映画の予告編を見て、ちょっと見てみたいなぁと思ってたんだけど、それを行ったら職場の子に、
「でもきっとあれも、『ドリームキャッチャーと』同じオチだと思うよ」
といわれ、よく考えてみるとそれもそうだなぁと思ったので、結局映画館には行かずに終わった作品(笑)。 でも気にならないわけではないので、レンタルで見てみた。
あらすじ テリー(ジュリアン・ムーア)は愛する9歳の息子サムを飛行機事故で亡くし、以来14ヶ月もの間、悲しみにくれながら生活をしていた。 ある日、飾っておいた家族三人の写真の中から、サムの姿が消えていたことから「どうして写真を変えたのか?」と夫のジム(アンソニー・エドワーズ)に詰め寄ると、ジムが一言「僕たちに子供はいないよ」と答える。 混乱するテリーにジムは、テリーが長い間心を病んでいたために、居もしない子供をいると思い込んでいたこと、そのため、カウンセラーのマンス(ゲイリー・シニーズ)にかかっていたことなどを告げる。 しかし、記憶の中に鮮明に残るサムの面影に、どうしてもジムの説明を信じられないテリーは、同じ飛行機事故で娘のローレンを亡くした元プロホッケープレイヤーのアッシュ(ドミニク・ウエスト)の元を訪ねるが、アッシュはローレンどころかテリーのことさえも知らないという。酒びたりの生活をしているアッシュが寝ている間に、テリーはアッシュの仕事部屋の壁紙の下に、ローレンの描いた絵が一面にあることを発見。徐々に記憶を取り戻したアッシュは、確かにローレンがいたことを思い出すが、同時に保安局の人間がテリーの身柄を確保にやってくる。不審感をいだいたアッシュの働きにより、二人は追っ手を逃れて逃亡するが・・・。
とまぁ、こんな感じ。以下完全ネタバレです。
最初はいきなり息子が元からいなかったといわれ、次には夫に「君は誰?」と言われるハメになる。まさにどういうことなの?の連続。しかもその答えを知っていそうな人物が次々と空に向かってバビュ〜〜〜ンと吹き飛んでいってしまう(^^;)そのバビュ〜〜〜ンのせいで「絶対にエイリアンオチだって!」と職場の子は言っていたけれども、まさか本当にそうだとは!!!
いや、確かにそうでなければあんなことできないもんなぁ・・・とはワシも思ったさ。しかし「シックスセンス」以来の衝撃スリラーっていうからさ、もうちょっと違うオチを期待しちゃうじゃん。「シックスセンス」が幽霊オチなんだからさ、せめてそのくらい現実的でもよかったような(←別に幽霊が現実的っていうわけじゃないけど、まだ「ありそうな話」だなぁと思ったからさ〜)。 いやほんと、人が空に向かって吹き上がってくのはさすがにビビるっすよ。瞬間的にバホ〜〜〜ンっていくのさ。何事!?って感じで。 でもオチがとにかく強引で、しかも説明不足というか投げっぱなしな感じで、もっとどうにかならなかったのかと思うことしきり・・・。 だって、どこの誰だかわからんけど、とりあえず地球外生物っぽいヤツラ(でもボディの中身は妙にメタルな感じだったのが気になる。T2000かと思っちゃったわよ)が、人間の母と子のつながりを絶つ実験を行った・・・ってだけなんだもの。だからなんで?と言いたい(^^;) しかも、結局サムを忘れなかったテリーが事後家に戻ると息子も、消えたローレンも戻っていて、今まで通りの生活っぽいのに、そこで会ったアッシュとは 「君とは初めて会ったとは思えないな」 的な会話を交わしているわけね。ストーリー当初、テリーとアッシュは顔見知りって設定だったのに、他が元通りなのにそこはリセットなの?とか、不思議でたまらん。しかも旦那のジムは元通りなのかもわからず、しかしテリーとアッシュに芽生えるかもしれないほのかなものは予感させるような終わり方で・・・。息子のことも忘れちゃう旦那はポイってことなのかな? それもちょっと旦那が可哀想な気も・・・だって、忘れたのは変なヤツラのせいな訳で・・・(^^;)グリーン先生(「ER」)なんだぞう!!(←それは関係ないけども) それとさ、ゲイリー・シニーズが出てくるととりあえず「あ、こいつが悪の手先ね」と思ってみてしまうんだけど、今回もそれは外れず(笑)、案の定悪の手先だったんだけどさ。もうちょっと違うキャスティング(いやでも、ゲイリー・シニーズは嫌いじゃないけどさ)にしてくれても・・・。いっそのこと、アンソニー・エドワーズとゲイリー・シニーズを逆にしても面白かったのではないかとも思う。そうしたら、カウンセラーのマンスが味方なのか敵なのか分からずに、最後にハッとしたかもしれないなぁ。あーでも、そこが早々にミエミエじゃないと、余計に理解に苦しんじゃうってことなのかなぁ?う〜ん、難しい。 ゲイリー・シニーズとかウィレム・デフォーとか、ケビン・ベーコンとかさ、人気悪役俳優はたまには逆のポジションになった方が面白いと思うんだけどなぁ。ウィレム・デフォーも「ミシシッピ・バーニング」での演技とかすごくよかったし。
なんちゅーか、まぁ助言を聞き映画館に足を運ばなくて正解だったと今は思う。1000円以上の金をはたいて見てたら、ちょっとガッカリしたもんなぁ。ジュリアン・ムーアも嫌いじゃないから、ぜひとも次回に期待。
母と子の絆を描きたかったんだろうけど、他にも設定の方法はなかったんだろうか。それが第一の疑問かも。
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