空虚。
しずく。



 死体。

そこに生命が宿っていないものは、

ただの肉槐に過ぎないことを認識した。

・・・ぐちゃぐちゃでどうなってるか解からないもの。


写真で見慣れた私でも、本物だったら違うかな?


・・・ああ、本物の死体を見たのは一度だけだ。

幼稚園の頃の近所の人間の葬式で。

真っ白くて、冷たかった。・・・怖かった?

かは、忘れたけど。


あれは、綺麗に清められたものだから。


他人の死体にはあまり思いを抱かない。

けれど、その顔を見知った者に挿げ替えただけで。

・・・ひどく、可笑しく、笑い、興奮する。

あの人は、尚更。

友人なら、それなりに。


晩御飯の唐揚げを、口にした瞬間に過ぎった思い。

「・・・あの人の。」(肉)

ゆっくり、咀嚼する。・・・心なしか、血生臭い。

それは、鳥のものだけれど。

「ああ・・・。」

少し湧き起こった吐き気。

頭を過ぎっていく映像、写真。

・・・飲み込む。


鼓動は変わらない。

精神はひどく落ち着かない。


(・・・喰べたい?)

箸を置く。

「・・・ごちそうさま。」


二階に上がり、また、切った。

2002年06月24日(月)
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