| 2004年09月07日(火) |
『RED DEMON』(「赤鬼」ロンドンバージョン)を見る |
さて、今日は以前から楽しみにしていた野田秀樹の「赤鬼」のロンドンバージョンである「RED DEMON」を見てまいりました。 どういうわけだか、この「赤鬼」はずっと見るチャンスがなくて(なんかいっつも海外に出てる時だったり、出張だったりした気が・・・)いつかは観たいと思っていた話題作。日本版は30分でチケが完売したっていうから、なんかもう・・・(^^;)昔にやった富田靖子&段田安則版も見たかったよう(>_<)
とりあえずは公式サイトはコチラ ここで、ちょこっと公演の模様も動画で見られるようになっております。
その前に、池袋で首都圏にある中古屋さん共同で、中古CDの大セールをやるという情報を得ていたので、かねてから探していたシナロケ他のCDを探しに池袋へ。 いや〜、すごく蒸し暑かった日というのもあり、池袋についた時点で燃え尽きていた感じのワシです(−−;) んで、汗だくになりながらもとりあえず、欲しかったうちのちょこっとを発見。 でもね、思ったんだけど共同でやってるからというか、それぞれのお店がちょこっとづつブースを持って売ってるような感じなんだけど、結局それが裏目に出ているような感じでした。 だって、ちょこっとづつ持ち寄っているということは、どれもが「売れそうな万人受けするもの」を持ってきているから、商品がかぶりまくり。結局ワシが探しているような廃盤になってるマニアなCDはあまりなくて、ちょっと残念でした。中古CDフェアじゃなくて、廃盤CDフェアにしてくれた方がいっそありがたかったな〜。でもまぁ、大型中古屋さんの情報を得たので、今度は個別店舗を狙っていこうと思う。だって、それぞれのお店の方が、きっと品揃えがいいと思うからさ。12日までサンシャインでやってるんだけど、あれはなんというか、メジャーどころのアイドルとかミュージシャンのCDで買い忘れたモノがあった!とかいう人向けだわよ。比較的新しいものでね。いうなれば鈴○あみみたいなの。 アーティストのレコード会社移籍により、過去の作品が廃盤になったとか、解散しちゃったり引退しちゃったからもう生産が中止になってるものなんかが欲しい場合は、ああいうところじゃなくて各店舗を狙いましょう。 でもまぁ、かなりの量のCDをひたすら目でふるいにかけまくったもんで、CDチェックを終えた後は、本当に燃え尽きました・・・(−−;)そして、時間もギリギリだったもんで、渋谷へ移動。Bunkamuraまでテクテクと移動。
途中で食糧を買い、開演25分前に到着。途中でペットボトルのお茶を購入したかったんだけど、渋谷って自販機がナカナカ無い・・・。 水無しでハンバーガーなぞを食べるが、喉が渇いて仕方がない。とくに今日は汗をたくさんかいたので、脱水症状気味だし。
頼みの綱のかなぴんは仕事帰りというのもあって、お茶を持っておらず(←よくかなぴんは外出時に水筒にお茶を持っている)ビュッフェのお兄ちゃんに頼んでお水を分けてもらう。ありがてぇ。
とまぁ、そんなこんなで非常にせわしない状況の中、着席。 今回の赤鬼は面白くって、ロンドン版、タイ版、そして日本版の3バージョンを期間を連続して上演する方式。それぞれに舞台の形が違い、それぞれに舞台に上がる人数も演出方法も違う。ロンドンバージョンは7人、タイは14人、そして、日本は4人。そして、海外版では野田秀樹が赤鬼役を。日本版ではイギリスの役者さんが赤鬼役をやる。
というわけで、いつもは舞台がある場所に、ワシらの席はあった。席について対角線上を見ると、そこにはいつも自分が座ってる座席たち。 ・・・なんか不思議な感じがする(笑)。 舞台はまるでリングのように客席の中央に位置。四角で、頭上には無数の瓶がシャンデリアのようにぶらさがっている。これが、ライトの光を受けてキラキラと輝き、時には空のように、そして時には海のように輝く。まず、この舞台美術に「おおっ!」ときた。 ごくたまに、ガツンとくる舞台美術というものがある。今回のこれも、舞台上に置かれた一竿の洋服ダンスが、時にバーカウンターに、またある時には船にもなり、扉になり、閉鎖空間にもなる。最初、ちょっと棺おけに見えて怖かったけど(笑)。非常にシンプル。