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re-invention



 発表を通して見えるもの

風は強いが,朝は雨が止んでラッキー。
プレゼンの写真をチェックして,
一昨年と昨年のスタンドアップの様子に違いを発見。
立っている生徒が少なくなり,
教える側と教わる側の目線の高さが
同じになっているのは,とてもいい。
いい言い方をすれば,より自然になってきている。
悪い言い方をすると,慣れてきている。
これは,危うさと隣り合わせでもある。

ちょっと早めにホテルを出て歩いて高知附属中へ。
さすがに南国,教室は冷房が入っている。
体育館では,Naocoの中澤さんがさっそく展示中。
いろいろなの教科書関連会社の教材が配付されていたが,
台風がどうなるのかわからない中では,
安易にいただく気になれない。

今回の発表は2番目。
日数教での発表もこれで3年目。
自分の発表の時に,
ギャラリーが増えるようになったのはうれしいもの。
3年前の情けなさを思い出す。
昨年に続いて,スタンドアップをPR。
発表時間の20分を,動画を含めてきっちり使い切る。
今年も,動画の音声を出力できず残念。
それでも受け止めてもらえる方がいる強さ。
その後の質問や指導助言も,
これからを示唆していただける内容でありがたい。
・教師は何ができるのか?何をするのか?
・学級(授業の場)作りのために,前提となっているものは?
・どんな場面で使うことが有効か?
・どんな力が伸びたのか?数学的コミュニケーション能力?
それが検証できれば
・私的なもみゅにケーションで,オフィシャルな表現は育つのか?

など,なるほどと思えるもの。
明治図書の数学教育での執筆と対比して,
そこから一歩進んでいることを認めてくださったのもうれしい。
自分もそんな人にならなくては。

愛知県,特に名古屋市からの発表が多い。
組織で活動している証拠。
静岡も,そんな体制にしたいものだと思う。

とはいえ,実践を研究として人に示すことの難しさ。
主語と述語が一致しなかったり,
テーマと結論がつながっていなかったり・・・・。
研究の成果をどう検証するのかも同様。

結論ありきの研究が多いのは,
本当に研究したいと思っていないからか。
大きな舞台では,借り物の理論を提示したくなるが,
それを本当に理解している訳ではないことも見え隠れ。
何のことはない,少し前に自分を見ているようだ。
雰囲気や思いこみと,事実の差。
少し客観的に見えてくると,その違いが明らかなのだが,
研究を始めたばかりに方には,どれも難しいところ。
研究のために授業をしているわけではないのだから。
でも,多くの方に,そこを乗り越えてもらいたいと思う。

それ以外にも,気になる発表がいくつか。
先行事例を知っているとなおのこと。
とはいえ,現実世界をもっと数学すべきだと感じる。

途中風雨が強まり,JRも飛行機も橋も全てSTOPとの放送が。
いつの間に,グランドのサッカーゴールや
バスケットゴールが横に倒されている。
それでも,関係なく会が進むのは,さすがは高知。

帰りには,風は残るが雨もほとんど止む。
ラッキーなことに岡山の先生方の車に同乗させていただく。

約束の夕食時間まで2時間。
本当ならここで少しは観光と思うところだが,
台風の中では外出する気にもならない。
コインランドリーで洗濯をしつつ,6日からの研修を再考する。

夜は,川上先生はじめ岡山の先生方と,酔鯨亭でクジラ三昧。
給食に出ていた昔は,
こんなに有り難がって食べることになるとは思わなかった。
なかなか濃厚な,でも癖になる味を堪能。

どんなに優れた方法であっても,「これなら誰でもうまくいく」
という言い方はしない方がいいという忠告をいただく。
ありがたいこと。
部活と同じで,心技体が揃わなくては,いい授業にはならない。
とはいえ今の自分もまだまだ,その域には達していないが。
徹底的に数学教育のみを考え,語れる時間があることが,
今の自分には何より大事なのだと思う。
日常の中では,できることとできないことがある。
こんな贅沢な時間を許してくれる今の環境・家族に感謝。

それにしても猛烈な風で,傘をさすことは到底できない。
満潮時刻と重なって,近くを流れる河も水位が高い。
明日は,どうなるのか?

2006年08月02日(水) 新チームのスタート
2005年08月02日(火) 「る・く・る」で科学する 
2004年08月02日(月) 備品整理で


2007年08月02日(木)
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