しから妹尾が左に流れてクロス、中森ドンピシャヘッドで同点に追いつく。国士大・トップ下鈴木→深澤。クロスを辛うじてクリアするなど、国士大はギリギリの守備が続く。21分、佐川印刷・村尾→吉見。スピードと技術はあるが、あまり周囲が見えていない選手で、突破力を買われたのだろう。前半からパスまわしに翻弄された国士大の運動量もガックリ落ちている。24分、国士大・久保田→新田。27分、佐川印刷・吉見カウンターからドリブルで中に持ち込み、右に一人余っているのを無視して強引にシュート、決まらない。パスを出せば超決定機だっただけに痛恨の判断ミスだった。35分、佐川印刷のダイレクトパスから津山の左クロスを森住がヘッドで決め逆転。ところがここまであまりいいところの無かった国士大が逆転後は押し上げが早くなり、ロングボールのこぼれを拾えるようになる。39分、クロスのこぼれから鈴木弘シュートはGK斉藤が足で防ぐ。44分、国士大・永田が強引に持ち込みゴールライン際から振り向きざまのクロス、これになだれ込んだ国士大の一人・鈴木弘に合い、ヘッドで押し込み同点、結局引き分けに終わった。

佐川印刷は勝たなければいけないゲームを落としてしまった。2失点は自らの甘さが招いたもの。1点目は完全なミスからだし、同点ゴールはクロスを防げたはずだ。ただDFも能力は高い。この日は決定力を欠いてしまったが、FW陣も中森の空中戦の強さ、妹尾のスピードと得点センスはJFLトップクラスだし、今は接戦を落としているがいずれ上位に上がってくるだろう。得点はいずれも中央のパス回しからサイドを完全に崩した、絵に描いたように鮮やかなものだった。それにしてもこんな魅力的なチームを見に来る客が何故300人程度しかいないのだろう?

国士大は体育会系らしい粘り強さをみせた。後半のシュート数は逆転ゴールまでは7対3と完全に佐川印刷に押し込まれていたが、残り10分でシュート6本。執念・迫力といった精神的な強さや体力だけでは厳しいはずだが、国士大のそれは別格だからなあ。G大阪・上野山さんの姿はこの試合は見当たらなかったし、特にタレントがいるわけではなかった。強いて挙げるならFW鈴木弘大か。



2003年06月01日(日) クラブユース選手権(U−18)関西予選 予選リーグ V神戸−C大阪  京都サンガ−G大阪

この日は朝寝坊。豊中に用事のある知人の車に乗せてもらって万博へ。


クラブユース選手権(U−18)関西予選 予選リーグ ヴィッセル神戸−セレッソ大阪
6月1日(日)万博人工芝 10時 曇 微風


神戸           C大阪
−−−木下−−稲田−−− −−−坂本−−中山−−−
−−−−−−−−−−−− −−日比−山城−前川−−
新田−青戸−−高田−木村 −−−−−田所−−−−−
市川−中島−−古川−大森 日下−小野原−楠本宇佐美
−−−−−安原−−−−− −−−−−稲田−−−−−

前半途中からの観戦。事実上の3位決定戦となる。双方ともベストメンバー。

今期FWの構成に苦しむ神戸はこの日は1年生の長身CF木下を起用。本来中盤で起用したい稲田と組む。吉田が控えるがこちらも本来MF。中盤はCBも出来る高田とバランス感覚の良い青戸がインサイド。高田が守備に専念し引いたままなので、押し出されるように青戸が上がることが多い。サイドは守備的。LB市川がいいタイミングで上がる。

C大阪は4バックの前の田所がフォアリベロ的な役割でSBの上がりを促し、2列目から飛び込む稲田達の動きに対処。前川と日比はしばしばポジションを入れ替える。山城がトップ下ドリブラー。長身CF坂本の周囲を中山が細かく動く。

到着してからはC大阪のペースだがクロスが不正確で坂本には合わない。また山城が左からキレあるドリブルを再三見せるが、マークを外す中山の動きが目に入らずパスは出ない。
山城や中山はキレある動きを見せるが二人の連携はあまり見られず。終了間際ゴール前のこぼれを坂本が決めC大阪先制。

神戸はクロスがまるで入らず、稲田や小野原は空中戦の強さを見せる機会はないがコーチングのよさが光る。また小野原は1年生木下に完勝。フィードも安定。神戸SHは守備意識が高く、C大阪SBは上がるタイミングをつかめず徐々に消極的になる。特にRB宇佐美はイマイチでベンチから怒鳴られるシーンも。FKも担当する前川だがこの日クロスは不調。神戸は中盤に守備的な選手が揃うが自分から局面を打開できる選手がいないのがつらい。C大阪の中盤はサイドが薄く、アーリークロスやSBの上がりが有効のはずだが、市川が絶えずオーバーラップを狙っているぐらいで、チームとしてあまりサイドを狙う意識を感じなかった。

後半C大阪は前川がボランチに下がり日比が右、山城が左に入る。後半4分、日比のスルーパスが長く、FWに届かないが神戸DFとGK痛恨の連携ミス、慌ててクリアするが日比のところへ、飛び出したGKの位置を確認して35mループが決まり2−0。9分、神戸・青戸がスッと抜け出すがシュートは惜しくも外れる。11分、神戸・新田→安里。16分、C大阪カウンターで宇佐美が持ち込むところを必死に戻った神戸・木下が倒し警告2枚で退場。ナイスハートだが敵陣でのファウル。もったいなかった。これで神戸は一段と守備的、というより消極的になり、寄せが甘くC大阪は前を向いて好きなようにプレーできる状況。日比が3点目、坂本の左足シュートをGKがかろうじてはじいたところを山城が押し込み4点目、山城が右からドリブルで中島を抜いて決め5点目、山城のミドル正面で楽々キャッチのはずがGK安原ファンブルで6点目、交代出場の下釜が決め7−0。