だけどすごく機能的で、洗練されている。衣装の赤さとあいまって、この舞台美術はすごくいいと思った。こういうのを見ると、ちょっと舞台美術にも憧れる。やってみてぇ〜〜って感じ。関係ないけど、ドリフでおなじみの回る舞台ってのもやってみたいよね(←おい)。昔、「半神」の舞台(円城寺あや版)の時に、舞台の真ん中が傾きながら回るってのがあって、それも綺麗だな〜と思ったけど、ああいうのを考えるのが楽しそうだよね〜。シンプルで機能的な線というのも、考えて楽しそうだし、また一方で朝倉摂のみたいに、凝りに凝ったまさに「アート」的な舞台も作ってて燃えそうだ。 う〜ん、舞台美術、奥深し。 コツコツと職人的に小道具を作ったりってのも楽しいしね〜。
それはさておき、舞台の話。
結論から言うなれば、この一言。久しぶりに野田秀樹の舞台を見て思った。
「やっぱり、この人は天才だわ」
一演出家としても、一役者としても、っつーかなによりも一演劇人として、この人は他の人とは違う。 すげぇ。
初めて野田秀樹の舞台を見た高校生の時から、はや10年以上が経つけれど、いまさらになって再確認した。 英語で聞いても野田ワールドのセリフ回しは野田ワールドのものであり、それを言っている役者たちも、ちゃんとしっくりきている。確かに、役の固有名詞が日本語のままなので、ちょいと微妙なトコはあるけれど、それがかえっていい感じに聞こえる。水銀(みずかね)をずっと「ミツカネ」だと思っていたワシですが・・・(笑)。
<あらすじ> よそ者として疎んじられている「あの女」と、その兄でちょっと頭の弱い「トンビ」、そして「あの女」と一発やりたい嘘つきの「水銀」のいる村に、ある日異国の男が打ち上げられる。言葉の通じないその男を村人は「赤鬼」と呼んで恐れ、あがめ、そして最後には処刑しようとする。そして、「赤鬼」と意思疎通が可能になった「あの女」も赤鬼になったと言い出し、一緒に処刑しようとするが・・・。
限られた空間と時間と人数の中で、どれだけ世界を広げていけるかという意味も含め、非常によく出来た芝居だと思いました。これで、1時間40分。さすがです。1時間40分で充分に泣かせていただきました。 ストーリーのオチは、俗に言う「海亀のスープ」(この作品内ではフカヒレになっていた)。シンプルで分かりやすかったせいもあるけど、赤鬼、トンビ、水銀、あの女の四人のキャラがそれぞれ非常によく立っていて、短時間で飲み込みやすかったというのもある。おまけに役者達が上手い。本当に主要四人のどの人も甲乙つけがたく上手い(それ以外の役者さんも上手いけど、主要四人はやはりダントツ。まさに正攻法に上手い)。道化的存在でありながら、ストーリーテラーでもあるトンビといい、あの女とやりたいだけといいながら、その実あの女を徐々に愛し、赤鬼に嫉妬する水銀もすばらしい。そして野田秀樹。あの年でよくもまぁ、動く動く。跳ねてるもんね。すごすぎる。不気味可愛さ満点(笑)。途中で、トンビや水銀には心を開かずともあの女にだけは態度が違うってシーンがあるんだけども、その時などは、あの女役のタムジン・グリフィンったら、本気で笑ってなかったか?なんかそう感じたんだけども。言語を越えた存在・野田秀樹(笑)。
ともあれ、自分とは違う存在に対する偏見と恐怖や、食人というタブーを扱いつつ、見終わった後に言い知れぬ物悲しさが残るいい作品です。
ちくしょう。次はタイ版のチケを持っているのだけど、ロンドン版ももう一度見たかったです。明日で終わりなんだよね、ロンドン版(^^;)
そして、日本版のチケがまだ取れてない(−−;)当日券狙いで並ばなくちゃいけないんだよね・・・。くくく。 でも、日本版は野田秀樹がトンビなわけでしょ。それはみなくちゃ。 トンビの語りがとても詩的で綺麗なのさ。あれを野田秀樹の口調でやられたらイイに決まってる。泣くこと間違いなしだわね。
とりあえずは、全員真っ赤だったロンドンの衣装から、今度は全員真っ白な衣装のタイ版です。
タイ版はまだチケが残ってるらしいので、興味のある方は是非是非。
は〜、ラストのトンビの語り「海の底には〜」に、涙がボロロンだったわよう・・・(TT)
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