It offers a cup of wine at common days!
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 あっちでもこっちでも

友達と、予約していた人気のお店へ行き、
食事とお酒と会話をたっぷり楽しんだ。
楽しみすぎてしまったせいか、
終電近くになってしまい (いつものことか)
銀座の街を、かなりの早足で疾走するハメになった。

どこのビルの入り口が何時まで開いていて
どこのビルが一番目的とする地下鉄の乗り口に近いか
そんなことは、この街に長い私たちのこと、
間違えるはずもなく、スイスイ進む。

しかし、暑い。
この熱気はなんなんだ?
2人で文句を言いつつ、
千鳥足の鈍い一群をやり過ごし、小さな路地に入る。
「!」
と、髪の毛を撫であっているカップルがすぐ角にいて
正面衝突しそうになる。
「わぁ、危なかった(笑)
二人の間に、こっちの頭突っ込んじゃうとこだったよ!」
「恥ずかしくないんか こんなとこで」
そう言いつつも、足はテキパキと動く。
ここにいるカップルはこのあとどうするのか知らないが
私たちだけは、終電にはきっちり乗りたい。
終電に乗れなかったからと、
銀座で泊まるなんていったら、目玉飛び出るくらいの値段になる。
タクシーで帰ったほうが、まだマシだが
田舎から通勤している私なので、6000円はかかる。
急げ 急げ
次の角を曲がる。
「・・・うっ」
「!」
今度は、きつく抱き合ったカップルにぶつかりそうになる。
暗がりで、黒い塊になっていたのだ。
「なんなんだー」
呆れながらも、そのカップルもやり過ごし、
とうとう目的とするビルに辿り着く。
ここから2人の乗る地下鉄の乗り口が一番近い。
「よっし! ダッシュだ!」
階段を駆け下りようとする私。
と、階段の数段目かにしゃがんだカップルがいて、
思わず馬とびしてしまいそうになった。
「あぶなーーっ」
怒る私を、友達が引っ張る。
「見てみなよ・・・左右を・・・」
ふと、言われて左右の暗がりに目を凝らすと、
あっちにもこっちにもゴキブリがカップルがわいていた。
みんな重たい口づけの真っ最中。
「なんか怖い・・・」
「・・・夏・・・だから?」

ここは銀座。
このビルは、某金融機関の本社ビルだったところ。
日中のこの場所の雰囲気を知っている者なら
絶対こんな場所で、こんなことしたくなるとは思えないはずだ。
しかし、
こんなに暑いから、
もともとヒート状態のカップルは、
適正温度を早くも通り越してしまって、
こんな場所でこうなっちゃったのかな?

2002年07月26日(金)
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