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■ 電車の定位置
ここ4年以上、同じ時間の同じ位置から電車に乗り込んできた私。 しかし、 初めての勤務先を変更しての異動によって、 その時間と場所を変えることになった。 降りる駅の階段口に一番近い扉。 これが私のいつも立つ場所である。
が、 何日か乗ってみて、 イヤなことに気づいた。 ちょうど、とある駅も同じ位置が階段口に一番近いのである。 その駅には、精神障害の人のための福祉施設があり、 そこへ通っているらしい人たちが、 その扉口付近に乗ってくるようなのだ。 このため、 かなり憂鬱な通勤情景になってしまっている。
差別という意味で、イヤがっているという問題ではない。 ずーっと、何デシベルですか?と聞きたくなるような甲高い声で 叫びつづけている人。 大きな声で、車掌のイントネーションの真似をする人(これは複数)。 鼻くそをほじくっては、自分の手やドアになすりつけるという行為を 駅につくまで続ける人。 歌っている人。 訳のわからない短い言葉で突然誰かに怒鳴り出す人。 こんな人たちが、 毎日きちんと同じ電車に乗ってきては 同じパフォーマンスを繰り広げてくれるのだ。 こんな毎朝、楽しいですか?
今朝のこと。 先の駅から乗ってきた赤ちゃん連れのお母さんは、 そんな人たちを驚いて見つめ、 それから、彼らから遠くなるような奥へと入っていった。 しかし、 狭い通勤電車の中、そうそう奥へ入れるわけもなく、 赤ちゃんがむずがり出してしまった。 赤ちゃんのむずかる声は、 ご機嫌で車掌の真似をしていた彼の耳にも入った。 「△□×〜 ふふふ □×△○っ!」 意味不明な言語を大きな声で赤ちゃんに話し掛ける。 赤ちゃんは、きょとんとしてその人を見つめた。 そして手を伸ばそうとする。 お母さんはやめさせようと、体をよじる。 その紅葉のような手が差し伸ばされたのを見た彼は、 強引に人を押し分け、 にこにことしながら、見るからに満身の力をこめて手をぎゅっと握った! 途端に火のついたように泣き出す赤ちゃん。 握った人はきょとんとして手を離す。 私も以前、 ボランティアの最中、腕を掴まれたことがあるが ものすごく痛くて、しかもなかなか外してくれずに 青痣になった覚えがある。 同じような強さで手を握られたら、 赤ちゃんならたいへんなことになっているかもしれない・・・
その後、私はすぐ降車駅に着いたので、どうなったか知るすべはないが 彼に悪意のないことはわかっていても、 危険であるには違いない。 混雑している通勤電車に、 付き添いもなく彼らを乗せる保護者が悪いのだろうか? 混雑している通勤電車に、 赤ちゃんと乗ってくる母親が悪いのだろうか? 集団生活って、どうあるべきなんだろう?
なんにせよ 私は明日から車両を変えようと思う。 願わくば、彼らが定位置から動きませんように・・・
2002年10月01日(火)
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