つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2003年09月17日(水) 「ザ・ディープ・エンド・オブ・ジ・オーシャン」

風邪でひたすら寝ているので、特に書くこともなく(^^;)
というわけで、過去に見たまま書いてないレビューをば。

1988年、ウィスコンシン州に住むベス(ミシェル・ファイファー)は、夫を一人で留守番させ、シカゴで開かれる高校時代の同窓会に出席することになった。三人の子供(7歳のビンセント、3歳のベン、生まれたばかりのケリー)をつれ会場入りすると、そこには懐かしい面々が。ケリーをベビーシッターに預け、ベンをビンセントに頼みホテルにチェックインするベス。しかし、戻ってきたベスを迎えたのはビンセント一人だった。最初はたんなる迷子と思っていたベスも、ベンの遺留品が見つかるにつれ、ベンがなにかしらの事件に巻き込まれたことを知る。数時間後、地元刑事のキャンディ(ウーピー・ゴールドバーグ)が捜索を開始するものの、ベンは見つからなかった。
9年後、夫の仕事の関係でシカゴに引っ越したベスの一家は、ベンのことを心の傷として抱えたまま生活をしていた。そんなある日、ベスの家に近所のサムという男の子が芝刈りのバイト探しにやってくる。サムを一目見た瞬間に、驚きを隠せなくなるベス。それもそのはず、目の前にいるサムこそ、9年前に行方をくらましたベンであると、ベスは思ったからだ。こっそりとサムの写真をとり、夫のパットに見せるとパットも同意する。そして、警察に連絡し、指紋などの鑑定をすると、サムは間違いなくベンだった。
失った9年間は取り戻すことができないのか?本当の家族とは、一体なんなのか?


・・・とまぁ、こんな感じのあらすじです。
非常に面白かったです。いろいろと考えさせられましたし。
ネタバレで言ってしまうのですが、サムは子供を亡くしたばかりの人に誘拐されて、その先で実子としての愛情を受けて育っており、ベスたち家族と過ごした日々をあまり覚えてないのです。誘拐した当人も他界しており、事情を知らないその家族が「本当の子」として大事に育てていたのです。
生まれたばかりで何も知らなかったケリーを除いて、パットもベスもビンセントもそれぞれの立場で非常に悩むのですが、そこが非常に深い。
「ちゃんとベンを見ていてね」
と言われたにもかかわらずベンを見失ってしまったビンセントも、深い自責の念に捕らわれており、両親に対してストレートに愛情を表現することができなくなってしまっているし、ベスもベスで「なんで目を離してしまったんだろう」という後悔がず〜っと付きまといつつ9年間という月日を過ごしていたわけで、そのことが「ベン一人が帰ってきたからといって簡単に解決できない問題」になってしまっているわけです。しかも、ベン(サム)としてもいきなり「こっちが本当の親ですよ」と言われても、育ての親を愛しているあまり、ぎくしゃくしてしまうという・・・。

見ていて非常に辛かったのは、ベンを育てた方のお父さんでした。ベンを誘拐した女性と再婚した人(ベンは連れ子ってことになる)なんですけど、彼も彼で、ちゃんとベンを養子として籍も入れ、いたれりつくせりで本当の子のように愛していたのです。それがいきなり「あんたが誘拐したのか?」といわれ、息子を奪われてしまう。これはあまりにも可哀相。しかもベンもこの人をお父さんと慕っている。痛い。なんとも痛い。

でもまぁ、住んでいるところが2ブロックしか離れていないところなので、会いたいときには会えるという利点はあるものの、「親子とは?」「家族とは?」と考えさせられる話でした。
結局、愛情に飢えていたのは、居なくなった子供ではなく、心に傷を抱えながらず〜っと悩んでいたビンセントの方というのもなんとも胸が締め付けられました。でも、このビンセントも寂しい想いをしながらも、歪まずにいい子に育っているわけよ、これが。素直じゃないけど、非常に優しい子なの。とにかくあの時の過ちを償うように、一生懸命なのさ。愛しい子だねぇ・・・。
ビンセント役の子がまたひじょ〜〜〜〜に可愛い。「フリー・ウィリー」の男の子だと知り、「いつの間にこんなに大きく??」と驚きましたが、今後が非常に楽しみです。

淡々としたドラマですが、とても面白かったです。原作はアメリカでベストセラーになった作品らしいですが、確かに話が非常に面白かった。
殺人もなく、悪人もなく、特撮もなにもないですけど、深い。ドラマとして、いい作品でしたね。

ぜひ見ていただきたい。



そして、ワシがいつか家を建てるときには、庭にはフープをつけたい。
これ結構昔からの夢(笑)。


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