リリィ・シュシュ

見てきました。「リリィ・シュシュのすべて」

前日にリリィサイトへ行って予備知識を入れてから見に行った。
今も現実にネット上にて物語は現在進行形。
リリィホリックのBBS上で複数の口によって語られる物語は、一般の人までも巻き込んで展開されています。
リリィという存在。
世界観。
すべてに惹かれながら、今日は映画館へ。

…そして。
感想を書くと昨日言っておきながら、実は言葉が出ません。
ただ痛くて、痛くて、切ない映画だった。

言い表わすなら、それは光と音の映画。
風のように空気のように、透明な世界。
世界と自分の境界がなくなる。
…闇に溶けて見えなくなる。
映画館を出た後、この空が青ければそれだけで泣けただろうな、と思った。
……夜だったから、それは無理だったけど。


それにしても、雄一役の主演の男の子がとってもよかった。
白くてちっちゃくて可愛くて…儚くて。
彼の透明な空気がこの映画の良さの半分は占めてる気がする。

14歳かぁ……自分もかなり不安定な時期を過ごしていたと記憶してますが。
真っ白だった子ども時代から、自分だけのカラーが決まるまでのその間。
思春期とは灰色をしているんだろうか。

2001年11月08日(木)
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