空虚。
しずく。



 たとえそれが前兆であっても。

言葉の力を、思い知っている。
幸せを、何度でも噛み締める。
「想われている」それだけが自分を繋ぎ止める。

…組み伏せられるのは、嫌いじゃない。
昔じゃないのだから、笑って流せる。そう思っているけれど。
…「あの人の望む」反応を考えてしまう自分が、嫌だから、戸惑う。
触れられる快感は、感じこそすれ、浸透はしない。
僅かに瞳を伏せ、顔を作り、声を漏らす。
気付かれないだろうかと、冷や汗を流しながら。

ざあざあと、血の気が引いていく。
全身から冷や汗が噴出すけれど、身体の熱は上がらない。
手足が痙攣を起こす。頭がぼんやりとし、意識が、遠のいていく。

なんら異常はない。けれどおさまらない。

…これが、あなたの言う「前兆」であるとするなら。
私は今、あなたを殺したい、と思う事すら朧気になっているということなのだろうか。
快楽を得、笑い、泣く事は出来ずとも、痛みを感じ、
ちゃんと、生きているのに、常に何かが欠けている、この、感覚は。

私が認識していないだけで、徐々に侵食していると言う事なのだろうか。

恐怖も、痛みも、何もない。
それに、私には何より大切な「約束」がある。
それを叶えるまで、死ぬわけにも、殺すわけにもいかない。

願う、それだけで強くなれる。
だから、私は「大丈夫」そう言い続ける。

2005年12月26日(月)
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