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2003年04月18日(金)
おばちゃんのチカラ

私って電車の中の話が多いんだけど。
それは人間観察が好きだからであって、必然的に。

先週友達にあわせて普通電車で帰っておりました。
車内は空いていて、10人くらいしかいなかったんだけど
なにやら音楽が延々と鳴っていて
携帯の着メロかと思って、みんなきょろきょろ。
着メロにしては大きな音だし、
オルゴールっぽくて 。゚・・☆♪〜*.:♪〜☆
きらきらした感じの。
新しく電車内に音楽を流すようになったのか?って思ったり。

誰もが不審に思ってたら前の座席の隅に座ってたおばさんが
私たちに向かって
「聞こえる?」と。
「孫にオモチャ買ったんやけど、いっぺん鳴らしてみたら
 とめ方わからんねん。電池の取り出し場所もわからんねん」
と恥ずかしそうに言ってきた。
車内にいた人たちは、原因がわかっておばちゃんの話しっぷりが
愛嬌たっぷりだった事もあって
あちこちから笑い声が。
知らないもの同士世間話までした。
紙袋の奥底の箱に入ってるみたいで、取り出す気はないみたいだし
みんなバックミュージックだと聞き流す事にして。

途中の駅で数人がまたあらたに乗って来たけど
流れつづける音楽に「?」と思ってるみたい。
でも原因を知ってる私たちは顔を合わせて時々微笑み合って。
隣のギャルとイケメンも
正面の高校生男児も、おじさんも含み笑い。

なんというか、こんな古きよき時代みたいなこと
あるんやね。
電車と言えば、
他人同士が同じ時間をすごさなければならないところで
不愉快に思う事ばかりあげてきたけど。

おばちゃんは友達と同じ駅で降りて
降りるとき、手を振っていった。
電池無くなるんちゃうかなーとか思って、孫が喜ぶといいねーなどと
思って、なんとなく鬱状態がましになった。