今日来たお客さんの話です。
どこからどうみても、欧米の白人さん。 年の頃は30歳前後の男性でした。
ワシがカウンターで週に一度ほどやってくるお爺さん(しかもいつも必ず同じ事を聞いてきて、その質問に答えているうちにお爺さんの映画論へと話はすりかえられていて、優に30分ほど話すと丁寧にお礼を言ってくださり満足げに帰っていく)に捕まっていると、上記のような小奇麗な白人男性がカウンターにいらっしゃったのです。
大体、ワシがカウンターにいる時に外国のお客さんが来ると、他の子は目で合図の後に逃げていくので(笑)今回もワシが 「はい」 と答えた。 ちなみに、身の上話中だったおじいさんは、一応他のお客さんが来ると「どうぞどうぞ、どうもすみませんね」と自分の話をストップしてくれるので、そういうところは非常にありがたい。ただ、同じ話を繰り返すので、男の子たちはかなり本気で嫌がっているけれども(^^;)。 さて、その白人男性。ビックリです。
非常にきれいな日本語を話すのです
発音とか、アクセントはもう完璧でしょう。電話されてもきっと日本人と思えるほど上手。 しかし、彼の日本語の「きれいさ」はそういうところではないのです。
言葉遣いが綺麗なのです。
当然ながら、丁寧語、尊敬語、謙譲語などの敬語類は使いこなしているし、言い回しから言葉の選び方まで、非常に洗練された美しい日本語でした。
あれだけ日本語が上手いのだから、滞在期間も相当長いのかなと思います。でも、長いなら長いで、違う驚きが沸き起こってくるのです。
流暢に話している=現代実用日本語をよく理解している。 でも、「現代の乱れた日本語」にはなっていないのです。
たとえば 「全然大丈夫です」 という、「全然〜〜ない」であるべき係り結びの法則を、間違った用法で、日本人でさえ多用していますが、そういうことも無い。 「全然+否定形」という正しい使い方ができているのです。
あとは 「見れる」 という、いわゆる「ら」抜き言葉。これもなかった。 「見れる」とか「食べれる」とか、聞いていても非常に気になるのですが、ちゃんと「見られますか?」と「ら」をいれてくれていたし。
それから「すごい」の使い方!!! これって、最近ワシの中で最も気にしている日本語なのですが 「すごいいい」 とか 「すごいきれい」 とかって言う使い方が気になって仕方ない!! 「すごい」は形容詞の終止形または連体形。 「いい」も形容詞で、上記に同じく終止形または連体形。 形容詞は用言な訳で、用言を修飾するために上につける場合には、上にくる「すごい」が連用形(いわゆる副詞)になっていなければならないわけです。 だから、正しくは 「すごく(←すごいの副詞形)」+「いい」=すごくいい なわけですね。 「すごい」と言いたいのなら、そこで終わらせるか、もしくは下に続けるのは体言(名詞 or 代名詞)でなければいけないわけなのです。 テレビなどで聞いていても、この「すごい」をちゃんと連用形にして使えている人のほうが少ないので、たまに正しい使い方をしている人がいると、それだけで好感度がアップしたりします。そのくらい、ちゃんと話せている人が少ないのです・・・。っつーか、そもそも「形容詞を修飾するのは副詞」なんてことは、中学生レベルの国語の文法なのに・・・。(渋谷のセンター街辺りで聞いたら、十割近くが「すごい良い」を正しい言葉として答えそうで怖いんだけども・・・) でも、この人は「すごい」と「すごく」の使い分けができていたのです!!感動だ〜!
他にもイロイロ気付いて「おお!」と心の中で感動していたんだけども、感動しすぎて全部は覚えられなかった・・・残念。 まぁ、ワシも気を抜いていると間違っている日本語を乱発してはいるのですけれど、できる限り気をつけて直して行きたいな・・・と、その方と話していて思ったわけです。だって、言葉遣いの綺麗な人ってやっぱりステキだし、言葉遣いが軽い人って、やはり中身も軽く見えてくるもの・・・(^^;)。 いつまでも若くないからねぇ。自分がいくら若いつもりでいたって、本物の若い人はそうは思わないわけだし(笑)。年が経てば経つほど、滑稽にもなっていくであろうし。言葉遣いで若く見られたって、それは絶対に褒め言葉ではないからさ!! 改めて、自らの中身を年相応にしていかなければ・・・ということまで考えた日でありました。年相応な上で、可愛らしくも美しい日本語・・・というのもあると思うし。
ちなみに、その外国の方の接客を終えたら、おじいさんが再びやってきて、また最初から話をされました(笑)。 遠巻きに見ながら待っていたのかしら・・・(^ヮ^;)。
<おまけ> 日本語で思い出したんだけど、売り場の子がお客様のお金を預かる時に、たとえばそれが800円の品物に対して、お客様が千円札を出してきたとすると 「千円からでよろしいですか?」 って言うんですが、それもすご〜〜〜〜く気になるのです。
「から」ってなんだよ〜〜〜!!
自分は言わないように心がけているけれど、どうしてもどうしても気になってしまう言葉遣いでありました・・・。 むぅ。 「から」って・・・「から」って・・・。
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