It offers a cup of wine at common days!
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 街の片隅の小さな時計屋さん

昨日に引き続き、今日も修理デーだ。
今度は、時計。

時計は、
入社して以来、ずっとそこの店にお願いしている
というお気に入りの時計屋さんに出すことにしている。
10畳もないであろう狭い店内に、
いつも優しそうなおじいさんが1人ぽつんと座っている店だ。
そこで売っている物と言えば、
いつ仕入れたんだろうかと思ってしまうほど古びた新品の腕時計
とか
オーソドックスな目覚まし時計
で、ブランドものは服部セイコーが一番ですね
みたいな現世の流行から隔絶されたノリの
銀座にあるまじき田舎ぶりた店だったりするw

しかし!
このおじいさん、
時計の修理や目利きには、確かな腕を持っていた。
ブランドの名前なんか全然知らないのに、
時計の中を開けるとその良し悪しを的確に当てられる。
中途半端なブランド、例えば超高級皮ブランドの時計とか
そんなものは何の評価もしないで、
端々と作業していたのを見たことがあるくらいだ(笑)
しかし、宝石ブランドの時計なんかを持ち込むと、
「これは、随分高価な時計ですね!」
と感嘆する。
「この中身・・・ここが違うんですよ・・・!」
うっとりする様は子供のようで、なんともかわいらしい。
どのくらい使い込まれているか、
使用頻度・使用年数なども、中身を見てピタリと当てる。
「これはかなりいい物なのに、
随分・・・そう・・・10年以上は使っていませんね?」
仕事はいつも真剣かつ丁寧で、
980円で買ったお気に入りのミッキー時計を持っていった時も
「これは、中国製の部品で、うちにはないので、
もしかすると動くようにするのは難しいかもしれません・・・」
と言いつつも、きっちり動くようにして、
しかもそんな安物にもクリーニングまでしてから返してくれる。
いい物と判断した時計には安い電池は入れたがらない。
料金的にも、とても良心的で、
クリーニングはいつもしないと気が済まない質らしく(笑)
無料のサービスになっていたし、
ランクの違う電池を入れる時も、市価より格段に安かった。

こんな職人気質のおじいさんが大好きで、
どんな時計も必ず持っていた。
今回も勿論そうだ。
ところが、今回、久しぶりに行ってみると、
いつも開いていた店は、見たこともないシャッターが降ろされ、
定休日の札すらない。
「・・・」
かなり高齢だったので、店を閉じてしまったんだろうか?
それとも何か・・・?
どちらにせよ、もうこの店のシャッターが開くことは2度とないだろう。
木枯らしの吹く中、悲しい気持ちに囚われながら、
トボトボと、その時計の本来のブランド店に行くしかなかった。

ブランド店では、
渡した時計を白い手袋なんかはめて見た後、
お姉さんが尋ねる。
「どのくらい使われていらっしゃいますか?」
見てわからないんだね・・・
「4〜5年でしょうか」
「4〜5年ですと、定期オーバーホールをお薦めしております♪」
「・・・ハイ お願いします」
「ありがとうございます。3万円と消費税になります」
Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン たけーよッ
こないだ、財布出した時も、2万円とか言ってたよなっ!
くそぉ〜
おじぃさぁんん かむばぁぁぁぁぁっくっっ・・・(T^ ̄)( ̄^T)

2003年01月21日(火)
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