| 2004年12月11日(土) |
「北京ヴァイオリン」 |
動物ものと同じく、とりあえず見たくなるのがクラッシック音楽ものである。 三つ子の魂なんとやらというか、やはり小さい頃から刷り込まれたものはいくつになっても消えないもので、クラシック音楽を聴くと幼い頃に腱鞘炎になるかっつーくらいピアノを弾いていた頃を思い出す。小学生のころ肺炎になった時でも、練習はかかさなかったのは、今のワシからすると拍手ものである。そんな根性のあった時代もあったのだわね・・・(^ヮ^;)
リスナーとして以前に、プレイヤーとしてクラシックに接し始めたせいか、聴き方にもかなり偏りがあり、クラシックに関しては特にプレイヤー重視で聴くところがあります。とはいっても、上手いか否かというよりも好きか嫌いだけども。好みでない演奏の仕方の人のって、聞いてて気分が悪くなってくるんだもの(−−;) 聴いてて、単純に曲がどうっていうのもあるんだけども、演奏の仕方で運指の美しさが目に浮かぶような演奏とかは最高。運指の癖って、気になりだすと止まらないから(同じように歌手のブレスの癖も)これが美しいっていうのは、本当にすばらしいです。他にもペダル遣いとかまぁいろいろあるんですが、あくまでも個人のこだわりというレベルです。別にワシ音大でてるわけじゃないし(笑)。
というわけで、クラシック映画も映画内の演奏タイプで良し悪しを決めてしまうところがあります。
で、この映画はというと。
◎
あらすじは、あえてあまり語らないでおきます。 基本は、貧乏だけど息子のバイオリンの才能を信じ、その才能を開花させるために一生懸命なお父さん・リウと、そのお父さんのことが大好きだけど思春期でちょっと反抗期もきちゃってる男の子・チュンの話。
映画内で使われてる音楽がいい。ホントにいい。バイオリンの魅力が引き出されているナイス選択。 そんで、チュン役の子が、役者でなくて本当にプロのヴァイオリニストを目指している男の子なもんだから、演奏している姿にうそ臭さがなくていい。 その分、演技の点では表情とか乏しいんだけど、それが逆に思春期の息子とお父さんの微妙な関係を表している感じもしていいし、クライマックスのチュンくんとのギャップが活きていていい。 そうそう、ちょいと腹黒い音楽教授のユイ役でチェン・カイコー監督自身が出ているのもポイント。そして、そのユイ教授の愛弟子役で出ているリー・チュアンユンが今回のヴァイオリン演奏を実際に担当しています。彼も本物のヴァイオリンのソリストですな。日本でも公演してます。 個人的には、チュンがチアン先生の部屋で最後に演奏する場面とか、すごく好きです。それとやはりラストでしょうか。泣きながらヴァイオリンを弾くチュンくんに、一緒に泣かされました。もー、泣いたねあれは。 チアン先生もリリも、結局はいい人で、なんかこうじわ〜〜〜っときました。DVDでてるんだけども、本当にどうしようかっつーくらい好きな感じの映画です。 とにかくもうお父さん。なにはなくとも息子のことなのです。いい人な分、甲斐性はないけど、息子のためならえんやこらなのです。身を粉にして働き、そして息子の晴れの舞台となると、逆に身を引いちゃうくらい、息子命なのです。そりゃもう、息子が泣いちゃうのも納得だよ。アタシも泣いたもの。 も〜〜〜〜!!お父さ〜〜〜ん(>_<)!!
それにしても、ラストの後が気になって仕方がないのです。 良い方に転がってくれるといいなと思いはしますが、チアン先生に権力があればよかったのに・・・でもチアン先生もいい人だから権力がないのであろうなぁ(−−;)あとは、腹黒いユイ教授にも良心が残ってて、さらにチュンの才能をつぶさない気が残ってくれてればいいなぁ。などと思いつつ。
いやぁ・・・これはいい映画だよ。ぜひ見てください。
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