神戸はCBが苦戦し、高田・木村のエリアも山城のドリブルにてこずった。DF・MFでは青戸・市川は良かったが、全体に引き気味で一歩目の守備が遅れて後手を踏んだ。FWは孤立しボールを受けてもすぐさま囲まれどうすることも出来なかった。

C大阪も攻撃面で連携・バリエーション不足という問題をかかえており、多分クラブ2位になる枚方FC戦に向けて課題の残る内容となった。


クラブユース選手権(U−18)関西予選 予選リーグ 京都サンガ−ガンバ大阪
6月1日(日)万博人工芝 12時 曇 微風


京都           G大阪
−−鳥本綱−−松田−−− −−−出口−−渡部−−−
−−−−−伊藤−−−−− −−−−−横谷−−−−−
−−大村−塚原−神田−− −−岡本−與−−松岡−−
坂口−鳥本雄−岩城−澤崎 森山−野村−−丹羽−河内
−−−−−井上−−−−− −−−−−佐野−−−−−

このゲームの結果を待たず、ともに2位以内を確保しすでに全国行きが決まっている両チームはおそらくテスト的な意味合いもあるスタメン。

京都は4バックの左に主将坂口を起用し坂口のポジションに入った1年生大村と組ませる。つまり大村がテストされることになる。坂口が上がりすぎるため3バックにも見える。ただ、大村がフタをしている感じで、効率的でなく、カバーに入る塚原に負担をかけた。塚原が4バックの前で相手をマメに潰す。トップ下には永田ではなく伊藤が入る。鳥本綱がトップ脇として崩す。松田がCF。

一方G大阪もテスト色の強いメンバーとなった。寺田・家長・三木はU−18代表でオランダの空の下。金は韓国U−17代表で釜山4カ国国際ユース参戦中。っていうかほとんど日本にはいない。寺田・家長・三木のところには横谷・岡本・渡部が同じ役割で入る。FW出身の横谷がトップ下でどれだけやれるか、右サイド得意の渡部が中で通用するのか、といったところが注目点。

最初のチャンスは京都。CK坂口のボールを長身澤崎ファーでヘッド。しかしG大阪は最終ラインからの落ち着いたパス回しでペースを掴む。9分、DFのパス回しから丹羽がスルスルと前にドリブル、FW2人が左に流れ、松岡も右に張り出して坂口を引きつけ、京都ゴール前にポッカリ大穴が発生。丹羽が味方に預けてダッシュ、ボールを受けフリーで決めてG大阪先制。この後もややG大阪押し気味。この日トップ下に起用された1年生横谷はボールをもらう前の動きがまずく、味方は足元へのパスが出せず、ボールを受けてもすぐ奪われるなど、塚原に完敗。かといってゴール前に飛び込む判断も悪く、トップ下としてはまだまだか。渡部も空回り気味。岡本はまずまず機能。松岡は対面の坂口をポジショニングの良さで圧倒。とはいえG大阪は全体にキープ時間が長い割りに決定機を作れない状況となる。京都も最終ラインからゆっくりつなぎG大阪のスキを伺う。松田はポストプレーヤーとしてはややパワー不足だが、確実な技術と切れ味鋭い反転で攻撃の起点となる。鳥本綱は機転の利いたプレー、得意の小技で崩す。ややずんぐりした体を入れてのキープも見事。16分、松田、反転ドリブルで突っ込むがG大阪クリア。21分、松岡が抜け出し出口へ、シュートはサイドネット。30分、またも松岡、坂口の裏を取り抜け出しかけたところを倒され正面25mFK。與が右、松岡が左で蹴れる位置にいるがGK井上は松岡には無反応(笑)。與がきれいに曲がるキックで狙うも上に外れる。ロスタイム鳥本綱、丹羽のチャージ(ノーファウル)受け負傷、ハーフタイムで交代。

後半京都は右サイド得意の阪部投入。G大阪はあいかわらずDFでゆっくりまわす。京都は引き気味。無理に前に出そうとする野村に対し、島田監督から「40分(CBで)回してれば勝つんだから」という声もかかる。丹羽がオーバーラップを試み、河内に預けてダッシュ!するが河内に思いっきりパスミスしラインを割る・・・・・・。11分、松岡が中に侵入、渡部とのワンツーからシュートはポストを叩く。13分、横谷ドリブルからスルーパス、渡部のシュートは井上ナイスセーブ。過重労働の塚原が疲れ、横谷もプレーできるようになってきた。ボールテクニックはしっかりしている。こう着状態の中京都は次々と交代。20分過ぎの時点で前線は松田を中央に右に阪部、左に坂口、ボランチには塚原と村田、右WBに神田左WBに木下と豪快に入れ替える。

−−−−−松田−−−−−
−−坂口−−−−阪部−−
木下−塚原−−村田−神田
−鳥本雄−岩城−澤崎−− 
−−−−−井上−−−−−

27分、G大阪渡部→平井。32分、京都、正面25mFKで阪部のキックは壁に当たり、こぼれ球はG大阪なんとかクリア。33分、岩城パスミスがフリーの出口へ、唐突のチャンスに一瞬止まってからゴールへドリブル開始、しかし岩城が追いつきカット。直後出口→森。40分、カウンターから平井が抜け出し岩城・鳥本雄の裏にボールを出しスピードに乗って二人の脇を駆け抜けようとするところを岩城がトリッピングで一発退場。ロスタイム、松岡が右サイドを破りクロス、ニアの森は潰されるがその裏で待ち構えた平井が落ち着いて決めとどめのゴール。結局2−0でG大阪の勝利。 


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