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2006年03月13日(月)

恋人が本を買った。漫画ではなく文庫本。ノンフィクションの自伝のような本。
恋人は本が嫌いだ。というより私が好きなものがことごとく嫌いで、私の嫌いなものがことごとく好きなのだ。
たとえば、映画。たとえばハードロック。たとえば、ゲーム。
そんな恋人が本をずっと読んでいる。内容はやっぱり私の嫌いな、というより悲しい気分にさせられるのが怖くて避けているものだけれど。
そんな簡単なことがなんだか嬉しい気持ちになる。

眠る前にコーヒーを淹れてあげた。
恋人は本から顔も上げずに、ありがとうと言った。




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