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■ 失敗だと思う
先日、東野圭吾の「秘密」を100円で購入し読み終えました。 確か12月頃に北村薫「スキップ」のパクリと散々叩いたくせに未読はないだろうということで映画を見なくてよかったです。
別にH末R子を揶揄しているわけではないのでそこのところ、ご了承下さい。 導入から考えると赤川次郎の「午前0時の忘れ物」に近いです。で、その後は皆様がご存知の通り。 「本当にあたし。直子なのよ。信じられないのはわかるし、あたしだって信じられない事実なのよ」と、娘の体に母親の意識が宿ったとしか思えない状況証拠もあり夫は受け入れるが・・・。 というわけです。
正直な話、東野圭吾の作品を殆ど読んでいないので評価をするのは危険だと思うのですがもっといい作品が書けるんじゃないかな、といったところ。これで、日本推理作家協会賞というのは少し・・・。まぁ、あの賞は一作に与えられるものではなくそれまでの功績も含まれるのでそれを考えると妥当かもしれませんね。 読んだことがあるのは「放課後」「卒業―雪月花殺人事件」「白夜行」「天使の耳」なんですけど。 そういえば、「白夜行」は文庫本になっていたようで書店で見かけたときに「なんだ、この厚さは」といった感じでした。京極夏彦とまではいきませんが、1000円を超える文庫本はなんか違う気がします。 以前宮部みゆきの「火車」や高村薫の「マークスの山」のようになかなか文庫本にならなくてもいいんじゃないかという気もしないでもないですけど。きっと売上が少なくなっている出版事情のこと。新書(もしくはハードカバー)から文庫にすることで一般読者のみならず図書館に訴えているんじゃないかと思えてしまいます。邪推ですけど。
しかし、結末に関してファンの間でもかなり論議があったようです。おぎそん的には、それもありだけどちょっと納得がいかないかな・・・といったところ。勿論、「感動した」の部分はわかるんですけどね。 ただ、この東野圭吾って作家さんは細部をうまく書いているので、大きな嘘をつく時(大きな仕掛けがある時)に納得させられてしまうというところがあります。 その部分は是非とも、瀬名秀一さんもしくは貴志祐介さんに見習ってもらいたいものです。その前に「八月の博物館」を読むのが先でしょうけれども。
思い出しました。 貴志祐介さんの「青の炎」が映画化されるそうです。 帯(腰巻)にはこんな記述が。
こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか。 光と風を浴びて、17歳の少年は、海沿いの道を駆け抜ける。 愛する妹と母のために――。氷のように冷たい殺意を抱いて。人間の尊厳とは何か。愛とは、正義とは、家族の絆とは…。熱き感動を呼ぶ現代日本の『罪と罰』。日本ミステリー史上、燦然と輝く永遠の名作、ここに誕生。
・・・。 主演が誰だったか、と思い調べたところこんな話になってました。
秀一(主人公)が嵐の二宮くんで紀子(主人公の彼女)に松浦亜弥ちゃん、遥香(主人公の妹)に鈴木杏ちゃんらしいです()は注釈です。
止めた方がいいと思います。てか誰かとめる奴はいなかったのか?と小一時間(省略)・・・。本気でどうでもいい作品になりそうです。 なんだかたんにアイドル映画の一種になるのが見えてますし。それならまだ「7月7日晴れ」ぐらいに開き直って欲しいと思うのですが・・・。とか考えていたら、引き合いに出した「7月7日晴れ」が全然ヒットしなかったことも思い出しました。横浜の皆様に協力してもらい、電気を一斉に消してもらったエピソードを思い出したのですけど。(協力してもらう見返りに500円分の図書券だったか) 作者がどう思っているのやら。お金が入るからいいのかもしれませんけどね。なにしろ、昨年は新作を発表してませんし。
などと思うのですが、こんなことも思う人もいるようです。
>『アイドルの子が主演』というだけでそんな風に腹が立ったりするのは如何なものなんでしょう? >映画を見た後、そ時点での御感想なら分かるかもしれませんがそんな風にあからさまに御批判なさるのは、いいことのようには思えません。
>正直いってこちらのカキコを拝見させて頂き、気分が悪くなりました。
あの。そんなにムキになっていわなくても・・・。 しょうがないと思うのですが、そうは思わない(おぎそんが思うに盲信者)人がみんなファンなら見ようよみたいな発言をしているほうが不思議でたまらないんですけどね。 でも、「好き嫌いが先にあってその後に理由がついてくる」と思うおぎそんはアイドルが嫌だというのはなんとなく賛成です。 だって、やるならきちんとしたクォリティでやって欲しいですし。 たしかに万人に対する配慮は出来ませんから、批判はしょうがないでしょうね。嫌いなら見なきゃいいじゃん、なんですけど作品のファンとあっては気にならないわけがないですし。 おぎそんも今度「模倣犯」を見に行こうとしているのですが、主演が中居ですか?と思いますし。 ベツモノと割り切らないと痛い目に遭うのは必至ですしね。 あと。やっぱり既出の「T・R・Y」(井上尚登)が映画化されるようです。しかも、日中共同製作。 確かに、劇画チックですし映画とかにするのがいいんでしょうね。 主演が織田裕二ってのが微妙ですけど。 いや、おぎそんが思ってるだけです。
そんなこんなでいつも通り、話がずれてますけど、おぎそんは松浦亜弥「めっちゃホリディ」は激しく失敗作品だと思いました。
2002年06月11日(火)
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