つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2005年11月13日(日) 「セルラー」

いや〜、ジャケットからすると、なんだかゾクゾクする怖さというか、ひぇ〜〜(>_<)って感じなのかなと思ったのですが、そういうものではちょいとなかったです。スリラーとかホラーというよりは、サスペンスアクション!って感じで、意外とさっぱりしてたかな。

と同時に、DVDが売れ残る理由も納得。
いやね、面白いんですよ。映画館で目的もなくフラッと見たら「結構面白かったジャン!」と言えるだけの映画です。
でも、DVD買うほどではないかも・・・(^^;)


あらすじ
高校の生物教師ジェシカ(キム・ベイシンガー)は不動産業を営む旦那と、小学生の息子を持つ、ごくごく一般的な幸せな主婦。しかし、息子をスクールバスに乗せ、自宅へ帰り出勤準備をしていたジェシカの家に突然複数の男たちが押し入り、メイドを殺した上にジェシカを誘拐する。
ジェシカは理由も分からぬまま見知らぬ家に閉じ込められるのだが、そこにあった壊れた電話の線を使い、誰へともなく電話をかける。かかった先にいたのは、軽くていい加減なあまり彼女にもふられたばかりの若者ライアン。
最初は助けを求めるジェシカの話を信用してなかったライアンだが、徐々に彼女の言葉を信じ、助けようと奮闘する。

とまぁ、こんな感じ。

余談ですが、最初にライアンの友達として出てきた金髪の彼、一瞬
「見たことあるけど、どこでだっけ?????」
と、そこが気になって仕方ない。しばし、話を追いつつも、頭のどこかで「誰だっけ?」を繰り返すワシ。そして、しばらくの後に
「あ!『24』のジョージ・メイソンの息子だ!」
と思い出し、非常にすっきりする(笑)さ、これからはストーリーに集中しよう!と、そんな感じで。
いままであまり意識したことなかったけど、クリス・エヴァンス可愛いじゃないですか。最初、ことごとく失敗するも、なんか許せる感じで(笑)。アホながらに一生懸命なところが好印象ととれるキャスティング。キム・ベイシンガー年取ったな〜〜〜と、少々驚きつつも、あの強いイメージは健在。
ストーリーも分かりやすく、展開もテンポもいいので、非常に見やすい作品と言えるでしょう。時間も1時間半くらいで集中しやすいしね。
ジェシカの切羽詰ったシーンと、ライアンの緊迫しながらもどこかホッとするシーンが交互に来るのも、緊張と緩和の繰り返しという良い例だと思う。

しかし、この映画の一番の味は、やはりボブ・ムーニー巡査部長(ウィリアム・H・メイシー)でしょう!
いい味だしてますよ、ホント。でしゃばりすぎず、かといって無味ではない、絶妙なポジショニング。彼の存在で、この映画のバランスが非常にいいものになってると思うのです。

その一方で、この映画最大且つ根本的な疑問があるのですが、汚職警官にしてもなんにしても、そんな人目のあるところで、しかも明るいうちにあんなに顔出し状態で殺人なんかするのか〜〜〜?という・・・(−−;)
刑事だからこそ、もっと隠密に上手くやるんじゃないのか?という疑問が・・・。でもまぁ、それを言ったらこの映画始まらないんだけどね・・・。

そういう始まりの甘さは感じた作品でありますが、「それはそういうものとして」と思えば、楽しい作品なのではないでしょうか。ハッピーエンドなので気楽に見られるし、あまり深く考えなくてもビール片手に「お〜〜!」と見られる作品だと思います。

クリス・エヴァンスが「シンシティ」にも出ているので、ちょいと今からでもどこかでやってないかな?と思うワシでありました(笑)


 < 過去  INDEX  未来 >


乙姫 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加