空虚。
しずく。



 プライド・パニック。

プライド。

高すぎる。
自分でも思う。

だけど、今更要らないと願っても、捨てられない。

それが余計に苦しい。
自分で自分の首ばっかり絞めてる。

「弱い」こと、
「疲れた」こと、
この心はまだ何も受け入れてくれない。


私は、甘えてる。
苦しくても、行動を起こさなければ生きられない人もいる。
環境が許してくれない人だっているのに。

・・・あの人は、そうだった。


そう認識すると、決まってパニックを起こす。

・・・どうしてだ。
どうして逃げるんだ。

身体が勝手に動き出す。
左腕を押さえつけて、手錠をかける。
刃物を全部投げ捨てて、座り込む。

「畜生!」

誰かがそう叫んで、
拘束した手を手錠ごと引きちぎろうとする。

刃物を探る手、
それが次は首にうつる。

壁に頭が叩き付けられる。

自由なもう片方の手で首を掴み、絞める。

自分にこんな力があったのかと思うほど、強い。


頭が段々朦朧としてくる。
自分の手、自分の身体、自分の声。
それなのにこの自分は"私"を殺そうとする。

私は身を任せて、笑う。

その瞬間、手はまた"私"のものに戻る。


こみ上げる吐き気を抑え、立ち上がる。
手錠の鍵を外し、布団に転がった。

「また、逃げたんだ。」
そんな、自責の念を残して。

2002年05月22日(水)
初日 最新 INDEX MAIL HOME


My追加