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■ 『頑張ったね。私。』
"此処にいる時は、また違った自分になれる。" "叶うなら、ずっとこの場所で、こうして佇んでいたい。"
今日も出かけてみた。 家でじっとしているのはあまり好きじゃない。 浮かび続ける考えに押しつぶされてしまうから。 だからたまには、気分転換。
電車に乗るのはやっぱり嫌だったから、 今日も自転車に乗ってのんびりと。
空と、 風と、 音と。 すごく、居心地がいい。 家の中のあの閉塞感がここには微塵もない。
音楽が、何か違って聴こえる。 音の一つ一つが、すごく鮮明に、綺麗に。
目を閉じて、風の中。 お気に入りの音楽を聴きながら、 自分の足で、ちょっとずつ。
勇気を出して。 忍び寄る"死"の気配を振り払って。 精一杯の、プラス思考。
「満たされる、ってこんな気持ちなのかな?」
安らかな、あったかいような、気持ち。
なんだか、笑いたくなって、
ごく、自然に笑顔を浮かべた。
そしたら、
自嘲じゃない。 これは、本当の顔だ。
って。
(なんだ、笑うって簡単な事なんだ。)
って。
そんな風に、考えられた。
ほんの小さな事かもしれないけど。 何をそんな事で、って思われるかもしれないけど。
あの人の側で、感じた気持ちと、同じ、 この気持ちになれたのは、本当に久しぶり。
だからこの言葉を、 ほんの少しの、勇気を出せた自分にあげる。
『頑張ったね。私。』
2002年02月01日(金)
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