It offers a cup of wine at common days!
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 家族の入院3

■小話1 シェイバー

入院翌日。
「電動のシェイバー持ってきて。洗面所に置いてあるから」
その翌日。
「これぢゃない。棚の中」
その翌日。
「これ違う。後ろの棚のヤツ」
その翌日。
「コード違うし…」
いいかげんにしろーッ!! きちんとした位置を言えっ!( ゚Д゚)


■小話2 雑誌

暇つぶしに、本や雑誌を持っていってあげようと思う。
胃の手術後で当然絶食状態なので、
料理関係の記事のないものをセレクトしなきゃなぁと、
ちょっと気を使う。
「暇つぶし用に読むもの持ってきたよ〜(* ^ー゚) 」
「おー さんきゅ」
絶食中の入院患者は、
読んでいた『Tokyo Walker』の食べ物特集ページを閉じ、
『Danchu』(料理専門誌)の上に放り投げた。


■小話3 下りない保険 〜パンダにご用心1

「担当はA教授と、ボク(執刀医)Bと彼女Cさんです」
見るからにまだ新人だろうと思われるお姉さんが
イマドキ何?!と思わせるパンダメイクで現れた。
ここの病院は看護婦はかわいい子が多いが、
医者はかなりヤバイかも…?
家族もすっかり拗ねている。
「アレ、いらない…」
まぁまぁ( ^▽^)となだめて、パンダにお願いをする。
「保険会社に手術給付と入院給付の請求をするので、
入院証明書の発行をお願いしま…」
「は?( ゚Д゚) 手術なんかしてないですよ? 生検です」
「…。
クリッピング術は観血手術ではありませんが、
今回の保険請求の場合、手術に該当しませんか?」
私はその道のプロなので、間違うはずも無い。
しかし、パンダはその件に関しては頑迷だった。
「いいえ 生検しかしてないですから違います」
パンダに証明書を書いてもらったら、たいへんなことになる。
後日、パンダの目を盗んでB先生に書類作成してもらったところ、
手術欄にしっかりと「クリッピング術」と記載されていたので、
保険会社からも即座に手術給付金が下りたのだった(´д`;)…


■小話4 恨みます 〜パンダにご用心2

手術から1週間が過ぎたので、
ピロリ菌や貧血・肝機能などの検査が行われた。
その結果が良好であれば、
その日から、食事(1分粥から)を開始できることになっていた。
毎日、食べ物系の雑誌やテレビ番組でイメージトレーニングし、
食事系の煩悩を最高値に研ぎ澄ませきっていた患者は、
この日を、心から本っ当〜に楽しみにしていた。
そのオーラ(怨念?)を感ずるところがあったのか、
忙しいはずのB先生が なんと午前中に病室にやってきて、
「検査結果でましたよ♪
貧血の回復が遅いのが多少心配ではあるんですが、
出血は完全に止まっているので、食事開始OKですよ!」
と、患者を舞い上がらせる最高の言葉を置いていってくれた。
先生が帰ると、患者は嬉しそうに言った。
「今日の昼から1分粥開始だと、土曜日の昼には全粥。
土曜の全粥のメニューは、かき揚げ蕎麦 なんだ〜(´∀`*)ウフフ」
頭には、1週間分の献立がインプットされきっているらしい。
しかし、かき揚げ蕎麦なんて、いつ好物になったの…?
とりあえず、初の昼食をドキドキして待った。
…が、お約束通り、食事は配給されなかった。
「きっと、ランチには連絡間に合わなかったんだよ」
と慰める。
そして、夕飯もまた出されなかったので、
配膳係のオバチャンに、配給の指示は出てないか尋ねてみた。
「パンダから、明日からって言われてますけど…(´・д・`)」
すぐさま、パンダを呼び出す。
「食事の開始はいつですか?」
「えーっと…? 明日からです」
「B先生に確認しましたが、今日では?」
応えは無かった。
そもそも、許可が出た後、更に丸一日絶食する理由はない。
現に、全く同条件である他の人は食事を開始しているのだ。
「飯… オレの飯(←薄い1分粥)…」
しかし、いくら嘆いても、今更今日の食事は出てこない。
「あっ!!(;゚д゚)ァ....  ってことはぁ!?
明日に開始がズレ込むと、土曜の かき揚げ蕎麦 が…!!
くそぉ パンダめ… 絶対、指示漏れの癖にっ
オレのかき揚げ どうしてくれるッッ?!」
患者は涙にかきくれた。

(4に続く)

2005年01月06日(木)
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