Just for today !
re-invention



 できない子が生き生きと

木曜日の朝練は,道場の清掃をすることに。
日々の練習の中では,きちんと掃除を仕切れていない。
本物を目指しているのだから,ここでも手を抜きたくない。

朝の打ち合わせでの校長の話に,ドキッとする。
今の学校の評価では,
できない子が生き生きと学べないのではないか。
できない生徒がいたのなら,それはその子の能力の問題なのか,
それとも努力していないことが問題なのか。
その子の能力に問題があるとしたら,そう指導したらいいのか。
できないことをさせてもしかたがないだろう。
努力不足が問題なのなら,家庭と連絡をとって,
家庭で援助してもらうように,きちんと話をすべきではないか。
これまでの一斉指導に加えて,個に応じた教育をすべきだ。

という以前の校長の言葉の意味を,
まだ体感して授業をしていない自分に気づく。
できないことの理由を,きちんと分析できていない。
できないのだからできないで終わっている。
できていないことを,把握するのも
指導するには,手遅れになった段階かもしれない。
ほとんどの生徒ができれば,まあいいかとしている自分。
限られた時間の中では,これしかできないのだからと,
妥協している自分。
スタンドアップも,一斉指導の中での発想かと思ったりする。
宿題ぐらい,個に応じるべきなのだが,
同じことを同じように要求している今の自分。
無理があるから,手を抜く生徒も出てくるのだろう。

授業は3種類。時間差が3時間もあり,ちょっと辛い。
まずは,引き算の意味の発表。

形の上では,いろいろ出そろっているが,
自力で辿りついて発表できている生徒は,まだ少ない。
「今の位置−変化=前の位置」や「今の位置−前の位置=変化」
と書いていて気がついたこと。
加法のときに,「位置+変化=位置」ではなく,
「前の位置+変化=今の位置」とまとめておけば,
減法で,もっと考えられた生徒がいたのではないかということ。

減法の意味を考えるクラス。

このクラスでは,「変化の合計−2回目の変化=1回目の変化」
を考えつく生徒がいた。
加法のところで,ゴルフを例にして,
「一回目の変化+2回目の変化=変化の合計」
と出せた生徒がいたことが,印象に残ったのか。
それにしても,減法の意味を考えられない生徒が多い。

分数小数の加法の計算の授業

通分の意味を,イメージ化するこの授業。
中学で授業として成り立ってしまう現状を,
小学校の先生にも見ていただきたい。
もちろん小学校でも学んでいるのだろうけれど。

授業開始時のデカタイマーを使った36マスはますますヒートアップ。
調子に乗って,「Ready Go!」の掛け声の前に,
「息を吸って・・・」と言うと,一斉に息を吸う生徒達。
教室の一体感,集中度が手に取るようにわかる瞬間。
ついに,30人中29人全問正解のクラスも出た。(大丈夫かな?)
挙手によって,これを把握しているのだが,
校長の話をふまえたら,全体の様子を聞くのではなく,
個の達成度を問題にすべきなのだろう。
達成度が見えるグラフを作成すべきかとも。

放課後は,FAXでのやりとりなど書類をいくつか。
遅れて同好会へ。
いつものメンバーにH校長も。
自分はプロジェクターで,最近の授業での様子を語る。
・正負の数では,位置と変化を明確にするといいこと。
・デジMATHを活用しての感想
・デカタイマーは面白い!
退職されたH先生が見えて,熱く語られる。
未だに現役というところがすごい。
生徒の小学校での計算ミスのパターンを分類。
きちんと書く習慣がないとダメだということになる。
難しい入試問題を出題されたが,自分はできずに残念。
2/(1×3)+4/(3×7)+6/(7×13)+8/(13×21)
なるほど・・・こういう問題をやるのもたまには必要。

やりたいと思うことはあるが,思いが強くないのだろう。
帰宅すると,ダウンしてしまう。


2005年05月11日(水) どの生徒も伸びる
2004年05月11日(火) 人との出逢いで人は変わる


2006年05月11日(木)
目次