A Thousand Blessings
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2005年10月06日(木) 細木数子の料理の腕前は「ぞんざい、星みっつ〜★★★」

テレビ朝日「愛のエプロン〜頂上決戦、細木数子vs未唯」を晩飯食いながら見た。
僕がこの番組を見る理由は武内絵美さんが出てるから、なんだけど。
さて、細木数子と未唯の対決、その結果は細木数子の完勝。100点満点をとった。
未唯は茶碗蒸や海老しゃぶの失敗が大きく響いたわけね。
細木数子はというと、本人の煮ても焼いても食えないキャラはともかく
料理の味付けに関して言えば、やっぱり相当な腕を持っているんだろうなと
思わせた。番組は細木数子のヨイショ大会で終わるんだが、
視聴者はどう思うのかな?って最後まで気になっていたのは、
細木数子の料理の「作り方」ね。

手際がいいと誉める出演者もいたが、僕にはあれが手際がいいとは思えなかった。
一言で言えば、「ぞんざい」なんだな。
たとえばサラダ。葉っぱを手でちぎるのは誰もがやることだが、要はちぎり方。
馬に食わす餌じゃないんだから(笑)、いくら時間に追われる調理だとしても、
たとえ仕上がり時の味の差になって現れなくても、
使い古された表現で言えば「愛情をこめる」とでもいうのかな。
彼女の調理の仕方には「食べてもらう」というより「食わせてやる」
という意識が感じられた。
ダシをとるために鰹節を鍋に入れる時も、最高の素材をあんな風にぞんざいに
扱う人をはじめてみた。その素材に対する感謝の気持ちのかけらもないように見えた。
伊勢海老で味噌汁を作ったのだが、その鍋の内側の汚いことといったらもう。(笑)
鍋の外側が汚いのは問題外だが、実は内側も味噌が汚くはねた後があったりすると
まずそうに見える。
蓮の切り方。みんな、うおおおお!って驚いてたが、
よく見てよ。包丁使いかなり下手だよ。
ひとつひとつの厚みが揃っていない理由は、切りかたにある。
包丁の刃がきちんと立っていないから。どうしても空振り(っていうの?)が多くなる。
服部先生もこのへんは見てたはずなんだろうけど、ディレクターかプロデューサーから
「細木先生に対して失礼なことをおっしゃらないで下さいね」とでも言われたのだろう。
女帝の前では単なる平民だった(笑)

しかし、細木数子って何故あんなにいつも戦闘心剥き出しなんだろうね。
鷹揚に構えることができない。自分以外は認めない。全部つぶしたる〜!
さあ〜膝まづいて靴をお舐めなさい〜。支配欲の塊みたいな女。
占い師としての実力は僕の親父曰く「駄目、あの女はインチキ」なんだそうだ。
急に細木数子がマルコス大統領夫人のイメルダに見えてきたぞ。
まあ、占いには興味がないのでインチキでもホンモノでもどっちでもいいんだが
僕は細木数子に小泉純一郎が重なって見えてしまうわけよ。
世間は断言に弱い。まさに今の日本の庶民ってそういう状況でしょ?
「あなた死ぬわよ」と「郵政民営化なくして改革なし」はそっくり。
細木数子が、カっと目を見開いて道徳とか礼儀作法を女子高生に教え始めると、
彼女らは素直にそれに聴き入ってしまう。まるで催眠商法のように。
ここにも小泉的なある種のファッショを感じてしまう。
かつてバラエティで大暴れした野村沙知代は育ちの悪いただの下品な婆さんだったが
細木数子はちょっと違うぞ。怖いぞ。
だって石原慎太郎をあんなに持ち上げてるからね。
彼女の一言で、若者は右向け右になるかもよ。いや、大袈裟じゃなくて。
最終的には政治に興味を示すんじゃない?今、何歳かしらないけど。
選挙演説で開口一番、「みんな死ぬわよ!」・・・って、おおお怖ッ。
待てよ、もう政界の裏側で占い師として暗躍してるかもよ。
「日本の未来は私が決めるわ」って、ありえる話だ。おっそろすぃ〜。

さて、わが家族はテレビに向かって罵声を浴びせ掛けていた訳でして。
最後に「あれだけの食材を使えば、普通に料理ができる主婦なら
誰でもおいしいものができるだろう」という家族の意見の一致を見た。
ちゃんちゃん。


響 一朗

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