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 我慢と思い切りの勝負

早朝に集合し掛川へ。
中体連前の最後の大会。
高校主催の大会が年々なくなっていく中で,唯一残っているもの。
それにしても男子90校,女子80校は多い。

女子は予選を難なく突破。
実績があるということは,ありがたいもの。
男子は初戦が,県内NO.1チーム。
負けはしたが,勝負をしていた生徒達。
いい顔をして戻ってくる。

昼食後,決勝トーナメント。
問題ないと思っていた2回戦で苦戦。
悪い流れを止めたのが,今週練習をしていなかった副将。
苦しいところで頼りになる生徒。
5人で一本の細い糸を手繰り寄せる試合が続く。
準々決勝は,先週の大会後,申し合い稽古で五分だった中学。
ここから先鋒のキャプテンが大活躍。
きちっと試合の流れを引き寄せ,大将が決める。

準決勝は浜松NO.1のチーム。
この一戦に集中しよう。
いい顔で話を聞く生徒。
先鋒が取った勝ちをキープして,
全員できちんと攻めて我慢の剣道。
競り合いに強くなった。
負けない試合運びで勝ちをものにする。

決勝は,無敗のチャンピオンチーム。
先月の錬成会では,2軍相手にほとんど勝てない状況。
でも,いくつかの布石は打ってきた。
不思議と相手の動きが見える。
「今できるベストを尽くす」という単純だが,
これまでの練習で繰り返してきた思いを確認。
相手がチャンピオンチームだからこそ,
付け入る隙があることも。
ここでも先鋒が取った一勝を,きちんとつないでいく。
中堅・副将と一本先取するも,すかさず返してくるのはさすが。
特に面返し面は見事。
心技体,全てを賭けての攻防が続く。
負けない生徒達。
「ここで決めてやる」必死な思いが伝わってくる。
相手の焦りも見えてくる。
我慢と思い切りの勝負。
大将戦でも集中は途切れず,タイムアップ。
県レベルの大会で初の優勝。
いい練習を重ねているとはいえ,ここまでやってしまうとは。
一番驚いているのは,本人達だろう。

掛川を出るのが19時。
疲れはあるが,いい笑顔。
全国大会出場という夢が,単なる夢ではなく,
現実の目標になった瞬間。
それが甘くはないことは生徒達も承知。
自分の思考も停止していない。
帰りのバスの中で,新しいメニューを考える。
最後の話は,「感謝することと勉強すること」
疲れはあるが,自分も仕事をしようと決意。

家庭訪問を一件。
この時間に不在なのは心配なところ。
手紙を置いてくる。

2005年07月02日(土) 勝者も敗者も
2004年07月02日(金) 大事なことは何だろう


2006年07月02日(日)
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