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re-invention



 当たり前のすごさ

今日も朝のランニングをする陸上部。
こんな奴等だから,全国大会も狙えるのだろう。
朝のつどいは,なかなかいい。
心のこもった話,心のこもった「ありがとう」。
お返しというわけではないが,きびきびした動きのホテルのスタッフからは,たくさんの笑顔に添えて再び「ありがとう」をいただく。
「ありがとう」は,言う方も聞く方も幸せにする魔法の言葉。
美しい日本の言葉。

希望別コース。バスで,地天井で有名な源光庵へ。
鳥居元忠の話を,住職からしっかり聞いたのは初めて。
このように,敵将でさえ弔うという風習は,日本ならではだろう。
武士道に通ずるものなのか。
アメリカでは,こんなこと理解できないだろう。
9.11で,同時に死んでいったイラクの方を弔ったりはしないだろう。
でも,静岡には,静岡の街を火の海と化し,
その際,撃墜されたB29の慰霊碑がある。
今の日本人は,そんなことが出来るのか。
グローバル化などという言い方で,日本の誇りを捨て,単にアメリカナイズしていくこの国。

でも,揃えられた靴を見ながら,ホントこいつらと一緒に来れてうれしいと思う。思わず写真を撮ってしまった。




比叡山延暦寺。自分が中3のとき以来の根本中堂での法話。
「一隅を照らすものこれ国の宝なり」と看破した最澄。
この言葉のエネルギーに揺り動かされた人は,数知れないだろうと思う。
もちろん自分もその一人。そうありたいと改めて思う。
ロープウエイにケーブルカーを乗り継いで下山。

かわいく,対応の上手いバスガイドさんでバスは一日盛り上がる。
3日間で一番印象に残ったのは?という問いかけに,「このバスの中で,ガイドさんと出会ったことです。」など大ボケ発言も炸裂しっぱなしだが,どれも嫌味がなく単純に楽しい。


京都駅に無事全員到着。
実行委員が,ラストに向けて打ち合わせ。
その間,売店だらけの中二階で,黙々としおりの書き込みをする生徒たち。
こんなことは,今までの感覚ではありえない。
なんでもないことが,あたりまえにできるすごさ。
幸せな彼らにしてみれば,そんなことは普通のことで,そのことのすごさにも気がついていないことだろう。


2004年05月29日(土)
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