つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2003年06月28日(土) 「娼婦ベロニカ」

なんとなくコスプレ(←マニアな意味でなく、映画や舞台でドレスなどの特殊な衣装を着て演技する方の意味)とか歴史モノとかが見たくて借りました。悪魔モノを書く時はとにかく気持ちを作っていくのが大変です(^^;)で、気持ちを作っても、書くタイミングを逸すると、しばらくまた書けなくなる(−−;)。というわけで、意識作りのために(とはいえ、前から興味はあったんですけどね)見てみました。これと「王妃マルゴ」はずっと気になっていたので。

さて、あらすじ。実話ものです。
1583年のベネチア。華やかな栄えた都市であったが、女性はまだ男性の所有物程度の扱いしかされてなかった。そんな中、ベロニカ・フランコは友人ベアトリーチェの兄である、マルコに恋をする。しかし、地元の有力貴族の息子であったマルコの父親は、身分の違うベロニカとの結婚を許さなかった。当時の結婚は契約であり、貴族にとっては家にとっての政略結婚でしかない。愛など、不必要であった。
しかし、マルコへの愛を抑え切れないベロニカは家で悲しみにくれる。すると、ベロニカの母パオラが信じられないことを言った。
「彼への想いを貫きたいのなら、高級娼婦(コーティザン)になりなさい」
・・・と。
実はパオラは自身の父親が酒に溺れて家が傾いた時に、高級娼婦になり富と権力を手に入れたことのある経歴の持ち主。当然、それを知らずに育ったバロニカは驚く。パオラは家事よりも読書を好むベロニカに、天賦の才能を感じ取っていた。
高級娼婦は、いくら身体を売る商売とはいっても、相手は王様をはじめとする最高位の人間たち。そのパートナーを務めるためには知性と教養を兼ね備えていなければならない。そのため高級娼婦だけは、通常女人禁制の図書館への出入りも許されていた。
「娼婦になるくらいなら修道女になった方がマシだわ!」
と反抗するベロニカ。しかし、実際に連れて行かれた修道女が泣きながら自らの髪をザンバラにし、出家をする場面を見るに、自分には無理であることを悟る。
そんな時、マルコの妹で親友のベアトリーチェが、家の為に親子以上に年の違う老人と結婚することを知り、愛もない夫の為に一生つくすだけの人生なんか受け入れられないと、高級娼婦への道を選ぶ。身のこなしから、さらなる教養、外見も磨きに磨き上げ、さらには母の連れてきた若い男の身体でさまざまなテクニックをも覚えていく。
そして、デビューの日。母の選んだ相手は国防大臣。大臣が初めての相手であり、しかも社交界で見事な即興詩を披露したことから、ベロニカの評判は一気に広まる。輝くばかりの美貌と知性を武器に、ベロニカは高級娼婦の頂点へと登りつめていく。
一方、見る間に美しくなっていくベロニカに、マルコも再び虜になっていた。しかし、心ではマルコを愛しているものの、夜毎他の男に抱かれている自分を思うと、ついマルコを拒絶してしまうベロニカ。そして、マルコにも政略結婚が用意されることになる。
自作の詩集を出版するなど、まさに高級娼婦の中でも伝説になるほどの地位にまで達したベロニカ。その時、オスマン・トルコとの戦況がきわどいものになり、ベネチアは援軍を貰うべく、フランス王アンリ三世を招くことに。
「寝室でもてなし、援軍を勝ち取るのだ」
そう主張する総督に、選び抜かれた最高の高級娼婦たちが集められる。しかし、アンリ三世が選んだのは、マルコにエスコートされ「詩人」として別席にいたベロニカだった。


・・・とまぁ、こんな感じ。
いや〜〜〜、もうすごいです。いろんな意味で「マジっすか!?」って感じです(^^;)
ほんと、昔に女として生まれてなくて良かった〜〜〜〜〜〜と、心の底から思いますね。うん。あんなん地獄よ。マジで(−−;)。
女は、男の性欲処理と子供産むためにだけ存在してる・・・っていうような感じだもの。確かに、あんなにつまんない結婚をするんだったら、高級娼婦にでもなって、金をたくさんふんだくった方がいくらか自由かも・・・とも思う。しかも、高級娼婦にならなければ教育を受けることができないっつーのが、なんとも納得の行かない話で、ビックリだわさ〜。
でも、すばらしいのがマルコとの愛。まさにこれは愛の話なのですよ。個人的にマルコの奥さん役がナオミ・ワッツ(←ハリウッド版「リング」の人ね)だったってことに、最後の最後まで気付かなかったってことにも驚きなんだけど(←だって、あまりにも地味な顔で、今と全然違うんだもん!マイケルが言うところの成長か?)、現代で言うところの「不倫」とは根本的に違うあの愛がなんともすばらしい!あそこまで愛し合えるっつーのは、感動する。ああいう恋人が欲しいものです。ホント・・・。あれに比べると現代の不倫なんか、ゴミ以下だな・・・。「不倫」っつーものが根本的に嫌いなワシでありますが、これは違う!全く違う!
身分違いで結婚できないと分かり、彼と同じ世界に住み続けるために高級娼婦になる。そして実際に、「誰かの奥さん」だったら参加しえない政治の裏側にまで入り込み、国を動かすまでになる。すごいったらありゃしない。
数百年前にも、すでに「自分の人生を切り開くために立ち上がる女性」っつーのが存在したってことですねぇ。たいしたもんだ。
クライマックスには、ハラハラドキドキの展開が待っているのですが、それが終わったあと、ラストに描かれる事実にも、また感動いたしましたです。
この映画に関しては、時代考証がどうのとかっていうコトを持ち出すヤツは野暮だし、この映画の本来の意味を分かってないってことだと思う(^^;)。確かに、セットも衣装もすごいけど、ポイントはそこじゃないのよう!!

いやもう、ほんと、すごいとしかいいようが無い。
とんでもなくカッチョいいです。ベロニカ。
女性必見ですが、ぜひとも男性にも見ていただきたいですね。
女心の中には、こんなにも熱く燃え上がるものがあるってことと、それは一生消えるもんじゃないっつーことを分かっていただきたいものです。

まさに命がけの恋愛ものでした・・・♪


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