A Thousand Blessings
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2006年09月09日(土) センティ・トイ「私の運命線」。 Salyuの新曲“NAME”。




前回の「新・響五十撰」(詳しくはココを→)に続いて「続・響五十撰」
準備中。もう50枚選び終え、どんどん写真を取り込んでいるところ。
コメントもやっと10枚まで書けた。たぶん、一週間以内にはアップできそう。
一応、前回の選から惜しくも漏れたものと、この一年間に出会ったかけがえのない
アルバムの両方から50枚選んでみた。前回と合わせてめでたく「百撰」となる。
さ、ブックレットにして、渋谷で配ろう! それは冗談(笑) 




ハロー・ワークから帰ってきて求人フリーペーパーをチェックし、
ナンバー・ガールのDVD集「記録映像」から2002年の札幌ライブを観る。
僕は、長渕剛信者の向井が実はちょっと苦手(笑) 向井ってかっこいいか?
九州人独特の押しの強さが感じられてちょっと窮屈。
まあ、あの独特な喋りにカリスマ性を感じるんだろうが。
なもんで、僕の目と耳は田淵ひさこ女史だけを追っている。
寡黙なボクサーみたいなギター弾き。
でも接近戦でかますフックは向井の歌より効いている。



ロング・シーズン・レビューの続きを見る時間はなかったぁ。







聴くのを忘れていたセンティ・トイの「私の運命線」をやっと聴いた。
実に楽しい音楽だなぁ。ヘンリー・スレッギルの奥さんなんていう
前情報は全然無意味。旦那の七光りなど全く必要としないほど
ポップミュージックとして完成されている。
キーワードはメロディかな。メロディアスなメロディーも
メロディアスではないメロディも裏メロも対メロも隠メロも。
ドラムの皮の鳴り方にさえメロディがある。マックス・ローチのように。
録音が素晴らしい。最大公約数的な良い音を追求することなく、
音の位相においても教科書的な部分を排し、
一種歪でストイックな室内楽的録音方法を選択しながら、、、、
いや、そういう録音だからこそ、楽器の音色の美しさ・豊かさに
耳を奪われてしまうのだろう。
羽鳥美保の傑作アルバム「ecdysis」や小谷美紗子の「catch」と
方向性は違うが、聴後感はすごく似ている。
あ!あとマーク・リボーの「y los cubanos postizos」にも。
英語の発音は、小谷>羽鳥>センティ の順でネイティブ。
「私の運命線」がジャズとJPOPの中間に聴こえるのはそういう理由からかも。

超美味!





次いでSalyuの新曲“NAME”。
CD屋のおやじに聴いたら、最近Salyu売れてるそうで。
もちろん“to U”で人気が出たわけだけど。

で、感想はというと。
いい曲だと思う。でも過去にもこれ以上にいい曲はいくつも
あったので、特別ってほどではない。
というより、明らかにヒット狙いの曲作りへと変わってきている。
作曲・編曲・プロデュースはいつもの小林武史。
ものすごく歌声が太く逞しくなっている。これには驚き。
素直に感動した。
問題は隙間のない音づくりにある。打ち込みであろうドラムスの音が
うるさい。まるでジョン・ボーナムのようにバスドラを強調しているが
力強いボーカルとぶつかってしまい、数箇所サウンド自体が
雑音に聴こえる部分がある。つまり、小林のオーバープロデュースってこと。
カップリングの“双曲線”の方が歌唱も演奏も録音もずっとずっと自然だ。
彼女のハモりがきちんと聴き取れるし。小林の歌謡性が突如立ち現れる
3分45秒付近で総毛立つ。素晴らしい曲だなー。

DVDは“Landmark”(別アレンジのライブ)でのあらきゆうこ女史の
ドラミングに鳥肌が立った。これを“NAME”で聴きたかった。
“双曲線”は多分、あらきゆうこのドラムだと、思うのだが。
“someting”は評価不可能。意味、分からん。(笑)

BOAか宇多田になってしまったジャケが残念。
これもメジャー戦略ってことか?







こちらは中ジャケ(僕の携帯写真はボケない事がない)
 ↓



  


響 一朗

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