■幸せのかけら / りゅーな■
■2003年10月25日(土) 切り取られた「瞬間」。

どうしてみんな、そんなに写真を撮りたがるのか。
私は写真が嫌い。
だけど好き。


瞬間を切り取るのが好き。四角い画面に瞬間を切りとって。

だけど、写真に触れても温もりはない。声もない。匂いもない。
だから嫌い。


どうして、姿と色、その瞬間だけを、切りとって保存しようとするんだろ。
声も匂いも体温も、何も、他には残しておけないのに。
だから、なんか中途半端で嫌いなんだよ。
過ぎていく時間を、完全に留めておくことなんて出来ないのに。なぜそんな半端なものを残そうとする?

写真は、残しておけない瞬間を、だからせめて姿だけでも、留めておくためのものなんだろう。
だけど、やっぱり。中途半端。だから、嫌い。


思い出に浸るのが嫌いなんだ。終わってしまった時間を悔いるのは愚かだから、だから。
例えそれがどれほど美しい時間だったとしても、私は、過去よりも未来を見たい。
思い出よりは、これから訪れる未来の空想に、浸っているほうが好きなんだ。

あたしが撮るのは、絵として面白いと思ったものだけで。
思い出に浸るためには撮っていないから。


写真だけで満足は出来ない。
貴方の指に触れたくて仕方ないのに。

なのに何故あの時、私は、瞬間を切り取ったんだろう。


所詮、中途半端なのは私なのだ。

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