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■ 土に足がつく生活
おぎそんはこの春に再び引越しをしました。知っている方も多いんですが。 で、なんで引越しをしたかって言いますと大きな理由としては「車両購入のため駐車場付の物件」にしたかったことがまずあります。 で、お金のないおぎそんですから以前住んでいた所と値段があまりにも格差があると破産しそうなので同じ値段くらいにすると駅からえらく遠くなりました。当然なんですが。 物件自体は(建築年数とか)以前のものとたいして変わらないのですが(おぎそんより長く生きてます)、嬉しいことに土があります。
えっ? なんで土があるといいかといいますと、東京の外れだ、外れと言っても舗装された道ばっかりなんですよね。なんか落ち付かないんです。根が田舎者って可能性も否定できませんけど。 以前のところもアパートの廻りは土があったんです。でも、入居してすぐ(2ヶ月くらいして)舗装工事をおこなったんですよ。 別に舗装工事を行う必要性なんて全くないと思うんですけど、雨が降ると水捌けが悪いということらしかったんですけど。 そのアパートから柵を隔てて、住宅があるわけです。で、餓鬼子どもが遊ぶところを見ることも多いんですが親が喋っているところの廻りをグルグルしてるだけ。不自然極まりないです。 確かに、住宅と道路を一本隔てて川があり、舗装された遊歩道があるんですけどなんだか味気ないですし。 もしかしたらこの子どもたちは土筆とか知らないんじゃなかろうかと心配にもなります。
実際今までの生活を振り返ると(おぎそんのですよ)実家の周りでは舗装されていない道なんかはすぐ見つかりますけど、ここではそうではありません。探すのも一苦労です。 洗濯の手間は省けるかもしれませんけど、おぎそんが思うに味気ないんです。いいじゃん、汚れたって。 そんなことを考えるとなんだか田舎に引っ込め!って言われそうですけれども。
でも、やっぱ人って足をアスファルトの上に置いて生活しているとなかなか今までのことを実感できないと思うんですね。いつのまにか慣れちゃったことって多いんですけどいろんなことを思い出す契機としての土の上での生活。 ガーデニングなんてものが流行るのも本来、誰もが楽しめるはずだった路上の草や花を個々の家に必死になって囲っているだけだっていうか。 なんだか、犯罪の理由が個々の人間の中に仕舞い込まれていくようにいつのまにか共有するものがなくなっていく気がします。おかしな話だけれども。
なんか疲れたらこっそりと裸足で土の上に立ってみようと思います。
2002年04月11日(木)
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