空虚。
しずく。



 暗闇。

真っ暗な闇の中。

サク、シャク、スパッ。

そんな、肉を切る音だけが聞こえる。


ふくらはぎの、下の方をナイフが何度も行き来する。


どうして切ってるんだろう。

・・・耳に届く声から逃れるため?

「そう、多分。ね。」


椅子を蹴り倒し、
壁に何度も叩きつける。

強くなる、破壊衝動。

それを抑えるための、自傷、でもある。

自分の身体を傷つけることも、一応、破壊、だし。


ここは暗い。

だけど、その暗さが落ち着きを齎す。


ここなら。

頬をつたう涙も。

笑顔を浮かべてる顔も。

自分を傷つける手も。


何も、見えない。

2002年05月19日(日)
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